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◇2話以上
自業自得な結末①
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複数/拘束/乳首責/玩具
攻→学+モブ
受→椎名/視点
◇ ◆
「僕、初めてなんです…優しくして下さいね?」
処女のネコを演じてタチを喰う。それが最近の俺の楽しみだった。完全に俺をネコだと思い込む男は油断しているのでホテルに入ればすぐに形勢逆転する事は可能だった。
服に手枷を忍ばせて、一瞬の隙をついて相手の手を拘束する。抵抗出来ず、絶望する顔はとても可愛くて。そんな顔を見ながら事を進めていくのはゾクゾクとした感情を生み出した。
今日も発展場やゲイバーをうろついて男を探していると、一人の男に目を付けた。スラッとした体型に切長の瞳。いかにもドSっぽいタチ風の男。
「こんばんは」
一人で飲んでいたのでおそるおそる声をかけると、男は鋭い目付きで俺を見た。
「あの、僕こういう所初めてで…隣いいですか?」
俺は慣れていない清純な男を装い近づくと、男は無言で小さく頷いた。流石に俺の噂が広まると計画も台無しなので、遊ぶ時は少し手間だから色んな所へ足を伸ばしている。
「…こういう所よく来るんですか?…僕は出会いがないので勇気を出して」
「俺も初めて。お前どっち?」
初対面でお前と言ってくる男に少しだけ嫌な気持ちがしたが、ねじ伏せる事を考えながら返事をした。
「僕はネコです。良かったら、」
「じゃあ抱いてやるから来いよ」
手首を掴まれると、俺はそのまま男に引っ張られてホテルへ連れ込まれた。
流石にろくに話もせずにホテルへ入ったのは初めてで、何人もの男を騙してきた俺でも戸惑ってしまった。
「…」
ロビーで部屋のパネルを真剣に見ている男を横目に発言せずに隣に突っ立っていると、男はSM部屋を選択して鍵を受け取った。
(コイツまじか。何も聞かずにそんなマニアックな部屋選ぶとか中々やべー奴だな)
身の危険を感じた俺は隙を見て逃げようかと考えたが、手首を掴まれると振り払う術がなく、大人しく部屋までは我慢する事にした。
部屋へ入るなり、俺はいつも使う手枷を準備して男の隙が出来るのを待った。
いつもは押し倒して来た所で行動を起こしているので、今日のその段取り。
男がこちらへ近付いてくると、じっと俺を見下ろした。その瞳はやけに冷たかった。
「…え、と?僕…初めて、だから…その…」
流石に圧倒されてしどろもどろになりながら口を開くと、床に押し倒された。
「初めて、ねぇ?」
「…?」
「俺の事忘れたの?」
「え?」
「いや、まじであん時は騙された。まさか俺がこんな弱っちい奴にやられるとかさ」
そこまで聞いても、俺は男が何を言っているのか理解出来なかった。何故ならこんな男、一切覚えがなかったから。
こんな危ない事をしているため、今まで襲ってきた男の顔はしっかり覚えている。だが、この人には一切見覚えがない。
「ちょっと髪色と髪型、服装とメガネやめて筋トレしただけでわかんねーとはな」
(いや、結構それ外見変わってるやん…)
なんて関西弁のツッコミを心の中で入れながらも、状況を理解した俺は汗が吹き出した。
「え…何のこと?僕、初め、っんぅ」
馬乗りになって俺を押さえつけた男は無理矢理キスをして俺の口を塞いだ。
グッと上から両手首を押さえ込まれて動けずにいると、深いキスになっていった。
入ったきた舌を噛もうかと考えたが、明らかに俺に敵意剥き出しの相手を刺激するのは怖かった。
「んぅ…っ、ふ…!」
「…やっぱ顔は可愛いな。油断しなきゃ力もそんな強くねーし。また手枷用意してんの?」
グイッと俺の両手を頭上で一纏めにした男は片手で押さえつけると、隠していた手枷を探し当てた。
「あ…!」
手首が自分の持ってきた手枷で固定された。
(あ、これもしかしてやばい?俺、マジで処女なんだけど)
「…お前、本当に俺がやった奴なの?」
「もう猫被んのやめたの?そうだよ?3ヶ月前位にお前に騙された学だよ」
「…」
学。まなぶ…まなぶ?
