異世界では人並みに幸せになれますように

25

カイルの部屋に付くとソファーへ案内された、部屋は黒と白で揃えられていた、
私は愛子の時から男の子の部屋はスクイズお兄様の部屋しか知らないので、チョットドキドキした。


私の前にカイルが座るとその隣りにベーニーが座った、カイルがチョット機嫌悪そうにしていたけど、
ベーニーは気にしていない用だった。


私は今日ラルクの書物を見に来たんだけど、ベーニーがいるので無理だなぁーと考えつつ、
メイド達がお茶とお菓子を用意してくれたので、
早々に諦めて今日は、初めての女の子のお友達との交流だっ！と考えを変えた。


そうと決まれば！名前は言ったし、趣味？特技？好きな食べ物？後は、、、家族の事？
エッ！？どうしよう私愛子の時もお友達らしい人は居なかったし、女の子同士って何を話すの！？
愛子の時の周りの女の子達は何話していたっけ！？どうしようどうしようと考えこんでいると、
ベーニーが話し掛けてくれた！


「いつまでフードを？それと、アムルリアはおいくつですの？私はカイル皇子と一緒でもう直ぐ9歳になりますの」


ベーニーは私より5歳上か、お兄様と同じ歳なんだ、それとカイルも同じとは、
3人で幼馴染みになれるね！良いなぁーと思った。


「わたしは、いま、3さいです、フードはままちゃまがかぶってなさいって、、、」


良いのかな？取っても此処にはカイルとベーニーしかいないし、
メイドさん達は教育が出来ているから大丈夫と思うし、私はカイルの方を見たけど、
カイルは首を振って駄目と声に出さずに口だけ動かした。
駄目かぁー暑いんだぞと思いながらがっかりした。



「まぁーそうでしたの、フードは別に良いとして、じゃあーまだまだ舞踏会には出れませんのね」
ベーニーはチョット喜んでいた。


んっ？舞踏会？と思っているとカイルが説明してくれた。


「リアにはまだ話して無かったね、バルワーク国では正式に成人出来るのは15歳なのだ、
　その前に交流を深める為に社交界の勉強を兼ねて舞踏会というものが有るんだ、
　その舞踏会に出れる年齢が9歳からで、まぁー早い話しが社会に出る前に人脈を作りつつ
　社交界の勉強もしとけって事だな」



「そうですのよ、だから私とても楽しみにしていますの、
　そこでパートナーを見つけて婚約から結婚までする方もいらっしゃるの素敵でしょー」


ベーニーはうっとりとしていた、私はそんなに早くから婚約者や結婚を考えるの！と驚いた。


「それでカイル皇子はどうするのかと思って」


「どうするとは？」
カイルもハテナ？顔で有る。


「あのーカイル皇子さえ宜しければ、私とご一緒して頂きたく思っていますの」
ベーニーは顔を赤く染めてカイルをじっと見つめていた。


おお！これが言わゆる肉食女子と言うものでは！と私は凄ーいとワクワクして、
こんな可愛い女の子に誘われる何てカイルはモテモテだねーと2人を見ていたら、


「リア？何でそんな顔しているのかな？」


突然カイルが私を睨んだ、エッ！私？私変な顔してる？私は両手で頬をぱりぱちと叩き


「なんでもないよ？わたしままちゃまのところにいってようか？」
と惚けてみた、今良い処だから邪魔しちゃいけないよね。


「ハァー、、、リアの考えている事は大体分かるがまぁいい、そこに座ってろ」


「はぁ～い」
私は空気ですので続きをどうぞと目を逸らした。
それにしてもカイルの部屋のソファーも座り心地が良いので有る、寝れちゃうよー、、、
昨日の夜はワクワクしちゃって寝れなかったから余計に、、、と思っていると本当に寝てしまった。