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まこ

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Special ② (聖奈さん♡)

宝箱を開けさせろ おまけ

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風見と七彩のおまけ

「くっそお、なんで俺がこんな事に…」

風見先輩に引っ張られながら放り込まれたのは、やはりというべきか先輩の部屋。俺は体勢を立て直す間もなくベッドに押し倒されると、目にも留まらぬ速さで全裸にひん剥かれ大の字に拘束されてしまった。

「うんうん、いつも通り可愛い七彩の完成だな」

ベッドの横に立ち、腕を組みながら満足そうに頷く先輩に見おろされている俺。相変わらず格好良い顔だが、今そんな事思ってる場合じゃない。

「さて。お前が俺の訓練を速攻で切り上げてくれた分、時間はたっぷりあるな。じゃあ今からは七彩の方がし~っかり攻め方のお勉強をする時間だ。俺が一箇所づつ丁寧に教えてやるからちゃんと覚えるんだぞ?」

「あ、いやもう、そんなコトしなくてもじゅーぶん分かってますんで!攻め方とかカンペキに知ってるんで俺大丈夫なんで大丈夫っす!」

あわあわとテンパって言葉もめちゃくちゃになる俺を覗き込み、へぇ~随分自信あるじゃないかとニヤニヤが止まらない先輩。あーもう、こういう展開になるのが目に見えてたから仕返しされないようあっさり終わらせたのに!時間が長引けば長引く分、同じように理由つけて長ぁ~く俺に仕返ししてきそうだったから!

「はてさてお喋りはこれぐらいにして早速授業開始といこうか。えーっと?七彩は最初ここをこうやって擽ってきたっけ?」

「ま、待ってせんぱ…ぃやあああああはははははははっ!!!」

横に居た先輩はベッドの上に乗り、俺の太腿に跨るように座ると俺が最初に触った同じ動きで脇腹を攻撃してきた。どうせ先輩は優しいタッチで触ったところで全く効かないだろうと初っ端からかなり強めの指使いで自分の弱点でもある脇腹を擽ったのだが、それが後にこんな後悔をさせることになるとは思わなかった。

「ぎゃははははははっ!!せ、先輩っ!無理!それ無理だからぁはははははっ!!」

「ん~?俺はこれで笑わなかったけどなぁ。おかしいなぁ、七彩はカンペキに知ってるんだろ?流石俺の教え子だなと言いたいけど…それより、ここはこうした方がもっと効果的なんじゃないか?」

先輩は意地悪くそう言うと、脇腹をこちょこちょと擽る指使いからグリグリと肋骨の間をマッサージするような動きに変えてきた。勿論どちらも我慢できない刺激なのだが先輩が言うように俺にはこっちの方が耐え難いらしく、早くも涙がポロポロとこぼれ落ちてくる。

「いやあああああ!!それやめでぇえええええええ!!」

「ほら、俺の言った通りこっちの方が良いだろ?また一つ賢くなったなぁ七彩ぇ?じゃーこれをしっかり身体で覚えられるように、暫く続けてあげような?」

いやいや続けなくていいって!!つかさっきからその先生スタンスは何なんだよ!?と心の中でツッコむも当然口にできる程余裕は無い。頭を振り乱し手足をできる範囲でバタつかせるが拘束具がギチッと少し軋む位で何一つ刺激を逃がすことが出来ず、そんな俺を更に追い込むように先輩の指は巧みに我慢出来ないところばかりを責めてきて早くも狂いそうになる。

「い”やああああははははっ!!わかったっ、わかりましたからゆるしてえええええ”え”!」

「本当に理解できたかー?」

「できましたあああああ!!もう全部できましたからやめでえええええ!!」

ふーん偉い偉い、それじゃ次に移ってやるかと一旦手を止めてくれたニヤつく先輩と、開始数分で息絶え絶えな俺。…これ、いつまで続くの?

