ひたすら。

まこ

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キャスト編

05

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拘束/目隠/尿道責/コスプレ/玩具/電気責

◇ ◆

「久しぶり、麗くん。今日も早速槙田さん予約入ってるよ~」

試験期間中、バイトを休んでいたので久しぶりに出勤して早々店員さんにそう言われた。

先輩もバイト制限していただろうし、どこにそんな金があるんだよと思ってしまうが、今回もたっぷりとオプション付きだった。

見るのも億劫なので荷物を受け取ると、いつものホテルへ向かった。


◇ ◆


「試験お疲れ」

「先輩もお疲れ様です」

部屋に着くなり労いの言葉から始まった。

「ていうか今日久々の出勤なんですけど、すぐ予約入れてくる辺りストーカーみたいですね」

「そんな言い方すんなよ。休みって知らなくて最初電話したら、今日からの予定って言われてたんだよ」

詰められたオプション鞄を先輩に手渡すと、コスプレのメイド服を渡された。

「……はいはい、着てきますよご主人様」

溜息を吐きながら服を着替えると、想像していたよりも短いスカートの丈に少しの羞恥を感じた。しかもこういう店で提供するメイド服だからか、上下が分かれており、上は何故か臍出しスタイル。

数週間バイトを休んで普通の大学生を送っていたからか、いつもより緊張もある気がする。

「おーい、まだー?」

「チッ…」

「だから聞こえてんだよ」

おそるおそる先輩の居るベッドへ向かうと、何故か目を丸くして俺を見つめる先輩。

「…何?見過ぎ」

「少し久しぶりだからか?なんか素で照れてね?可愛すぎるんだけど」

「るせーな。完全に仕事モードなら平気だけど…最初の試験の話とか、プライベートな話をしたからか知んないけど恥ずかしいの!!」

「へぇ、可愛いな。こっちおいで」

「…」

いつもならすぐに縛りつけるくせに、今日は両手を広げて待ってくれている。

ぎゅっとしがみつくと、大きな体に包み込まれて感じたくもない安堵感が生まれた。

「可愛い~」

「るせーよ」

「殴んなよ。今日は俺の事はご主人様って呼べよ」

「はいはい」

「そんな生意気なメイドには少しお仕置きしようか」 

「…」

甘いムードが続く筈もなく、ベッドに押し倒されると可愛らしいピンクのファーが付いた手枷を装着され、下ろせない様に頭上にチェーンを通された。

「今日の手枷はピンクにした。メイド服に似合うかと思って」

「知らねーよ」

「…あーやば、メイド服エロすぎ」

スルッとスカートの中へ手を入れられると、それだけで体は素直に反応した。

「あ…」

「足触っただけで敏感だな。試験期間中、一人でしてねーの?」

「…あ、あんまプライベートの話してくんな!」

「仕事モードが解けるから?」

サワサワと太腿を撫でられるとピクッと体が跳ねた。いつも試験終わりの最初の出勤は他の太客が多く、完全に仕事モードで挑めていたので分からなかったが、中途半端なモードだからかやけに恥ずかしい。

