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訓練シリーズ
小谷のマッサージ店に行った学が意地悪される話③ 前編
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濁点喘/ショタ/羞恥/射精管理/くすぐり/貞操帯/媚薬/拘束/玩具/焦らし/乳首責/おむつ/小スカ/目隠/寸止/淫語/前立腺責/ドライオーガズム/尿道責/連続絶頂/ローションガーゼ
攻→小谷
受→学
※マニアックなプレイもありますので、プレイ内容をご確認の上、お進み下さい※
読みにくいのですが、視点がコロコロ変わります。変わる前に⇄マークを入れています。
途中、小谷と学のやりとりは、いつも私の創作した子たちの小説やイラスト、表紙を描いて下さる聖奈さんの考えてくれたものを含みます。いつもありがとうございます!
以上、OKの方のみどうぞ。
◇ ◆
「じゃあ学くん。おもちのことよろしくね」
「うん。桃瀬さんとのお泊まり楽しんできてね」
とても幸せそうな笑顔で部屋を出て行った千隼くんを見送った後、淋しそうにぷるぷる震えているおもちくんを抱き締めて再度布団へ潜った。
(Daisyの人とは旅行とかも許可されてるし、好きな人とお泊まり出来て羨ましい)
感触の良いおもちくんを抱き締めながら心の中でそう呟くと、頭の中にふとマッサージ師でもある小谷さんが浮かんでしまい、体に熱が帯び始めた。
(…あ、まずい)
マッサージの時にされたことを思い出してしまうと、どうしても体が疼いてしまう。予約出来ても会えるのは長くて2時間程度。実際は追加すれば何時間でも居れるかもしれないが、他のお客さんのこと考えたらそんなこと出来ない。
何より小谷さんをうんざりさせてしまうのが怖くてロングコースで予約出来ない自分が居る。けど本当は一日中意地悪されたい。僕の希望通りしてくれないあの意地悪だけど優しい手が好き。
(うぅ……この前オプション全部お願いしますって言ったけど、全部するには時間が短過ぎるよ…)
そんなことを考えながら、疼く体を必死に治めた後に目を閉じた。
◇ ◆
「いらっしゃいませ」
楽しみで堪らなかった予約の日も、時間が1時間しか取れなかったためにあまり気持ちが乗らない。いつも通りの笑顔を向けてもらっても、体は疼いてくれるけど心までは満たされない。
「…よろしくお願いします」
いつも通り小さくぺこりと頷いて案内された部屋へ行くと、大きめのベッドの上には紙ショーツが置かれていた。
「今日はオイルマッサージだけにしましょうか」
「え?」
僕の曇った心を見透かしたようにそう提案する小谷さんの言葉に驚いて目を丸くすると、クスッと微笑みながら頭を撫でてくれた。
「今日はあまり乗り気ではないように見えたので。もしもマッサージ自体不要なら今日はお帰りになりますか?」
「……そういうわけでは、ないですけど」
「そうですか?もし何かあればお話し聞きますけど」
「……今日、ずっと楽しみにしてたんです」
「はい。私もです」
「けど……その、あまり長い時間、予約取れなかったから……」
俯いたままそう呟くと、ポンポンと優しく頭を撫でてくれる大きな手。淋しい気持ちを溶かすような安心する手に、自分の手を重ねた。
「オプション全てつけられましたもんね。うーん。今日はこの後、別のお客様のご予約があるので延長は難しくて……そうだなぁ。ちょっと待ってね」
あっさりと手が離れていくと、小谷さんはスマホを取り出して何かを確認し始めた。
「この日って空いてますか?定休日なので他のお客さんが居ないんです」
スマホ画面に映されていたカレンダーを見ると、ちょうど自分の休みと重なっている日だった。
「あっ、いてます……けど、小谷さん毎日働いてるのでお休みしないと……」
「しっかり休日とってるので問題ないですよ。それならこの日にオプションも全て施行しますね。では今日はどうします?この日に備えて帰宅されてもいいですけど」
「……き、今日も…少し、だけ…お願いします」
「分かりました。では紙ショーツに着替えて下さい」
いつもなら着替え中は出ていくはずの小谷さんが、何故か笑顔のまま僕を見つめている。
「……えっと?」
「どうされました?早くお洋服脱いで下さいね」
