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12話 2度目の目覚め、森に到着
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『……ア、……ィア、起きて』
「……ん」
『カティア、起きて』
「んんう?」
『カティア、寝ぼけてないで、しっかり起きて』
「……ん?」
『ねぇ、これ、本当に魔法切れてるの?』
『うん、しっかり解いたよ。ただ、寝過ぎてたからね。お水でも飲ませてあげられれば良いんだけど』
眠くて完全に目を開けることができず薄目で周りを見る私。あれ? いつもと景色が違う? 小屋じゃない? それに何でみんな、私の周りに集まって話してるの? いつも遊びに来るのは、お昼過ぎでしょう?
『少しだけ明るくしてみる?』
『今はまだダメだよ。あの人間達に気づかれちゃう。逃げる時なら良いけど、今はまだダメだよ』
『カティア、しっかりして』
精霊達がパチパチ、ペチペチ、私の頬やおでこを叩いてくる。分かった分かった、起きるから待って。私はすぐに起きようとした。でも手も足も動かなくて、それどころか話すことすらできない。
ん? なんかこんな事、最近もあったような? 私は頭を軽く振って、周りをもっとよく見てみた。するとそこは狭い場所で。そして私の周りには、心配そうに集まっている精霊達の姿があった。
『カティア、分かる? ここは荷馬車の中で、もうすぐ降ろされるみたいんだ。だから起こしたんだけど』
『どうしようか、ダメそうならそのまま運んじゃう?』
『だね』
あ~、待って待って、そうかそうか、思い出したよ。私攫われてるんだったね。あまりにもぐっすり寝ちゃってたから、一瞬忘れちゃってたよ。魔法とはいえ、攫われている最中にぐっすりはどうかと思うけどさ。なんかいつもより寝られた感じが。
なんて思いながら、みんなに気づいたことを何とか伝えようとした。
「んんん」
『カティア、どうしたの? あ、思い出した?』
すぐに頷く私。
『あ、良かった良かった。みんな、カティア思い出したみたい』
『あのね、あいつら、そろそろ捨てるぞって話してたの』
『もうすぐ自由だよ。楽しみだね』
『でも、逃げるまではみんなしっかりね』
『もちろん』
どうやらそろそろ、私は荷馬車から降ろされるらしい。ほとんど寝ていたから、苦しいと感じることもなく、ここまで来ることができて良かった。
『それでカティア、降ろされた後のことだけど。様子を見てカティアを縛っているロープを外そうと思ってるんだ。それから口に入ってる物もとってあげるね。ただ、もしかしたらあいつらが外すかもしれないからさ。だから様子を見てからね。それから……』
私が自由になったら、殺し屋たちの動きを止めてくれるから精霊や。殺し屋たちの私の記憶を消す精霊。それからダボンだけは、私が死んだと報告させないといけないから、その辺の記憶を操作する精霊たち。
そに精霊たちその場は任せて、私達と他の精霊は、とりあえず場所を移動。安全そうな場所を探す。残ってくれた精霊達はちゃんと、トイ・プードル似の精霊や他の精霊が、私たちのところへ導いてくれるから大丈夫だって。
そういえば寝る前にそんな話しをしていたっけ。ふぅ、ちょっと緊張する。なるべく迷惑をかけないように頑張らなくちゃ。
と、話しを聞き終わってすぐだった。荷馬車が止まる感じがして、精霊たちが私に寝たふりをしろって言ったから。私は急いで目を閉じた。
ガタガタッ!! バサバサッ!! ドカドカッ!! 誰かが入ってくる気がして、そして呪文を唱える声が。目を覚まさせる魔法だと、精霊が教えてくれる。だから私はその呪文に合わせて目を開けた。
目の前には少し太っている男と、その後ろには黒いマントの男が。
『黒マント、あれがダボンだよ』
なるほど、あれがこれからドボンするダボンか。
「おい、どうだ?」
「ちゃんと起きた。だけど、どうにも反応がな」
「何だ? とりあえず連れてこい」
太った男が私を傍に抱え上げ荷馬車を降り、少し歩くと私を地面に降ろした。
「ずいぶん静かだな?」
「ただ単に状況が分からずに、反応できないだけじゃないか?」
ダボンがじっと私を見てきたよ。
「……ん」
『カティア、起きて』
「んんう?」
『カティア、寝ぼけてないで、しっかり起きて』
「……ん?」
『ねぇ、これ、本当に魔法切れてるの?』
『うん、しっかり解いたよ。ただ、寝過ぎてたからね。お水でも飲ませてあげられれば良いんだけど』
眠くて完全に目を開けることができず薄目で周りを見る私。あれ? いつもと景色が違う? 小屋じゃない? それに何でみんな、私の周りに集まって話してるの? いつも遊びに来るのは、お昼過ぎでしょう?
