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第二部 宰相閣下の謹慎事情
【宰相Side】エドヴァルドの誤謬(後)
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
謁見から夕食会まで、それほど時間があると言う訳ではない。
アンディション侯爵と話をして、フォルシアン公爵一家とも話をするとなると、レイナにシーグリック・アルビレオが来ている事を説明する時間は――夕食会が終わるまで、恐らくない気がした。
ただ、既にレイナがサレステーデの情報を探る事をファルコに依頼していて、バリエンダールの王宮情報とセットで何かしら掴みかけているとは思わなかった。
謁見の間から宰相室へと戻る途中にファルコが話しかけてきた時には、一体、何度レイナに驚かされれば良いのかと、こめかみを揉み解す自分がいたくらいだ。
私の側からの話も含めて、二人で情報を突き合わせる時間がない事が悔やまれて仕方がない。
ユセフ・フォルシアンを一時的にヤンネ・キヴェカスの下で働かせる事に関しては、ここのところヤンネが高等法院にほぼ日参している状況を鑑みれば、一時的な「出向」と言う形をとるか、高等法院内でヤンネ専属として臨時の席でも与えるかすれば、周囲も納得するような気はしている。
フォルシアン家の直系後継者であるユセフに、本来であれば領地経営を学ばせたい公爵夫妻からしても、ヤンネと組んでレイナの案件に携わる事の方が、より将来、いつでも後継者に戻せる可能性が出て来る為、話として損がない。
エリサベト夫人はちょっとした罰程度のつもりだったのかも知れないが、実際に仕事をし始めて、ヤンネが新規に抱えている数、まだ増えるであろう案件を知れば、驚かずにはいられないだろう。
レイナが言うところの「不機嫌な顔で謝罪を聞いても余計に腹が立つから、その分黙って働け」は、他人から見ると「謝罪不要」部分が強調された、一見寛大でいて、にも関わらず当人からすれば実は限界まで働かされる――と言う、これ以上はない報復措置になっている。
まあ、ヤンネの発言もそうだが、ユセフの態度からしても、私自身、そこに救いの手を差し伸べる気にはならないのだが。
「――ごきげんよう、レイナ嬢」
「ごきげんよう、シャルリーヌ嬢」
そして夕食会前には、ギーレンからの亡命貴族令嬢であるボードリエ伯爵令嬢とレイナとの間で、こちらも特に事前の打ち合わせをしないまま、お互いがアンジェス国での足元を崩されない為の会話が巧妙に繰り広げられている。
…たとえ挨拶の後が「ふふふ」とか「おほほ」とかの応酬であっても、決して額面通りに受け取れないのがこの二人なのだ。
「この二人には、儂らの保護などいらんのじゃないかとたまに思うよ、イデオン宰相」
否定しきれない己が不本意だ。
アンディション侯とそんな話をしている間、二人は私には分からない言語、恐らくはレイナの国の言葉で何ごとかを話し合っている。
サレステーデ王家と、バリエンダール・ミラン王太子の情報を聞いて、またバリエンダールへ行く話などをしているんじゃなかろうかと、不安がよぎる。
落ち着いたら、何かしら理由を付けてレイナの国の言葉を教わろうかと、若干本気で思い始めた頃、レイナが何かを呟きながら、部屋の中をぐるっと一瞥して、不審そうに眉を顰めた。
(……まさか)
たった二人、ドナート王子とドロテア王女を、それも変装させてこの場に紛れ込ませただけで、違和感を覚えたとでも言うのだろうか。
気が付かない事を前提に、私の手にある権力で守ってやりたいと願う事自体が過ちなのか。
「レイナ――」
しかし、彼女の不審げな表情の正体を確かめる間もないうちに、国王陛下やサレステーデの特使一行が「月神の間」に揃ってしまった。
何かあればすぐに〝鷹の眼〟に合図を出すよう言い含めながら、レイナの傍を離れる。
フィルバートの合図で食事が始まり、何か言いたげなキリアン第一王子とバルキン公爵達に、こちらの『取り調べ』が明日までかかりそうだと告げていると、その表情が分かりやすいくらいの怒りで歪んでいた。
これは確実に動いてくるなと思い始めたその時、最初の動きは思わぬ方向から知らされる事になった。
「お館様」
室内巡回の護衛騎士を装う〝鷹の眼〟フィトが、恐らくは私にしか届かないだろう声で、こちらへと話しかけてきた。
「どうやらお嬢さんの料理…と言うか食器に、何か細工されたみたいです」
「――っ」
私は周囲に気取られない範囲で目を見開いていた。
「ボードリエ伯爵令嬢からの指摘があって、本人、料理は口にしていません。今、ナシオに何が入っていたのかは確かめさせてますが、恐らくは媚薬か嘔吐剤かどちらかだろう、と」
