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12.帰れのサイン
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夫のことを聞かれて正直に話していると、
そろそろ時間とばかりに立ち上がってマスクをし始めた。
「あ、これが帰れのサイン?」
「いや、そんなことないけど。」
「そういうことやろ?
もう俺はいったからはい帰ってやっていう、ほんまにしよったな。笑」
「違うって。旦那さんも心配してるやろ?」
「はいはい。」
「次会ってくれるの?」
「社交辞令いらんって。笑」
「そんなことないよ。また会いたいなあって思ってるよ。」
「ふーん。」
(私は思わない。)
「え、もう会ってくれへんの?」
「会うのはいいけど、やるとなったらなあ。
そんなセフレがいっぱいいる人は嫌やもん。私は彼氏が欲しいから。」
「なに?それはときめきたいってこと?旦那がいるのに?」
「うん、旦那は兄弟とか親とか家族みたいなもんやから。」
「俺結婚したことないからそのへんがよーわからんねんけど。」
「そうやろな。」
「そっちは旦那おるのにこっちはほかにおったらあかんってこと?」
「それな。そう思う人もおるよな。その気持ちもわかるよ。
でもそういう人とは付き合いたいと思わん。
だって、私は旦那とエッチしてないし、
彼氏との気持ちは一対一の関係でいたいから。」
「ふーん。」
「エッチして体の相性が良かったら
私はその人のこと好きになってしまうねん。」
「うん、わかるよ。わかるわかる。」
(いや、お前にはわからん。一生わからんと思う。)
「そこが男の人と女の人との違いかもしれんねんけど、
気持ちいいと好きが一段階アップするねんけど、
男の人はそうでもないっていうやん。
そういう人多いから。そしたらさみしくなるからな。」
「へえー。そうなんや。」
「だからほそしとやってもセフレの一人として扱われるのも嫌やし。」
(っていうかそんな竿、セフレでも願い下げや。)
「なんで私にいいねしたの?」
「あれは、機械が自動的に押すシステムやねん。」
「そうなん?」
「そう。お金を払えば勝手にAIが選んで勝手にいいね押すから、
そっからいいねがきたら見るみたいな感じ。」
「へえー。
じゃあこっちがいいねを押してメッセージがないのはそういうことなんか。」
「そうそう。
お金を払えば何でもやってくれる、そこまでやってくれる世の中なんよ。」
「へえー。」
かなりの衝撃であった。
そういえば<顔がタイプの男>にも同じ質問をしたが答えを濁していた。
そういうことだったのかとショックを受けた。
しかし最後にどえらい有力情報を得れてよかった。
どう見ても職業の肩書やクールビューティー、
若い女が好きそうな彼がなぜ私にいいねを押してきたのか納得した。
「ごちそうさまでした。」
(水だけやけど。)
「それ持って帰らないの?」
「じゃあ、持って帰らせてもらいます。ありがとう。」
部屋には1時間半もいなかった。
そろそろ時間とばかりに立ち上がってマスクをし始めた。
「あ、これが帰れのサイン?」
「いや、そんなことないけど。」
「そういうことやろ?
もう俺はいったからはい帰ってやっていう、ほんまにしよったな。笑」
「違うって。旦那さんも心配してるやろ?」
「はいはい。」
「次会ってくれるの?」
「社交辞令いらんって。笑」
「そんなことないよ。また会いたいなあって思ってるよ。」
「ふーん。」
(私は思わない。)
「え、もう会ってくれへんの?」
「会うのはいいけど、やるとなったらなあ。
そんなセフレがいっぱいいる人は嫌やもん。私は彼氏が欲しいから。」
「なに?それはときめきたいってこと?旦那がいるのに?」
「うん、旦那は兄弟とか親とか家族みたいなもんやから。」
「俺結婚したことないからそのへんがよーわからんねんけど。」
「そうやろな。」
「そっちは旦那おるのにこっちはほかにおったらあかんってこと?」
「それな。そう思う人もおるよな。その気持ちもわかるよ。
でもそういう人とは付き合いたいと思わん。
だって、私は旦那とエッチしてないし、
彼氏との気持ちは一対一の関係でいたいから。」
「ふーん。」
「エッチして体の相性が良かったら
私はその人のこと好きになってしまうねん。」
「うん、わかるよ。わかるわかる。」
(いや、お前にはわからん。一生わからんと思う。)
「そこが男の人と女の人との違いかもしれんねんけど、
気持ちいいと好きが一段階アップするねんけど、
男の人はそうでもないっていうやん。
そういう人多いから。そしたらさみしくなるからな。」
「へえー。そうなんや。」
「だからほそしとやってもセフレの一人として扱われるのも嫌やし。」
(っていうかそんな竿、セフレでも願い下げや。)
「なんで私にいいねしたの?」
「あれは、機械が自動的に押すシステムやねん。」
「そうなん?」
「そう。お金を払えば勝手にAIが選んで勝手にいいね押すから、
そっからいいねがきたら見るみたいな感じ。」
「へえー。
じゃあこっちがいいねを押してメッセージがないのはそういうことなんか。」
「そうそう。
お金を払えば何でもやってくれる、そこまでやってくれる世の中なんよ。」
「へえー。」
かなりの衝撃であった。
そういえば<顔がタイプの男>にも同じ質問をしたが答えを濁していた。
そういうことだったのかとショックを受けた。
しかし最後にどえらい有力情報を得れてよかった。
どう見ても職業の肩書やクールビューティー、
若い女が好きそうな彼がなぜ私にいいねを押してきたのか納得した。
「ごちそうさまでした。」
(水だけやけど。)
「それ持って帰らないの?」
「じゃあ、持って帰らせてもらいます。ありがとう。」
部屋には1時間半もいなかった。
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