移眠の子
――系外惑星への移住を悩む高校生2人の不眠症ファーストコンタクト青春SF
人類は〈潮汐ロック〉してしまった地球を捨て、系外惑星〈永遠の眠り〉への移住計画〈移眠〉を進めていた。データで送り、〈プリンター〉という植物で人類を印刷して移住させるのだ。地球には無人の街と冷凍保存された身体だけが残る。
高1の蛍は、2コ上の黒髪の先輩に密かに想いを寄せていた。2人は〈移住不適合症〉と呼ばれる不眠症を抱えていた。うまく眠れなければ移眠できないのだ。安眠を求め寝台列車で向かった先は、朝焼けの海岸。蛍は先輩が移眠を躊躇う気持ちと自分の気持ちが同じだと打ち明けた。そうして先輩は眠れるようになり、卒業式の翌日に移眠した。
2年後。蛍の番がやってきたけれど――。
※ 第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト(通称、さなコン2)の最終選考まで残った青春SF短編です。よろしければどうぞー♪
※ この作品は第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2
人類は〈潮汐ロック〉してしまった地球を捨て、系外惑星〈永遠の眠り〉への移住計画〈移眠〉を進めていた。データで送り、〈プリンター〉という植物で人類を印刷して移住させるのだ。地球には無人の街と冷凍保存された身体だけが残る。
高1の蛍は、2コ上の黒髪の先輩に密かに想いを寄せていた。2人は〈移住不適合症〉と呼ばれる不眠症を抱えていた。うまく眠れなければ移眠できないのだ。安眠を求め寝台列車で向かった先は、朝焼けの海岸。蛍は先輩が移眠を躊躇う気持ちと自分の気持ちが同じだと打ち明けた。そうして先輩は眠れるようになり、卒業式の翌日に移眠した。
2年後。蛍の番がやってきたけれど――。
※ 第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト(通称、さなコン2)の最終選考まで残った青春SF短編です。よろしければどうぞー♪
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