ニヤリと上がった口角を見て、既に意地悪されている事に気がついた。これだけでもカァッと顔が熱くなったが、今日はたった1時間しかない。少しでも長く意地悪されたくて背を向けて服を脱ぐと、こっち向いて下さいね?と背後から声をかけられた。
「あ、あんまり見ないで下さい……っ」
「時間短いので、そんなこと言ってないで早くしてもらえます?」
反応を見ながら楽しそうに笑う小谷さんの声に体が熱くなりながら、きちんと向き合って一枚ずつ服を脱いでいくのだが、やはり最後の一枚になるとどうしても手が止まってしまう。
既に下着の上から反応している股間を見て、羞恥に震えながら動けずにいると笑顔で「早く」と投げかけてくる声に急かされる。
「……っ」
するりと下着を下ろして恥ずかしい部分を隠しながら立って居ると、両手首を掴まれて万歳させられた。
「あっ」
「隠しちゃダメです」
「っ、だめ…!」
「そりゃ何もしてないのにこんなに反応させてたら恥ずかしいですよね」
「手っ、離して…!」
丸見えになった股間を眺めながら楽しそうに笑う小谷さんの顔が見え、強い羞恥により涙が溢れてくる。
「今後隠さないって約束出来るなら離します」
「隠しません…っ」
小さくそう伝えると、小谷さんの手は離れていった。約束通りその部分は隠さずに俯いていると、以前と同じようにふわりと体が浮いた。
「はい、じゃあベッドに寝転びましょうね。手は万歳でキープしてて下さいね」
驚いたり、恥ずかしく思う暇もなくすぐにベッドへ運ばれて仰向けにさせられ、腕は頭上へと持って行かれた。
「…し、縛らないんですか?」
「縛るのは次回にしますので、そのまま頑張って耐えて下さい。もし邪魔したら今日はそこまでです」
そう言いながらベッドにのぼってきた小谷さんは、グイッと足を開かせては恥ずかしい部分が丸見えになる格好を強制した。
「っあ!」
「隠したり邪魔したりすると今日は終了になりますが良いんですか?」
「……っ」
咄嗟に出そうになった手をすぐに頭上へ戻し、突き刺さるような視線に耐えた。
「はっ、恥ずかしい……ですっ」
「ふふ。恥ずかしいのも大好きなくせに。ここは素直ですよ?」
勃ち上がった陰茎の裏側を人差し指でなぞられると、それだけでビクンと大袈裟に体が跳ねた。
「っ、ん、ん…!」
「少し撫でただけで随分敏感ですねぇ。前回来てくれたのは1週間前でしたが、あれから一人でしたりしました?」
「…っしてません、」
「そうですか。今日はスッキリさせてあげる気はないので、大変ですねぇ。次会えるのは1週間後なのでそれまで頑張って下さいね?」
「え……?」
てっきり今日も散々焦らされる覚悟はしていたが、最後はイカせてもらえると思っていたので問いかけると、小谷さんはいつもと同じ笑顔を浮かべていた。
「一人で出来ないように今日も貞操帯をつけますね。なのでこの大きく反応させたここ、落ち着かせてくれません?」
「…そ、それはつけます…っけど、一回は…その、スッキリさせて欲しいです…」
「おや?オプションの『射精管理』をご希望されましたよね?」
「…し、しましたけど」
「では頑張って下さい。つけれないので落ち着かせて下さい──と言いたいですが、きっと無理だと思うので少しくすぐりますね」
小谷さんの手が脇腹へ伸びると、容赦なくくすぐってきた。焦らすよう性感が混ざるものではなく、ただくすぐったいだけの刺激に体は大きく跳ねたが、邪魔はしないように必死に腕は頭上でキープした。
「ぁっ、ひゃははは!あはっ!くすぐったぃ…!!だめっ」
こちょこちょと止まることなく動く指に耐えきれず、必死に体を揺らすとベッドがギシギシと音を立てた。
「ひゃははははっ…!苦しっ、苦しぃ…!!」
ベッドから落ちないように小谷さんがしっかりと支えてくれてはいるが、くすぐったいと感じる箇所への刺激は少しも止まらない。
「さて、これでつけれそうですね」
ぐっしょりとは濡れているが、くすぐりによってすっかりと萎えた股間を見て小谷さんがそう呟くと、前回と同じ貞操帯が装着された。
「あっ、ん…」
「少し触っただけで反応しないで下さいね。痛いのは学さんですから」
装着の際に当たる指に反応してしまったものの、小谷さんの早技によりしっかりと貞操帯がつけられた。その後にわざとらしく勃起出来ない股間を弄られるとどうしても我慢が出来なくてつい手が伸びてしまい、小谷さんの手を叩いてしまった。
