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76(スクイズ視点)

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僕が盾になる。


神殿からアムルと一緒に帰って来れたのは良かったけど案の定アムルは寝込んだ。


本当にアムルはもっと自分の事を大事にした方が良いと思うんだ無頓着過ぎる。


アムルは気付いて無いかも知れないけど少し身体が弱いと、
父上と母上とお医者様が言っていたのを僕は聞いたんだ、だから僕が守らないと!


もう直ぐ僕も9歳になる、9歳といえばこの国では社交界デビューの準備期間で、
10歳には社交界に出る事を許されるがまだ大人とは認められず、
正式な社交界デビューは15歳からになる。


正式な社交界デビュー迄に人脈を作りパートナーを作り色々と敷きたりを学んでいくのだが、
僕は大公家の嫡男と言う事で殆ど9歳からが勝負になる。


その為に僕はこの頃色々な先生に付きっきりで、
貴族、政治、経済、など他にも様々な事を学んでいる。


それと社交界の準備で追われてその為にアムルとの時間が全然取れない!
父上は
(そんなに根を詰める事は無いぞ、
私は正式なデビュー迄参加しなかったからなアハハ)
などど呑気に言っていたが、、、僕だって出来るならそうしたいでもカイルがいるんだ。


きっと僕が参加しなければカイルはアムルを誘うだろう。


それは嫌なんだ!僕の大切なアムルが取られるのは嫌なんだ!
カイルの事は一緒に剣術も学んでいるし話しも合う、
どちらかというと本人には言わないけど好きな方だけど、、、
アムルはあげたくない。


僕って心が狭いのかなぁー。


社交界に出席する事を決めたのは僕なんだけど少し後悔している。


それとなく母上に僕が出席しなければカイルがアムルを誘うかもね、何て言ってしまったら、
母上が
(スクイズ最高の準備をするわよ!)
何て言われてしまった、、、うん、母上のやる気を出させてしまったみたい。


僕も気を引き締めないと!
でもやっぱり少し位良いよね?何て思って時々アムルの寝顔を見に行ってる。


寝顔を見たいんじゃないんだ、偶々何時も遅くなってしまって寝顔になっちゃうだけなんだ。


本当は起きているアムルとゆっくりとお話ししたり遊んだりしたいけど仕方ない。


寝ていてもアムルは可愛い僕の家に来てくれて本当に嬉しい。


久しぶりにアムルとの朝食もどうしても社交界の準備の話になってしまう、
アムルと居るのに喋れない、ごめんねアムルもう少しだから。


僕は社交界とお誕生日会が終わる迄もう少し僕は我慢するし頑張る。


でも大公家寄りも皇太子のカイルの方が忙しい筈なのに何故かカイルには余裕が見れる、
何でだろう?




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