「さぁ休憩時間は終わりだ。えーっと次に七彩がしてきたのは脇の下だっけ?」

「はぁっ?!いや全然休憩できてないから!…や、確かに脇の下はちょっとだけ擽りましたけどそんなにしてない!つーかそこで終わったから先輩も脇で終わりにして!!」

あまりの休憩時間の短さに思わずツッコむ俺。息が上がってたハズなのにこういう時だけちゃんと喋れるようになるのは何でだ!口だけじゃなくて体力もちゃんと回復してくれよ!と自分自身の身体にどうでもいい文句を訴えてしまう。

(そもそもなんか最初からイヤな予感はしてたんだよ!先輩がウキウキな顔で俺と由麗を呼び集めた時から…っ!)

ーーあの訓練部屋で俺達はどんな感じだったかと言うと、先輩は部屋に入るなり上着を脱ぎ出して『ハイどうぞ。拘束すんのも面倒だろ?』と余裕たっぷりの顔で自らバンザイしてきたのだ。それからは俺が先程のように脇腹と、ちょこっと脇を擽っただけで秒で終わった。由麗は横でつっ立ってただけ。そもそもどこを責めようが先輩には殆ど効かず鍵の番号なんて聞けるわけないと知っていたので、由麗にヘタレだと言われようともそれが最善手だったのだ。…最善手のハズ、だったのに!

「んー脇の下はこうやって擽ってくれたっけ?さっきの脇腹もそうだけど、やっぱ自分の苦手なコトを相手にもしたがるのかね?」

「そ、そんなことっ…ッあはははははははは!!」

まだ全然回復しきれていないうちに再開される的確な責めに翻弄されるが、確かにその通りかもしれないとハッとなる。あの時俺も先輩に少しでもダメージを与えてやりたいと無意識というか自分の我慢できない一番嫌な場所を最初に狙った。そういや由麗もかなり臍責めをしたがるし、これは人間の本能なのでは…?!などと、ちゃんと聞いてんのかと言われないように回らない頭の中でも必死に先輩の言葉を理解しようとするが…

「こうやって普通に指動かしてるだけでも効くっちゃ効くが、こう窪みに指を食い込ませてやると…」

「ぎぃやああああああああ??!!!!」

その瞬間、目の前が真っ白になって全ての思考が吹き飛ぶ程の刺激が襲った。他の奴にもこうやって指を食い込ませるような責めをされたことはあるが、これはその比じゃない。風見先輩のテクニックが巧すぎるからか俺が意識し過ぎてるからかは分からないが本当に意識が飛びそうなほど神経をモロにいじられている耐えられなさがあり、俺は腹の底からの叫び声を上げさせられる。

「ほらしっかり起きろ七彩ー?授業中だぞー?」

「ぁああああああああ”!!だめぇぇぇぇぇ!!!お願いやめてええええええ!!!」

身体を自分でも面白いと思う位にビクビク跳ねさせ、笑いを通り越して絶叫に近い悲鳴を上げながら必死に静止を求めるが当然の如くそれを聞き入れてくれるつもりは無いらしい。それからも先輩の手は一向に止まらず、目からは涙がとめどなく溢れ、開きっぱなしの口からは飲み込めなかった涎が垂れて先輩のベッドを汚してしまう。

(嫌だ!恥ずかしい!やっぱ先輩にこんな情けない姿見られたくない!)

見られたところで今さら別に嫌われるわけでもなく、むしろ嬉しがられているんだとは長い付き合いの中で分かっているのだが、単純に俺自身が恥ずかしくて仕方ない。脇の窪みからやっと指が離れてくれたと思ったら今度は急に両手でお腹周りを擽りだし、また全く違う刺激が来たことによりお腹は痙攣するほどビクビクして上手く言葉すら出せなくなる。

「ひっ、ひゃははははは!!おっ俺そんな、あはははっ、ことしてなぁははははははぁ?!」

「脇は寝そうだったから今度は楽しくお腹周りの勉強をしていこうな?こうやって指をランダムに踊らせるのもいいし、なぞる様に柔らかい部分を優しく撫でてやるのも効果的だな。お臍周りをクルクルいじってやるのも中々良いと思う。どうだ七彩、感想は?」

「どれもやだあああはははははっ!!!俺そんなことしてなのにいいいいいい”っっ!!」

どうして俺はすぐ止めたのに先輩は全然止めてくれないんだ!しかも俺が擽ってない所も責めてくるなんて不公平だろ!と叫びたい気持ちでいっぱいなのだが、そんな文句ひとつ言い返せない程とにかく今の俺は刺激から解放されたいという気持ちだけでいっぱいいっぱいになっている。だがそんな無様な姿を思いっきり晒している俺をいじめ倒してくる風見先輩の顔は、これ以上なく嬉しそうに輝いていた。