「あっ」
「さて、邪魔をされてしまったので今日はこれで終了です。1週間後、楽しみにしていますね?」
「へっ?」
「邪魔したら終わりだと伝えましたよね?」
「ご、ごめんなさい…っもう、手出しません…っなんなら、縛っ──」
「では、また来週よろしくお願いしますね」
貞操帯をつけられた後は甘い焦らしタイムが始まるのかと思いきや、小谷さんは本当にベッドから降りてしまい、僕は着てきた服を着せられた。
料金は発生しないと説明されたが、それ以上にお預けを食らったことが辛い。あっさりと追い出されてしまった僕は、股間に違和感を覚えたままとぼとぼと歩きながら組織へ帰宅した。
(また、つけられちゃった…)
マッサージ店から帰宅後、千隼くんの居ない部屋に戻って寛ごうと思っても違和感しかない股間が気になって仕方ない。
(…オプションの日まで、自分でする予定なんてないのに)
けど、貞操帯がついているだけで繋がっている感覚になる。千隼くんも確か、身につけることが出来る桃瀬さんとのお揃いのものが欲しいと言っていたけど、同じようなことかもしれない。
次会える時は時間を気にせず、たくさん一緒に過ごすことが出来る。オプションも楽しみだが、小谷さんと過ごせるのが楽しみで堪らない。
(…っん、苦しい…)
その事を考えると股間が痛くなってくる。下着の中へ手を差し込み、触りたいのに触ってはいけない部分に触れると、小谷さんがつけてくれた貞操帯の感触が指に当たる。
(あと一週間、みんなに見つからないように過ごさないとな。何事もないといいけど)
期待と少しの不安を抱えながら、僕は地獄の一週間を過ごすことになる──。
普段なら誰も居ない時間にお風呂へ入りに行くと何故か渚くんが入ってきたり、千隼くんが不在時に襲いかかってくるおもちくんが居たりと、貞操帯をつけられた初日に抱いていた不安が全て現実になった。
正確にいうと発散出来ていないという意味では2週間も我慢している体には些細な刺激でも辛くて、何度約束の日までに予約を入れようかと企んだが、残念ながら予約は空いておらず断念した。
そして予約当日。帰宅は遅くなると伝えて、朝早くに組織を出た。
(早くこの体を鎮めてほしい)
そう願いながら駆け足でマッサージ店へと向かった。
→
攻→小谷
受→学
※マニアックなプレイもありますので、プレイ内容をご確認の上、お進み下さい※
読みにくいのですが、視点がコロコロ変わります。変わる前に⇄マークを入れています。
途中、小谷と学のやりとりは、いつも私の創作した子たちの小説やイラスト、表紙を描いて下さる聖奈さんの考えてくれたものを含みます。いつもありがとうございます!
以上、OKの方のみどうぞ。
◇ ◆
「じゃあ学くん。おもちのことよろしくね」
「うん。桃瀬さんとのお泊まり楽しんできてね」
とても幸せそうな笑顔で部屋を出て行った千隼くんを見送った後、淋しそうにぷるぷる震えているおもちくんを抱き締めて再度布団へ潜った。
(Daisyの人とは旅行とかも許可されてるし、好きな人とお泊まり出来て羨ましい)
感触の良いおもちくんを抱き締めながら心の中でそう呟くと、頭の中にふとマッサージ師でもある小谷さんが浮かんでしまい、体に熱が帯び始めた。
(…あ、まずい)
マッサージの時にされたことを思い出してしまうと、どうしても体が疼いてしまう。予約出来ても会えるのは長くて2時間程度。実際は追加すれば何時間でも居れるかもしれないが、他のお客さんのこと考えたらそんなこと出来ない。
何より小谷さんをうんざりさせてしまうのが怖くてロングコースで予約出来ない自分が居る。けど本当は一日中意地悪されたい。僕の希望通りしてくれないあの意地悪だけど優しい手が好き。
(うぅ……この前オプション全部お願いしますって言ったけど、全部するには時間が短過ぎるよ…)
そんなことを考えながら、疼く体を必死に治めた後に目を閉じた。
◇ ◆
「いらっしゃいませ」
楽しみで堪らなかった予約の日も、時間が1時間しか取れなかったためにあまり気持ちが乗らない。いつも通りの笑顔を向けてもらっても、体は疼いてくれるけど心までは満たされない。
「…よろしくお願いします」