顔と名前を一致させようとして頭をフル回転させると、一人だけ該当する奴を思い出した。
俺の記憶している学は黒髪の天パでメガネをかけている奴だった。言われてみれば顔も似てる気もする。
「…チッ、こうなんのが嫌だから場所変えて遊んでたのにな~何でお前あの店に居たわけ?」
「それは本当たまたま。俺もまたお前に会いたくねーから少し遠いゲイバーに遊びに行ってたんだよ。そしたら何食わぬ顔で全く同じ様に話しかけてくるから腹立った」
「あっそ、そりゃ悪かったな。覚えてるつもりだったけど、そこまで格好良くなってたら気付かねーわ。んじゃ、俺帰るからとっとと解けよネコちゃん」
「お前も今日からネコに転身するんだぜ?」
「は?」
次の瞬間、体が浮き、俺はベッドへ連れて行かれた。
「おわ…っ」
暴れようとしても上手く動けずにベッドに放り投げられると、ぐえっと変な声が出た。
(やばい犯される)
今は手だけを拘束されているので逃げるなら今しかないと起き上がろうとしても焦りで上手くいかない。
「動くなよ椎名」
「…学くん、やめて?俺のテクでまた可愛く鳴かせてあげるからさ」
「俺がやめてっつってもお前は悪魔みたいな顔で犯してきたくせにな」
結局逃げる事が叶わなかった俺は仰向けでベッドへ寝かされて、腕は頭上で下ろせないように固定された。
太腿に乗り、俺の動きを封じた学は、ベルトを外してズボンを取り去った。
「…あーうざ」
「うざいのはお前な」
「ま、自業自得だししゃーねーな。仕方ねーから俺の処女くれてやるよ」
「その強気な態度、いつまで持つかな?」
ズルッと下着まで取られると晒されたのは全く反応していない俺の息子。流石に今からされる事を考えると大人しくしている。
そんないい子の息子にトロリとローションを垂らした学は、優しい力加減で握って上下した。
「本当はフェラして欲しかったんだけど」
「お前すげー根性してんな。今から何されるか分かってんの?本当に処女なの?」
「処女だよ。俺が犯された事あると思う?」
「見た目可愛いし小柄だし、普通にあると思ってたよ。今だってそんな余裕な態度だしよ」
ゆっくりと手コキを続けられると、流石にずっといい子にしているわけがなく、俺の息子は元気になり始めた。
今はまだ気持ち良くしてもらってるだけの行為なので焦りなんてない。寧ろ続けて欲しいくらいだ。
ローションと俺の先走りで音が響きながら、グリグリと先端を弄られるとすげー気持ち良い。
「あー気持ち良い、もっとして学」
「…」
俺が余裕たっぷりにそう言うと、学はとても複雑そうな表情をしたが、手の動きを続けてくれた。
(あー…やば、イキそう。本当ならここらへんで手止めてもらってコイツの中でイキてェのに)
叶わない願いを心の中で思いつつ、ビクンと小さく体が跳ねて絶頂に備えると、本当にピタリと手が止まった。
(お?)
「…何?挿れさせてくれんの?」
「んな訳ねーだろ。寸止めして意地悪したの」
「へぇ、イカせる気も挿れさせる気もないと」
「そうだよ。つーかいい加減黙れよ、腹立って仕方ねェ。そんなにいじめられてーの?」
「別にそんなつもりはないけど」
流石に普通に寸止めされたらきつくてモゾモゾと体を捩ると、学は少しだけニヤリと笑った。
「へぇ、寸止めは好みじゃない?ちょっとだけ顔辛そうだな」
「お前も寸止めされてみ?普通にキツイから」
「…寸止めと無理矢理何回もイカされるの、お前はどっちが余裕なくすだろうな」
「あーどっちだろ。どっちも辛そうだな」
特に焦りもしていない口調でそう返すと、口にタオルを巻きつけられた。
「喘ぎ声聞きたくて口塞いでなかったけどやっぱうっせーわお前」
「ん~ん~」
「口塞いでも余裕そうなの腹立つわ…」
明らかにイライラした口調でそう言うと、次は膝裏を持って足をM字に開かせてテープでぐるぐる巻きにされた。
(ボンテージテープか。コイツもそこそこ手際良いな)
感心して見つめていると、まだ不満そうな学と目が合った。
「…お前本当すげーメンタルだな。今から挿れられるくせに」
(まぁ、自分の責任だしなァ)
心の中でそう返すと俺の視線にも腹が立ったのか目元にもタオルがかけられた。
これで四肢を拘束されて目と口が塞がれ、全てが奪われたわけだ。
この状態でコイツに帰られたら俺ってどうなんだろ、なんて思っていると、元気に勃ち上がっている息子に何かが取り付けられた。
(あー。ローターか?)