「あーもうほんっとどこから見ても可愛いな七彩は。あはは、たまにはこうやって七彩の先生みたいになってやんのも悪くねーな。なんか普段と違う役割になった気分で興奮すんじゃん?」

「あっははははははぁ!!い”っ、意味わかんないからぁははははは!!せっ、先輩もうゆ”るじでぇっっ!!!もうほんと無理だってえぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」

いつもよりノリノリになっている先輩は見事なまでに俺の弱点を知り尽くしていて、反論ひとつ許してもらえないほどの強烈な刺激を与えてくる。どこでそんな技術を習得したのか、お腹は脇腹よりもまだずっと耐性が有るハズなのに先輩の巧みな手はどうしても我慢出来ない感覚をどんどんと引きずり出し、なんでこんなに擽ったいのかすら訳が分からなくなった俺は息絶え絶えに許しを乞うことしか出来なくなる。

「ひっ、あ、あああああああ!!あはははははっ!!や”めでぇっ!ひははっ、お、お願いしますそれやめて下さいぃぃ!やだあぁぁぁはははははは!!!」

「おいおいこれからがイイとこなのに、そんなやめてやめて言うんじゃ仕方ねーなぁ」

俺の必死の叫びが通じたのか、やっと終わってくれるんだと緩まりかけた手に安堵したのも束の間。ドSモードの先輩はやっぱりそう簡単に止めてくれるわけもなく、とびっきり意地悪な顔を見せると、ニヤニヤと物欲しそうな声で俺に言ってきた。

「んー…、そうだな?じゃあ今日一日はずっと風見先輩じゃなくて…風見”先生”って呼んでくれる約束してくれたら止めてやってもいいぜ?あははっ、最初はそんなつもり無かったんだけどさ、こーいうプレイしてるうちにだんだんハマってきたわ」

(ハマってきたわじゃねーよ!やっぱちょっとキャラ付け意識してたんじゃん!)

…と咄嗟に言おうとしたが、そのツッコミは届くことなくまた強まった責めによる笑い声で簡単にかき消されてしまった。おそらく今涙と涎でぐっちゃぐちゃになっているだろう俺の顔を覗き込みながら謎の提案をしてくる先輩はどうもこのシチュエーションを気に入ってしまったらしく、さらにそのまま俺の耳元へ口を近づけると低い声で囁いてきた。

「さぁ、どうするよ?…な・な・せ・くん?」

普段なら絶対そんなふざけた要求なんぞ簡単には呑んでやらないだろうが、今はもう止めてくれるんなら何だってやってやると思えるほどに身体と脳は限界を迎えていた。もうその約束だけでこの擽り地獄から解放されるというのなら四の五の言っていられず、加えてそのゾクッとするような格好良い声で要求されれば俺の答えは一つしか無い。

「やははははははは!!わ、分かったっ!!呼ぶからぁはははははあ”あ”っ”!!呼ぶからやめでぇぇぇぇぇ!!!」

俺の全力の答えを聞いた先輩はより一層パァッと表情を明るくさせ、何がそんなに楽しいんだというぐらいに口角を上げまくっていた。しかしそんな先輩を潤む視界で見つめる俺も既にどうかしてしまってるみたいで、こんな状況にも拘らず腹が立つどころか…何故か胸がドクンと疼いてしまう。

(そ、そう呼ぶのは絶対恥ずいけども、けども…!って、何で俺はこんなに熱くなってんだっっ!?違うっ、今のはやめてもらうために仕方なく叫んだのであって俺は別にドキッとなんてしてなんか…っ!)

