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12話 釣れない日と、ポル君の海の決戦
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「……ちゅれない」
『釣りとはそういうものだと教えたでしょう?』
「でもきょうは、おてちゅだいなくても、いちゅもよりちゅれない。ぐれいしゅもちゅれてない」
『…‥確かに。ケロケロ! 周りに魔獣はいますか!?』
『昼ごはんを食べてた頃はいたんだがな! 今は何故か、半分くらいに減ってしまっている!!』
『釣れない程ですか!?』
『いや、時間をかければ釣れると思うぞ!!』
グレイスが、木の棒と丈夫な蔓、そして魚の骨を工夫して作ってくれた釣竿を使って、魚釣りを始めてからたぶん1時間くらい。今日はまだ1匹も魚が釣れていない。それなのにさらに時間がかかるって? 普通に魚釣りをすると、こんなに難しいのか……。
この間まで私の魚釣りは、とっても簡単だったんだ。糸を海水にたらせば、すぐに魚が釣れる。そう、まさに入れ食い状態で。あまりにも簡単に釣れるから、魚釣りってこんなに簡単で楽しいものだったんだ、なんて思ったくらいでさ。
でもそれは、ケロケロのおかげだったの。ケロケロが魚を威圧していて、私の竿にかかるようにしてくれて、だからすぐに魚が釣れていたんだ。慣れていない私のためにって、やってくれたの。
だからそれを聞いて、魚釣りにもだいぶ慣れたから、一昨日からは普通に釣りをしてみる!! って宣言したんだけどね。まさかこんなに釣れないなんて。しかもさっきまでいた魚が、半分くらいまで減ってるなんて。……前に戻してもらおうかな?
『魔獣が半分ですか? 何故でしょうね? しかしそんな中でも、ポルはいつも通りですが。ポル!! イーカばかり獲らないで、別の種類も獲らないとダメですよ!!』
『いーかは10ひきまで、おやくそく!!』
『そうです!! 約束ですからね!!』
ポル君は良いなぁ。自由に海が泳げて。それに陸でも生活できるなんて。
今ポル君は海に潜って漁の最中。私たちの横には、ポル君が獲った魚が、山積みになってるよ。私なんて泳ぐのもダメなのに……。
実は少し前に、私は足を踏み外して、海に落ちちゃったんだ。それで日本に住んでいた頃は、普通に泳げていたから、その調子で泳げると思ったんだけど。幼児になったからなのか、まったく泳げずに溺れて……。
だから今度街へ行ったら、水の中に入る用の洋服を買ってやるから、それでまずは水溜まりから練習しろって、ケロケロたちに言われちゃったよ。それで慣れたら、小さな入れ物を作ってやるから、その中でバシャバシャと練習してみろって。
…‥水溜まりにバシャバシャ。子供用ビニールプールか!! ってね。まさかそこから練習になるとは。
ちなみに今は、私が海に落ちないように、グレイスが私の洋服の腰部分を咥えてくれていて。移動の時は、場所によっては襟元を咥えられての移動になったよ。…‥早く大きくなりたい。
『りあ、つれたぁ!?』
「ま~だ~!」
『そか!! りあ、がんばる!! でもつれないときは、ぽるくんのあげる!!』
「ありがちょ!!」
そう言って、また海に潜ろうとするポリ君。でも、その時だった。ケロケロが叫んだんだ。
『ポル!! ソードリオンの群れが向かってくるぞ!! 先頭を泳いでいる奴が、1番でかい!! そっちへ行くよう誘導するから、しっかり仕留めろ!!』
『たいへん!! りあのけん!! わかった!! ぽるくんがんばる!!』
「ぽるくん、がんばりぇ!!」
『ポル、気をるけるんですよ!!』
『いってきます!!』
すぐに潜るポル君。
『ケロケロ、こちらへは!?』
『すぐだ!!』
『リア、魔法をかけます。良いですか、潜っている間は、絶対に動いてはいけませんよ』
「あい!!」
グレイスがすぐに私と自分に風魔法をかけ、私の洋服の襟元を咥え、そのまま私の体と自分の体の体の半分くらいまで海の中に入れた。これで私たちは、海の中のポル君のことを見ることができる。
グレイスは風魔法で私たちを包んで、水の中でも呼吸ができるようにしてくれたの。1回の魔法で、30分くらいなら潜っていられるんだ。たぶん30分。私の体感だから、正確には分からないけど。
街では、ずっと水の中に潜っていられる、専用の道具も売っていみたいだけど。グレイスはこれだけ潜っていられれば問題ないって、買ったことはないって。そうだよね。30分も息を止めずに潜れるんだから、あまり必要はないかな。
それに魔法がきれたら、またすぐ魔法を使えば良いし。連続で使えるから、それも問題ないんだって。
『リア、来ました!! 向こうです!!』
グレイスに言われた方を見ると、50匹くらいの群れで泳いでくる、ソードリオンの姿が見えて。先頭のソードリオンは、ケロケロの言った通り1番大きかったよ。
そんなソードリオンを待ち受けるポル君。しっかりと先頭を走るソードリオンを見つめ、いつ動くかタイミングをうかがっている。声をかけて応援したいけど、今は我慢。気が散ったら困るからね。でも心の中では全力で応援してるよ。頑張れ、ポル君!
