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第二部 宰相閣下の謹慎事情
279 宰相と王は裏で目論む
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
「――宰相、コレ要るか?」
ある意味、立ち直りは国王陛下が一番早かったのかも知れない。
私が「婚約?幻聴か?」と思っている間に、腰元から短剣を外して、エドヴァルドに素の表情で差し出していた。
…陛下、本気ですよね。
いやそれ、今ちょっと拭いてきただけの、リアルな殺人兵器ですよね。
「ああ。気が利くな」
「「⁉」」
ごっそり感情の抜け落ちた声で立ち上がるエドヴァルドに「いやいやいや!」と、思わず私とドナート第二王子の声とが丸かぶりしていた。
「エ…エドヴァルド様、しっかりして下さい!まさかさくっと殺りませんよね?ね⁉」
ここは王宮内でも閉鎖空間だし、状況も状況なので、私は「宰相閣下」を止めて「エドヴァルド様」と呼び方を切り替えて、歩き出しかけた彼の上着を掴んだ。
王子の方でも「そ、そうだよ」と慌てたように手を振っている。
「そりゃ、この国に来た時は『何が何でも結婚して連れて帰らないと!』って思ってたけど!仮で良いって、一応妥協してるよ⁉」
ただ、エドヴァルドは「妥協」の一言には思うところがあったらしく、眉を吊り上げて、王子を睥睨していた。
「何が妥協だ。他国で第一王子と第二王子が争ったところで、知った事かと陛下が言ったのを聞いていなかったのか。自分が助けて貰うに値する人材だと思うなら、自分でその価値を示せ。本当は第一王子が王も認める有能な後継者で、その地位を奪いたい第二王子の画策だと、相手が言い出したならどうするつもりだった?」
「そ、それは……」
「と言うか、第一王子が引き取りに来たら、間違いなくそう言うんじゃないのか?」
短剣をヒラヒラと振りながら、フィルバートが言う。
遠慮のカケラもない。
引き取り、と聞いたドナート第二王子の顔色が変わった。
「待っ…!どうすれば良い⁉︎どうすれば、僕と妹をキリアン兄上とバルキン公爵達に引き渡さないでいてくれる⁉︎」
悲鳴混じりの王子の声に、フィルバートの方はむしろ楽しげだった。
「妹は無理だろう。あれでフォルシアン公爵も、怒らせると中々に面倒だぞ?」
チラッと視線を向けられたエドヴァルドも「ふざけるな」と間髪入れずにフィルバートを睨め付けていた。
「仮であろうがなかろうが、何故彼女を他人の婚約者にしなくてはならないんだ。そんな事でしか維持出来ない国なら、勝手に滅びろ。次代が無能なら、ギーレンでもバリエンダールでも国ごと差し出してしまえ。一人や二人、運営の出来る領主はいるだろうよ」
(お、怒ってる……)
エドヴァルドは、フィルバートに言い聞かせているようで、実際には、ドナート第二王子宛に言っている。
それが分かっているフィルバートも、ニヤニヤと笑うだけだった。
「よりによって、宰相の一番の逆鱗に触れているんだものな。問答無用に私に殺される方が楽だったかも知れんな」
「……っ」
「私も鬼ではない。せめて妹と隣同士の貴族牢に放り込んでやる。第一王子は先触れを出し、外交上の正式な手順を踏んで、我が国に来るつもりだぞ。来訪日はこれから陛下と話し合うが、それまでに、己が差し出せる物を考えて、答えろ。第一王子よりも自分と手を組む方が、どう都合が良いのか。我々を説き伏せてみせろ」
寄越せではなく、差し出せ。
エドヴァルドは冷ややかに言い切った。
* * *
ドナート第二王子が、護衛として引き続き残るサタノフ以外の騎士に連れられて行き、部屋にはエドヴァルドとフィルバートと、三人で残された。
