26 / 41
26.王妃の命令
しおりを挟む
「よく来てくれたわ、アイリス嬢」
呼び出しに応じて王妃宮を訪れたアイリスを、王妃は穏やかな微笑みで迎えた。
ソファをすすめられ、アイリスは座る。
控えていた侍女たちはお茶の準備をすると、退出していった。
「すっかり王太子の心を捉えてしまったようね。あなたを寵愛しているという話は有名で、先日のパーティーでも確かめさせてもらったわ。さすがだわ」
「……恐縮でございます」
アイリスはしとやかに答えながら、王妃の次の言葉を待つ。
何を持ち出されるのかと、緊張で体が強張る。
「本題の前に、少しお願いがあるの。ジョナスのことよ」
ジョナスの名が出てきて、アイリスの背筋に冷たいものが走る。
やはり暴行に対するお咎めだろうか。
「あなたのことを側妃にしたいと言い出して、引き下がらないのよ。あの子の誘いを断ったのですってね。それがきっかけで、心を奪われたとか何とか……」
王妃は軽くため息を吐き出す。
「……はい?」
思わず、アイリスは疑問の声を漏らしてしまう。
何かの冗談かと思ったが、王妃の顔は真面目だった。
暴行に対するお咎めではなかったが、まったくもって予想外のことだ。
顔面を平手で叩き付けられ、足払いをかけられて、心を奪われたというのか。随分と歪んだ性癖のようだと、アイリスは戦慄する。
「そこで、一度だけでよいから、あの子の思いを叶えてくれないかしら。手に入らないから執着しているだけで、閨を共にすれば醒めると思うのよ」
王妃の願いを聞き、アイリスは心が沈んでいく。完全に娼婦扱いだ。
結局、王妃にとってアイリスは道具以外の何者でもないのだと、宣告されているようだった。
「でも……」
「まさか、本当にあの子の側妃を狙っているわけではないでしょうね」
アイリスの戸惑いを見て、王妃は眉をぴくりと動かす。
閨を共にすることが嫌だとは、かけらも思わないようだ。アイリスをそういう女だとして見ているのだろう。
「いいえ、側妃など望んでおりません」
「それならよいのだけれど……あなたには、いずれ裕福な伯爵夫人あたりの座を用意するつもりよ。上を目指す気持ちは私にもよくわかるけれど、身の程をわきまえなければ破滅に繋がるものだわ」
「はい……」
もともと側妃など狙っていない。しかし、それとは別に王妃の言葉が、アイリスのレオナルドへの想いが不遜であると突き付けてくるようだ。
うなだれるアイリスを見て、王妃は長い息を吐き出す。
「私だとて、前王妃さまが存命のときは、その座を狙おうなどと思わなかったわ。立場を心得るのは大切なことよ。たとえそのときは優位な位置にいても、後からひっくり返ることだってあるわ。それを認められないと、悲惨なことにもなるの」
今はレオナルドの寵愛があるが、それはいつか失われるものだと言われているようだ。アイリスは俯きがちに、軽く拳を握る。
「……そう、いつまでも見下してきたあの女が破滅したときは、喜びのあまり涙が出たわ。偉そうなことを言っていたくせに、家を取り仕切ることもできなかった、あの女。ストレイス伯の訴えに耳を貸して良かったわ」
ところが、ぶつぶつと呟く王妃の言葉で、アイリスははっとする。
これはおそらく、フォーサイス侯爵夫人のことを言っているのではないだろうか。
しかも、ストレイスとは、よくアイリスに突っかかってくるデラニーの家名だったような気がする。
「まさか、それはフォーサイス家の……」
思わずアイリスが口にすると、王妃が息をのんだ。
「……あら、つい余計なことを言ってしまったようね。念のために言っておくと、フォーサイス家の事件は私が引き起こしたことではないわよ。その情報を得て、動いたというだけ」
言い訳のようにそう口にすると、王妃は咳払いをする。
「それよりも本題に入りましょう。近いうちに、王太子は視察に行くことになるはずよ。あなたも一緒に行ってはどうかしら」
王妃は話を切り替えた。
うっかり漏らした話は気にかかったが、まずは本題に集中しようと、アイリスは王妃を見つめる。
「道中は盗賊が出るかもしれないわ。もちろん護衛は優秀でしょうし、王太子自身も武芸に優れているでしょう。でも……例えば、誰かがそっと近付いて、毒でも使われたら危険よね……毒に長けた盗賊もいると聞くし、恐ろしいことだわ」
そう言いながら、王妃は大げさなくらいに怯えてみせる。
ついにきたかと、アイリスの全身に緊張が走り、思わず拳を握り締めてしまう。
これはつまり、王太子を毒殺しろということだろう。はっきりとした命令を言うことなく、そういう可能性を示唆しているだけだが、明らかに指示だ。
「あの方から遣わされたのだから、あなたのことは信用しているわ。私が最初に側妃になれたのも、あの方のおかげですもの。期待を裏切ることはないと信じているわ」
穏やかに微笑み、王妃は圧力をかけてくる。
衝撃的な命令ともうひとつ、また『あの方』が出てきた。