あっ!! ポル君が動いた!! というか、半分見えなかった。最初の動き始めは見えたけど、次の瞬間には先頭のソードリオンの前にいたポル君。
そのまま体当たりをして、群れから先頭のソードリオンだけを別の場所へ飛ばす。しっかりとそのソードリオンだけを攻撃するためだよ。
『次の攻撃がきます!! 群れから離されたことと、攻撃されたことで、完璧にポルを標的とみなしましたね。これですぐに群れには戻ろうとしないので、ポルは攻撃がしやすくなりました』
所々でグレイスが説明してくれる。確かにソードリオンは、すぐに群れに戻らずに、ポル君を見ていたよ。
そして数秒後、ポル君に向かって、もうスピードで突撃してきたんだ。それをヒョイと軽くかわすポル君。そのあとは再びお互いを見合って。
また先に動いたのはソードリオンだった。でもさっきと違うのは、ポル君もソードリオンに向かって行ったこと。そして思い切り、ソードリオンのお腹の辺り突っ込むと、その攻撃でソードリオンは海の外へ飛ばされた。
それを追いかけ、海から出るポル君。私たちも急いで海から上がったよ。そして……。
『それー!!』
ポル君が再び、空中のソードリオンを攻撃。クチバシ部分を綺麗に折った。凄いよポル君!!
『とどめー!!』
もう1度、お腹の部分を攻撃したポル君。その攻撃はお腹を貫き、ポル君VS ソードリオンは、ポル君の完全勝利で終わったんだ。
『釣りとはそういうものだと教えたでしょう?』
「でもきょうは、おてちゅだいなくても、いちゅもよりちゅれない。ぐれいしゅもちゅれてない」
『…‥確かに。ケロケロ! 周りに魔獣はいますか!?』
『昼ごはんを食べてた頃はいたんだがな! 今は何故か、半分くらいに減ってしまっている!!』
『釣れない程ですか!?』
『いや、時間をかければ釣れると思うぞ!!』
グレイスが、木の棒と丈夫な蔓、そして魚の骨を工夫して作ってくれた釣竿を使って、魚釣りを始めてからたぶん1時間くらい。今日はまだ1匹も魚が釣れていない。それなのにさらに時間がかかるって? 普通に魚釣りをすると、こんなに難しいのか……。
この間まで私の魚釣りは、とっても簡単だったんだ。糸を海水にたらせば、すぐに魚が釣れる。そう、まさに入れ食い状態で。あまりにも簡単に釣れるから、魚釣りってこんなに簡単で楽しいものだったんだ、なんて思ったくらいでさ。
でもそれは、ケロケロのおかげだったの。ケロケロが魚を威圧していて、私の竿にかかるようにしてくれて、だからすぐに魚が釣れていたんだ。慣れていない私のためにって、やってくれたの。
だからそれを聞いて、魚釣りにもだいぶ慣れたから、一昨日からは普通に釣りをしてみる!! って宣言したんだけどね。まさかこんなに釣れないなんて。しかもさっきまでいた魚が、半分くらいまで減ってるなんて。……前に戻してもらおうかな?