予想通り付けられたモノはローターで、先端で元気に振動を始めた。
「……ッ、」
絶妙な刺激にビクンと体が跳ねてしまうと、次は後孔に指が伸びてきた。
たっぷりとローションを垂らされると、ゆっくりと挿入される指。そこは完全に未開発だが、ローションのおかげが意外にもすんなり指を受け入れた。
異物感があり、少しだけ苦しいが思った程ではない。
音を立てて指が動かされると、前立腺を探る様な動きに変わる。
今まで全く興味なんてなかったが、ここまでされたら俺も前立腺の気持ち良さを体験してみたい。
ドキドキしながら探し当ててくれるのを待っていると、一箇所だけ感覚が違う所はあった。
だが、思い描いていた様な刺激ではない。
「流石にまだあんま感じねェか」
トントンとその箇所を刺激されるも、俺は無反応だったため、指が引き抜かれると、学は何処かへ行ってしまった。
先端にローターを付けたまま帰って来ない学を待つ俺。まぁ放置されても何も思わない。仮に相手が帰ってもいつか必ず誰かが見つけてくれるだろうし。
どれくらい経ったか分からないが、声も上げずに待っていると、学は帰って来てくれた。ローターの刺激だけではイケておらず、10あった余裕は今は8位になった。
「…ん、」
「悪い、待たせたな。お前ってこっちはどうなの?」
トントンと優しく乳首に触れられると、俺の体は小さく跳ねた。くすぐったい。
「んん!」
擽ったい先に快感があると書かれていたので、昔は自分の胸を開発しようかとも考えたが我慢出来ずにやめていた。軽く触られるだけで相変わらずくすぐったい。
「お、これ嫌い?」
両方の乳首に指がセットされると、トントンと不規則なリズムで触れられた。
「んぐ……っ」
ビクビクと体が跳ねると、学は嬉しそうに胸に集中して攻撃してきた。
「へぇ、乳首弱いとか意外。可愛いな」
軽く触れる動きから、さする動きに変わったり、捏ねる動きになると、少しずつではあるが気持ち良さを感じ始めた。
(あ、乳首が気持ち良いってこういう事)
だが、俺はあまり得意ではない刺激。何か変な気持ちになる。微弱とは言え先端も刺激されているため、次第に余裕が5位になっていった。
「ん、ん…っ」
「乳首勃ってきた。どんどん良くなってんじゃねーの?声も可愛くなってきたな」
「っ!?んん、ん!」
ローターの強さが上がり、胸にはローションが垂らされた。
初めて耐えきれずにガシャっと拘束具が音を立てると、クスクスと楽しそうに笑う声が聞こえた。
「これ弱いの?」
指の腹で乳首を捏ねられると体が跳ねた。
(やばい、気持ち良いけど、我慢出来ねェ)
ビクビクと体が跳ねてしまい、胸の刺激から逃げ様と暴れるも、指も一緒についてくる。
「は、かわい。気持ち良い?椎名チャン」
「ん…ッ、んん、んぅ…!!」
指で弄られている内に先端への刺激もキツく感じてきて、そろそろイキそうな感覚が押し寄せた。
体が震え出すと、それに気付いたのかカリッと爪で乳首を引っ掻かれ、足で軽く自身を刺激された。
「んーーッッ!!」
それが決定打となり、俺は思いっきり射精した。
「お、イッたんだ。じゃあさっきどっちも辛そうって言ってた連続でイク方試すか」
「んんッ、ん…ぅっ、う!」
止まらない刺激にガクガク震えながら暴れるが、一番辛いローターはしっかりと固定されているので逃げれない。
(やばい、イッたばっかはくすぐったい!キツい!死ぬ!)
全力で暴れても無意味で、ローターは無情にも強度を上げた。
「~~~っっっ!!!!」
「本気でキツそう。可愛い、流石にもうさっきみてーな言葉吐けねーよな?」
口に咥えさせられたタオルを取られると、嫌でも変な声が出てしまいそうになる。
「…~~っ、ふ………ん、……、んく…っ」
「声我慢してるのやば。可愛い、やっぱお前はネコの方が合ってるよ」
爪で乳首を引っ掻く動きが再開すると、ビクンと背中がのけ反った。
「あ!……---~~っ……ンンん、ん…っ」
必死に体を捩ったりして気を紛らわせていたが、そこまで忍耐力もないのでもう一度射精してしまうと、更に体が敏感になった。
(やばいやばいやばい、変な声出る、恥ずかしい!無理、やめて!やめて!)
