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2話 初面談に遅刻してくる男
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それから2日後、
メッセージのやりとりはなかったので
さちこはとりあえず初面談の日の朝
メッセージを送った。
「おはようございます。
今日はいいお天気ですね。
後ほどよろしくお願いします。」
「おはようございます。
後ほどお会いできるの楽しみにしています。」
さちこはいつも通り15分前には
待ち合わせ場所に着くように家を出た。
行ったことのない場所で迷うことを想定して
さらに余裕を持って出かけると
20分前に店の前に着いた。
トイレで化粧を整えても時間が余った。
とりあえず店の前で待っていると
11:23にメッセージがきた。
「すみません。
車が混んでいてかなり遅れそうです。
45分には着くと思います。」
「承知いたしました。
ではどこかで時間潰しときます。
お気をつけて~。」
(先に店の中で待っといてとか言えねえのかよ。)
閑散としたビルの最上階でベンチもなく
店の前に立っていると店員が出てきて
声をかけてきそうだったので
さちこはその場から離れることにした。
少し苛立ちながらエスカレーターを降りた。
(30分以上あるなら、カフェ探したりできるけど
往復の時間を考えると中途半端だなあ。。。
そもそも待ち合わせ時間を指定してきたくせに
しかも初面談で遅れる男はどうなんだろうか、
仕事で遅れるならまだしも、
道が混んでてって時間読めない奴なのか?
会う約束をしてから今朝までも
大したメッセージ交換はしていなかったし、
向こうもテンション低めなのだろうか。。。)
そもそも顔もタイプではなかったし、
会う約束をして以来、
メッセージのやりとりもしていないし、
当日もこちらからメッセージしなければ音沙汰がない、
更に初面談に15分も遅刻となれば
会う前からさちこのテンションは下がる一方だった。
ビルの最上階から地下までエスカレーターで
降りてみたが、
時間を潰せそうなフロアも見当たらず、
またエスカレーターで上るとちょうど最上階に
11:45くらいに着きそうだった。
エスカレーターで上っていると
11:42に彼からメッセージがきた。
「すいません。今エレベーター降りました。
お店の前にいます。」
さちこはメッセージに気づいたが、
11:45きっかりに店の前に着くと算段してたので
わざわざエスカレーターを歩くことなく
そのまま悠然と乗っていた。
ちょうど11:45に店の階に着くと
背の高いすらっとした彼が立っていた。
「こんにちは。」
「こんにちは。すみません。」
「いえ。」
「タクシーが混んでて。」
「そうなんですか。」
「お店入りましょう。」
「はい。」
メッセージのやりとりはなかったので
さちこはとりあえず初面談の日の朝
メッセージを送った。
「おはようございます。
今日はいいお天気ですね。
後ほどよろしくお願いします。」
「おはようございます。
後ほどお会いできるの楽しみにしています。」
さちこはいつも通り15分前には
待ち合わせ場所に着くように家を出た。
行ったことのない場所で迷うことを想定して
さらに余裕を持って出かけると
20分前に店の前に着いた。
トイレで化粧を整えても時間が余った。
とりあえず店の前で待っていると
11:23にメッセージがきた。
「すみません。
車が混んでいてかなり遅れそうです。
45分には着くと思います。」
「承知いたしました。
ではどこかで時間潰しときます。
お気をつけて~。」
(先に店の中で待っといてとか言えねえのかよ。)
閑散としたビルの最上階でベンチもなく
店の前に立っていると店員が出てきて
声をかけてきそうだったので
さちこはその場から離れることにした。
少し苛立ちながらエスカレーターを降りた。
(30分以上あるなら、カフェ探したりできるけど
往復の時間を考えると中途半端だなあ。。。
そもそも待ち合わせ時間を指定してきたくせに
しかも初面談で遅れる男はどうなんだろうか、
仕事で遅れるならまだしも、
道が混んでてって時間読めない奴なのか?
会う約束をしてから今朝までも
大したメッセージ交換はしていなかったし、
向こうもテンション低めなのだろうか。。。)
そもそも顔もタイプではなかったし、
会う約束をして以来、
メッセージのやりとりもしていないし、
当日もこちらからメッセージしなければ音沙汰がない、
更に初面談に15分も遅刻となれば
会う前からさちこのテンションは下がる一方だった。
ビルの最上階から地下までエスカレーターで
降りてみたが、
時間を潰せそうなフロアも見当たらず、
またエスカレーターで上るとちょうど最上階に
11:45くらいに着きそうだった。
エスカレーターで上っていると
11:42に彼からメッセージがきた。
「すいません。今エレベーター降りました。
お店の前にいます。」
さちこはメッセージに気づいたが、
11:45きっかりに店の前に着くと算段してたので
わざわざエスカレーターを歩くことなく
そのまま悠然と乗っていた。
ちょうど11:45に店の階に着くと
背の高いすらっとした彼が立っていた。
「こんにちは。」
「こんにちは。すみません。」
「いえ。」
「タクシーが混んでて。」
「そうなんですか。」
「お店入りましょう。」
「はい。」
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