『魔獣が半分ですか? 何故でしょうね? しかしそんな中でも、ポルはいつも通りですが。ポル!! イーカばかり獲らないで、別の種類も獲らないとダメですよ!!』
『いーかは10ひきまで、おやくそく!!』
『そうです!! 約束ですからね!!』
ポル君は良いなぁ。自由に海が泳げて。それに陸でも生活できるなんて。
今ポル君は海に潜って漁の最中。私たちの横には、ポル君が獲った魚が、山積みになってるよ。私なんて泳ぐのもダメなのに……。
実は少し前に、私は足を踏み外して、海に落ちちゃったんだ。それで日本に住んでいた頃は、普通に泳げていたから、その調子で泳げると思ったんだけど。幼児になったからなのか、まったく泳げずに溺れて……。
だから今度街へ行ったら、水の中に入る用の洋服を買ってやるから、それでまずは水溜まりから練習しろって、ケロケロたちに言われちゃったよ。それで慣れたら、小さな入れ物を作ってやるから、その中でバシャバシャと練習してみろって。
…‥水溜まりにバシャバシャ。子供用ビニールプールか!! ってね。まさかそこから練習になるとは。
ちなみに今は、私が海に落ちないように、グレイスが私の洋服の腰部分を咥えてくれていて。移動の時は、場所によっては襟元を咥えられての移動になったよ。…‥早く大きくなりたい。
『りあ、つれたぁ!?』
「ま~だ~!」
『そか!! りあ、がんばる!! でもつれないときは、ぽるくんのあげる!!』
「ありがちょ!!」
そう言って、また海に潜ろうとするポリ君。でも、その時だった。ケロケロが叫んだんだ。
『ポル!! ソードリオンの群れが向かってくるぞ!! 先頭を泳いでいる奴が、1番でかい!! そっちへ行くよう誘導するから、しっかり仕留めろ!!』
『たいへん!! りあのけん!! わかった!! ぽるくんがんばる!!』
「ぽるくん、がんばりぇ!!」
『ポル、気をるけるんですよ!!』
『いってきます!!』
すぐに潜るポル君。
『ケロケロ、こちらへは!?』
『すぐだ!!』
『リア、魔法をかけます。良いですか、潜っている間は、絶対に動いてはいけませんよ』
「あい!!」
グレイスがすぐに私と自分に風魔法をかけ、私の洋服の襟元を咥え、そのまま私の体と自分の体の体の半分くらいまで海の中に入れた。これで私たちは、海の中のポル君のことを見ることができる。
グレイスは風魔法で私たちを包んで、水の中でも呼吸ができるようにしてくれたの。1回の魔法で、30分くらいなら潜っていられるんだ。たぶん30分。私の体感だから、正確には分からないけど。
街では、ずっと水の中に潜っていられる、専用の道具も売っていみたいだけど。グレイスはこれだけ潜っていられれば問題ないって、買ったことはないって。そうだよね。30分も息を止めずに潜れるんだから、あまり必要はないかな。
それに魔法がきれたら、またすぐ魔法を使えば良いし。連続で使えるから、それも問題ないんだって。
『リア、来ました!! 向こうです!!』
グレイスに言われた方を見ると、50匹くらいの群れで泳いでくる、ソードリオンの姿が見えて。先頭のソードリオンは、ケロケロの言った通り1番大きかったよ。
そんなソードリオンを待ち受けるポル君。しっかりと先頭を走るソードリオンを見つめ、いつ動くかタイミングをうかがっている。声をかけて応援したいけど、今は我慢。気が散ったら困るからね。でも心の中では全力で応援してるよ。頑張れ、ポル君!
あっ!! ポル君が動いた!! というか、半分見えなかった。最初の動き始めは見えたけど、次の瞬間には先頭のソードリオンの前にいたポル君。
そのまま体当たりをして、群れから先頭のソードリオンだけを別の場所へ飛ばす。しっかりとそのソードリオンだけを攻撃するためだよ。
『次の攻撃がきます!! 群れから離されたことと、攻撃されたことで、完璧にポルを標的とみなしましたね。これですぐに群れには戻ろうとしないので、ポルは攻撃がしやすくなりました』
所々でグレイスが説明してくれる。確かにソードリオンは、すぐに群れに戻らずに、ポル君を見ていたよ。
そして数秒後、ポル君に向かって、もうスピードで突撃してきたんだ。それをヒョイと軽くかわすポル君。そのあとは再びお互いを見合って。
また先に動いたのはソードリオンだった。でもさっきと違うのは、ポル君もソードリオンに向かって行ったこと。そして思い切り、ソードリオンのお腹の辺り突っ込むと、その攻撃でソードリオンは海の外へ飛ばされた。
それを追いかけ、海から出るポル君。私たちも急いで海から上がったよ。そして……。
『それー!!』
ポル君が再び、空中のソードリオンを攻撃。クチバシ部分を綺麗に折った。凄いよポル君!!
『とどめー!!』
もう1度、お腹の部分を攻撃したポル君。その攻撃はお腹を貫き、ポル君VS ソードリオンは、ポル君の完全勝利で終わったんだ。
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