いつも通り小さくぺこりと頷いて案内された部屋へ行くと、大きめのベッドの上には紙ショーツが置かれていた。
「今日はオイルマッサージだけにしましょうか」
「え?」
僕の曇った心を見透かしたようにそう提案する小谷さんの言葉に驚いて目を丸くすると、クスッと微笑みながら頭を撫でてくれた。
「今日はあまり乗り気ではないように見えたので。もしもマッサージ自体不要なら今日はお帰りになりますか?」
「……そういうわけでは、ないですけど」
「そうですか?もし何かあればお話し聞きますけど」
「……今日、ずっと楽しみにしてたんです」
「はい。私もです」
「けど……その、あまり長い時間、予約取れなかったから……」
俯いたままそう呟くと、ポンポンと優しく頭を撫でてくれる大きな手。淋しい気持ちを溶かすような安心する手に、自分の手を重ねた。
「オプション全てつけられましたもんね。うーん。今日はこの後、別のお客様のご予約があるので延長は難しくて……そうだなぁ。ちょっと待ってね」
あっさりと手が離れていくと、小谷さんはスマホを取り出して何かを確認し始めた。
「この日って空いてますか?定休日なので他のお客さんが居ないんです」
スマホ画面に映されていたカレンダーを見ると、ちょうど自分の休みと重なっている日だった。
「あっ、いてます……けど、小谷さん毎日働いてるのでお休みしないと……」
「しっかり休日とってるので問題ないですよ。それならこの日にオプションも全て施行しますね。では今日はどうします?この日に備えて帰宅されてもいいですけど」
「……き、今日も…少し、だけ…お願いします」
「分かりました。では紙ショーツに着替えて下さい」
いつもなら着替え中は出ていくはずの小谷さんが、何故か笑顔のまま僕を見つめている。
「……えっと?」
「どうされました?早くお洋服脱いで下さいね」
ニヤリと上がった口角を見て、既に意地悪されている事に気がついた。これだけでもカァッと顔が熱くなったが、今日はたった1時間しかない。少しでも長く意地悪されたくて背を向けて服を脱ぐと、こっち向いて下さいね?と背後から声をかけられた。
「あ、あんまり見ないで下さい……っ」
「時間短いので、そんなこと言ってないで早くしてもらえます?」
反応を見ながら楽しそうに笑う小谷さんの声に体が熱くなりながら、きちんと向き合って一枚ずつ服を脱いでいくのだが、やはり最後の一枚になるとどうしても手が止まってしまう。
既に下着の上から反応している股間を見て、羞恥に震えながら動けずにいると笑顔で「早く」と投げかけてくる声に急かされる。
「……っ」
するりと下着を下ろして恥ずかしい部分を隠しながら立って居ると、両手首を掴まれて万歳させられた。
「あっ」
「隠しちゃダメです」
「っ、だめ…!」
「そりゃ何もしてないのにこんなに反応させてたら恥ずかしいですよね」
「手っ、離して…!」
丸見えになった股間を眺めながら楽しそうに笑う小谷さんの顔が見え、強い羞恥により涙が溢れてくる。
「今後隠さないって約束出来るなら離します」
「隠しません…っ」
小さくそう伝えると、小谷さんの手は離れていった。約束通りその部分は隠さずに俯いていると、以前と同じようにふわりと体が浮いた。
「はい、じゃあベッドに寝転びましょうね。手は万歳でキープしてて下さいね」
驚いたり、恥ずかしく思う暇もなくすぐにベッドへ運ばれて仰向けにさせられ、腕は頭上へと持って行かれた。
「…し、縛らないんですか?」
「縛るのは次回にしますので、そのまま頑張って耐えて下さい。もし邪魔したら今日はそこまでです」
そう言いながらベッドにのぼってきた小谷さんは、グイッと足を開かせては恥ずかしい部分が丸見えになる格好を強制した。
「っあ!」
「隠したり邪魔したりすると今日は終了になりますが良いんですか?」
「……っ」
咄嗟に出そうになった手をすぐに頭上へ戻し、突き刺さるような視線に耐えた。
「はっ、恥ずかしい……ですっ」
「ふふ。恥ずかしいのも大好きなくせに。ここは素直ですよ?」
勃ち上がった陰茎の裏側を人差し指でなぞられると、それだけでビクンと大袈裟に体が跳ねた。
「っ、ん、ん…!」
「少し撫でただけで随分敏感ですねぇ。前回来てくれたのは1週間前でしたが、あれから一人でしたりしました?」
「…っしてません、」