ボロボロと勝手に涙が溢れ出ると、ぐっしょりと目元のタオルが濡れた。すると、ピンポンと呼び鈴が鳴った。
「お、来た来た」
学が嬉しそうに言いながらベッドから降りると、ドアの方へ行き複数の人の話し声が聞こえた。
その間もローターは激しく動き続けているので、体はビクビクと跳ね続けた。
「あ…っ、ぅ………止め、…って、ぇ……」
アイツの前では絶対言いたくないので、全く意味はないが一人の時にそう呟いた。
「椎名、久しぶり」
「うお、まじで椎名じゃん」
「やっばエロ…」
「……?」
何人かが俺を見てそう言った様だが、視界が塞がれているので一体誰なのか分からない。
するとシュルリと目元のタオルが外された。
外したばかりで目が慣れていないが、少しずつ慣れた頃に声を方向を見ると、俺が騙して犯した男達がズラリと並んでいた。
「……は?……な、で……」
「これ見て。掲示板に被害者のスレ立ってんの知ってた?俺もやられた直後に吐き出そうと思ったら発見してさ。みんなでお前を見つけたら情報共有しようって盛り上がってたんだよ」
見せられたスマホの画面を見ると、俺の話題で盛り上がっており、レスには「椎名発見。◯◯ホテルの◯号室」と学が書いたものが見えた。
「!……まじか」
それに反応した男達がここに来たってことか。
…え、やばくない?それ。
「……っ、んは……、あ、」
頭の中で助かる方法を考えようと思った時、一人の男にグリグリとローターを動かされた。
「俺の時は全部脱いでくれなかったけど、綺麗な体してんだな」
「俺の時も脱いですらくんなかった。下着下ろしてぶち込んでニヤニヤ笑ってたよな」
「まじであん時はやられた」
「けど俺そっからネコになっちった♡」
「じゃあ今日ここ来んなよ」
複数がそれぞれに喋りながら俺の体をジロジロ見てくると、今の間抜けな格好も合わさって少し羞恥を感じた。
「さっき指入れたけど、まだ中で感じるのは無理そうだったから今とろっとろにしてる最中。乳首触ったら途端に可愛くなったからいっぱい責めてやろうぜ」
「も……いいって、悪かった、謝るから…外せ…」
「散々俺達のやめてくれを無視したお前がよく言うねェ?」
「…俺は、一対一だったろ…っ、卑怯、なんだよ」
「自分で蒔いた種だろ?」
「そうそう。だから覚悟しろよ?」
「SM部屋だしあっちにもなかなかいい玩具揃ってんじゃん。全部使おうぜ」
抵抗する力はもうない。あったとしても複数相手に勝てるわけもない。
ローターと手枷、足を固定していたテープを外されてSMルームの醍醐味とも言える部屋へ連れて行かれると、暴れる事も出来ずにSMチェアに拘束された。足は思いっきりM字で一番恥ずかしい所はオープン。手は万歳であまり人に見せない腋も全開。
「いい格好~」
パシャパシャと撮られる写真に羞恥はあるが、どうにもならないので顔だけ背けると、ニヤニヤとした視線を向けられた。
「顔赤い。恥ずかしい?」
「…そりゃ全裸撮られたら恥ずかしいだろ。バカじゃねーの」
「これからもっと恥ずかしくおねだりとかさせてやるからな」
「…んな事言うわけねーだろ?」
「なぁ椎名チャン。これ何か分かる?」
見せられたのは細い棒状の玩具。
「…何それ」
「試してみようか」
先端部分が少しだけ膨れており、持ち手の方にはスイッチがあるので極細バイブか何かか。
俺の乳首に当てられると、男はスイッチを入れた。
「…っ、ひぁ!?」
ピリッと先端から流れた電気に思いっきり体が跳ねた。
「正解は、微弱電力が流れるバイブでした~SM部屋だからこういうのも置かれてんだって。椎名って電気得意?」
何故か複数ある玩具は、俺の両乳首に当てられて電気を流された。
「~~~----!!!!」
「お、結構効いてんじゃん」
「乳首敏感って本当なんだ。かわい」
ビリビリと流れる電気に耐性がなく、思いっきりジタバタ暴れてチェアを軋ませた。
「や"………っ、めて……っ」
ガクガク震えながら訴えると、男達はにやけた顔で笑った。
「ほうほう、椎名くんは電気が苦手な様で」
「電気系の玩具売ってたら買おうぜ」
「やめ…っ、お願いやめて!…離せ!」
クルクルと乳首を玩具の先端で擽られながらランダムに電気を流されると、その度にビクンと体が跳ねた。
「あ、…っぅ………ッ、ンン…」
乳首のみ集中して責める男達。声が我慢出来ずに少しばかり甘い声が響くと、男達は嬉しそうに笑った。
「あとでたっぷり中も掻き回してやるけど、とりあえずは乳首でイケる位に開発しちゃう?」
「お、それいいな」
「ひァッ、---~~~!!!」
ビリッと強めの電気が流れると、耐えきれずにでかい声が漏れた。
「どう触んのが一番効くかな」
片方は電気、片方は男の指で摘まれて弄られると、どちらも同じくらいに快感を生み出した。
「は…っ、ぁ……やめ…っ」
