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54話 喜んでもらえたパーティー、シェリさんの闇?
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『こ、これは!?』
『私達が予約しにきた時は、こんなお店じゃなかったわよね? 私達お店を間違えたかしら』
『いいえ、間違っておりません。実は……』
グレーさんとシェリさんが、予約していた食堂に行って奥に入った途端、固まる2人。そんな2人に俺は、これまでの話しと食堂について話した。
絵を描いてもらったグレーさんとシェリさん。絵の後は衣装を着たまま、施設の中をガイド付きで楽しんでもらった。
それから絵については、最終仕上げをするために、一旦グランヴィルに戻したよ。額に入れたり、最後の装飾をしたりするためだ。レストランで食事をしている時に、渡そうと思っている。
2人に施設を楽しんでもらっているうちに、俺は最後の確認へ。食堂の確認だ。そうして中を確認すれば、完璧としか言えないほどの完成度で。さすがアマディアスさんだと思ったよ。
食堂のど真ん中、1番目立つ所に、ドンッ!! とアースドラゴンの頭の骨が飾られていて。周りにも壁や天井から垂らすようにして、骨が至る所に飾られていた。
そしてそれを見て、立居入り禁止の札から入らないように、我慢しながら見ている子供達。我慢してて偉かったよ、すぐにでも近くで見たいだろうに。
後でしっかりと骨を配らないとな、と思いながら、頭の骨に近づけば。アマディアスさんとカルロスさん、そしてローゼンベルトさんが近寄ってきて、今の状態を教えてくれた。
骨に関しては、アクアとリルが飾っている物で終わりだった。というかアクアとリル、見なくなったと思ったら、ここでも手伝いをしていたのか。蝶の髪飾りのことで、しばらくはあ~だこ~だと言っていたけど、いつの間にかいなくなっていたんだよ。
なんかどうしても欲しそうな事を言っていたから、後で同じ物を買ってやろう。装飾品に関しては、お客さんが気に入った物があり、在庫がある場合は買えるようになっている。もちろん新しいものを渡すぞ。
さっき確かめたら、蝶の髪飾りは後2つあるみたいだから。シェリさんが買って帰っても、もう1つを買ってやれる。アクアもリルも頑張って手伝ってくれていたからな。ご褒美に買ってあげようかと思って。
料理に関しては、すでにほとんどの料理を作り終えていて。暖かい料理はしっかりと魔法で温めているし、冷たい料理も魔法でしっかりと冷やしていると。
ちなみにジェラルドさんだけど、オークジェネラルを狩ってきた。付いて行ったジェラルドさんの仲間、モナの話だと。剣も使わずにデコピンで倒したと。
その理由は、剣を使った後は、剣を手入れするんだけど。その手入れをする時、ノーマンにぐちぐち細かく言われるのが面倒だから、らしい。
デコピン……。どれだけジェラルドさんは力が強いのか。というか、しっかり手入れをすればノーマンに、ぐちぐち言われることもないのに。自分の大事な剣なんだから。
まぁ、とりあえずは、オークジェネラルの肉も揃って、かなり豪勢な食事にはなったから良いけどさ。
そして会場内の準備だけれど。アマディアスさんはしっかりと全てを終わらせていて。グレーさんとシェリさん、主役の2人が座る席は程々に豪華に。他の人達が休憩用の座る椅子もしっかりと用意してあった。
後は料理を置くてテーブルと食器の用意、飾りもバッチリで。バッチリと言うか、幻の花と言われている花まで飾ってあって。もしも売れば、国家予算までとは言わないけれど、それくらい凄い値がつく花で。
準備をしてくれている人達が、時々ビックリして止まって見ていたよ。一体どこから花を持ってきたんだか。
と、まぁ、いくつか気になる点はあるけれど、こんな感じで準備はしっかりと終えることができ、後はグレーさんとシェリさんを待つだけに。
そうして時間通りにやって来たグレーさんとシェリさんは、中を見て驚き固まり。俺はそんな2人に、今回のことについて説明したところだ。
『何も聞かずに用意してしまい、申し訳ありません。普通の方が宜しければ、すぐに元に戻しますので』
勝手にやってことだからな。こんなこと俺達は頼んでないだろうと、普通のご飯に戻してくれと言われれば、すぐに元に戻すよ。
そのために、みんな向こうで待機してくれている。どうなるか分からないと、最初にみんなには話してあり、そのことについてみんな納得してくれているから問題はない。
グレーさんとシェリさんの返答を待つ。と、すぐだった。シェリさんがガバッ!! と俺の両手を掴み、ブンブンと振ってきた。
『スケさん!! こんな素晴らしい物を!! ありがとう!! 本当にありがとう!!』
『スケさん俺からもありがとう!! 村でだって、こんな凄い物を見たことがないのに!!』
『なんて私達は幸せ者なのかしら!!』
『飾りも食事も、こんな凄いの見たことないよな!! それに骨だって!! アースドラゴンだぞ!! くくくっ、村のみんなに自慢してやる!』
『本当よ。私だって義妹に……。あいつ、自慢した後、潰してやる』
……義妹と何があったんだ? え? 今まで凄く喜んでくれていたのに、急にオオカミ獣人の狩モードのに入ったけど?
いやさ、この森に入るのに、真実の目でしっかりと鑑定しているから、シェリさんが危険な人物でないことは分かっているけど。本当義妹と何があったんだ?