「あ…先輩、あんま触んないでっ」

「ご主人様な。つーか触らないなら俺何しに来たんだよ」

足を開かされると恥ずかしい箇所が晒された。

「お、パンツ脱いでくれたの?…可愛いチンコ丸見え」

「うるさい!!男物の見えたら…ムードないかと思って脱いでやったんだよ!」

「そんな真っ赤っかな顔で叫ばれてもねぇ」

コショコショと内股から足の付け根を触られるとゾクリと背筋が反応した。

「あ…!あっ、ちょ、」

激しい刺激が多かったからか、ソフトタッチの刺激に対応出来ずに甘い声が漏れた。

「へぇ、こういう刺激も好きなの?」

「んんんん…!」

サワサワと自身を擽られるとビクッと体が跳ねた。焦ったい刺激に腰をくねらせると、ガシッと押さえつけられた。

「逃げちゃだーめ」 

体で押さえつけられながら、優しい刺激を送られると徐々に感度が上がり、見なくても分かる程に自身が元気になり出した。

それに対しては何も指摘されず、先輩の指は先端や裏筋を刺激した。

「…っ、」

「先っぽ弱いよな。…ビクビクしてんぜ」

「るさい…」

「今はメイドなんだから素直に感想を述べよ」

「何だその言い方…あー…気持ち良いっすよ」

「ぶりっ子な喋り方でもう一度」

「……ご主人様ぁ、とっても気持ち良いですぅ」

行った事もないメイドの喋り方なんて分かるはずもないが、適当にハートマークが語尾に付いたような喋り方で伝えると、ハァ…と先輩は荒い息を吐いた。

「きもいっすね」

「うるさい。今日はさっきの喋り方して」

興奮してる先輩は頬を染め、クマさんみたいな大きな体には似合わないが。

…ちょっとだけ、可愛い。

「…へいへい。素直になるように感じさせて下さいよ、ご主人様?」

「望む所だ」

「わっ」

俺が挑発した所でアイマスクをつけられた。

「見えない方が敏感になるだろ。つーかここの店のメイド服エロいな。上はただのブラみたい」

先輩の指が胸元へくると、ツンツンと乳首を捉えた。

「んぁ…」

「腰も細いし臍もエロいな」

「るせーな…」 

布越しに乳首を弄られるとそれだけでやばい。ビクビクと素直に体を反応させてしまい、恥ずかしい。

「お前、もっと食えよ」

「食べてるよ。つーか先輩が太り過ぎ」

「ガタイがいいと言え」 

乳首を刺激していた手が晒された腰へ移動すると、確認するように撫でられて擽ったい。

「擽ったいんだけど」

「こちょこちょ」

「…擽ったいけどそこまで効きませんよ俺。残念」

「まぁ俺はそんな反応は求めてねぇから別にいいよ。擽ったいっつーから意地悪しただけ」

「…擽り効いてたら続けるつもりだったんすか」

「反応次第?俺はお前が泣き叫ぶのが好きだからな。苦手な箇所見つけたら容赦なくいじめるだけ」

「性格悪ぅ」

「お前も中々だろ。俺客なんだぞ」

「もう俺の中では客じゃない」

「じゃあ金取んなや」

なんて会話を交わしながら、先輩は俺の苦手な場所を改めて探る様に手を動かした。

激しく指を動かされたら平気だが、ゆっくりとなぞる様に触れられると擽ったくて気持ち良くて、変な感覚になる。

ゾクゾクしながら刺激に耐えていると、それに気付いたのか更にゆっくりとした動きに変わった。

「ぅ…っ、」

「へぇ、お前結構こういうのも効くんだ。いつも激しいのしかしないから分かんなかった」

先輩も長く利用する様になって時間配分等、余裕が出てきたのか最初の早いだけの刺激とは全然違う。

「んん…!やめ…ッ」

「ピクピクしてんじゃん。気持ち良いの?」