乳首だけでこんな声出すとかあり得ない、恥ずかしい。下手すりゃこのまま続くとまじでイキかねない。
最初みたいに余裕ぶっかまして「あ~イッちゃったぁ☆」なんて言えればいいが、本気で余裕がない時は強がる事すら出来ない。
「んん…だめ、…待って…!やばい!やばい!離せっ」
「お、まさかまさか」
「乳首でイケちゃうんですかぁ?」
ふざけた言葉遣いで煽られるとかなり腹が立つが、何かが湧き上がってくる感覚が落ち着く事はない。
足が震えて背筋が反ると、トドメと言わんばかりに乳首を引っ掻かれて電気を流された。
(あ、無理。何かクル。)
そう思った瞬間、ビクンと大きく体がのけ反り、今まで感じた事がなかった絶頂を迎えた。
「う……っぁ、ぁ……っ、~~~ん、ぅぅぅ」
口は開いたまま閉じる事も忘れ、苦しそうな声が漏れた。
「おーすげーすげー」
「やっば、椎名チャン可愛いでちゅね」
長い絶頂を終えた俺はガクンと力尽きると、言い返す事も出来ないまま呼吸を繰り返した。
→
攻→学+モブ
受→椎名/視点
◇ ◆
「僕、初めてなんです…優しくして下さいね?」
処女のネコを演じてタチを喰う。それが最近の俺の楽しみだった。完全に俺をネコだと思い込む男は油断しているのでホテルに入ればすぐに形勢逆転する事は可能だった。
服に手枷を忍ばせて、一瞬の隙をついて相手の手を拘束する。抵抗出来ず、絶望する顔はとても可愛くて。そんな顔を見ながら事を進めていくのはゾクゾクとした感情を生み出した。
今日も発展場やゲイバーをうろついて男を探していると、一人の男に目を付けた。スラッとした体型に切長の瞳。いかにもドSっぽいタチ風の男。
「こんばんは」
一人で飲んでいたのでおそるおそる声をかけると、男は鋭い目付きで俺を見た。
「あの、僕こういう所初めてで…隣いいですか?」
俺は慣れていない清純な男を装い近づくと、男は無言で小さく頷いた。流石に俺の噂が広まると計画も台無しなので、遊ぶ時は少し手間だから色んな所へ足を伸ばしている。
「…こういう所よく来るんですか?…僕は出会いがないので勇気を出して」
「俺も初めて。お前どっち?」
初対面でお前と言ってくる男に少しだけ嫌な気持ちがしたが、ねじ伏せる事を考えながら返事をした。
「僕はネコです。良かったら、」
「じゃあ抱いてやるから来いよ」
手首を掴まれると、俺はそのまま男に引っ張られてホテルへ連れ込まれた。
流石にろくに話もせずにホテルへ入ったのは初めてで、何人もの男を騙してきた俺でも戸惑ってしまった。
「…」
ロビーで部屋のパネルを真剣に見ている男を横目に発言せずに隣に突っ立っていると、男はSM部屋を選択して鍵を受け取った。
(コイツまじか。何も聞かずにそんなマニアックな部屋選ぶとか中々やべー奴だな)
身の危険を感じた俺は隙を見て逃げようかと考えたが、手首を掴まれると振り払う術がなく、大人しく部屋までは我慢する事にした。
部屋へ入るなり、俺はいつも使う手枷を準備して男の隙が出来るのを待った。
いつもは押し倒して来た所で行動を起こしているので、今日のその段取り。
男がこちらへ近付いてくると、じっと俺を見下ろした。その瞳はやけに冷たかった。
「…え、と?僕…初めて、だから…その…」
流石に圧倒されてしどろもどろになりながら口を開くと、床に押し倒された。
「初めて、ねぇ?」
「…?」
「俺の事忘れたの?」
「え?」
「いや、まじであん時は騙された。まさか俺がこんな弱っちい奴にやられるとかさ」
そこまで聞いても、俺は男が何を言っているのか理解出来なかった。何故ならこんな男、一切覚えがなかったから。
こんな危ない事をしているため、今まで襲ってきた男の顔はしっかり覚えている。だが、この人には一切見覚えがない。
「ちょっと髪色と髪型、服装とメガネやめて筋トレしただけでわかんねーとはな」
(いや、結構それ外見変わってるやん…)
なんて関西弁のツッコミを心の中で入れながらも、状況を理解した俺は汗が吹き出した。
「え…何のこと?僕、初め、っんぅ」
馬乗りになって俺を押さえつけた男は無理矢理キスをして俺の口を塞いだ。
グッと上から両手首を押さえ込まれて動けずにいると、深いキスになっていった。
入ったきた舌を噛もうかと考えたが、明らかに俺に敵意剥き出しの相手を刺激するのは怖かった。
「んぅ…っ、ふ…!」
「…やっぱ顔は可愛いな。油断しなきゃ力もそんな強くねーし。また手枷用意してんの?」
グイッと俺の両手を頭上で一纏めにした男は片手で押さえつけると、隠していた手枷を探し当てた。
「あ…!」
手首が自分の持ってきた手枷で固定された。
(あ、これもしかしてやばい?俺、マジで処女なんだけど)
「…お前、本当に俺がやった奴なの?」
「もう猫被んのやめたの?そうだよ?3ヶ月前位にお前に騙された学だよ」
「…」
学。まなぶ…まなぶ?
