異世界では人並みに幸せになれますように

bokutinkei

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42(スクイズ視点)

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僕が騒ぐ前に父上が騒ぎ出した。


「まだ帰って来ないのか?どうなってる!?」


「旦那様落ち着いて下さいませ、まだお帰りには早いお時間です、
 それに奥様が旦那様に連絡をしないなどという事は今まで無かったでは御座いませんか、
 あっ1度だけ御座いましたね、ゴホン」


「あの時は!そんな事はどうでもいい、晩餐迄には帰ると言っていたではないか!」


「ハァー、、、父上どうでもいい何て言っていましたら又母上に怒られますよ、
 もう少し待ちましょう」


「スクイズお前まで、、、今言った事はアリシアには内緒だぞ!もう少しだけ待とう」


「はい」
あの時は幾ら自分の事では無かったけれど母上は怖かったからな、2度と怒らせてはいけない人だ。


誰かが怒っている何処を見ると冷静になってしまうな、しかし遅い。


その時応接間の扉をトントンと手紙を持ったメイドが入ってきた。


手紙を父上が読み終わると案の定母上からの手紙で今日は王宮に泊まると言う事だ、
父上はガッカリしながら僕に明日朝一番で迎えに行くと言った、
勿論僕も一緒に行くと言う事で話は終わり今日は久しぶりの父上と2人での夕食となった。


幾ら王宮でも母上にもアムルにも護衛が付いているので大丈夫と思うけど、
次の日は朝日も登らない内に父上と一緒に馬車で王宮に向かった。


お陰で可愛いアムルの寝顔が見れて嬉しかったので、
アムルが喜んでくれたし今回の事は仕方ないと思う事にした、カイルには少し意地悪してやったけどね。


無事に父上以外家に帰って来て僕もこれから益々忙しくなりそうだけど、
夕食は家族皆んなでするし、夕食後はアムルとお話しながら寝るまでまったりと楽しい時間を過ごす。


今日はアムルも疲れていると思い早めに寝る挨拶をしようと思ってアムルの部屋に向かうと、
メリーが部屋から飛び出して来た。


僕は嫌な予感がして直ぐにメリーに話しかけた。


「メリーどうしたんだい?」
メリーは僕に気付くと手紙を僕に見せた。


「これは?」
僕はメリーから手紙を受け取り読んだ。


{メリーへ。チョットラルクとしんでんにいってきます。
コソッといって、コソッとしょもつをみて、コソッとかえってきます。アムル}


「なっ!!」


「申し訳御座いません、私がお嬢様から目を離してしまった為にお嬢様が神殿に!」


「メリーのせいじゃ無いよ、この事を早く父上と母上に知らせないと!」
僕とメリーは急いで父上と母上に手紙を見せに急いだ。


父上と母上に手紙を見せると父上と母上は直ぐにアムルを迎えに行く事にした。



「全く!アムルリアは何を考えてるんだ!ラルクリム様が一緒だから大丈夫だと思うが!」


「本当にアムルちゃんには困ったわねぇー少しお仕置きが必要かしら、ふふっ
 ダレス神殿長はこの事は知っているのかしら?」


母上は笑っているけど、目が怒っていた、、、
アムルー本当にこれじゃーあの時の母上だよ?僕も怒っているけどね。


「父上、母上、僕がアムルを迎えに行きます、アムルにはきっと彼が付いて行ってますよね?
 大丈夫だと思いますが直ぐに向かいます」


「確か神殿長は今日王宮にいた様な、、、スクイズ私も行く、セデェス彼は大丈夫か?」  


「はい旦那様、必ずお嬢様をお守りする様に言ってあります、我が一族に誓って必ず」


セデェスが誓うのだから大丈夫だと思うけど、
急いだ方が良さそうだ母上が今にも爆発しそうになっている。


「父上僕が行きますので、神殿長様と連絡を取って下さい!後、、、
 母上の事も頼みます、では失礼します」


「えっ!?スクイズ!あっ!ジョーンも連れて行け気を付けてな」


「はい父上も、アムルの為にも宜しくお願いします」


僕は母上を宥めるのを父上に任せて、急いでジョーンと一緒に神殿に向かう為に家を出た。


アムル無事でいてくれよ、全く今回ばかりは帰って来たら如何なるか分からないよ、
心配ばかりさせて!


アムルはきっと無事だ彼も付いているし何よりもアムルはラルクリム様の愛しい者だからな、
アムルに何かあったらラルクリム様の方が大変だ。


それに母上の事も父上がきっと宥めてくれると思うけど、
兎に角アムル無事でいてくれと思っていた。
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