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062★もう、諦めが肝心なのでしょうか?
しおりを挟む無限ループを味わった私は、朝からガッツリと疲労しています。
今朝は、お風呂で意識を飛ばしてしまいましたから………ああ、恥ずかしい。
その罰として、私は、顔から火が出るような写真を撮られてしまいました。
うぅぅぅぅ~…いじわるぅ~………。
それは、ハルト君達と、ディープキスしている写真です。
ご丁寧に、私のスマホに入れてくれました。
くっそー…絶対に、提案したのは、ダリューン君とジーク君だわ。
あの2人は、S臭に鬼畜臭がぷんぷんしているもの。
その上で、私が、ぼそぼそと唇だけで文句を言ったら………。
新しい写真を、写メールで送ってくれたわ。
それは………見事に、もうお嫁にいけないような写真だったわよ………本当にもぉ~…。
って言っても、私は、あの4人といずれは結婚するんですけど………もう、決定事項になってます。
いや、嬉しいですけどね、みんな格好良いんですから………。
あっち(もとの世界)でだったら、手が届かない男達ですから………。
でも、でも、流石に………まるで、私と4人が、交互に、正常位ゃ座位で、ピーなコトをしている、かのような写真を撮るのは酷いと思います………いや、本気でね。
それだけは、断固、抗議をしたい。
でも、逆らえば逆らうほど、酷いコトになりそうなので、涙を呑んで諦めます。
だって、乙女ゲームのスチルのような写真が………。
はい、羞恥心で自爆しそうなモノでした。
こんなモノが入ったスマホなんて………誰にも見せられないわ。
忘れない、落とさない、無くさないって気をつけなきゃ………。
特に、彼女達に見付からないようにしなきゃね。
絶対に、からかわれるわ。
女子はそういう話しが好物ですからね。
なんて私がもんもんと苦悩しているのに、それなのに、真っ黒な笑顔を隠そうとしないでダリューン君が言うんです。
「アリア、ボク達は、写真を撮るだけで我慢しているんだよ。これ以上は煽らないで欲しいな」
「そうだよ。アリア、僕達は、治癒魔法も使えるって確認したからね」
「どんなに疲労しても大丈夫だよ。ヒールしてあげる」
「疲労回復用に、クエン酸とかススメバチ由来のバームとか色々と持っているからね」
「そうそう切れた筋肉の為に、プロテインやカルシュウムなんかも持っているよ」
「だから、アリア、オレ達を………」
「………」
怖くて口を閉じて頷きました。
ここで、彼らに逆らったら、ベッドに逆戻りで、色々とR18なコトをされていまいそうなんですもの………。
貴方達、勇者のみなさんは、ヤンデレですか?
もしかして、ヤンデレしか居無いんですか?
この異世界は、Sや鬼畜やヤンデレな攻略者が、いっぱいのR18の乙女ゲームの世界なんですか?
こんな時、RPGしかやっていなかった自分を殴ってやりたくなります。
嗚呼、乙女ゲームもしておくんだったって………それも、R18が付いたやつ。
泣いていても、一日が終わってしまいます。
ここは、真面目に修行をします………強くなる為に。
え~ぇ……素直に、力が欲しいと思います。
言いたいことを言える自信が欲しいから………。
でも、その反面、嬉しいんです。
あんなにカッコイイ4人が、ヤンデレになるほどチンクシャでペッタンな私を愛しているっていうこの状況が………。
まさに、乙女ゲームのヒロインです………たぶん………。
乙女系のラノベを読んだり、ゲームしてないからよくわからないけど………。
それも、完璧な逆ハーレムですもの。
この世界では、普通な一妻多夫で合法なので、結婚もできるんですから………。
しかも、離婚の無い世界なんです。
イケメンの王子様は、私の夫なんですよ。
問題なのは、私の羞恥心と自信の無さですね………いや、わかってますけどね。
でも、治すなんて無理ですから………4人には、妥協してもらいましょう。
思考の海に逃避していましたが、バスタオル一枚でいるのは飽きたので、せいいっぱい哀れっぽく言いました。
「こっちの服に着替えたいの」
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