異世界では人並みに幸せになれますように

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私は女の子に近付こうと咄嗟に出て行こうとするとラルクにグッと服を噛まれて止められる。


何で？と思ってラルクを見るとクイクイッと女の子の方を頭を振って指し示してきた。


私はそーっと壁に隠れる用に女の子の方を覗くと2人の騎士服を着た男が現れ、
1人の茶髪の男の騎士が怒鳴り出した。


「お前何やってんだ！大事な食事を落としやがって！」


「御免なさい、、、御免なさい、、、許して下さい、、、」


女の子は縮こまり床に頭を擦り付ける形でブルブルと震え茶髪騎士に謝っていた。


「謝ったって仕方ねぇーんだよ！如何してくれるんだ！大事な食事を無駄にしやがって！」


茶髪男は女の子の腕を掴み無理やり立たせそのまま壁に放り投げた、
女の子は壁に身体を打ち付けられそのままずるずると床に崩れ落ちた。


女の子は痛みに顔を歪めながらも床に頭を擦り付け謝り続けた。


酷い！


もう1人の青髪騎士が怒鳴っている騎士の肩に手を付き首を横に振る。


「その位にしとけよ傷付けんなよ」


「ああー！うっセーな！見えない所なら良いだろ！」


そう言うと今度は女の子を蹴ろうと足を上げた！
危ない！


私はラルクが止めるのも無視をして女の子の所に駆け出し女の子を庇いギュッと抱き締めた。


それと同時に茶髪男の振り上げた足がアムルの背中を蹴り付けた！
私は今までに受けた事の無い痛みを背中に受けたが女の子を守る為に痛みを耐え男を睨み付けた。


すると茶髪男は突然私が飛び出してきたのでビックリした顔で今度は私に怒鳴ってきた。


「お前！お前は誰だ！何処から来た！何でこんな所に居るんだ！ああー！」


男は私の髪を掴み引っ張り上げた。


私は身体の痛み髪の痛みでくぐもった声が出た。


「ウッ！」


「お前止めとけって早く食事を持って行かねぇーと俺らが怒られるぞ」


「チッ！分かってんだよ！チキしょー」


怒鳴り散らしていた茶髪騎士が私を乱暴に離した。



「お前が食事持ってけよ俺がこいつら牢に入れてくるからよ」


怒鳴り散らしている茶髪騎士の肩をポンポンと青髪騎士が叩き、
そして青髪騎士は私と女の子を両脇に抱え歩き出した。


私はラルクのいるであろう方を見た、ラルクは毛を逆立てて怒りでプルプルと身体を震えさせていた。


(ラルク、、、我慢してくれて、、、有り難う、、、)


(アムル！大丈夫か！私が奴を噛み殺してやる！)


(ラルク、、、私はこのまま牢に行って見るから何かこの神殿は変だよ、、、
ジルの家族も心配だしラルクは少し調べてくれない)


(だが！)


(ラルク、、、おね、、、がい、、、)


私はそのまま意識を無くしてしまった。