以前、王妃の出世を『あの方』が後押ししたのかと考えたことがあったが、それは正しかったようだ。
だが、アイリスにはそれが誰なのか、さっぱりわからない。
何も知らないまま、駒として動かされているのだ。
「……あの方とは、どなたのことなのですか?」
意を決して、アイリスは問いかける。
すると、王妃が唖然とした顔でアイリスを見つめ、ややあってから首を横に振った。
「あの方のことを詮索してはいけないわ。あの方の指示に不安があるのかもしれないけれど、最後には良い結果になるの。余計なことを考えるのはおよしなさい」
王妃は神妙な声で忠告する。
どうやら、少し勘違いされているようだ。アイリスが『あの方』とやらの正体を訝しんでいると王妃は思ったようだが、そもそも指示すら受けていない。
しかし、本当は指示を受けているわけでもありませんと口にして、それが良い結果に繋がるとは思えなかった。
アイリスは黙って、頷く。
「話はそれだけよ。戻ってよいわ。ああ、そうだわ。ジョナスのこともよろしくお願いするわね」
話を打ち切ろうとした王妃は、思い出したように付け加えた。
いったんは忘れかけていた不快感が、アイリスに蘇ってくる。
ジョナスと閨を共にするなど、了承しがたい。どうにか穏便に断る理由を探す。
「……今は、レオナルドさまに疑われる要素は作らないほうがよろしいかと存じます。それは、また後日に……」
どうにか言い訳を紡ぎ出すと、王妃の瞳から優しげだった光が消えた。
口元は穏やかに微笑んだままだったが、明らかにアイリスを見る目が変わった。
「……そうね、確かにそのとおりかもしれないわ。今は王太子に疑われることは避けたほうがよいかもしれないわね」
落ち着いた声で意見を受け入れる王妃だが、アイリスは背筋に悪寒を覚える。
これまでと、王妃の雰囲気が違う。
「もう行ってよいわよ。ご苦労さま」
退出を促され、アイリスは礼をして従う。
どうやら、失態をしでかしてしまったらしい。
部屋を出て歩きながら、王妃宮すら一気に寒くなったようで、アイリスは身を震わせた。
呼び出しに応じて王妃宮を訪れたアイリスを、王妃は穏やかな微笑みで迎えた。
ソファをすすめられ、アイリスは座る。
控えていた侍女たちはお茶の準備をすると、退出していった。
「すっかり王太子の心を捉えてしまったようね。あなたを寵愛しているという話は有名で、先日のパーティーでも確かめさせてもらったわ。さすがだわ」
「……恐縮でございます」
アイリスはしとやかに答えながら、王妃の次の言葉を待つ。
何を持ち出されるのかと、緊張で体が強張る。
「本題の前に、少しお願いがあるの。ジョナスのことよ」
ジョナスの名が出てきて、アイリスの背筋に冷たいものが走る。
やはり暴行に対するお咎めだろうか。
「あなたのことを側妃にしたいと言い出して、引き下がらないのよ。あの子の誘いを断ったのですってね。それがきっかけで、心を奪われたとか何とか……」
王妃は軽くため息を吐き出す。
「……はい?」
思わず、アイリスは疑問の声を漏らしてしまう。
何かの冗談かと思ったが、王妃の顔は真面目だった。
暴行に対するお咎めではなかったが、まったくもって予想外のことだ。
顔面を平手で叩き付けられ、足払いをかけられて、心を奪われたというのか。随分と歪んだ性癖のようだと、アイリスは戦慄する。
「そこで、一度だけでよいから、あの子の思いを叶えてくれないかしら。手に入らないから執着しているだけで、閨を共にすれば醒めると思うのよ」
王妃の願いを聞き、アイリスは心が沈んでいく。完全に娼婦扱いだ。
結局、王妃にとってアイリスは道具以外の何者でもないのだと、宣告されているようだった。
「でも……」
「まさか、本当にあの子の側妃を狙っているわけではないでしょうね」
アイリスの戸惑いを見て、王妃は眉をぴくりと動かす。
閨を共にすることが嫌だとは、かけらも思わないようだ。アイリスをそういう女だとして見ているのだろう。
「いいえ、側妃など望んでおりません」
「それならよいのだけれど……あなたには、いずれ裕福な伯爵夫人あたりの座を用意するつもりよ。上を目指す気持ちは私にもよくわかるけれど、身の程をわきまえなければ破滅に繋がるものだわ」
「はい……」
もともと側妃など狙っていない。しかし、それとは別に王妃の言葉が、アイリスのレオナルドへの想いが不遜であると突き付けてくるようだ。
うなだれるアイリスを見て、王妃は長い息を吐き出す。
「私だとて、前王妃さまが存命のときは、その座を狙おうなどと思わなかったわ。立場を心得るのは大切なことよ。たとえそのときは優位な位置にいても、後からひっくり返ることだってあるわ。それを認められないと、悲惨なことにもなるの」
今はレオナルドの寵愛があるが、それはいつか失われるものだと言われているようだ。アイリスは俯きがちに、軽く拳を握る。