レイナ自身、料理を口にしていないと聞いて一旦胸を撫で下ろす。
ならば何の目的かと考えて、とりあえずはユセフの料理も確認させようと思ったものの、それは既にレイナの指示で確認したと、私の言葉を待たずフィトからの追加情報が入った。
何かあれば〝鷹の眼〟に――とは言ったが、そうじゃない。
そうじゃないんだ、レイナ。
「幸い、お嬢さんの分以外は何も細工されていないようです。恐らくは、お嬢さんをこの部屋から外に出して、拉致でもしたいんじゃないかと――お嬢さん本人は予想しているようですが」
頭を抱えてばかりではどうしようもないので、私も素早く一連の出来事の目的に思考を巡らせる。
――まさかとは思うが、レイナとドナート王子との無理心中にでも見せかけるつもりか。
今から王子を手にかけたいなら、ただ刺客を差し向けたところで間違いなく自分たちにも疑いの目が向く。
ならば別の理由を作り上げなくてはならない、と。
チラリと向かいのサレステーデ来客席に視線を向ければ、既にキリアン第一王子とバルキン公爵が、分かりやすいくらいに顔色を変えている。
恐らくは、レイナが何の反応も見せないからだろう。
もはや自分たちがやりました、と態度で語っているようなものだ。
一瞬頭に血が上りかけたが、それよりもレイナ自身が「なら薬を口にしたフリをして動いてみる」などと言い出しかねない可能性の方に先に思い至って、私はくれぐれも…と、フィトに言い含めた。
食べるな、触るな、そこにいろ。いいから絶対に一人で動くな――そう念を押せ、と。
フィトも有り得ない話じゃないと思ったんだろう。
だが「すぐに…」と言いかけたところで、ふと口を閉ざした。
「今度は何だ」
「お嬢さんの所にはルヴェックを行かせます。今、ゲルトナーからの伝達があって……貴族牢でも既に動きがあったみたいです」
「!」
食事は既に貴族牢に運ばれてはいたものの、兄は隣の牢にいた妹の指示で、料理の異常を悟って口をつけずにいたらしい。
そして妹の方は、食事番が「わざと牢の鍵をかけずに立ち去った」のに便乗して、牢を出たらしい。
自分が動けば、サレステーデ側の失態を証明する事になるだろうから――と。
「どうやら、刺客らしき男から逃げた先、もうすぐこの『月神の間』に辿り着きそうだとも」
「―――」
確かにこちらが狙っていた事ではあるが、妹の方は若干レイナの影響を受けてきている気がして仕方がない。
(レイナ……妹が牢を出て来るだろうと察していながら、止める指示は出さなかったな⁉敢えてここに引き込むつもりか……っ)
「陛下……」
恐らく、私の声は限界まで低く下がっていただろう。
もう一方に腰を下ろすフォルシアン公爵がギョッとした表情でこちらを振り向いたが、私はそちらに構っている余裕がなかった。
「――赤くなったり、青くなったり忙しいな、宰相。ようやく私にも説明する気になったか?」
薬云々の話に関しては、会話の合間にハジェスが近づいてきて、微かな警告を発していたために、一切料理には口をつけていないようだった。
私にもう少し余裕があれば、そんな状況下でも、ある種期待に満ちている問題児陛下の声に、一言二言返していただろうが、この時はかえって淡々と、事実だけを相手に告げていた。
「貴族牢が正体不明の輩の襲撃を受けた様ですね。王女と思しき女性が、命からがらこちらへと逃げて来ているとか。じきにこの部屋は騒ぎになるでしょう」
「――ほう。愚か者どもが、予想通りに愚かな事をしでかしている訳か」
「そうですね、ええ。これでテオドル大公殿下にも、レイフ新総督にも、大手を振って動いていただけますよ」
聞こえたフォルシアン公爵は無言のまま目を見開き、フィルバートは極上の笑みを口の端に乗せた。
…だが正直、その後しばらくは我ながら記憶があやふや――と言うか、まるで他人の視点で物事を見ているかの様に、全ての感情が吹き飛んでしまっていた。
バルキン公爵の隣に腰かけていた筈の男が、テーブルを蹴って、レイナに向かって飛びかかろうとしていたあたりで、内側から魔力が溢れかけているのを感じ、どこぞの馬鹿王子が側妃云々と叫ぶに至っては、魔力に対する常識と言う名の蓋が砕け散り、明確な殺意となって床に降り注いだ。
「…謹慎の間にでも、その魔力を制御する術だけでも身につけさせた方が良さそうだな。そろそろ『面白い』で放置しておける範疇を超えているな」
フィルバートの、呆れの中に籠る幾ばくかの「本気」を感じ取り、私自身ようやく、そこで我に返った。
後始末の指揮をしろと言い残しながら、フィルバートが主要な列席者を引き連れて部屋を後にして行く。
