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第三部 宰相閣下の婚約者
743 銀の骸が見た夢は(後)
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「フォルシアン公爵令嬢」
「⁉」
この世界、魔法があるとは言っても魔道具の力を借りて何かを為すのであって、己の意志で出来る者はいないと聞いている。
時折雪と氷を暴走させているエドヴァルドも、自身での制御はままならず、管理部がそれを抑える魔道具を作ろうとしているのが現状。
だけど、さっきからガールシン医局長がまったくの神出鬼没状態で移動を繰り返しているようで、何か特殊能力でも持っているのでは……と思わず勘繰りたくなってしまった。
さっきまで、エモニエ侯爵の近くにいたはずなのに、またしても気が付かない間にこちらのテーブルに戻って来ていたのだ。
私だけじゃなく、シャルリーヌもギョッとしているくらいだから、殊更に私が鈍かったわけではない……と思う。
「私のことも充分に驚いたが、もしや医局に運ばれた病人の症状に関しても、貴女のいらした国には知識があるということだろうか」
「それは……」
答えに困った私に、隣でシャルリーヌが「そりゃ、あれだけ話の中でレイナの名前出てればね……」と、ちょっと苦笑している。
そんな私とシャルリーヌとの間で、ガールシン医局長は待てをしている犬のような表情で、私が何かを答えるのをじっと待っているようだった。
「あの……これは宰相閣下にも話をしたことではあるんですけど、私はあくまで『過去の歴史』として似た状況と症状を知るだけで、決して専門家ではないんです」
「治療法については?」
「えっと……」
カトル・アルノシュトの症状が四大公害病の一つで間違いがないのであれば、腎機能の障害と骨が脆くなる点でビタミンDの摂取が有効だとは思うけれど、それにしてもそれを確かめる医療器具自体が、まだこの世界には存在しないのではないだろうか。
「……もしかして、我が国で同じ薬を生成することは難しい、か?」
私の表情から察したのかも知れない。
いっそ淡々とガールシン医局長がこちらに問うてきた。
「……そんな気がします」
視界の端で、僅かにアルノシュト伯爵が顔を歪めたような気がした。
ほんの一瞬のことだったので、何を思ったのか、そもそも聴こえていたのかさえも定かじゃない。ただ、そんな気がしただけだ。
「……ビタミンDって、魚とキノコに多いんだった?」
銀、銅、鉛が混在する鉱山からの排水に端を発した公害病に関して、ビタミンDが有効らしいとの話は、やっぱりシャルリーヌも記憶の奥底にあったんだろう。
重い場の空気を少しでも和らげようと思ったのか、不意にそんなことを私の方に囁いてきた。
「シャーリー……巻きこまれるけど、いいの?」
多分今更な私はともかくとして、それ以上シャルリーヌが日本の知識を口にすれば、十中八九、個人の希少価値が上がる。
次期〝聖女〟になるであろうことも含めて、王宮内でシャルリーヌを囲い込もうとする勢力が雨後の筍の如く湧いて出てくる可能性があるのだ。
私の場合はエドヴァルドがいて、今はイル義父様も後ろ楯として付いてくれている。
それに比べれば、今のシャルリーヌはあまりに立場が不安定だ。
「あら、でも、伯爵様が『何もしなかった罪』を裁かれるのであれば、実際に役に立つかどうかはさておいても、知っている知識をお渡ししないのは、ここまでの流れからすれば矛盾してよ?」
分かっている、とばかりにシャルリーヌは扇を口元にあてながら、恐らくは医局長に聞こえるように、令嬢口調でそう言った。
「……ボードリエ伯爵令嬢? ご令嬢も何かご存知なのか」
言わば予想通りの反応を見せたガールシン医局長に、シャルリーヌは扇の向こうで目元をじわりと緩めた。
