私との子を授かれば殿下は側室を持てるので妊娠したフリをしたら、溺愛されていたことを知りました

弓はあと

文字の大きさ
26 / 29
ラブコメ短編バージョン(※長編版とは展開が異なります)

お仕置き

しおりを挟む


「ふぅ、なんだか熱いな」
「殿下!?」

 咄嗟に手で顔を覆ってしまった。
 殿下が急にシャツを脱ぎ始めたから。

「ああ、ダメだよミーネ。ちゃんと両手でクッションを掴んでいないと。今回は砂が落ちてもやり直しだ」

 そんな事を言われても……。
 日々の鍛錬で鍛え上げられた殿下の身体。
 上半身裸の殿下なんて眩しすぎて、直視することができません……。

「あれ? ミーネも熱い? 肌が赤いけど」

 顔を覆った手を殿下の手で外され、おでこ同士をコツンとくっつけられた。
 殿下の顔が近すぎて、思わず目を閉じてしまう。

「熱はなさそうか、よかった。部屋が暑いだけかもしれないな、この布をかけていると熱がこもりそうだから外すよ」
「えっ……」

 抵抗する間もなく、私の下半身にかかっていた布を殿下がベッドの下へ落としてしまった。
 殿下が寝室に来るまでは服としての役割を果たしていた布が、今はベッドの下。

 腰の横でリボンを結んだ下着もつけていたはずなのに、ほどけて一緒に落ちてしまったのかもしれない。
 私の下半身は何も身につけておらず、これ以上ない無防備な姿になっていた。

「砂、落ちたね」
 
 殿下の声に、砂時計の方を見る。
 砂時計の上半分が、空になっていた。

「本当に、するのですか、殿下……?」
「そうだよ、お仕置きだからね」

 何も身に着けていないから落ち着かなくて、膝をモジモジ擦りあわせてしまう。

「殿下に裸を見られて、恥ずかしいのですが……」
「嘘をついたら恥ずかしい思いをさせられると思えば、もう二度と嘘をつかないだろう?」

 殿下がクルッと砂時計をひっくり返した。
 またサラサラと砂が落ち始める。

「さ、手を上げて、ミーネ。もうやり直したくないだろう?」

 殿下の言葉にベッドで横になったまま、おずおずと両手で万歳をしてクッションを掴む。
 下半身の無防備な姿が心もとなくて、膝をきつく閉じたら殿下にガシッと両膝を掴まれた。

「殿、下っ!!」
「なにかな、ミーネ?」

 殿下、脚っ、脚を開かないでください!
 今、なにも身につけていないのですからっ!!

「あのっ、丸見え、ですっ!!」
「うん、よく見えるよ。ミーネの大事なところ。俺に見られて緊張しているのかな、ヒクヒク動いているのが、よくわかる」
「いゃあっ!」

 大事なところを隠そうと、慌ててクッションを離して股へと手を伸ばす。
 でも、大事なところに届く前に、ギュっと殿下に手を握られた。
 両手とも。
 殿下の指と私の指が絡められる。

 手をつなぐのは嬉しい、普段なら嬉しい、けど……。

 私と手をつないだまま、殿下は腕を使って器用に私の脚を内側からさらに押し広げた。

 恐ろしい事に、パカリと開かれた私の脚の付け根から、殿下の美しい金色の髪が見える。

「また、やり直し決定だよ、ミーネ」

 心なしか嬉しそうに呟く殿下の声が聞こえた。
 次の瞬間ジュッと音を立てて大事なところを吸われ、ビクッと大きく背中を反らしてしまう。

「で、んかっ……」
「へぇ、こうされるのが好きなんだ? いま吸ったところミーネは自分でよく見たことあるのかな、蕾みたいで可愛いらしいよ」
「ゃ、みないで、くださ、ぁあッ!?」

 殿下、舐めッ……!?

「ぁ、ンッ! ダメ、ン……汚い……」
「甘くて美味しいよ。いい匂いもする」
「うそ、ン、ぇ、なに、これ、ァア、ンッ」

 大事なところを、レロ……と舐められた。
 生温かくて、なんだかヌルっとした感触。
 何度も何度も殿下が舐めてくるから、身体の奥がゾクゾクしてしまう。

「ひぅぅ……、んンッ!?」

 また、吸っ、た……!?

「ぇ、ぅそッ!?」

 今度は身体のナカに、何かが入ってきた。
 得体の知れないゾワゾワする感覚が込み上げてくるのを堪えたくて、いつの間にか自由になっていた手でシーツをギュッと掴む。

「指一本でもキツイな。でも、こんなにヌルヌルしているからもう一本いっても大丈夫だろうか」
「ゆ、び……? ん、ぅ……ぅぅ……」

 脚の付け根のあたりで圧迫感。
 信じられないけれど、今の話だと、殿下の指が、私のナカに……。

 きつくて最初は少し痛いくらいだった。
 でも、大事なところにある蕾を殿下がたくさん舐めながら、くちゅくちゅ音を立てて指を動かす、から……

 不思議、頭の中が、蕩けてしまいそう……
 殿下の指が、浅いところを擦った時に私の身体がビクリと大きく跳ねた。

「ぁ、そ、こ、擦っ、ちゃ、ヤッ!」
「ここがいいのか、ミーネ?」

 ヤダって、言ってるのにぃ……
 殿下の指が身体のナカで動くたびに、なぜか、身体が、ビクビク、震えて。

 くちゅ、ちゅぶ、と水音が聞こえてくる。
 なんだかひどく官能的な音に聞こえてしまう。
 水音が聞こえるあたりで、ジュワッと何かが溢れたような気がした。

「っ、ァ、な、んか、ィヤ、も、ぃゃあッ」

 殿下の指も舌も、私を刺激するのをやめてくれなくて。
 気持ちよくて、気持ちよすぎて、つらい。

「ぁあッんッ、んンッ、ぁああッ……!」

 ググッと全身に力が入ったと思ったら、身体がビクンビクンと震え始めた。
 まるで痙攣したかのように、身体が揺れてしまう。
 その波が過ぎると、途端に身体から力が抜けた。

 ハッ、ハッ、と自分の荒い呼吸音が聞こえる。
 あまり上手に息ができていないことに気がついた。


「次は離さずにいられるかな、ミーネ?」

 殿下の声に、ぼんやりとした頭を動かし砂時計の方を見る。
 砂の落ちきった砂時計が反転し、また砂を落とし始めるところだった。

 たぶん、無理です、殿下……。





しおりを挟む
感想 203

あなたにおすすめの小説

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。