『少しだけ明るくしてみる?』
『今はまだダメだよ。あの人間達に気づかれちゃう。逃げる時なら良いけど、今はまだダメだよ』
『カティア、しっかりして』
精霊達がパチパチ、ペチペチ、私の頬やおでこを叩いてくる。分かった分かった、起きるから待って。私はすぐに起きようとした。でも手も足も動かなくて、それどころか話すことすらできない。
ん? なんかこんな事、最近もあったような? 私は頭を軽く振って、周りをもっとよく見てみた。するとそこは狭い場所で。そして私の周りには、心配そうに集まっている精霊達の姿があった。
『カティア、分かる? ここは荷馬車の中で、もうすぐ降ろされるみたいんだ。だから起こしたんだけど』
『どうしようか、ダメそうならそのまま運んじゃう?』
『だね』
あ~、待って待って、そうかそうか、思い出したよ。私攫われてるんだったね。あまりにもぐっすり寝ちゃってたから、一瞬忘れちゃってたよ。魔法とはいえ、攫われている最中にぐっすりはどうかと思うけどさ。なんかいつもより寝られた感じが。
なんて思いながら、みんなに気づいたことを何とか伝えようとした。
「んんん」
『カティア、どうしたの? あ、思い出した?』
すぐに頷く私。
『あ、良かった良かった。みんな、カティア思い出したみたい』
『あのね、あいつら、そろそろ捨てるぞって話してたの』
『もうすぐ自由だよ。楽しみだね』
『でも、逃げるまではみんなしっかりね』
『もちろん』
どうやらそろそろ、私は荷馬車から降ろされるらしい。ほとんど寝ていたから、苦しいと感じることもなく、ここまで来ることができて良かった。
『それでカティア、降ろされた後のことだけど。様子を見てカティアを縛っているロープを外そうと思ってるんだ。それから口に入ってる物もとってあげるね。ただ、もしかしたらあいつらが外すかもしれないからさ。だから様子を見てからね。それから……』
私が自由になったら、殺し屋たちの動きを止めてくれるから精霊や。殺し屋たちの私の記憶を消す精霊。それからダボンだけは、私が死んだと報告させないといけないから、その辺の記憶を操作する精霊たち。
そに精霊たちその場は任せて、私達と他の精霊は、とりあえず場所を移動。安全そうな場所を探す。残ってくれた精霊達はちゃんと、トイ・プードル似の精霊や他の精霊が、私たちのところへ導いてくれるから大丈夫だって。
そういえば寝る前にそんな話しをしていたっけ。ふぅ、ちょっと緊張する。なるべく迷惑をかけないように頑張らなくちゃ。
と、話しを聞き終わってすぐだった。荷馬車が止まる感じがして、精霊たちが私に寝たふりをしろって言ったから。私は急いで目を閉じた。
ガタガタッ!! バサバサッ!! ドカドカッ!! 誰かが入ってくる気がして、そして呪文を唱える声が。目を覚まさせる魔法だと、精霊が教えてくれる。だから私はその呪文に合わせて目を開けた。
目の前には少し太っている男と、その後ろには黒いマントの男が。
『黒マント、あれがダボンだよ』
なるほど、あれがこれからドボンするダボンか。
「おい、どうだ?」
「ちゃんと起きた。だけど、どうにも反応がな」
「何だ? とりあえず連れてこい」
太った男が私を傍に抱え上げ荷馬車を降り、少し歩くと私を地面に降ろした。
「ずいぶん静かだな?」
「ただ単に状況が分からずに、反応できないだけじゃないか?」
ダボンがじっと私を見てきたよ。
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