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夏合宿
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しおりを挟む海に到着するとパラソルを何脚か立て、ブルーシートなどを敷き、海からほど近いところに場所取りをした
「っしゃー遊ぶぞー!!」
沢井の掛け声と共に一気に走り出す部員たちと、それを見送る部員に分かれちょうど半分くらいになっていた
「彰人はどうする?海行ってみる?」
「あー……足だけ浸かろっかな?」
須田に聞かれて答えると、2人で一緒に海の方へ歩いて向かった
「彰人、Come」
初めての海に若干の恐怖感があり、波が来ないギリギリに立ちすくんでいると、先に海に入り膝くらいまで潮水に使っている須田に呼ばれた
Command通り須田のそばまで行くと、太ももの真ん中くらいまでの水位になり、波に体が揺さぶられる感覚がした
「GoodBoy、どーよ初海は」
「思ったより冷たい!」
日差しの暑さには心地いい冷たさで、須田に捕まりながらそう言って見上げると、にっと笑顔を見せてくれた
「気持ちいいっしょ?てか、パーカー濡れね?」
長袖のパーカーを肘まで捲りつつも着たままにしている彰人に再び問いかけてくる
「あ……えと、腕見せたくなくて……」
「ん?腕……?」
話してしまえばいいものを、自分の過去を話す勇気がまだでない彰人は返答に困り俯くしかなかった
「……無理に言わなくていい、だからそんな顔すんな」
ぎゅっと体を抱きしめられ、頬に直接触れる須田の肌に縋るように頬を寄せた
「もうちょっとだけ……待ってて、もらえますか?」
「ん、いつまででも待ってるから、焦んなくていいからな」
少しだけ身をかがめて、須田は彰人の額に自分の額を重ねた
「まずは難しいこと考えずに楽しもうぜ」
そう言って体を離すと、パーカーが濡れる前にと浜辺に戻りブルーシートの方に向かった
「海、どうだった?」
戻るとパラソルの下で休んでいた河野にそう声をかけられた
「冷たくて気持ちよかったです!河野さんは入らないんですか?」
「んー、僕はいいかな……体ベトベトするの嫌いだから……」
いかにも彼らしい理由で日陰の下に留まる姿に思わず笑うと、つられたように河野も笑みを溢した
「福部はああ見えてはしゃぐから、ここでお留守番」
河野が見ている先に視線を移すと、普段の落ち着いた印象とは違い、ビーチバレーを楽しんでいる様子が見えた
「須田さんもせっかくだし行ってきて?僕、河野さんとここで休憩してる!」
ずっと自分のお守りは申し訳なく、そう声をかけると若干の後ろ髪は引かれつつ須田は福部たちの方へと合流しに行った
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