「どう思う、エディ?サレステーデは本当に揉めてると思うか?」
短剣を腰に戻すフィルバートの表情は、冗談抜きにエドヴァルドが殺るのを期待していたように見えた。
…本気で残念そうだ。
「どちらの言い分が正しいかはいったん横に置くにしても、揉めてはいそうだな。一応、無理な転移をした理由にはなっている」
「このまま王子と王女を引き渡したとして、クヴィスト家とベイエルス家とやらの繋がりを楯に、こちらの有責を主張される可能性は?」
つまりは、こちらが意図的に匿ったと言われる事だ。
その結果、アンジェスにとって不利な取引や縁談を強要されては、目も当てられない。
恐らくフィルバートが激怒して、クヴィスト公爵を斬り捨てた最大の要因は、そこだ。
「…可能性はゼロではない。が、どこかの国王陛下がクヴィスト公にいち早く責任を取らせた事で、話は終わりだ。何も言えまいよ」
苦い表情のエドヴァルドとは対照的に、どこかの国王陛下は「…そうか」と、妙に勝ち誇った表情を浮かべていた。
結果論だろう、とエドヴァルドは毒付いているけど。
「だがクヴィストの長男にも、それで通せるだろう?おまえ、長男とは話は出来るのか?」
「さあな。18年前の裁判以降、まともに口をきいた記憶もない。だが本来なら、転移装置の無断使用と高位貴族への傷害未遂で降爵されてもおかしくないところを、当主交代だけで済むのなら、個人的な好き嫌いは飲み込むと思うがな、普通なら」
普通なら、のところに、気のせいかちょっと力が入っている。
と言う事は、エドヴァルドも基本的にはクヴィスト家は、次期公爵となる人もあまり好きじゃないって言う事なんだろうなと思ってしまった。
「まあ、飲み込めないなら当主は長男でなくとも構わんしな。そこは辣腕宰相閣下に任せるとしようか」
うわぁ…それって絶対、長男本人にも言っちゃうパターンだ…。
当主の地位に就きたければ飲み込め、みたいな。
聞きたくないな、王宮ドロドロ……。
「なら、サレステーデからアンジェスへの、国としての難癖はそれではねつけるとしても、あの王子と王女をどうするかだな」
フィルバートが、意見を乞う様にエドヴァルドを見やった。
「まさか、ただ突っ返すような芸のない事はしないな?自国の跡目争いに、他国まで巻き込んでいる時点で、どっちの王子も王族失格だろう、本来は」
芸とは何だ、とエドヴァルドは半ば呆れ気味だけれど、要は、ただ返すなんてつまらないと、どこぞの国王陛下はおぬかしあそばされているのだ。
そうだな、と慣れているのかエドヴァルドは淡々としている。
「第二王子を国外に出してしまった時点で、第一王子にも、少なくとも事態の収拾能力は不足しているな…。今、考えているのは、すぐに第一王子を帰国させずに、こちら側で為人を判断する事だ。傀儡だと言うなら、バックにいるらしいバルキン公爵も付いて来させたい」
「ほう…第二王子第一王女は牢に放り込んだまま、第一王子は正式な外交として、晩餐会でも開くか?狙えとばかりに警備も緩めて?」
「ああ。招くのは、今、王都にいる貴族だけと言う事で充分だろう。そこで襲われるか襲われないかで、一つの指針にはなる筈だ。何も起きなければ、そのまま帰国させるしかないがな。狙われていると言う、第二王子の言い分に信憑性がなくなる」
「それは…つまらんな。と言うか、馬鹿でなければ何もせずに、帰国してから処刑を実行するんじゃないのか?わざわざ狙わないだろう」
「ああ。まあだから、多少の仕込みはするつもりだが」
仕込み、とエドヴァルドが言ったところで、間違いなくフィルバートが顔を輝かせた。
「そうか、さすがだな。何だ、第二王子と姉君を婚約させるフリでもするか?後ろ楯があると、相手を焦らせるか?」