顔と名前を一致させようとして頭をフル回転させると、一人だけ該当する奴を思い出した。
俺の記憶している学は黒髪の天パでメガネをかけている奴だった。言われてみれば顔も似てる気もする。
「…チッ、こうなんのが嫌だから場所変えて遊んでたのにな~何でお前あの店に居たわけ?」
「それは本当たまたま。俺もまたお前に会いたくねーから少し遠いゲイバーに遊びに行ってたんだよ。そしたら何食わぬ顔で全く同じ様に話しかけてくるから腹立った」
「あっそ、そりゃ悪かったな。覚えてるつもりだったけど、そこまで格好良くなってたら気付かねーわ。んじゃ、俺帰るからとっとと解けよネコちゃん」
「お前も今日からネコに転身するんだぜ?」
「は?」
次の瞬間、体が浮き、俺はベッドへ連れて行かれた。
「おわ…っ」
暴れようとしても上手く動けずにベッドに放り投げられると、ぐえっと変な声が出た。
(やばい犯される)
今は手だけを拘束されているので逃げるなら今しかないと起き上がろうとしても焦りで上手くいかない。
「動くなよ椎名」
「…学くん、やめて?俺のテクでまた可愛く鳴かせてあげるからさ」
「俺がやめてっつってもお前は悪魔みたいな顔で犯してきたくせにな」
結局逃げる事が叶わなかった俺は仰向けでベッドへ寝かされて、腕は頭上で下ろせないように固定された。
太腿に乗り、俺の動きを封じた学は、ベルトを外してズボンを取り去った。
「…あーうざ」
「うざいのはお前な」
「ま、自業自得だししゃーねーな。仕方ねーから俺の処女くれてやるよ」
「その強気な態度、いつまで持つかな?」
ズルッと下着まで取られると晒されたのは全く反応していない俺の息子。流石に今からされる事を考えると大人しくしている。
そんないい子の息子にトロリとローションを垂らした学は、優しい力加減で握って上下した。
「本当はフェラして欲しかったんだけど」
「お前すげー根性してんな。今から何されるか分かってんの?本当に処女なの?」
「処女だよ。俺が犯された事あると思う?」
「見た目可愛いし小柄だし、普通にあると思ってたよ。今だってそんな余裕な態度だしよ」
ゆっくりと手コキを続けられると、流石にずっといい子にしているわけがなく、俺の息子は元気になり始めた。
今はまだ気持ち良くしてもらってるだけの行為なので焦りなんてない。寧ろ続けて欲しいくらいだ。
ローションと俺の先走りで音が響きながら、グリグリと先端を弄られるとすげー気持ち良い。
「あー気持ち良い、もっとして学」
「…」
俺が余裕たっぷりにそう言うと、学はとても複雑そうな表情をしたが、手の動きを続けてくれた。
(あー…やば、イキそう。本当ならここらへんで手止めてもらってコイツの中でイキてェのに)
叶わない願いを心の中で思いつつ、ビクンと小さく体が跳ねて絶頂に備えると、本当にピタリと手が止まった。
(お?)
「…何?挿れさせてくれんの?」
「んな訳ねーだろ。寸止めして意地悪したの」
「へぇ、イカせる気も挿れさせる気もないと」
「そうだよ。つーかいい加減黙れよ、腹立って仕方ねェ。そんなにいじめられてーの?」
「別にそんなつもりはないけど」
流石に普通に寸止めされたらきつくてモゾモゾと体を捩ると、学は少しだけニヤリと笑った。
「へぇ、寸止めは好みじゃない?ちょっとだけ顔辛そうだな」
「お前も寸止めされてみ?普通にキツイから」
「…寸止めと無理矢理何回もイカされるの、お前はどっちが余裕なくすだろうな」
「あーどっちだろ。どっちも辛そうだな」
特に焦りもしていない口調でそう返すと、口にタオルを巻きつけられた。
「喘ぎ声聞きたくて口塞いでなかったけどやっぱうっせーわお前」
「ん~ん~」
「口塞いでも余裕そうなの腹立つわ…」
明らかにイライラした口調でそう言うと、次は膝裏を持って足をM字に開かせてテープでぐるぐる巻きにされた。
(ボンテージテープか。コイツもそこそこ手際良いな)
感心して見つめていると、まだ不満そうな学と目が合った。
「…お前本当すげーメンタルだな。今から挿れられるくせに」
(まぁ、自分の責任だしなァ)
心の中でそう返すと俺の視線にも腹が立ったのか目元にもタオルがかけられた。
これで四肢を拘束されて目と口が塞がれ、全てが奪われたわけだ。
この状態でコイツに帰られたら俺ってどうなんだろ、なんて思っていると、元気に勃ち上がっている息子に何かが取り付けられた。
(あー。ローターか?)
