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金木犀

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愛撫

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再び露天風呂に向かって体を流すと、2人は先程脱ぎ散らかした服を再度身につけた

部屋を出て食事が用意されている大広間に向かおうとドアノブに彰人が手をかけた時だった

「彰人、ちょっと待って」

後ろから駿介の声で引き止められ振り向くと、須田はカバンの中から何かを取り出して手に持ったまま近くに歩いてきた

「なぁに?」

どうしたのかと首を傾げると、駿介は近寄ってきて何かを首につけてくれた

「これでよし、ちゃんとしたCollarは帰って一緒に選びに行きたいからさ、夏合宿中の代わり、な」

そう言って彰人につけてくれたのは、普段の学校生活の中で時折つけていたペンダントだった

「これ……いいの?」

「ん、あげる」

首元に下がっているのはシンプルなタグ状のペンダントなのにも関わらず、パートナーからもらったというだけでとても大切なものに感じた

「彰人、これからもよろしくな?愛してるよ」

「……っ!!う、ん!僕も大好き……大好きだよ駿介さん……っ!ありがとう……!」

愛おしそうな眼差しでそう言ってくれる駿介に自然と涙が溢れて彰人はそう言いながら目の前のパートナーに抱きついた

「そんじゃ、沢山動いて腹も減ったし飯食いにいこっか」

その言葉に頷いて2人は部屋を後にした

「あ、きたきた」

大広間に行くと、気を遣ってくれたのかいつもの4人だけが待っていてくれ、テーブルの上を見るとまだ食事にも手をつけていないようだった

「わりぃ、食っててよかったのに」

「せっかくなんで、一緒に食えたらなと思って」

駿介の言葉に沢井は首を振りながらそう言って、空いている席を手で示してくれた

「あ、あの……」

彰人は席に着く前に、待っていてくれた4人の方を向いて口を開いた

「沢山迷惑かけてごめんなさい……助けてくれてありがとうございました」

同級生たちによって酷い目に遭わされていたところを助けてくれ、沢山の気遣いを今までもしてもらっていたことに対する感謝と謝罪を口にすると、座っていた4人は驚きつつも優しく笑ってくれた

「気にしないで大丈夫だよ、僕こそあの時1人にしてごめんなさい」

河野がそう言って頭を下げると、上條も頭を下げた

「おかえり山本、俺もあの時ついて行ったれば怖い思いせえへんくてよかったのに、ごめんな」

河野と上條の謝罪にぶんぶんと首を横に振ると、福部が微笑んで口を開いた

「山本がこうして元気に戻ってくれてよかった……さ、ご飯食べて明日から沢山楽しい思い出作ろう?」

その言葉に頷いて席に着くと、6人での夕食が始まった

時間が経ち冷めてはいたが、その日に食べた夕食は今まで食べた食事のどれよりもとても美味しかった
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