「……っ、ふざけるな、フリでもさせるかっ‼︎」
ダン!と罪のない机が悲鳴をあげた。
「――宰相、コレ要るか?」
ある意味、立ち直りは国王陛下が一番早かったのかも知れない。
私が「婚約?幻聴か?」と思っている間に、腰元から短剣を外して、エドヴァルドに素の表情で差し出していた。
…陛下、本気ですよね。
いやそれ、今ちょっと拭いてきただけの、リアルな殺人兵器ですよね。
「ああ。気が利くな」
「「⁉」」
ごっそり感情の抜け落ちた声で立ち上がるエドヴァルドに「いやいやいや!」と、思わず私とドナート第二王子の声とが丸かぶりしていた。
「エ…エドヴァルド様、しっかりして下さい!まさかさくっと殺りませんよね?ね⁉」
ここは王宮内でも閉鎖空間だし、状況も状況なので、私は「宰相閣下」を止めて「エドヴァルド様」と呼び方を切り替えて、歩き出しかけた彼の上着を掴んだ。
王子の方でも「そ、そうだよ」と慌てたように手を振っている。
「そりゃ、この国に来た時は『何が何でも結婚して連れて帰らないと!』って思ってたけど!仮で良いって、一応妥協してるよ⁉」
ただ、エドヴァルドは「妥協」の一言には思うところがあったらしく、眉を吊り上げて、王子を睥睨していた。
「何が妥協だ。他国で第一王子と第二王子が争ったところで、知った事かと陛下が言ったのを聞いていなかったのか。自分が助けて貰うに値する人材だと思うなら、自分でその価値を示せ。本当は第一王子が王も認める有能な後継者で、その地位を奪いたい第二王子の画策だと、相手が言い出したならどうするつもりだった?」
「そ、それは……」
「と言うか、第一王子が引き取りに来たら、間違いなくそう言うんじゃないのか?」
短剣をヒラヒラと振りながら、フィルバートが言う。
遠慮のカケラもない。
引き取り、と聞いたドナート第二王子の顔色が変わった。
「待っ…!どうすれば良い⁉︎どうすれば、僕と妹をキリアン兄上とバルキン公爵達に引き渡さないでいてくれる⁉︎」
悲鳴混じりの王子の声に、フィルバートの方はむしろ楽しげだった。
「妹は無理だろう。あれでフォルシアン公爵も、怒らせると中々に面倒だぞ?」
チラッと視線を向けられたエドヴァルドも「ふざけるな」と間髪入れずにフィルバートを睨め付けていた。
「仮であろうがなかろうが、何故彼女を他人の婚約者にしなくてはならないんだ。そんな事でしか維持出来ない国なら、勝手に滅びろ。次代が無能なら、ギーレンでもバリエンダールでも国ごと差し出してしまえ。一人や二人、運営の出来る領主はいるだろうよ」
(お、怒ってる……)
エドヴァルドは、フィルバートに言い聞かせているようで、実際には、ドナート第二王子宛に言っている。
それが分かっているフィルバートも、ニヤニヤと笑うだけだった。
「よりによって、宰相の一番の逆鱗に触れているんだものな。問答無用に私に殺される方が楽だったかも知れんな」
「……っ」
「私も鬼ではない。せめて妹と隣同士の貴族牢に放り込んでやる。第一王子は先触れを出し、外交上の正式な手順を踏んで、我が国に来るつもりだぞ。来訪日はこれから陛下と話し合うが、それまでに、己が差し出せる物を考えて、答えろ。第一王子よりも自分と手を組む方が、どう都合が良いのか。我々を説き伏せてみせろ」
寄越せではなく、差し出せ。
エドヴァルドは冷ややかに言い切った。
* * *
ドナート第二王子が、護衛として引き続き残るサタノフ以外の騎士に連れられて行き、部屋にはエドヴァルドとフィルバートと、三人で残された。
「どう思う、エディ?サレステーデは本当に揉めてると思うか?」
短剣を腰に戻すフィルバートの表情は、冗談抜きにエドヴァルドが殺るのを期待していたように見えた。