腰や腹部をなぞられ、くるくると臍の周りに触れられると我慢出来ずに体を捩った。

「肌撫でられてるだけで溢れてきてんぞ」

ツンと不意打ちで先端を擦られるとビクッと跳ねた。

「るさいなぁ…っ」 

「相変わらず生意気な口の聞き方。メイドらしく可愛くしろっつったろ」

「先輩が俺を素直にさせるくらいのテクがないからでしょ」

「はーぁ、久しぶりだから優しくしてやろうと思ってたのに。ま、それでこそ俺が愛した麗くんだな」

「あ…愛したって何、」

「え、そこ拾うの?言われ慣れてんだろ」

「うるさい!!!」

「うわぁ、突然そんな可愛いウブな反応見せんなよ。…俺に愛されて嬉しいのかよ」

「うるさいっつってんだろ!」

先輩の体がある辺りを狙って思いっきり蹴りを繰り出すと"あぶねっ"と足首を掴まれた。

「ったく。じゃあ足もいい子にしましょうね」

「離せ!」

ジタバタ暴れるも、抵抗虚しく足を閉じれない様に大きく広げた状態で固定された。

「はい動けませーん。何されても抵抗出来ねーから」

ゴソゴソとオプション鞄を探る音が聞こえると、ピタッと先端に何かをつけられた。

「…?」

「お前、電気嫌いだったよな」

「!?やめ…ッ」

当てられたものが何か理解して暴れるも、動きが制限されているためにそれから逃れる事は出来なかった。

「---ッんんんん!!!」

次の瞬間、ピリピリとした電気が流れて俺の体は大袈裟に跳ね上がった。

「ふぁぁぁ…!それっやだァァァァ!!」

「本当電気弱いな」

「ぅぁぁぁあ!!!離してって!!本当無理っ」

ピリピリとした電気を流す玩具は先端をくるくると回って動かされ、時折尿道口に当てられた。

「ぃッぁぁぁぁぁ!!」

「お、ここいいの?」

アイマスクを付けていてもチカっと光が散るくらいに強い刺激に体を悶えさせた。

「はな…っして、やめてェェェェ!!!」

「すげー反応。そんなお前のためにー新しい玩具もオプション付けてみました」

「はぁ……っなんだよ!もうやめろや!」

「そんな口いつまでも叩けると思うなよ」

クイッと自身を固定されたかと思うと、体もガッチリと押さえられた。

「何…!?何すんの?」

「動いたら危ないから我慢して」

そんなこと言われたらめちゃくちゃ怖いんだが。

しかし体格のいい先輩に押さえ込まれると本当微動だに出来ずにいると、先端に違和感を覚えた。

「最初は痛いかもしんないけど絶対良くなるから」

ツプ、と先端に何かが挿入され俺の腰はガクンと跳ねた。

尿道に何を入れられたのは初めてではないが、前に別の客に入れられた時の痛みと恐怖を思い出した。

「いや…!それ怖い!先輩!!お願いやめて下さい!」

「…まじか、ごめん。怖かったな」

俺の本気の懇願を見て抜いてくれた先輩に安堵すると、押さえつけられていた体を解放されてアイマスクも外された。

「ごめん泣かないで。怖かったな、悪い」

「ちが…ごめんなさい!」

オプションをNGにしていないのに拒絶してしまった自分に文句言う事もなく、先輩は優しく頭を撫でてくれた。前の客は俺が泣き叫んでも入れてきて、ただ痛くて辛かった。

「…っ先輩、」

「ん?」

「………その、俺の顔見ながら、ゆっくり入れてくれませんか」

「あ?いや、そんなに怖いなら無理にしねーよ。お前ならいけるかと思ってオプションつけてみたけどそりゃ怖いだろこんな所に入れんの」

「平気です。さっきは何されんのか分かんなかったのと…前に無理矢理されたの思い出してびびっただけ。玩具でしか俺を感じさせらんない先輩から玩具を取り上げちゃ悪いですしね」