予想通り付けられたモノはローターで、先端で元気に振動を始めた。
「……ッ、」
絶妙な刺激にビクンと体が跳ねてしまうと、次は後孔に指が伸びてきた。
たっぷりとローションを垂らされると、ゆっくりと挿入される指。そこは完全に未開発だが、ローションのおかげが意外にもすんなり指を受け入れた。
異物感があり、少しだけ苦しいが思った程ではない。
音を立てて指が動かされると、前立腺を探る様な動きに変わる。
今まで全く興味なんてなかったが、ここまでされたら俺も前立腺の気持ち良さを体験してみたい。
ドキドキしながら探し当ててくれるのを待っていると、一箇所だけ感覚が違う所はあった。
だが、思い描いていた様な刺激ではない。
「流石にまだあんま感じねェか」
トントンとその箇所を刺激されるも、俺は無反応だったため、指が引き抜かれると、学は何処かへ行ってしまった。
先端にローターを付けたまま帰って来ない学を待つ俺。まぁ放置されても何も思わない。仮に相手が帰ってもいつか必ず誰かが見つけてくれるだろうし。
どれくらい経ったか分からないが、声も上げずに待っていると、学は帰って来てくれた。ローターの刺激だけではイケておらず、10あった余裕は今は8位になった。
「…ん、」
「悪い、待たせたな。お前ってこっちはどうなの?」
トントンと優しく乳首に触れられると、俺の体は小さく跳ねた。くすぐったい。
「んん!」
擽ったい先に快感があると書かれていたので、昔は自分の胸を開発しようかとも考えたが我慢出来ずにやめていた。軽く触られるだけで相変わらずくすぐったい。
「お、これ嫌い?」
両方の乳首に指がセットされると、トントンと不規則なリズムで触れられた。
「んぐ……っ」
ビクビクと体が跳ねると、学は嬉しそうに胸に集中して攻撃してきた。
「へぇ、乳首弱いとか意外。可愛いな」
軽く触れる動きから、さする動きに変わったり、捏ねる動きになると、少しずつではあるが気持ち良さを感じ始めた。
(あ、乳首が気持ち良いってこういう事)
だが、俺はあまり得意ではない刺激。何か変な気持ちになる。微弱とは言え先端も刺激されているため、次第に余裕が5位になっていった。
「ん、ん…っ」
「乳首勃ってきた。どんどん良くなってんじゃねーの?声も可愛くなってきたな」
「っ!?んん、ん!」
ローターの強さが上がり、胸にはローションが垂らされた。
初めて耐えきれずにガシャっと拘束具が音を立てると、クスクスと楽しそうに笑う声が聞こえた。
「これ弱いの?」
指の腹で乳首を捏ねられると体が跳ねた。
(やばい、気持ち良いけど、我慢出来ねェ)
ビクビクと体が跳ねてしまい、胸の刺激から逃げ様と暴れるも、指も一緒についてくる。
「は、かわい。気持ち良い?椎名チャン」
「ん…ッ、んん、んぅ…!!」
指で弄られている内に先端への刺激もキツく感じてきて、そろそろイキそうな感覚が押し寄せた。
体が震え出すと、それに気付いたのかカリッと爪で乳首を引っ掻かれ、足で軽く自身を刺激された。
「んーーッッ!!」
それが決定打となり、俺は思いっきり射精した。
「お、イッたんだ。じゃあさっきどっちも辛そうって言ってた連続でイク方試すか」
「んんッ、ん…ぅっ、う!」
止まらない刺激にガクガク震えながら暴れるが、一番辛いローターはしっかりと固定されているので逃げれない。
(やばい、イッたばっかはくすぐったい!キツい!死ぬ!)
全力で暴れても無意味で、ローターは無情にも強度を上げた。
「~~~っっっ!!!!」
「本気でキツそう。可愛い、流石にもうさっきみてーな言葉吐けねーよな?」
口に咥えさせられたタオルを取られると、嫌でも変な声が出てしまいそうになる。
「…~~っ、ふ………ん、……、んく…っ」
「声我慢してるのやば。可愛い、やっぱお前はネコの方が合ってるよ」
爪で乳首を引っ掻く動きが再開すると、ビクンと背中がのけ反った。
「あ!……---~~っ……ンンん、ん…っ」
必死に体を捩ったりして気を紛らわせていたが、そこまで忍耐力もないのでもう一度射精してしまうと、更に体が敏感になった。
(やばいやばいやばい、変な声出る、恥ずかしい!無理、やめて!やめて!)