「そうですか。今日はスッキリさせてあげる気はないので、大変ですねぇ。次会えるのは1週間後なのでそれまで頑張って下さいね?」
「え……?」
てっきり今日も散々焦らされる覚悟はしていたが、最後はイカせてもらえると思っていたので問いかけると、小谷さんはいつもと同じ笑顔を浮かべていた。
「一人で出来ないように今日も貞操帯をつけますね。なのでこの大きく反応させたここ、落ち着かせてくれません?」
「…そ、それはつけます…っけど、一回は…その、スッキリさせて欲しいです…」
「おや?オプションの『射精管理』をご希望されましたよね?」
「…し、しましたけど」
「では頑張って下さい。つけれないので落ち着かせて下さい──と言いたいですが、きっと無理だと思うので少しくすぐりますね」
小谷さんの手が脇腹へ伸びると、容赦なくくすぐってきた。焦らすよう性感が混ざるものではなく、ただくすぐったいだけの刺激に体は大きく跳ねたが、邪魔はしないように必死に腕は頭上でキープした。
「ぁっ、ひゃははは!あはっ!くすぐったぃ…!!だめっ」
こちょこちょと止まることなく動く指に耐えきれず、必死に体を揺らすとベッドがギシギシと音を立てた。
「ひゃははははっ…!苦しっ、苦しぃ…!!」
ベッドから落ちないように小谷さんがしっかりと支えてくれてはいるが、くすぐったいと感じる箇所への刺激は少しも止まらない。
「さて、これでつけれそうですね」
ぐっしょりとは濡れているが、くすぐりによってすっかりと萎えた股間を見て小谷さんがそう呟くと、前回と同じ貞操帯が装着された。
「あっ、ん…」
「少し触っただけで反応しないで下さいね。痛いのは学さんですから」
装着の際に当たる指に反応してしまったものの、小谷さんの早技によりしっかりと貞操帯がつけられた。その後にわざとらしく勃起出来ない股間を弄られるとどうしても我慢が出来なくてつい手が伸びてしまい、小谷さんの手を叩いてしまった。
「あっ」
「さて、邪魔をされてしまったので今日はこれで終了です。1週間後、楽しみにしていますね?」
「へっ?」
「邪魔したら終わりだと伝えましたよね?」
「ご、ごめんなさい…っもう、手出しません…っなんなら、縛っ──」
「では、また来週よろしくお願いしますね」
貞操帯をつけられた後は甘い焦らしタイムが始まるのかと思いきや、小谷さんは本当にベッドから降りてしまい、僕は着てきた服を着せられた。
料金は発生しないと説明されたが、それ以上にお預けを食らったことが辛い。あっさりと追い出されてしまった僕は、股間に違和感を覚えたままとぼとぼと歩きながら組織へ帰宅した。
(また、つけられちゃった…)
マッサージ店から帰宅後、千隼くんの居ない部屋に戻って寛ごうと思っても違和感しかない股間が気になって仕方ない。
(…オプションの日まで、自分でする予定なんてないのに)
けど、貞操帯がついているだけで繋がっている感覚になる。千隼くんも確か、身につけることが出来る桃瀬さんとのお揃いのものが欲しいと言っていたけど、同じようなことかもしれない。
次会える時は時間を気にせず、たくさん一緒に過ごすことが出来る。オプションも楽しみだが、小谷さんと過ごせるのが楽しみで堪らない。
(…っん、苦しい…)
その事を考えると股間が痛くなってくる。下着の中へ手を差し込み、触りたいのに触ってはいけない部分に触れると、小谷さんがつけてくれた貞操帯の感触が指に当たる。
(あと一週間、みんなに見つからないように過ごさないとな。何事もないといいけど)
期待と少しの不安を抱えながら、僕は地獄の一週間を過ごすことになる──。
普段なら誰も居ない時間にお風呂へ入りに行くと何故か渚くんが入ってきたり、千隼くんが不在時に襲いかかってくるおもちくんが居たりと、貞操帯をつけられた初日に抱いていた不安が全て現実になった。
正確にいうと発散出来ていないという意味では2週間も我慢している体には些細な刺激でも辛くて、何度約束の日までに予約を入れようかと企んだが、残念ながら予約は空いておらず断念した。
そして予約当日。帰宅は遅くなると伝えて、朝早くに組織を出た。
(早くこの体を鎮めてほしい)
そう願いながら駆け足でマッサージ店へと向かった。
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