マッチングアプリの男 チャラ男編

５．自慢げに芸能人との友人関係を話す男

「で、あと僕気がきつい人ダメなんです。」
「気がきついって例えば？」
「その人、今日みたいに僕お茶しましょうって言ったんです。
そんな初対面の人とお酒飲む気もないし、
まずはお茶でもーって思ってたんですけど、
その人飲みに行きましょうって強引に誘ってきて。
しかも見た目もあれやし、
もうお茶してすぐ帰ろうと思ってたのにぐいぐい来られて。。。」

（その話前もどっかで聞いたな。笑　
そんな積極的な女性って結構おるもんなんやな。）

「あー、そういうのが嫌なのね。いくつぐらいの人？」

「35歳って言うてました。」
「ふーん、じゃあちょうどいいお年頃やのにね。
ってかさ、あの元サッカー選手の人との写真プロフに載せてたやん？
あれいいの？」
「あー、あれ、僕芸能人いろいろ友達多いから、
俳優もジャニーズも吉本もスポーツ選手もだから、
証明するためにみんなと写ってる写真バンバン載せようとしたら、
あの元サッカー選手のだけ却下されずに残ったから。
ほかの人のはアップしようとしたらすぐ却下されて。」
「へえ。」
「しゅんとかじゅんとか。」
「しゅん？」
「俳優の。」
「あー。（はいはい。わかってたけどあえて聞いてみた。
ほんまに言いよった。興味なし。）」
じゅん？」
「アイドルグループの。」

（やっぱり言いよった。）
「へー、そんな人とも知り合いなんや。」
（まあ興味ないけど。）
「知り合いって言うか普通に友達で飯食いに行ったりするし。」
「ふーん。（そっち系全然興味なし。）
でもそういう写真載せてたらそれ目的の人ばっかり来ると思うよ。
まあそういうミーハーな人望んでるんやったらそれでいいと思うけど。」
「そうなん？」

（そりゃそうやろ。なんでこの年でわからんねん。あほか？）

「せめてモザイク入れとくとかした方がいいんじゃない？
もしかしたらサッカーのこと全然知らなくて
その元選手のことをゆうぞうと思って気に入って、
いざ会ったら騙されたって言われるかもしれんし。笑」
「あ、それ嫌やな。あとですぐ消しときます。」

（お前、自分があの人と同等と思ってたのか？おめでたい奴や。）

「うん、まあ元サッカー選手に迷惑なってもあかんしね。
仲良くなってから自慢した方がいいんじゃない？」
「はい、帰ったらすぐ消します。」