…本気で残念そうだ。
「どちらの言い分が正しいかはいったん横に置くにしても、揉めてはいそうだな。一応、無理な転移をした理由にはなっている」
「このまま王子と王女を引き渡したとして、クヴィスト家とベイエルス家とやらの繋がりを楯に、こちらの有責を主張される可能性は?」
つまりは、こちらが意図的に匿ったと言われる事だ。
その結果、アンジェスにとって不利な取引や縁談を強要されては、目も当てられない。
恐らくフィルバートが激怒して、クヴィスト公爵を斬り捨てた最大の要因は、そこだ。
「…可能性はゼロではない。が、どこかの国王陛下がクヴィスト公にいち早く責任を取らせた事で、話は終わりだ。何も言えまいよ」
苦い表情のエドヴァルドとは対照的に、どこかの国王陛下は「…そうか」と、妙に勝ち誇った表情を浮かべていた。
結果論だろう、とエドヴァルドは毒付いているけど。
「だがクヴィストの長男にも、それで通せるだろう?おまえ、長男とは話は出来るのか?」
「さあな。18年前の裁判以降、まともに口をきいた記憶もない。だが本来なら、転移装置の無断使用と高位貴族への傷害未遂で降爵されてもおかしくないところを、当主交代だけで済むのなら、個人的な好き嫌いは飲み込むと思うがな、普通なら」
普通なら、のところに、気のせいかちょっと力が入っている。
と言う事は、エドヴァルドも基本的にはクヴィスト家は、次期公爵となる人もあまり好きじゃないって言う事なんだろうなと思ってしまった。
「まあ、飲み込めないなら当主は長男でなくとも構わんしな。そこは辣腕宰相閣下に任せるとしようか」
うわぁ…それって絶対、長男本人にも言っちゃうパターンだ…。
当主の地位に就きたければ飲み込め、みたいな。
聞きたくないな、王宮ドロドロ……。
「なら、サレステーデからアンジェスへの、国としての難癖はそれではねつけるとしても、あの王子と王女をどうするかだな」
フィルバートが、意見を乞う様にエドヴァルドを見やった。
「まさか、ただ突っ返すような芸のない事はしないな?自国の跡目争いに、他国まで巻き込んでいる時点で、どっちの王子も王族失格だろう、本来は」
芸とは何だ、とエドヴァルドは半ば呆れ気味だけれど、要は、ただ返すなんてつまらないと、どこぞの国王陛下はおぬかしあそばされているのだ。
そうだな、と慣れているのかエドヴァルドは淡々としている。
「第二王子を国外に出してしまった時点で、第一王子にも、少なくとも事態の収拾能力は不足しているな…。今、考えているのは、すぐに第一王子を帰国させずに、こちら側で為人を判断する事だ。傀儡だと言うなら、バックにいるらしいバルキン公爵も付いて来させたい」
「ほう…第二王子第一王女は牢に放り込んだまま、第一王子は正式な外交として、晩餐会でも開くか?狙えとばかりに警備も緩めて?」
「ああ。招くのは、今、王都にいる貴族だけと言う事で充分だろう。そこで襲われるか襲われないかで、一つの指針にはなる筈だ。何も起きなければ、そのまま帰国させるしかないがな。狙われていると言う、第二王子の言い分に信憑性がなくなる」
「それは…つまらんな。と言うか、馬鹿でなければ何もせずに、帰国してから処刑を実行するんじゃないのか?わざわざ狙わないだろう」
「ああ。まあだから、多少の仕込みはするつもりだが」
仕込み、とエドヴァルドが言ったところで、間違いなくフィルバートが顔を輝かせた。
「そうか、さすがだな。何だ、第二王子と姉君を婚約させるフリでもするか?後ろ楯があると、相手を焦らせるか?」
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