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07.大きな問題
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王太子レオナルド。
今年十八歳になる第一王子であり、母の実家ブラックバーン公爵家を後ろ盾に持つ。文武両道にして眉目秀麗と非の打ち所のない、押しも押されもせぬ次期国王だった。
二年ほど前に、狂気を帯びるまでは。
実母である前王妃を喪ったことが、狂気を帯びるきっかけだと言われている。
アイリスの姉ジゼルを手にかけたのも、ほぼ同時期だ。
その頃のアイリスは世間と切り離されていたため、どういった変化があったのかはわからない。ただ、姉ジゼルが王太子を心配する言葉を呟いたことがあったと、ぼんやり覚えている。
「お姉さま……」
姉を思い出し、悲しみと怒りがわき上がってきそうになるのを、アイリスは慌てて抑える。深呼吸をして、余計なものを吐き出す。
今はそのような感情をおいておかねばならない。
何せ、これからアイリスは王太子の閨に侍ることになるのだ。
アイリスはメイドたちによって風呂に入れられ、身支度を整えられた。
白く薄い絹の寝衣は、アイリスの豊満な胸やくびれた腰のラインを隠す役に立たないどころか、かえって強調している。
肌に塗られた香油からは、甘く濃厚な香りが漂い、くらくらとしてしまいそうだ。
そして寝室に通され、ここで待つようにと言われた。誰もいない静かな空間で、アイリスは寝台に腰掛ける。
その気になれば、突っぱねて逃げ出すこともできた。
だが、むしろ好機ではないかとアイリスは思い直し、おとなしく従った。
寝台の上は、最も無防備な状態をさらけ出させることができるのだ。暗殺には最適と言えるだろう。
それとも、王太子を虜にしてしまうか。
彼の心をつかめば、いずれ断罪を下した際の衝撃がより大きくなるだろう。操り、じわじわと追い込んでいくのもよいかもしれない。
目的を果たせるのならば、自分の体など投げ出せる。偽りの愛を囁くことだって、いとわない。
「ただ……問題は……」
アイリスは一人、がっくりとうなだれる。
最大の問題は、そのための方法を知らないことだ。
ヘイズ子爵家に引き取られて教育を受けた際に、先を期待させて男を操る術は学んだ。しかし、肝心の先については教わっていない。
社交界ではふしだらな女呼ばわりされているアイリスだが、実は扇越しの口付けが最高到達点であり、その先を知らないのだ。
「どうして教わらなかったのかしら……」
よく考えてみれば、おかしな話だ。
女を武器にするのなら、寝台の上で男を満足させる方法は知っていて当然だろう。
それなのに、アイリスは思わせぶりな態度までしか学ばなかった。意図的に、教えられなかったとしか思えない。
実地で学べということだったのだろうか。
だが、先を期待させるだけで終わるのだから、それ以上は進まない。無理強いしようとする者はいたが、そういった輩は蹴り上げる、握り潰すなど物理で排除した。
アイリスの悪評は、このような男たちの逆恨みによるものも多い。
「そういえば、あの目……」
閨に来いと言ったときの王太子の目を思い出し、アイリスはぞくりと身を震わせる。
過去にアイリスに関係を迫ってきた男たちは、粘っこい視線を向けてきた。ギラギラと欲望に満ちた目で、アイリスを舐め回すように見ていたものだ。
しかし、先ほどの王太子の目には、そういった欲を感じなかった。まるで物の品定めをするようで、冷静なままだった。
「あの手紙には何が書かれていたのかしら……」
最初は王太子が立場を利用して、王妃付き侍女の味見でもしようとしているのだろうと思った。
だが、あの冷淡な目からすると、そうではないだろう。
手紙の返事がこれだとも言っていた。ということは、王妃からの手紙が、アイリスを夜の相手にというものだったのだろうか。
だとすれば、王太子は何故それを受け入れたのか。アイリスには王太子の思惑が、わからない。
アイリスが思い悩んでいると、扉が開かれた。
はっとしてアイリスは扉に視線を向ける。すると、王太子が一人で部屋に入ってくるところだった。
寝衣に上着を羽織っただけの姿で、武器らしきものは見当たらない。
寝台に腰掛けたままのアイリスは、どうするべきか戸惑う。立ち上がって迎えるべきなのか、それとも寝台の中で待つべきなのか。
迷っているうちに、王太子はすたすたと近付いてきて、アイリスを見下ろした。
「思い出した、先日の夜会で会ったな。あのときは逃げられてしまったが、今夜は楽しませてくれるのだろう?」
唇の端をつり上げながら、王太子は囁く。