――それはレイナの為の「種明かし」の時間を作る為でもあった。
謁見から夕食会まで、それほど時間があると言う訳ではない。
アンディション侯爵と話をして、フォルシアン公爵一家とも話をするとなると、レイナにシーグリック・アルビレオが来ている事を説明する時間は――夕食会が終わるまで、恐らくない気がした。
ただ、既にレイナがサレステーデの情報を探る事をファルコに依頼していて、バリエンダールの王宮情報とセットで何かしら掴みかけているとは思わなかった。
謁見の間から宰相室へと戻る途中にファルコが話しかけてきた時には、一体、何度レイナに驚かされれば良いのかと、こめかみを揉み解す自分がいたくらいだ。
私の側からの話も含めて、二人で情報を突き合わせる時間がない事が悔やまれて仕方がない。
ユセフ・フォルシアンを一時的にヤンネ・キヴェカスの下で働かせる事に関しては、ここのところヤンネが高等法院にほぼ日参している状況を鑑みれば、一時的な「出向」と言う形をとるか、高等法院内でヤンネ専属として臨時の席でも与えるかすれば、周囲も納得するような気はしている。
フォルシアン家の直系後継者であるユセフに、本来であれば領地経営を学ばせたい公爵夫妻からしても、ヤンネと組んでレイナの案件に携わる事の方が、より将来、いつでも後継者に戻せる可能性が出て来る為、話として損がない。
エリサベト夫人はちょっとした罰程度のつもりだったのかも知れないが、実際に仕事をし始めて、ヤンネが新規に抱えている数、まだ増えるであろう案件を知れば、驚かずにはいられないだろう。
レイナが言うところの「不機嫌な顔で謝罪を聞いても余計に腹が立つから、その分黙って働け」は、他人から見ると「謝罪不要」部分が強調された、一見寛大でいて、にも関わらず当人からすれば実は限界まで働かされる――と言う、これ以上はない報復措置になっている。
まあ、ヤンネの発言もそうだが、ユセフの態度からしても、私自身、そこに救いの手を差し伸べる気にはならないのだが。
「――ごきげんよう、レイナ嬢」
「ごきげんよう、シャルリーヌ嬢」
そして夕食会前には、ギーレンからの亡命貴族令嬢であるボードリエ伯爵令嬢とレイナとの間で、こちらも特に事前の打ち合わせをしないまま、お互いがアンジェス国での足元を崩されない為の会話が巧妙に繰り広げられている。
…たとえ挨拶の後が「ふふふ」とか「おほほ」とかの応酬であっても、決して額面通りに受け取れないのがこの二人なのだ。
「この二人には、儂らの保護などいらんのじゃないかとたまに思うよ、イデオン宰相」
否定しきれない己が不本意だ。
アンディション侯とそんな話をしている間、二人は私には分からない言語、恐らくはレイナの国の言葉で何ごとかを話し合っている。
サレステーデ王家と、バリエンダール・ミラン王太子の情報を聞いて、またバリエンダールへ行く話などをしているんじゃなかろうかと、不安がよぎる。
落ち着いたら、何かしら理由を付けてレイナの国の言葉を教わろうかと、若干本気で思い始めた頃、レイナが何かを呟きながら、部屋の中をぐるっと一瞥して、不審そうに眉を顰めた。
(……まさか)
たった二人、ドナート王子とドロテア王女を、それも変装させてこの場に紛れ込ませただけで、違和感を覚えたとでも言うのだろうか。
気が付かない事を前提に、私の手にある権力で守ってやりたいと願う事自体が過ちなのか。
「レイナ――」
しかし、彼女の不審げな表情の正体を確かめる間もないうちに、国王陛下やサレステーデの特使一行が「月神の間」に揃ってしまった。
何かあればすぐに〝鷹の眼〟に合図を出すよう言い含めながら、レイナの傍を離れる。
フィルバートの合図で食事が始まり、何か言いたげなキリアン第一王子とバルキン公爵達に、こちらの『取り調べ』が明日までかかりそうだと告げていると、その表情が分かりやすいくらいの怒りで歪んでいた。
これは確実に動いてくるなと思い始めたその時、最初の動きは思わぬ方向から知らされる事になった。
「お館様」
室内巡回の護衛騎士を装う〝鷹の眼〟フィトが、恐らくは私にしか届かないだろう声で、こちらへと話しかけてきた。
「どうやらお嬢さんの料理…と言うか食器に、何か細工されたみたいです」
「――っ」
私は周囲に気取られない範囲で目を見開いていた。
「ボードリエ伯爵令嬢からの指摘があって、本人、料理は口にしていません。今、ナシオに何が入っていたのかは確かめさせてますが、恐らくは媚薬か嘔吐剤かどちらかだろう、と」
レイナ自身、料理を口にしていないと聞いて一旦胸を撫で下ろす。
