私との子を授かれば殿下は側室を持てるので妊娠したフリをしたら、溺愛されていたことを知りました

弓はあと

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ラブコメ短編バージョン(※長編版とは展開が異なります)

お仕置き



「ふぅ、なんだか熱いな」
「殿下!?」

 咄嗟に手で顔を覆ってしまった。
 殿下が急にシャツを脱ぎ始めたから。

「ああ、ダメだよミーネ。ちゃんと両手でクッションを掴んでいないと。今回は砂が落ちてもやり直しだ」

 そんな事を言われても……。
 日々の鍛錬で鍛え上げられた殿下の身体。
 上半身裸の殿下なんて眩しすぎて、直視することができません……。

「あれ? ミーネも熱い? 肌が赤いけど」

 顔を覆った手を殿下の手で外され、おでこ同士をコツンとくっつけられた。
 殿下の顔が近すぎて、思わず目を閉じてしまう。

「熱はなさそうか、よかった。部屋が暑いだけかもしれないな、この布をかけていると熱がこもりそうだから外すよ」
「えっ……」

 抵抗する間もなく、私の下半身にかかっていた布を殿下がベッドの下へ落としてしまった。
 殿下が寝室に来るまでは服としての役割を果たしていた布が、今はベッドの下。

 腰の横でリボンを結んだ下着もつけていたはずなのに、ほどけて一緒に落ちてしまったのかもしれない。
 私の下半身は何も身につけておらず、これ以上ない無防備な姿になっていた。

「砂、落ちたね」
 
 殿下の声に、砂時計の方を見る。
 砂時計の上半分が、空になっていた。

「本当に、するのですか、殿下……?」
「そうだよ、お仕置きだからね」

 何も身に着けていないから落ち着かなくて、膝をモジモジ擦りあわせてしまう。

「殿下に裸を見られて、恥ずかしいのですが……」
「嘘をついたら恥ずかしい思いをさせられると思えば、もう二度と嘘をつかないだろう?」

 殿下がクルッと砂時計をひっくり返した。
 またサラサラと砂が落ち始める。

「さ、手を上げて、ミーネ。もうやり直したくないだろう?」

 殿下の言葉にベッドで横になったまま、おずおずと両手で万歳をしてクッションを掴む。
 下半身の無防備な姿が心もとなくて、膝をきつく閉じたら殿下にガシッと両膝を掴まれた。

「殿、下っ!!」
「なにかな、ミーネ?」

 殿下、脚っ、脚を開かないでください!
 今、なにも身につけていないのですからっ!!

「あのっ、丸見え、ですっ!!」
「うん、よく見えるよ。ミーネの大事なところ。俺に見られて緊張しているのかな、ヒクヒク動いているのが、よくわかる」
「いゃあっ!」

 大事なところを隠そうと、慌ててクッションを離して股へと手を伸ばす。
 でも、大事なところに届く前に、ギュっと殿下に手を握られた。
 両手とも。
 殿下の指と私の指が絡められる。

 手をつなぐのは嬉しい、普段なら嬉しい、けど……。

 私と手をつないだまま、殿下は腕を使って器用に私の脚を内側からさらに押し広げた。

 恐ろしい事に、パカリと開かれた私の脚の付け根から、殿下の美しい金色の髪が見える。

「また、やり直し決定だよ、ミーネ」

 心なしか嬉しそうに呟く殿下の声が聞こえた。
 次の瞬間ジュッと音を立てて大事なところを吸われ、ビクッと大きく背中を反らしてしまう。

「で、んかっ……」
「へぇ、こうされるのが好きなんだ? いま吸ったところミーネは自分でよく見たことあるのかな、蕾みたいで可愛いらしいよ」
「ゃ、みないで、くださ、ぁあッ!?」

 殿下、舐めッ……!?

「ぁ、ンッ! ダメ、ン……汚い……」
「甘くて美味しいよ。いい匂いもする」
「うそ、ン、ぇ、なに、これ、ァア、ンッ」

 大事なところを、レロ……と舐められた。
 生温かくて、なんだかヌルっとした感触。
 何度も何度も殿下が舐めてくるから、身体の奥がゾクゾクしてしまう。

「ひぅぅ……、んンッ!?」

 また、吸っ、た……!?

「ぇ、ぅそッ!?」

 今度は身体のナカに、何かが入ってきた。
 得体の知れないゾワゾワする感覚が込み上げてくるのを堪えたくて、いつの間にか自由になっていた手でシーツをギュッと掴む。

「指一本でもキツイな。でも、こんなにヌルヌルしているからもう一本いっても大丈夫だろうか」
「ゆ、び……? ん、ぅ……ぅぅ……」

 脚の付け根のあたりで圧迫感。
 信じられないけれど、今の話だと、殿下の指が、私のナカに……。

 きつくて最初は少し痛いくらいだった。
 でも、大事なところにある蕾を殿下がたくさん舐めながら、くちゅくちゅ音を立てて指を動かす、から……

 不思議、頭の中が、蕩けてしまいそう……
 殿下の指が、浅いところを擦った時に私の身体がビクリと大きく跳ねた。

「ぁ、そ、こ、擦っ、ちゃ、ヤッ!」
「ここがいいのか、ミーネ?」

 ヤダって、言ってるのにぃ……
 殿下の指が身体のナカで動くたびに、なぜか、身体が、ビクビク、震えて。

 くちゅ、ちゅぶ、と水音が聞こえてくる。
 なんだかひどく官能的な音に聞こえてしまう。
 水音が聞こえるあたりで、ジュワッと何かが溢れたような気がした。

「っ、ァ、な、んか、ィヤ、も、ぃゃあッ」

 殿下の指も舌も、私を刺激するのをやめてくれなくて。
 気持ちよくて、気持ちよすぎて、つらい。

「ぁあッんッ、んンッ、ぁああッ……!」

 ググッと全身に力が入ったと思ったら、身体がビクンビクンと震え始めた。
 まるで痙攣したかのように、身体が揺れてしまう。
 その波が過ぎると、途端に身体から力が抜けた。

 ハッ、ハッ、と自分の荒い呼吸音が聞こえる。
 あまり上手に息ができていないことに気がついた。


「次は離さずにいられるかな、ミーネ?」

 殿下の声に、ぼんやりとした頭を動かし砂時計の方を見る。
 砂の落ちきった砂時計が反転し、また砂を落とし始めるところだった。

 たぶん、無理です、殿下……。





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