気になったものの、すぐに喜びモードに戻ったシェリさん。2人に、ちょうど食堂を利用しに来ていたお客さんも、パーティーに参加させてもらって良いか確認をして。許可をもらったから立ち入り禁止の札を外し、たくさんのお客さんがいる中パーティーはスタート。
パーティーは大盛り上がりで、その日の夜遅くまで続けられた。
『私達が予約しにきた時は、こんなお店じゃなかったわよね? 私達お店を間違えたかしら』
『いいえ、間違っておりません。実は……』
グレーさんとシェリさんが、予約していた食堂に行って奥に入った途端、固まる2人。そんな2人に俺は、これまでの話しと食堂について話した。
絵を描いてもらったグレーさんとシェリさん。絵の後は衣装を着たまま、施設の中をガイド付きで楽しんでもらった。
それから絵については、最終仕上げをするために、一旦グランヴィルに戻したよ。額に入れたり、最後の装飾をしたりするためだ。レストランで食事をしている時に、渡そうと思っている。
2人に施設を楽しんでもらっているうちに、俺は最後の確認へ。食堂の確認だ。そうして中を確認すれば、完璧としか言えないほどの完成度で。さすがアマディアスさんだと思ったよ。
食堂のど真ん中、1番目立つ所に、ドンッ!! とアースドラゴンの頭の骨が飾られていて。周りにも壁や天井から垂らすようにして、骨が至る所に飾られていた。
そしてそれを見て、立居入り禁止の札から入らないように、我慢しながら見ている子供達。我慢してて偉かったよ、すぐにでも近くで見たいだろうに。
後でしっかりと骨を配らないとな、と思いながら、頭の骨に近づけば。アマディアスさんとカルロスさん、そしてローゼンベルトさんが近寄ってきて、今の状態を教えてくれた。
骨に関しては、アクアとリルが飾っている物で終わりだった。というかアクアとリル、見なくなったと思ったら、ここでも手伝いをしていたのか。蝶の髪飾りのことで、しばらくはあ~だこ~だと言っていたけど、いつの間にかいなくなっていたんだよ。
なんかどうしても欲しそうな事を言っていたから、後で同じ物を買ってやろう。装飾品に関しては、お客さんが気に入った物があり、在庫がある場合は買えるようになっている。もちろん新しいものを渡すぞ。
さっき確かめたら、蝶の髪飾りは後2つあるみたいだから。シェリさんが買って帰っても、もう1つを買ってやれる。アクアもリルも頑張って手伝ってくれていたからな。ご褒美に買ってあげようかと思って。
料理に関しては、すでにほとんどの料理を作り終えていて。暖かい料理はしっかりと魔法で温めているし、冷たい料理も魔法でしっかりと冷やしていると。
ちなみにジェラルドさんだけど、オークジェネラルを狩ってきた。付いて行ったジェラルドさんの仲間、モナの話だと。剣も使わずにデコピンで倒したと。
その理由は、剣を使った後は、剣を手入れするんだけど。その手入れをする時、ノーマンにぐちぐち細かく言われるのが面倒だから、らしい。
デコピン……。どれだけジェラルドさんは力が強いのか。というか、しっかり手入れをすればノーマンに、ぐちぐち言われることもないのに。自分の大事な剣なんだから。
まぁ、とりあえずは、オークジェネラルの肉も揃って、かなり豪勢な食事にはなったから良いけどさ。
そして会場内の準備だけれど。アマディアスさんはしっかりと全てを終わらせていて。グレーさんとシェリさん、主役の2人が座る席は程々に豪華に。他の人達が休憩用の座る椅子もしっかりと用意してあった。
後は料理を置くてテーブルと食器の用意、飾りもバッチリで。バッチリと言うか、幻の花と言われている花まで飾ってあって。もしも売れば、国家予算までとは言わないけれど、それくらい凄い値がつく花で。
準備をしてくれている人達が、時々ビックリして止まって見ていたよ。一体どこから花を持ってきたんだか。
と、まぁ、いくつか気になる点はあるけれど、こんな感じで準備はしっかりと終えることができ、後はグレーさんとシェリさんを待つだけに。
そうして時間通りにやって来たグレーさんとシェリさんは、中を見て驚き固まり。俺はそんな2人に、今回のことについて説明したところだ。
『何も聞かずに用意してしまい、申し訳ありません。普通の方が宜しければ、すぐに元に戻しますので』
勝手にやってことだからな。こんなこと俺達は頼んでないだろうと、普通のご飯に戻してくれと言われれば、すぐに元に戻すよ。
そのために、みんな向こうで待機してくれている。どうなるか分からないと、最初にみんなには話してあり、そのことについてみんな納得してくれているから問題はない。
グレーさんとシェリさんの返答を待つ。と、すぐだった。シェリさんがガバッ!! と俺の両手を掴み、ブンブンと振ってきた。
『スケさん!! こんな素晴らしい物を!! ありがとう!! 本当にありがとう!!』
『スケさん俺からもありがとう!! 村でだって、こんな凄い物を見たことがないのに!!』
『なんて私達は幸せ者なのかしら!!』
『飾りも食事も、こんな凄いの見たことないよな!! それに骨だって!! アースドラゴンだぞ!! くくくっ、村のみんなに自慢してやる!』
『本当よ。私だって義妹に……。あいつ、自慢した後、潰してやる』
……義妹と何があったんだ? え? 今まで凄く喜んでくれていたのに、急にオオカミ獣人の狩モードのに入ったけど?
いやさ、この森に入るのに、真実の目でしっかりと鑑定しているから、シェリさんが危険な人物でないことは分かっているけど。本当義妹と何があったんだ?
気になったものの、すぐに喜びモードに戻ったシェリさん。2人に、ちょうど食堂を利用しに来ていたお客さんも、パーティーに参加させてもらって良いか確認をして。許可をもらったから立ち入り禁止の札を外し、たくさんのお客さんがいる中パーティーはスタート。
パーティーは大盛り上がりで、その日の夜遅くまで続けられた。
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