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18.未来への希望
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メイクをするようになってからはじめての定期テストを終えると、私たちは用もないのに保健室へ行った。
「ずいぶん明るくなったよねぇ。最初はなんか、いじめっ子三人といじめられっ子一人の四人組って感じがしたけど」
「なにそれ! 先生ひどい!」
「いや、でもさ、明らかに異質だったよね。マイコが」
少し前の自分が、記憶の引き出しからひょこりと顔を出す。
その姿はなんだか、恥ずかしいの集合体のように見える。
すっぴんだから、というわけではない。
今の自分のほうがずっと素敵に思えて、そんな素敵な自分でいられなかった過去が劣って見えるからだ。
「す、すみません……」
懐かしくない表情で、なんだか懐かしいような謝罪の言葉を放つ。
「すごいなぁ。人との関わりで、人ってこんなに変わるんだね。私、みんなからすごく素敵なことを教えてもらったよ」
「先生、あたしたちよりたくさん生きてきてるのに、まだ学び足りないことがあるんだね」
「まーね。何年生きたって、勉強することはなくならないわよ。勉強しようっていう気持ちを失わない限りはね」
「ふーん」
「もっともっとって欲張って生きていたら、それはつまり学び続けるってことでもあるからね。あなたたちもきっと、ずーっと学び続けていると思うよ?」
「ええ、勉強あんまり好きじゃなーい」
ユイがぶうと唇を突き出しながら言った。
「今、学校の勉強を頑張ったら、未来の自分が〝これをやるぞ〟ってことを見つけたときにスタートダッシュをかませるようになるから。だから、あんまり好きじゃなくても、面白がるにはどうしたらいいだろう? って考えるなりして、引き続き頑張ってくださいな」
「へーい」
数日後、テストが返却された。配布された個人成績表を四人で見せ合ってみると、勉強があんまり好きじゃないというユイの定期テストの成績はクラス二位だった。
すごいじゃん! とみんなに褒められて、ユイはまんざらでもない顔をする。
私はその様子を微笑み見ながら、心の中でそっと闘志を燃やした。
私だって、全部しっかりやるんだ。メイクをして、かわいいを手に入れる。勉強をして、知識と順位を手に入れる。未来の自分が進みたい道へ少しでも楽に進んでいけるように、スタートダッシュをかますための努力を、今、する!
「ずいぶん明るくなったよねぇ。最初はなんか、いじめっ子三人といじめられっ子一人の四人組って感じがしたけど」
「なにそれ! 先生ひどい!」
「いや、でもさ、明らかに異質だったよね。マイコが」
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その姿はなんだか、恥ずかしいの集合体のように見える。
すっぴんだから、というわけではない。
今の自分のほうがずっと素敵に思えて、そんな素敵な自分でいられなかった過去が劣って見えるからだ。
「す、すみません……」
懐かしくない表情で、なんだか懐かしいような謝罪の言葉を放つ。
「すごいなぁ。人との関わりで、人ってこんなに変わるんだね。私、みんなからすごく素敵なことを教えてもらったよ」
「先生、あたしたちよりたくさん生きてきてるのに、まだ学び足りないことがあるんだね」
「まーね。何年生きたって、勉強することはなくならないわよ。勉強しようっていう気持ちを失わない限りはね」
「ふーん」
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「ええ、勉強あんまり好きじゃなーい」
ユイがぶうと唇を突き出しながら言った。
「今、学校の勉強を頑張ったら、未来の自分が〝これをやるぞ〟ってことを見つけたときにスタートダッシュをかませるようになるから。だから、あんまり好きじゃなくても、面白がるにはどうしたらいいだろう? って考えるなりして、引き続き頑張ってくださいな」
「へーい」
数日後、テストが返却された。配布された個人成績表を四人で見せ合ってみると、勉強があんまり好きじゃないというユイの定期テストの成績はクラス二位だった。
すごいじゃん! とみんなに褒められて、ユイはまんざらでもない顔をする。
私はその様子を微笑み見ながら、心の中でそっと闘志を燃やした。
私だって、全部しっかりやるんだ。メイクをして、かわいいを手に入れる。勉強をして、知識と順位を手に入れる。未来の自分が進みたい道へ少しでも楽に進んでいけるように、スタートダッシュをかますための努力を、今、する!
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