「完全にはご期待には添えませんわ、ガールシン医局長様。ただ私もフォルシアン公爵令嬢の故郷を知っていて、彼女の持つ知識を知っていると言うだけですの。ですが、彼女一人が何かを口にするよりも、説得力が増しましょう?」
「それは……」
シャルリーヌはアンジェスでもギーレンでも伯爵令嬢だ。
だけど、俄か公爵令嬢である私なんかよりも、何倍も高位貴族としての気品と圧を持っている。
現にガールシン医局長なんかは反論が出来ずにいるくらいなのだ。
どれだけギーレンの王妃教育が厳しかったのか、と言う話だ。
(ああ、それならちょうどいいのかも知れない)
シャルリーヌが自らの意思で関わってくれるのであれば。
上手くいけば「隣国で婚約破棄をされたご令嬢」と言う事実を塗り替えてなお余りある実績を残せるかも知れないと、私はふと思った。
「ガールシン医局長、先程も申し上げた通り、私にあるのは知識だけ。専門家ではないんです。ですが、元はと言えばイデオン公爵領で起きたこと。公爵閣下にいずれ寄り添う者として、出来ることはないかと考えた末、私はボードリエ伯爵家の親戚筋である隣国ベクレル伯爵家に、彼女から連絡を入れて貰いました」
嘘は言っていない。
紹介状を書いて貰っているのだから、実際に突撃したかどうかなんて、些細な誤差だ。
話の先が見えない医局長は「なるほど?」と、疑問の消えない表情のままだけど。
自重はどうした、と後でエドヴァルドの吹雪が来そうな気もするけれど、ここは未来のデキる聖女サマ爆誕の為に、何とか折れて貰おう、うん。
「ベクレル伯爵領は、ギーレン最大の植物園を抱えています。作物の育たなくなった土を蘇らせる研究はないか、解毒の出来る薬草はないか、向こうの鉱山で類似した事件はなかったか、諸々情報を集めて貰えないかと、彼女を経由して確認して貰っているんです」
「⁉︎」
「ほう」
植物園、薬草と聞いたガールシン医局長が反応を示した一方で、寝耳に水のシャルリーヌが、淑女教育の成果を放り投げて目を丸くしている。
『ちょっと、レイナ⁉︎ 何考えてるか知らないけど、ハッタリも大概にして⁉︎』
扇越しの小声と言うのもあるけど、この口調からすると日本語だろう。
私も声を落として、医局長が不審に思わない程度に短めに話すことにした。
『シャーリーにベクレル伯爵への紹介状書いて貰いました、伯爵には植物園のキスト室長紹介して貰いました……ほらほら、ちゃんと繋がってる。研究の話をシャーリーが知ってるか知らないかなんて些細なコトでしょ。実績、実績。次期聖女の地位にプラスアルファされれば、ギーレンに差し戻される確率減るよ?』
『いや、それ、逆に戻って関係深めて来いって言われない⁉︎』
『そこはほら、私とシャーリーがアンジェスにいてこそだって、ベクレル伯爵なりキスト室長なりに口添えして貰えば。だってシャーリー帰ったら、研究成果ギーレンから外に伝わらない可能性高いし、友好の言い訳すら立たないじゃない』
あれだけのことをされたエドベリ王子が、万が一にもシャルリーヌを手中に収めた場合、どう考えてもアンジェスとは手を組まないだろう。
研究が進んだところで、成果を外に出すはずがない。
一方シャルリーヌがアンジェスに居たままであれば、ベクレル伯爵にこちらに会いに来て貰う口実も立てやすい。
私がそう言えば、シャルリーヌは『……う』と、目に見えて怯んだ。
「それで……返事はなんと?」
そうこうしているうちに、こちらの声が届いたのか届いていないのか、医局長が続きを促してきたので、私とシャルリーヌは会話を中断させた。
「さすがに全部一気にはカタはつきません。今は『土を送ってくるなら、調べてみてもいい』との約束を引き出したところまでです」
「土か……せめて薬草であればと思ったが、まずは伝手が出来ただけでも僥倖なのか」
「はい。ボードリエ伯爵令嬢がギーレンから移って来られたからこその伝手ですね」
とりあえず、ここぞとばかりにシャルリーヌの価値を上げて褒めておく。