「へぇ、いつも生意気な七彩がそんな簡単にOKしてくれるなんてやっぱ俺の指導が良かったからなんだろうなぁ?ちゃんと実践できてて偉いぞ七彩。んじゃ早速テストも兼ねて…そーだな。『風見先生、大好きです』ってきちんと言ってみようか。そりゃあ自慢の教え子の七彩はちゃんと約束したんだから言えるに決まってるよなぁ?…ま、難しいんなら今すぐには言わなくてもいいけど、言うまではずーっとこうだからな?」

はぁ?!と顔を歪める俺をよそに、先輩は一方的にそう言うとまたお腹にあった両手は俺の一番苦手な脇腹へ移動し、くにくにと揉むような動きとツボをつく動きを繰り返し始めた。答えたら終わってくれると思ってたのに更に激しく弱点責めされるなんてもうなにがなんだか分からなくて眼の前が激しくチカチカと暗転し、滅茶苦茶に効く責めをずっと続けられた身体は痙攣し始めてもう本当に意識が飛びそうになる。

「ひっ…ひゃはははははははぁぁぁぁ!!それ無理無理無理ぃぃぃぃッッッ”!!!や”めっ…!せんぱっ…、せ、先生やめてくださいぃぃぃぃぃ!!風見せんせぇっ!も、もうじゅうぶん学びましたからゆ”るじで下さいい”い”ぃっっっっ…!!!」

いつもならそんな先輩に命令された変な言葉なんて相当トロトロに溶けていない限り簡単に言えるもんじゃないんだが、ここで俺に初めての不思議な感覚が襲ってきた。

ーーそう、あまりに激しく疲弊し、さっきからずっとそんな雰囲気でいると…不思議なことにまるで本当に自分がお仕置きを受けている生徒の役割のような錯覚に陥ってきたのだ。その錯覚に意識を引っ張られている俺は、素直に先輩の約束に従ってしまう。今目の前にいる人は本当に、生意気な生徒である俺を躾けている大好きな大好きな風見先生なのかもしれないと。

「やだっ、もうやだっ分かりましたぁっっっ!!あはははははははっ、これからもちゃんとぉっ…!ちゃんと風見せんぱ…風見せんせぇのそばで、勉強しますからぁぁはははははははははは!!!」

「あはは、そーか。よしよし、良い子だぞ七彩。随分素直に先生の言う事を聞けるようになったな?…で、肝心の言葉はどうなんだ?まだ寝るには早いぞー。まぁ別に言いたくねーんなら俺が長く楽しめるだけでいいけどな~?」

「そっ…れはぁぁぁっ…!はははははははっ、!~~~~~ッッ!!ひゃ、あははははは!脇腹やめでぇっ…!んあぁぁぁぁぁぁ!やだっ、そこグリグリ押さないでぇぇぇっ!!あはははははははあぁ…っ!!風見先生ゆるじでぇぇぇぇ…!!」

しかしどれほど雰囲気に倒錯しても結局俺は俺のままでしかいられないのか、羞恥心と反抗心が邪魔をして中々その『好き』という特別な言葉だけは口に出すことが出来ない。そしてそのまま暫く俺は泣き笑い叫んだままやめてやめてとばかり悶え暴れていたのだが…最後にはまたいつも通り、求められる言葉をガラガラの泣きじゃくった声で何度も何度も叫ばされながら意識を手放したのだった。


◇ ◆


「いやーまさかここまでハマるとは思わなかったわ。あの涙目で縋りながら、風見せんせぇ~許してぇ~何でもするからぁ~!って叫びまくんのは反則過ぎるだろ。思いつきで始めただけだけど最後は七彩の方がめちゃくちゃなりきってたじゃねーか」

「はぁっ?!ち…違うから!そう言わないといつまでも止めてくれないから言っただけに決まって…そ、そんなことより!そういやその箱の中身って何だったんですか!」

あれから数分して意識を取り戻し、手足の拘束を外された俺はしばし休憩して完全に喋れるようにはなったが、未だに変な感覚が抜けておらず先程までの恥ずかしさも相まってとりあえずそれを誤魔化すように慌ててさっきからテーブルに放置してある正直どうでもよくなった宝箱を指さして言った。どうせあの変態野郎が用意したもんだから素直に喜べる物が入ってるとは思えないけど、とにかく今はこれ以上からかわれないために何でもいいから話題を切り替えたい。

「あー、そういや七彩に夢中で忘れてたわ。せっかくだから二人居る時に開けてみるか。えーっと…番号の紙どこやったかな、最初から覚える気なんて無かったから番号忘れたわ」