ボロボロと勝手に涙が溢れ出ると、ぐっしょりと目元のタオルが濡れた。すると、ピンポンと呼び鈴が鳴った。
「お、来た来た」
学が嬉しそうに言いながらベッドから降りると、ドアの方へ行き複数の人の話し声が聞こえた。
その間もローターは激しく動き続けているので、体はビクビクと跳ね続けた。
「あ…っ、ぅ………止め、…って、ぇ……」
アイツの前では絶対言いたくないので、全く意味はないが一人の時にそう呟いた。
「椎名、久しぶり」
「うお、まじで椎名じゃん」
「やっばエロ…」
「……?」
何人かが俺を見てそう言った様だが、視界が塞がれているので一体誰なのか分からない。
するとシュルリと目元のタオルが外された。
外したばかりで目が慣れていないが、少しずつ慣れた頃に声を方向を見ると、俺が騙して犯した男達がズラリと並んでいた。
「……は?……な、で……」
「これ見て。掲示板に被害者のスレ立ってんの知ってた?俺もやられた直後に吐き出そうと思ったら発見してさ。みんなでお前を見つけたら情報共有しようって盛り上がってたんだよ」
見せられたスマホの画面を見ると、俺の話題で盛り上がっており、レスには「椎名発見。◯◯ホテルの◯号室」と学が書いたものが見えた。
「!……まじか」
それに反応した男達がここに来たってことか。
…え、やばくない?それ。
「……っ、んは……、あ、」
頭の中で助かる方法を考えようと思った時、一人の男にグリグリとローターを動かされた。
「俺の時は全部脱いでくれなかったけど、綺麗な体してんだな」
「俺の時も脱いですらくんなかった。下着下ろしてぶち込んでニヤニヤ笑ってたよな」
「まじであん時はやられた」
「けど俺そっからネコになっちった♡」
「じゃあ今日ここ来んなよ」
複数がそれぞれに喋りながら俺の体をジロジロ見てくると、今の間抜けな格好も合わさって少し羞恥を感じた。
「さっき指入れたけど、まだ中で感じるのは無理そうだったから今とろっとろにしてる最中。乳首触ったら途端に可愛くなったからいっぱい責めてやろうぜ」
「も……いいって、悪かった、謝るから…外せ…」
「散々俺達のやめてくれを無視したお前がよく言うねェ?」
「…俺は、一対一だったろ…っ、卑怯、なんだよ」
「自分で蒔いた種だろ?」
「そうそう。だから覚悟しろよ?」
「SM部屋だしあっちにもなかなかいい玩具揃ってんじゃん。全部使おうぜ」
抵抗する力はもうない。あったとしても複数相手に勝てるわけもない。
ローターと手枷、足を固定していたテープを外されてSMルームの醍醐味とも言える部屋へ連れて行かれると、暴れる事も出来ずにSMチェアに拘束された。足は思いっきりM字で一番恥ずかしい所はオープン。手は万歳であまり人に見せない腋も全開。
「いい格好~」
パシャパシャと撮られる写真に羞恥はあるが、どうにもならないので顔だけ背けると、ニヤニヤとした視線を向けられた。
「顔赤い。恥ずかしい?」
「…そりゃ全裸撮られたら恥ずかしいだろ。バカじゃねーの」
「これからもっと恥ずかしくおねだりとかさせてやるからな」
「…んな事言うわけねーだろ?」
「なぁ椎名チャン。これ何か分かる?」
見せられたのは細い棒状の玩具。
「…何それ」
「試してみようか」
先端部分が少しだけ膨れており、持ち手の方にはスイッチがあるので極細バイブか何かか。
俺の乳首に当てられると、男はスイッチを入れた。
「…っ、ひぁ!?」
ピリッと先端から流れた電気に思いっきり体が跳ねた。
「正解は、微弱電力が流れるバイブでした~SM部屋だからこういうのも置かれてんだって。椎名って電気得意?」
何故か複数ある玩具は、俺の両乳首に当てられて電気を流された。
「~~~----!!!!」
「お、結構効いてんじゃん」
「乳首敏感って本当なんだ。かわい」
ビリビリと流れる電気に耐性がなく、思いっきりジタバタ暴れてチェアを軋ませた。
「や"………っ、めて……っ」
ガクガク震えながら訴えると、男達はにやけた顔で笑った。
「ほうほう、椎名くんは電気が苦手な様で」
「電気系の玩具売ってたら買おうぜ」
「やめ…っ、お願いやめて!…離せ!」
クルクルと乳首を玩具の先端で擽られながらランダムに電気を流されると、その度にビクンと体が跳ねた。
「あ、…っぅ………ッ、ンン…」
乳首のみ集中して責める男達。声が我慢出来ずに少しばかり甘い声が響くと、男達は嬉しそうに笑った。
「あとでたっぷり中も掻き回してやるけど、とりあえずは乳首でイケる位に開発しちゃう?」
「お、それいいな」
「ひァッ、---~~~!!!」
ビリッと強めの電気が流れると、耐えきれずにでかい声が漏れた。
「どう触んのが一番効くかな」
片方は電気、片方は男の指で摘まれて弄られると、どちらも同じくらいに快感を生み出した。
「は…っ、ぁ……やめ…っ」
乳首だけでこんな声出すとかあり得ない、恥ずかしい。下手すりゃこのまま続くとまじでイキかねない。
最初みたいに余裕ぶっかまして「あ~イッちゃったぁ☆」なんて言えればいいが、本気で余裕がない時は強がる事すら出来ない。
「んん…だめ、…待って…!やばい!やばい!離せっ」
「お、まさかまさか」
「乳首でイケちゃうんですかぁ?」
ふざけた言葉遣いで煽られるとかなり腹が立つが、何かが湧き上がってくる感覚が落ち着く事はない。
足が震えて背筋が反ると、トドメと言わんばかりに乳首を引っ掻かれて電気を流された。
(あ、無理。何かクル。)
そう思った瞬間、ビクンと大きく体がのけ反り、今まで感じた事がなかった絶頂を迎えた。
「う……っぁ、ぁ……っ、~~~ん、ぅぅぅ」
口は開いたまま閉じる事も忘れ、苦しそうな声が漏れた。
「おーすげーすげー」
「やっば、椎名チャン可愛いでちゅね」
長い絶頂を終えた俺はガクンと力尽きると、言い返す事も出来ないまま呼吸を繰り返した。
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