覚えていたのかと、アイリスは血の気が引いていくようだった。
だが、令嬢らしからぬ身のこなしを見られたとはいえ、護身術を学んだ成果とでもごまかせるはずだ。慌てるようなことではないと、アイリスは己に言い聞かせる。
さすがに、かつてのフォーサイス家のみすぼらしい孤児がアイリスであるとは気付いていないようだ。そちらさえ明らかにならなければ構わない。
王太子はアイリスの様子には構わず、上着を脱ぎ捨てた。
ほどよく筋肉のついた引き締まった体であることが、寝衣越しにわかる。羞恥心がわき起こり、アイリスは勢いよく顔をそむけたくなってしまう。だが、実際にはそっと視線をそらしただけだ。
寝台に腰掛けたアイリスに覆いかぶさるように、王太子が接近してくる。
困惑して身を強張らせると、ぴったりと閉じた太ももの間に王太子が片膝を乗せてきた。軽く押されて、さらにアイリスの体に力が入り、がちがちに固まる。
「……焦らしているのか?」
王太子の声に、ほんのわずか不機嫌そうな響きが交じった。
何がどうしてそういう反応になったのかわからず、アイリスは混乱する。
膝を乗せてきたのだから、抱き寄せるのが正解なのか。いや、そういったことは腕力が必要となるので、男性側の役割ではないのか。そのようなことが頭を駆け巡り、結局は何もできないままだ。
すると、王太子が怪訝そうに眉根を寄せた。
「ええと……その……」
いっそ、どうすればよいのか素直に尋ねるべきだろうか。
アイリスが戸惑いながら顔を上げると、王太子と目が合った。その途端、王太子の鮮やかな濃い青色の瞳に驚愕の色が宿る。
しばし見つめ合っていたが、先に目をそらしたのは王太子だった。覆いかぶさっていた体を離し、アイリスの前に立つ。
「もしやと思うが……いや、正直に答えろ。お前は処女か?」
「……はい」
やはりわかってしまうものなのかと落ち込みながら、アイリスは素直に答える。
「そのことを王妃は知っているのか?」
「……いいえ、おそらく知らないと思います」
王妃は社交界の噂をそのまま受け取っているようだった。確証はないが、ふしだらな女であると思っている可能性が高い。だからこそ、こうして王太子の閨に送り込んだのだろう。
答えるアイリスをじっと見つめた後、王太子は大きなため息を吐き出した。そして、先ほど脱ぎ捨てた上着を拾う。
「この部屋はお前が一人で使うといい。ゆっくり休め」
そう言い残して、王太子は上着を纏うと部屋を出ていった。
アイリスは寝台に腰掛けたまま、呆然と見送ることしかできなかった。
今年十八歳になる第一王子であり、母の実家ブラックバーン公爵家を後ろ盾に持つ。文武両道にして眉目秀麗と非の打ち所のない、押しも押されもせぬ次期国王だった。
二年ほど前に、狂気を帯びるまでは。
実母である前王妃を喪ったことが、狂気を帯びるきっかけだと言われている。
アイリスの姉ジゼルを手にかけたのも、ほぼ同時期だ。
その頃のアイリスは世間と切り離されていたため、どういった変化があったのかはわからない。ただ、姉ジゼルが王太子を心配する言葉を呟いたことがあったと、ぼんやり覚えている。
「お姉さま……」
姉を思い出し、悲しみと怒りがわき上がってきそうになるのを、アイリスは慌てて抑える。深呼吸をして、余計なものを吐き出す。
今はそのような感情をおいておかねばならない。
何せ、これからアイリスは王太子の閨に侍ることになるのだ。
アイリスはメイドたちによって風呂に入れられ、身支度を整えられた。
白く薄い絹の寝衣は、アイリスの豊満な胸やくびれた腰のラインを隠す役に立たないどころか、かえって強調している。
肌に塗られた香油からは、甘く濃厚な香りが漂い、くらくらとしてしまいそうだ。
そして寝室に通され、ここで待つようにと言われた。誰もいない静かな空間で、アイリスは寝台に腰掛ける。
その気になれば、突っぱねて逃げ出すこともできた。
だが、むしろ好機ではないかとアイリスは思い直し、おとなしく従った。
寝台の上は、最も無防備な状態をさらけ出させることができるのだ。暗殺には最適と言えるだろう。
それとも、王太子を虜にしてしまうか。
彼の心をつかめば、いずれ断罪を下した際の衝撃がより大きくなるだろう。操り、じわじわと追い込んでいくのもよいかもしれない。
目的を果たせるのならば、自分の体など投げ出せる。偽りの愛を囁くことだって、いとわない。
「ただ……問題は……」
アイリスは一人、がっくりとうなだれる。
最大の問題は、そのための方法を知らないことだ。
ヘイズ子爵家に引き取られて教育を受けた際に、先を期待させて男を操る術は学んだ。しかし、肝心の先については教わっていない。
社交界ではふしだらな女呼ばわりされているアイリスだが、実は扇越しの口付けが最高到達点であり、その先を知らないのだ。