「…へぇ、お前意外と可愛いよな。玩具使いやすいように煽ってんだろ?」

「…別に!あんたの顔見れて、本気で怖い時はやめてくれるって分かったから…許可しただけ!やるならとっととやれ!!!」

「はいはい。ネットで調べたけど、感じるようになったらめちゃくちゃいいらしいぜ」

顔がよく見える位置に移動してくれた先輩は、もう一度リベンジすることになった。

ビーズのようなものが連なった尿道ブジー。見るだけで少しビビってしまう程だが、それから目を逸らして先輩の顔を見つめた。

「本当に怖かったらさっきみたいに言って。でも乗り越えるとすげーいいらしいから」

ツプ、ともう一度挿入された玩具。先程の真っ暗の恐怖から一変、何故そんなに怖かったかと思える程の異物感と少しの痛み。

「んん…」

動かない様に支えながら入ってくる玩具に、腰がゾクッと反応した。

「平気?」

「平気ぃ…」

「ん」

奥まで入ってきた所で止まると、先輩はニヤリと口角を上げた。

「俺の顔見てたら安心した?…また余裕ある顔に戻ったみたいだな」

「…先輩の間抜けな顔見てたら痛みも殆どなかった」

「お前なぁ、優しくしたらすぐつけ上がるのな。…素直にさせるから、ちゃんとメイドらしい言葉使えよ?」

「え?」

挿入されたものをグリッと押されると、ビリッとした刺激が襲った。

「ぁぁぁあ!!!?」

「抜き差ししても気持ち良いらしいぜ。奥には男がみんな大好きな前立腺も刺激してやれるし」

音を立てながら上下されたり、奥を突かれるように動かされるとガクンと激しく体が跳ねた。

痛いだけじゃない強過ぎる快感に目は見開いたまま、自分の声とは思えない叫び声が部屋に響いた。

「ゃ…ッ!!ァァァァァァ!!!」

「ほれほれ?どうですかー?可愛いメイドちゃん」

「ンァぁぁぁぁあ!!ご、しゅっじ、さまッ!!やめっ、て下さい!!」

「お、ちゃんとご主人様って言えたな」

俺が必死に叫んでいるのをクスクス笑いながら、先輩は手を止める事はなくグリグリと玩具を動かした。

ガクガク震えた足も悲鳴を上げ始めると、再度奥まで挿入された。

「これさ、実は…お前が大好きな電気が流れるんだよね」

「は…?」

「慣れてきたから早速やってみるか」

「な、れてなっ…!やめ、」

俺が叫ぶと同時にスイッチが入れられて、目の前が真っ白になる程の刺激が襲った。

「ぅ…っ、ぁぁぁぁぁぁ!!!!」

元々静電気すらも苦手な俺。

そんな耐性が皆無な俺の体に、一番敏感な箇所に送られる電気は耐えれる筈もなく。

「ぐ…っぅぅ、ぁぁぁぁ、やらっぁぁぁぁ」

絶叫しながら泣き叫ぶ俺を満足そうに見つめながら、先輩は玩具をグリグリと動かしたりしながら強過ぎる刺激を与え続けた。

「顔も全部ぐっちゃぐちゃ。…お前のそんな顔、俺にしか見せないでほしいわ」

「ぃぁぁぁぁぁ…せ、ぱい…っやっ、たすけっ、ァァ!!」 

「折角だし、暫く電気楽しめよ」

「い、く…っ!はな、っし、てぇぇ!!ァァァァ!!」

「んー?イキてぇの?」

コクコク頷いたが、抜いてくれる事はなく、俺は出せない苦しさに激しく涙した。

「だ、めぇぇぇぇ……もっ、ぁ…!ぁぁぁ……」

苦手な強い刺激を続けられると、俺は激しく背中をのけ反らせて絶頂した。

「おーおー、イッたの?良かったなぁ」

俺の反応を見て感心しながらも未だに玩具の動きは止まらず、俺はメイド服を汗で汚しながら何度も先輩の名前を泣き叫びながら絶頂して意識を失った。


◇ ◆


ふと目を覚ますと、ニタニタ笑う先輩と目が合った。ほぼ毎回気絶させてくるコイツに苛立った。

「……サイッテーだな、変態が」

「尿道責めされてヒンヒンイキながら俺の名前呼ぶ麗くん、ちょー可愛かった」

「うるっっさい!!!」

既に解放された足で思いっきり蹴飛ばすと、相変わらずニヤニヤした笑みが向けられた。

「力全然入ってねーじゃん。でも元気なら次は尿道と後ろから同時責めでもしちゃう?」

「するわけねーだろ!!!」

「そうだな、相変わらずお前寝過ぎ。もうそろそろ時間だから俺帰るわ、またな麗くん」

嬉しそうに笑いながら余裕を見せてきたので、力を振り絞って起き上がると、俺は先輩に触れるだけのキスをした。

「…は?」

「はっ、どーせ先輩初めてでしょ?ざまーみろ」

「…!」

先輩は頬を染めて俺の頭をぐしゃぐしゃっと撫でると、特に何も言う事なく荷物を持って帰って行った。

俺は先輩のそんな反応を見て満足して事務所に戻った。

05 end.
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