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121★王家の命運を握るのは、私?
しおりを挟むでも、そのまま抱き込むのは、恥ずかしいので止めて欲しいんですけど……怖くて言えない小心者の私です。
そんな私の葛藤を無視して、アルス君がシレっと言います。
「そう建前上、夫を選ぶのは女だから
まして、聖女なんだからさ
あっちとしては、今すぐにでも
王子様達と、4家×3=12人は
夫にして
姫を産んで欲しいみたいだけどね
実際には、魔王を倒し
魔物討伐をして
アリアが、この国を浄化して
からしか出来ない話だけどね」
「………」
うふふ……昨日から…驚きの連続で、魔王や魔物の討伐する為に勇者が召喚されて、魔王や魔物を倒した後に浄化する為に、聖女が召喚されたってコトをすっかり忘れていましたよ。
乙女ゲームのツンデレ、鬼畜、S気質、執着、監禁、ヤンデレ、孕ませとか、逆ハーレムがまんま存在している状態なんだよねぇ~………。
ゲーム画面を見ているだけなら、逆ハーレムもヤンデレもOKだけど………。
綺麗なスチルと魅惑のフルボイスを現実で体験すると………。
カンベンして下さいって言いたくなります。
現実は、何を言っても無駄な状況なので、私は無言で通しますけど………。
今は、ハルト君達だけですんでも、魔王討伐や浄化の旅が終わったら、私は逆ハーレムの主になってしまうんですね。
今から、とぉ~っても気が重いです。
どうやっても逃げられないんですから………。
誰か私をお空に放して欲しいです………無理だとわかっていても………逃げたい。
なんて思っている私に、爆弾を投げつけるのは、やっぱりダリューン君ですね。
「アリアだったら
同情して産んであげそうだけど」
苦笑しながらヘロっと、酷いコトを言ってくれます(泣)
お陰で止まっていた涙が、また溢れてきましたよ。
それを、イイ笑顔でキスして、涙をペロっと舐め取ってくれました。
やぁ~めぇ~てぇ~
私のHPポイントは
極小量しか残って無いのよ
こんなことされたらゼロに
死体になってしまうわ
ほとんど生きる屍(しかばね)な私に、アルス君は清々しい笑顔で酷いコトを言う。
「たぶん、あっちは
それを狙っているよなぁ~
だって、次代がい無いんだよな
どの家もさ……
まして…王家もだからなぁ~」
酷い内容だけど、普通の話?なので私も会話に参加します。
「あのぉ~それ
王家の血統を引く家から
養子を取るというのは?」
私の問いかけに、ハルト君が苦笑して答えます。
「アリア、公爵家も侯爵家も
辺境伯爵家も、王家と
血の交換をしているんだ
ストックの家もね、残念だけど
次代がい無いんだよ
後の家は血統として遠すぎるんだ」
あっそうか………どの家も4家しか無いって言っていたわね。
特別な家、それって、王家の血統が確実に入っているよね。
「あっあれ?
それで行くと王家の血が
途絶えるってコトになるよね?」
「ついでに、公爵家も侯爵家も
辺境伯爵家もね」
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