「どうして教わらなかったのかしら……」
よく考えてみれば、おかしな話だ。
女を武器にするのなら、寝台の上で男を満足させる方法は知っていて当然だろう。
それなのに、アイリスは思わせぶりな態度までしか学ばなかった。意図的に、教えられなかったとしか思えない。
実地で学べということだったのだろうか。
だが、先を期待させるだけで終わるのだから、それ以上は進まない。無理強いしようとする者はいたが、そういった輩は蹴り上げる、握り潰すなど物理で排除した。
アイリスの悪評は、このような男たちの逆恨みによるものも多い。
「そういえば、あの目……」
閨に来いと言ったときの王太子の目を思い出し、アイリスはぞくりと身を震わせる。
過去にアイリスに関係を迫ってきた男たちは、粘っこい視線を向けてきた。ギラギラと欲望に満ちた目で、アイリスを舐め回すように見ていたものだ。
しかし、先ほどの王太子の目には、そういった欲を感じなかった。まるで物の品定めをするようで、冷静なままだった。
「あの手紙には何が書かれていたのかしら……」
最初は王太子が立場を利用して、王妃付き侍女の味見でもしようとしているのだろうと思った。
だが、あの冷淡な目からすると、そうではないだろう。
手紙の返事がこれだとも言っていた。ということは、王妃からの手紙が、アイリスを夜の相手にというものだったのだろうか。
だとすれば、王太子は何故それを受け入れたのか。アイリスには王太子の思惑が、わからない。
アイリスが思い悩んでいると、扉が開かれた。
はっとしてアイリスは扉に視線を向ける。すると、王太子が一人で部屋に入ってくるところだった。
寝衣に上着を羽織っただけの姿で、武器らしきものは見当たらない。
寝台に腰掛けたままのアイリスは、どうするべきか戸惑う。立ち上がって迎えるべきなのか、それとも寝台の中で待つべきなのか。
迷っているうちに、王太子はすたすたと近付いてきて、アイリスを見下ろした。
「思い出した、先日の夜会で会ったな。あのときは逃げられてしまったが、今夜は楽しませてくれるのだろう?」
唇の端をつり上げながら、王太子は囁く。
覚えていたのかと、アイリスは血の気が引いていくようだった。
だが、令嬢らしからぬ身のこなしを見られたとはいえ、護身術を学んだ成果とでもごまかせるはずだ。慌てるようなことではないと、アイリスは己に言い聞かせる。
さすがに、かつてのフォーサイス家のみすぼらしい孤児がアイリスであるとは気付いていないようだ。そちらさえ明らかにならなければ構わない。
王太子はアイリスの様子には構わず、上着を脱ぎ捨てた。
ほどよく筋肉のついた引き締まった体であることが、寝衣越しにわかる。羞恥心がわき起こり、アイリスは勢いよく顔をそむけたくなってしまう。だが、実際にはそっと視線をそらしただけだ。
寝台に腰掛けたアイリスに覆いかぶさるように、王太子が接近してくる。
困惑して身を強張らせると、ぴったりと閉じた太ももの間に王太子が片膝を乗せてきた。軽く押されて、さらにアイリスの体に力が入り、がちがちに固まる。
「……焦らしているのか?」
王太子の声に、ほんのわずか不機嫌そうな響きが交じった。
何がどうしてそういう反応になったのかわからず、アイリスは混乱する。
膝を乗せてきたのだから、抱き寄せるのが正解なのか。いや、そういったことは腕力が必要となるので、男性側の役割ではないのか。そのようなことが頭を駆け巡り、結局は何もできないままだ。
すると、王太子が怪訝そうに眉根を寄せた。
「ええと……その……」
いっそ、どうすればよいのか素直に尋ねるべきだろうか。
アイリスが戸惑いながら顔を上げると、王太子と目が合った。その途端、王太子の鮮やかな濃い青色の瞳に驚愕の色が宿る。
しばし見つめ合っていたが、先に目をそらしたのは王太子だった。覆いかぶさっていた体を離し、アイリスの前に立つ。
「もしやと思うが……いや、正直に答えろ。お前は処女か?」
「……はい」
やはりわかってしまうものなのかと落ち込みながら、アイリスは素直に答える。
「そのことを王妃は知っているのか?」
「……いいえ、おそらく知らないと思います」
王妃は社交界の噂をそのまま受け取っているようだった。確証はないが、ふしだらな女であると思っている可能性が高い。だからこそ、こうして王太子の閨に送り込んだのだろう。
答えるアイリスをじっと見つめた後、王太子は大きなため息を吐き出した。そして、先ほど脱ぎ捨てた上着を拾う。
「この部屋はお前が一人で使うといい。ゆっくり休め」
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