異世界では人並みに幸せになれますように

bokutinkei

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20(ラルクリム視点)

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私は日常に戻り自由に出かけては神殿に戻りと暮らしていた。


そんな時又あの感覚が私を襲った、今度は前の時よりもハッキリ判る感覚、
私はいても立ってもいられなくなり神殿を飛び出した、
神殿にいたのでは人がいて集中が出来んからな、
今回は必ず見つけて見せる!


集中する為に私は誰も訪れる事は無いだろうと思う森深い場所に行き全神経を研ぎ澄ました。

すると人の気配を感じた、私を襲うこの感覚は人の物なのか?
油断すると、気配が弱くなる、強くなったり、弱くなったりと、、、この者は弱っているのか!?
人は簡単に死ぬ!


あぁー頼む私が見つけるまで消えないでくれ、
頼むから消えるな!
頼むから死ぬな!
頼むから生きてくれ!


私は何日も大陸中に同調し私の精神を張り巡らせて探した。


すると、、、いた!!
あぁーいた!!良かった消えないでいた!生きている!やっと見つけた!やっとあえる!!


私は直ぐに光の力でその者の元へ飛んだ。






「それでですね、、、ラルクリム様聞いていらっしゃいますか?ラルクリム様!?」


「ん?あぁー聞いていたぞ、それでどうしたのだ」


「聞いていませんでしたね」


「バルワーク王あの日戻ってこられた時から、この様な感じです」


「しかしだな神殿長!神殿を出るのは、構わないのだ、だが長期間!
 神殿を出かけていると知らせがきた時にはどれ程!心配したか!」


「そうですね、私も初めての事でしたので慌ててしまって、申し訳有りませんでした」
神殿長はバルワーク王に深く頭を下げた。


「イヤ、神殿長が謝る事では無い、悪いのは何も言わずに長期間!長期間!留守にしたラルクリム様が悪いのだ、
 そうですよね?ラルクリム様!もう少しで調査隊を派遣する所でしたのですぞ!」


「悪かったと言っているだろうが、相変わらず煩いのークリスは」


「ナッ!何方のせいで煩くなっていると思っているんですか!
 今回ばかりは本当に中央大陸に戻ってしまったのかとも考えてしまいましたぞ、
 ゴホンッ!それで、会えたのですね愛しき者に、おめでとうございます」


「おめでとうございます」
バルワーク王と神殿長は礼をした。


「あぁ、愛しき者かそのように言うのだな」


「何を仰っているのですか?ラルクリム様が自ら仰っていたのですよね?愛しき者と、なぁー神殿長」


「はい私も代々そう聞き及んでおりますが、覚えていらっしゃらないのですか?ラルクリム様」


「ん?そんな事言ったか?言ったのか?」


「はい文献には其のように記されております、、、ハァー忘れておりますとは自らの事ですのに」
バルワーク王は溜息を吐き頭を抱えた。


「フンッ!覚えておるワッ、だがアムルには何もするなよ!何か使用とする者には容赦はしない、グルルルッ」
ラルクリムは牙を剥いて唸った。

バルワーク王と神殿長は威圧感を受けビクッ!となり背筋が冷えた、
聖獣の力を改めて思い知り緊張し礼をした。
「「解っております」」


「しかしあのアムルリア・テレジョン嬢が愛しき者でしたか」


「クリス知っているのか?アムルの事を」


「はい、今は我が国の大公の娘で御座います、
 本人は知っていらっしゃらない、と言いますか幼い故に記憶に残っているか分かりませんが、
 アムルリア嬢は色々と有りまして、、、」


「色々と有ると言うのは人の事情、それはお前達が如何にかする事だ、
 解っているだろう、私を怒らすなよ」


「はい、肝に命じております、もしかしましたら、ラルクリム様のお力をお借りするかも知れませんが、
 其の時は宜しくお願い致します」
バルワーク王は礼をした。


「あぁ問題無い、アムルの為だったならな」


「有難う御座います、しかし今はまだ暫く自重してくださると助かります」


「そうですね、今回の事で動く国も有るかも知れませんから、
 アムルリア嬢に危害が及ぶ可能性が御座います」
神殿長はラルクリムに進言した。


「ナッ!私に我慢しろと言うのかっ!」


「ウッ!暫くです、暫くですから、、、アムルリア嬢の為ですから、、、何卒」
神殿長はバルワーク王に助けを求める用にバルワーク王を見た。


「ハァーそうですよ、ラルクリム様、アムルリア嬢の為ですから、
 先程御自分でおっしゃいましたよね、
 問題無いと、アムルリア嬢の為ならと!仰いましたよね!」


「ウッ!言ったな、、、ハァー分かった分かった、だが暫くだ、早く問題を解決しろ!」


「「御意」」
バルワーク王と神殿長は礼をした、
お互いに頭の痛い事が益々これから山積みになるのだろうと思うのだった。






私と同じ銀髪、金目、私はアムルリアの事を考えると幸せな気持ちになる、愛しくて仕方ない、
私と初めて会った時にアムルは聖獣の私に向かって犬と言ったが、
そんな事を言えば如何なるか、知らない者はい無い。


だがアムルには何とも思わなかった、犬と言われ様が猫と言われ様が流石に猫は無いと思うが、
何を言われ用とも、何をされ用とも全て受け入れ、全て許せる。


今は彼奴らの顔を立ててやるが、こそっと会いに行こうアムルに、
繋がりを持った今ならアムルが何処に居ても見つけられる、飛んで行ける、直ぐにお前の元え。



私が探し求めた者、唯一繋がりを持った者、愛しき者、アムルリア。
















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