「……そう、いつまでも見下してきたあの女が破滅したときは、喜びのあまり涙が出たわ。偉そうなことを言っていたくせに、家を取り仕切ることもできなかった、あの女。ストレイス伯の訴えに耳を貸して良かったわ」
ところが、ぶつぶつと呟く王妃の言葉で、アイリスははっとする。
これはおそらく、フォーサイス侯爵夫人のことを言っているのではないだろうか。
しかも、ストレイスとは、よくアイリスに突っかかってくるデラニーの家名だったような気がする。
「まさか、それはフォーサイス家の……」
思わずアイリスが口にすると、王妃が息をのんだ。
「……あら、つい余計なことを言ってしまったようね。念のために言っておくと、フォーサイス家の事件は私が引き起こしたことではないわよ。その情報を得て、動いたというだけ」
言い訳のようにそう口にすると、王妃は咳払いをする。
「それよりも本題に入りましょう。近いうちに、王太子は視察に行くことになるはずよ。あなたも一緒に行ってはどうかしら」
王妃は話を切り替えた。
うっかり漏らした話は気にかかったが、まずは本題に集中しようと、アイリスは王妃を見つめる。
「道中は盗賊が出るかもしれないわ。もちろん護衛は優秀でしょうし、王太子自身も武芸に優れているでしょう。でも……例えば、誰かがそっと近付いて、毒でも使われたら危険よね……毒に長けた盗賊もいると聞くし、恐ろしいことだわ」
そう言いながら、王妃は大げさなくらいに怯えてみせる。
ついにきたかと、アイリスの全身に緊張が走り、思わず拳を握り締めてしまう。
これはつまり、王太子を毒殺しろということだろう。はっきりとした命令を言うことなく、そういう可能性を示唆しているだけだが、明らかに指示だ。
「あの方から遣わされたのだから、あなたのことは信用しているわ。私が最初に側妃になれたのも、あの方のおかげですもの。期待を裏切ることはないと信じているわ」
穏やかに微笑み、王妃は圧力をかけてくる。
衝撃的な命令ともうひとつ、また『あの方』が出てきた。
以前、王妃の出世を『あの方』が後押ししたのかと考えたことがあったが、それは正しかったようだ。
だが、アイリスにはそれが誰なのか、さっぱりわからない。
何も知らないまま、駒として動かされているのだ。
「……あの方とは、どなたのことなのですか?」
意を決して、アイリスは問いかける。
すると、王妃が唖然とした顔でアイリスを見つめ、ややあってから首を横に振った。
「あの方のことを詮索してはいけないわ。あの方の指示に不安があるのかもしれないけれど、最後には良い結果になるの。余計なことを考えるのはおよしなさい」
王妃は神妙な声で忠告する。
どうやら、少し勘違いされているようだ。アイリスが『あの方』とやらの正体を訝しんでいると王妃は思ったようだが、そもそも指示すら受けていない。
しかし、本当は指示を受けているわけでもありませんと口にして、それが良い結果に繋がるとは思えなかった。
アイリスは黙って、頷く。
「話はそれだけよ。戻ってよいわ。ああ、そうだわ。ジョナスのこともよろしくお願いするわね」
話を打ち切ろうとした王妃は、思い出したように付け加えた。
いったんは忘れかけていた不快感が、アイリスに蘇ってくる。
ジョナスと閨を共にするなど、了承しがたい。どうにか穏便に断る理由を探す。
「……今は、レオナルドさまに疑われる要素は作らないほうがよろしいかと存じます。それは、また後日に……」
どうにか言い訳を紡ぎ出すと、王妃の瞳から優しげだった光が消えた。
口元は穏やかに微笑んだままだったが、明らかにアイリスを見る目が変わった。
「……そうね、確かにそのとおりかもしれないわ。今は王太子に疑われることは避けたほうがよいかもしれないわね」
落ち着いた声で意見を受け入れる王妃だが、アイリスは背筋に悪寒を覚える。
これまでと、王妃の雰囲気が違う。
「もう行ってよいわよ。ご苦労さま」
退出を促され、アイリスは礼をして従う。
どうやら、失態をしでかしてしまったらしい。
部屋を出て歩きながら、王妃宮すら一気に寒くなったようで、アイリスは身を震わせた。
4
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
【完結】二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
〘完結〛ずっと引きこもってた悪役令嬢が出てきた
桜井ことり
恋愛
そもそものはじまりは、
婚約破棄から逃げてきた悪役令嬢が
部屋に閉じこもってしまう話からです。
自分と向き合った悪役令嬢は聖女(優しさの理想)として生まれ変わります。
※爽快恋愛コメディで、本来ならそうはならない描写もあります。
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる