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出会い
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しおりを挟む「Colorを渡してないSubに対して……Commandを使うのは条例違反ですよ」
頭を下げ続ける彼女の傍らに膝をついて抱き起こすようにしながらそういうと、6年間浴びせ続けられた蔑む視線が自分へと移ったのを感じた
「何お前?でかい口叩いたかと思ったら、Subじゃねぇか」
「傷の舐め合いしに来たわけ?あー、あれかヒーロー気取り?」
恐怖で段々と体が震えてくるのを感じながら、なんとかこの状況から逃れなければと思いつつ足が石のように固まっていくのを感じた
「ぶつかったのはお互い様ですよね?だったら、こんなことしないでお互い謝って終わりでいいじゃないですか」
「はぁ?何言ってんのお前、なんで俺らDomがお前らSubに謝らなくちゃいけないわけ?」
「Dom、Subに優劣なんかない……っ!!」
「あー、お前もうざいな、Kneel……Dawn!」
何度も言い返す彰人に腹を立てたのか先ほどよりも怒気を含んだ声と視線でそう続けてCommandを出すと、6年間何度も同級生達に躾けられた体は無意識のうちに横で震える彼女と同じ体勢になってしまった
「あーあ、ヒーロー気取りで出てきて恥ずかしいなぁ、お前」
「やば、何こいつ、俺らに逆らえるとでも思ったん?」
名前を呼ばれたわけでもないのにCommandを使ってくる彼の命令通りに動くことしかできない弱さに、彰人は今更になって飛び出したことを後悔していた
「ヒーロー気取りの1年坊主には先輩に逆らっちゃいけないこと、ちゃんと覚えさせないとな」
「やめ……っ」
「Strip」
「っ……?!や、やだっ……!!」
真昼間のキャンパスで、最悪のCommandを出してくる彼に彰人は叫ぶようにそういうと、何度も経験した体の痛みが全身を駆け巡った
「……っぅ……」
自然と溢れそうになっている彰人を見て、下品な笑いをし続ける彼らは、憂さ晴らしをするかのように蹲る彰人に向かって蹴り飛ばすためなのか右足を振り上げた時だった
「Stop!!」
何処からともなく低く鋭くCommandが聞こえた
本来Domである目の前の彼はCommandが効くはずがないにも関わらず、まるでその場から動けなくなったかのように右足を上げたまま硬直していた
「山本くん!!」
聞き覚えのある柔らかい声が聞こえてきたと思うと蹲っていた体を抱き起こされ緩く抱きしめられた
「もう大丈夫だよ、よく頑張ったね」
そう言ってくれたのは、先ほどのゲームサークルで出会った福部だった
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