ならば何の目的かと考えて、とりあえずはユセフの料理も確認させようと思ったものの、それは既にレイナの指示で確認したと、私の言葉を待たずフィトからの追加情報が入った。
何かあれば〝鷹の眼〟に――とは言ったが、そうじゃない。
そうじゃないんだ、レイナ。
「幸い、お嬢さんの分以外は何も細工されていないようです。恐らくは、お嬢さんをこの部屋から外に出して、拉致でもしたいんじゃないかと――お嬢さん本人は予想しているようですが」
頭を抱えてばかりではどうしようもないので、私も素早く一連の出来事の目的に思考を巡らせる。
――まさかとは思うが、レイナとドナート王子との無理心中にでも見せかけるつもりか。
今から王子を手にかけたいなら、ただ刺客を差し向けたところで間違いなく自分たちにも疑いの目が向く。
ならば別の理由を作り上げなくてはならない、と。
チラリと向かいのサレステーデ来客席に視線を向ければ、既にキリアン第一王子とバルキン公爵が、分かりやすいくらいに顔色を変えている。
恐らくは、レイナが何の反応も見せないからだろう。
もはや自分たちがやりました、と態度で語っているようなものだ。
一瞬頭に血が上りかけたが、それよりもレイナ自身が「なら薬を口にしたフリをして動いてみる」などと言い出しかねない可能性の方に先に思い至って、私はくれぐれも…と、フィトに言い含めた。
食べるな、触るな、そこにいろ。いいから絶対に一人で動くな――そう念を押せ、と。
フィトも有り得ない話じゃないと思ったんだろう。
だが「すぐに…」と言いかけたところで、ふと口を閉ざした。
「今度は何だ」
「お嬢さんの所にはルヴェックを行かせます。今、ゲルトナーからの伝達があって……貴族牢でも既に動きがあったみたいです」
「!」
食事は既に貴族牢に運ばれてはいたものの、兄は隣の牢にいた妹の指示で、料理の異常を悟って口をつけずにいたらしい。
そして妹の方は、食事番が「わざと牢の鍵をかけずに立ち去った」のに便乗して、牢を出たらしい。
自分が動けば、サレステーデ側の失態を証明する事になるだろうから――と。
「どうやら、刺客らしき男から逃げた先、もうすぐこの『月神の間』に辿り着きそうだとも」
「―――」
確かにこちらが狙っていた事ではあるが、妹の方は若干レイナの影響を受けてきている気がして仕方がない。
(レイナ……妹が牢を出て来るだろうと察していながら、止める指示は出さなかったな⁉敢えてここに引き込むつもりか……っ)
「陛下……」
恐らく、私の声は限界まで低く下がっていただろう。
もう一方に腰を下ろすフォルシアン公爵がギョッとした表情でこちらを振り向いたが、私はそちらに構っている余裕がなかった。
「――赤くなったり、青くなったり忙しいな、宰相。ようやく私にも説明する気になったか?」
薬云々の話に関しては、会話の合間にハジェスが近づいてきて、微かな警告を発していたために、一切料理には口をつけていないようだった。
私にもう少し余裕があれば、そんな状況下でも、ある種期待に満ちている問題児陛下の声に、一言二言返していただろうが、この時はかえって淡々と、事実だけを相手に告げていた。
「貴族牢が正体不明の輩の襲撃を受けた様ですね。王女と思しき女性が、命からがらこちらへと逃げて来ているとか。じきにこの部屋は騒ぎになるでしょう」
「――ほう。愚か者どもが、予想通りに愚かな事をしでかしている訳か」
「そうですね、ええ。これでテオドル大公殿下にも、レイフ新総督にも、大手を振って動いていただけますよ」
聞こえたフォルシアン公爵は無言のまま目を見開き、フィルバートは極上の笑みを口の端に乗せた。
…だが正直、その後しばらくは我ながら記憶があやふや――と言うか、まるで他人の視点で物事を見ているかの様に、全ての感情が吹き飛んでしまっていた。
バルキン公爵の隣に腰かけていた筈の男が、テーブルを蹴って、レイナに向かって飛びかかろうとしていたあたりで、内側から魔力が溢れかけているのを感じ、どこぞの馬鹿王子が側妃云々と叫ぶに至っては、魔力に対する常識と言う名の蓋が砕け散り、明確な殺意となって床に降り注いだ。
「…謹慎の間にでも、その魔力を制御する術だけでも身につけさせた方が良さそうだな。そろそろ『面白い』で放置しておける範疇を超えているな」
フィルバートの、呆れの中に籠る幾ばくかの「本気」を感じ取り、私自身ようやく、そこで我に返った。
後始末の指揮をしろと言い残しながら、フィルバートが主要な列席者を引き連れて部屋を後にして行く。
――それはレイナの為の「種明かし」の時間を作る為でもあった。
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