え、流石にそれは舐めプ過ぎません?とあまりの強者っぷりに驚きを通り越して呆れてしまうが、実際何も出来なかった俺には全くツッコむ資格はない。ゴソゴソとポケットから紙切れを取り出した先輩がカチリと開けた宝箱、その中に入っていたものはーー

「うーわ何コレ」
「えっこれ七彩に付けろってこと?付けろってことだよな?そうだよな?」

その中に入っていたのは如何にも塞原上司らしい趣味の悪いイタズラというかなんというか…白猫のふわふわカチューシャと鈴のついた首輪のセットだった。

(新品の袋に入っているのが唯一の救いだけどこれを買いに行った変態を想像するとげんなりするな。きっと先輩もこれはナイだろって捨て…)

風見先輩もてっきり俺と同じくドン引きするものだとばかり思っていたがその顔を見ると意外や意外。どうもそうでもないようで…未だ全裸の俺とその袋を見比べながら驚くべきことを言い放った。

「えー、耳と首輪有んのに尻尾はぁ?尻尾ねーじゃん!何だよ普通この組み合わせっつったらその三点セットだろ!?変態のくせにそこを落とすとかなんなの?」

絶対これを見て発するべき一番の感想はそれじゃねーだろ!!と思うも先輩は想定外にこれをすっかり気に入ってしまったようで、変態からの変態的な贈り物に怒って殴り込みに行くどころか俺に使う気満々なのが目に見えて分かる。

(嘘だろマジかよそんなパターンってある?!…え、待てよ。じゃあ柚木達のチームも同じ物入ってたのか?もしそうだとしたら…ゆ、柚木もしかして…?!)

一瞬だけ想像してしまったやましいイメージに不覚にもドキッとさせられてしまうも、その妄想は先輩の変態みたいな発言にかき消された。

「仕方ねーから今日は開けずに次回の楽しみに置いておくとするかぁ、やっぱ完璧な状態で楽しみたいしな。よーしじゃあ七彩、俺今度そのネコミミに合ったふわふわの白い尻尾買ってくるから!挿すタイプのやつの」

「挿すタイプのやつの!?」

俺のどんな姿を想像しているのか、ゴクリと唾を飲み込んで欲情しまくった目を再び向けてくる先輩。どうやら今日一日で新しい扉を色々開いてしまったようで、俺はまた近い内に拉致されることが決定となった。だがそんな提案をする先輩にやいやい文句を言う俺の口とは裏腹に…その俺だけに向けられる特別な表情を見ていると、気持ちと身体は不思議と素直になっていく。

(…じゃあ、次もまた先輩の方から会いに来てくれるんだ。長期任務中は会いたくても会えなくて辛い時もあったし、こんな仕事だからまたいつ長期間会えなくなるかもしれない。けど今は、今は先輩がずっと近くに居てくれる)

「どーした七彩ぇ?ヤダヤダ言ってる割にはめちゃくちゃ顔赤くなってるし。もしかしてお前も想像してんじゃねーの?アハハ、やっぱ七彩かーわい」

「な”っ…?!…そ、そんなんじゃなくてっ…!先輩がっ…!」

相変わらず眩しい笑顔で覗き込んでくる先輩に堪らなく火照りながら、自分でも分かる程に熱くなった顔をふいっと背けた。反応してるのを指摘されたのが恥ずかしすぎて今にも蒸発しそうだったが、今はそんな恥ずかしさよりも…この人がずっと側にいてくれるという安心感と期待で胸がいっぱいだ。

「あっ、今さっそく先生じゃなくて先輩って呼んだな?うーん、こりゃあやっぱり徹底的に特別指導コースか…」

「やっ、あ!?い…今のはナシ!今のは違うから!せ…先生!風見先生許して下さい!ね?!」

「だーめ。きっっちり身体に叩き込んでやるから忘れんぼうの七彩は覚悟するんだぞ?」

そう言うとすぐ風見せんぱ…いや、風見先生は再び俺をベッドに押し倒して覆い被さり、今日一日ずっと大好きな人との約束を嫌というほど守り続けさせられるのだった。


end.

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