異世界召喚に巻き込まれました

ブラックベリィ

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142★一応、ミッションコンプ?

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 でも、ハルト君が残っていますから、頑張ります。
 真のミッションクリアの為に………。

 なんて思っていたら、にっこりと笑っているのに、背中に黒いオーラが見える、魔王様みたいな雰囲気のハルト君の視線に気が付きました。
 ヤバイ気配が………何だろう?…ハルト君を見ていると…なんか変な言葉が……聞きたくないとか知りたくないとかって単語が………。

 そうだ…乙女ゲームに出てくる、ヤンデレとか鬼畜とかSっ気とか………って言葉が頭に浮かんできます(怖)。
 もしかしなくても、ヤバイ…危ない…扉…を、私は、開けてしまったんでしょうか?

 それでも、私は、平等にって言葉を胸に頑張ります。
 ハルト君に、手を差し出して言います。

 「だっだっきゃ………じゃなくって、抱っこして
  ハリュトきゅん、はっはると君」

 いゃぁ~ん…焦り過ぎて…言葉を噛んで…しまいました(泣)。
 ブスで貧弱な私が、こんな恥ずかしいミスをするなんて、いたたまれなくてもう泣きたい(号泣)。

 でも、ミッションをクリアしていないから………やるしか無いんです。
 あわあわしている私をハルト君は、くすくす笑って抱き込んでくれます。
 そして、耳元に甘く優しく囁いてくれます(怖)。

 「アリアってば、可愛い
  俺を意識し過ぎて噛んじゃったんでしょう」

 思わず私は、真っ赤な頬を隠す為に、ハルト君の胸に顔を埋めて、ぐりぐりしちゃいましたよ(ぐっすん、イケメン滅びろ)。

 「俺には、大好きって言ってくれないの?
  それに、アリアからの口付けは?」

 くっこんなに弱っている私を追い詰めるんですか?
 何時もの優しいハルト君は、何処に行ったんでしょうか?

 でも、私は、頑張ります。
 ミッションは、クリアしますよ。

 そして、お風呂に入りたい………じゃなくって、魔法を習いにセルディさんに会いに行きます。
 だから、ファイトです。

 「優しいハルト君は大好きよ
  でも、ちょっと意地悪なハルト君も好き

  でもね、そんなに苛めないでね
  泣いちゃうからね」

 私なりに頑張って言葉を選んで言いましたよ。
 そして、瞳をがっつりと開いたままで、ハルト君の唇をこそっと舐めてから口付けしました。

 そしたら、予想通りハルト君の舌が、私の唇をそっと舐めてくるので、口を開いて、舌と舌を絡めた濃厚なベロチューをしましたよ(号泣)。
 それに、夢中になっていたら、みんなの手が身体のあちこちを這い回ってくれました。

 結果、私は、みんなともう一度、お風呂に入りましたとさ(号泣)。

 どうしてこうなった、解せぬ。
 平等に愛情って頑張ったのにぃ~………ぐっすん。

 でも、自分で決めたミッションはクリアしましたよ。
 ここでの生活を快適にしたかったら、口付けぐらいは挨拶だって、割り切って慣れるしかありませんね。

 頑張って、口付けに慣れてみせます。
 じゃないと、何時までたっても、お風呂のお世話になってしまいますもの。

 クリーンかフレッシュの生活魔法を、使えばいちいちお風呂に入らなくても良いんじゃないでしょうか?
 ラノベで服や身体を綺麗にする魔法だったもの。

 後で、こっそりと実験します。
 これが、あれば魔王退治の旅でも、綺麗な状態でいれますよね。
 彼女達にも話してみましょうか?

 勿論、ハルト君達には、最優先で話してみますけどね。
 セルディア様に、召喚魔法成功の話しをする為にも、行きますよ。








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