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141★やってみよう、小悪魔ヘブン
しおりを挟むあはは………ファイトだ私、頑張るんだ。
ここで気絶なんて出来ない。
気合と根性で、勇者という猛獣達を飼いならすんだ私。
そう、ティムするのよ。
私は、やれば出来る子なんです。
落ち着け、猛獣(アルス君)から瞳を逸らすな。
手を出して抱き付け、そして、アルス君に口付けすればミッションクリアです。
私は、頑張って両手をアルス君に向けて差し出して、にっこり笑ってお強請りします。
「アルス君、抱っこして欲しいの」
視線を逸らさずじっと見詰めていると、アルス君の頬がほんのりと赤く染まりましたよ。
そして、アルス君は大きな手で顔を覆っています。
あれ?何をしているんでしょうか?
私は、思わず首を傾げてしまいます。
せっかく差し出した私の両手は、どうしたら良いのでしょうか?
なんて苦悩している私に、呆れたようにダリューン君が言います。
「アリアってば、本当に、小悪魔だよ
これじゃ俺達の理性が、何時まで持つかわからないな
なっアルス」
「あっぁぁ~…ボクは、今
かなりヤバイところまで行った自覚があるよ」
あれ?何がいけなかったんでしょうか?
私は、2人に責められているような気がしますよ(解せぬ?)。
思わずダリューン君の腕の中で首を傾げてから、助けを求めてジーク君とハルト君を見てしまいます。
すると、2人とも苦笑しています。
何故に………そして、ハルト君が、苦笑したまま言います。
「これは、ジークが悪いね
アリアをある意味で、大きく成長させてしまったよね
ちょっとした反省を求めるよ」
「ああ確かに、ちょっとどころか
かなり小悪魔度を上げさせてしまったなぁ~
でも、可愛いから良いんじゃないかな」
ジーク君が、さらりと髪をかき上げながら答えています。
私の視線を無視して会話しないで欲しいんですけどぉ~………。
思わずむっとして、頬を膨らませてしまいます。
そんな私の頬をつんとアルス君が、突いてから私をダリューン君から抱き上げてくれました。
んぅ~もう…さっさと…抱き上げてくれればよかったのに………。
思わず私は、アルス君を上目遣いで見詰めてしまいますよ。
じーっと見詰めていると、また、アルス君の頬が赤く染まっていきます。
それを見て、私は内心でにやっと笑ってしましましたね。
くすくす………ここで、主導権を握れれば、私がみんなを振り回すコトが出来るかもしれない………。
そう思ったら、なんかぞくぞくしてきました。
でも、みんな平等にって心中で唱えてからアルス君に話しかけましたよ。
「もう、ちょっと、優しくしてね
あと、恥ずかしいコトは出来るだけ少なくして欲しいの
でも、大好きよ、アルス君」
だから、にっこり笑って、私は、アルス君の唇をチロッと舌で舐めてから口付けしましたよ。
勿論、舌で舐めているコトがわからないようにこっそりとしましたよ。
その結果は………。
ねっとりとしたベロチューで返して貰いましたとさ………(ちくせうイケメンめ)。
もう、下着が危ない状態です………お風呂プリーズです(涙)。
私みたいなチビで貧相なガリが、ビッチのまねをするとろくなことにならないって実感しましたね。
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