「そうか……」
「……レイナ?」
ガールシン医局長がひとまず納得してくれたらしいことを横目に軽くひと息ついたそこへ、キンッと冷えた一言と視線がこちらに向いた気がした。
「私が、貴女から聞いた覚えのない話があるのは気のせいか……?」
「……えっと」
キオクニゴザイマセン。
宰相閣下、次期聖女のための点数稼ぎということではダメですか⁉︎
冷気引っ込みませんか⁉︎
「⁉」
この世界、魔法があるとは言っても魔道具の力を借りて何かを為すのであって、己の意志で出来る者はいないと聞いている。
時折雪と氷を暴走させているエドヴァルドも、自身での制御はままならず、管理部がそれを抑える魔道具を作ろうとしているのが現状。
だけど、さっきからガールシン医局長がまったくの神出鬼没状態で移動を繰り返しているようで、何か特殊能力でも持っているのでは……と思わず勘繰りたくなってしまった。
さっきまで、エモニエ侯爵の近くにいたはずなのに、またしても気が付かない間にこちらのテーブルに戻って来ていたのだ。
私だけじゃなく、シャルリーヌもギョッとしているくらいだから、殊更に私が鈍かったわけではない……と思う。
「私のことも充分に驚いたが、もしや医局に運ばれた病人の症状に関しても、貴女のいらした国には知識があるということだろうか」
「それは……」
答えに困った私に、隣でシャルリーヌが「そりゃ、あれだけ話の中でレイナの名前出てればね……」と、ちょっと苦笑している。
そんな私とシャルリーヌとの間で、ガールシン医局長は待てをしている犬のような表情で、私が何かを答えるのをじっと待っているようだった。
「あの……これは宰相閣下にも話をしたことではあるんですけど、私はあくまで『過去の歴史』として似た状況と症状を知るだけで、決して専門家ではないんです」
「治療法については?」
「えっと……」
カトル・アルノシュトの症状が四大公害病の一つで間違いがないのであれば、腎機能の障害と骨が脆くなる点でビタミンDの摂取が有効だとは思うけれど、それにしてもそれを確かめる医療器具自体が、まだこの世界には存在しないのではないだろうか。
「……もしかして、我が国で同じ薬を生成することは難しい、か?」
私の表情から察したのかも知れない。
いっそ淡々とガールシン医局長がこちらに問うてきた。
「……そんな気がします」
視界の端で、僅かにアルノシュト伯爵が顔を歪めたような気がした。
ほんの一瞬のことだったので、何を思ったのか、そもそも聴こえていたのかさえも定かじゃない。ただ、そんな気がしただけだ。
「……ビタミンDって、魚とキノコに多いんだった?」
銀、銅、鉛が混在する鉱山からの排水に端を発した公害病に関して、ビタミンDが有効らしいとの話は、やっぱりシャルリーヌも記憶の奥底にあったんだろう。
重い場の空気を少しでも和らげようと思ったのか、不意にそんなことを私の方に囁いてきた。
「シャーリー……巻きこまれるけど、いいの?」
多分今更な私はともかくとして、それ以上シャルリーヌが日本の知識を口にすれば、十中八九、個人の希少価値が上がる。
次期〝聖女〟になるであろうことも含めて、王宮内でシャルリーヌを囲い込もうとする勢力が雨後の筍の如く湧いて出てくる可能性があるのだ。
私の場合はエドヴァルドがいて、今はイル義父様も後ろ楯として付いてくれている。
それに比べれば、今のシャルリーヌはあまりに立場が不安定だ。
「あら、でも、伯爵様が『何もしなかった罪』を裁かれるのであれば、実際に役に立つかどうかはさておいても、知っている知識をお渡ししないのは、ここまでの流れからすれば矛盾してよ?」
分かっている、とばかりにシャルリーヌは扇を口元にあてながら、恐らくは医局長に聞こえるように、令嬢口調でそう言った。
「……ボードリエ伯爵令嬢? ご令嬢も何かご存知なのか」
言わば予想通りの反応を見せたガールシン医局長に、シャルリーヌは扇の向こうで目元をじわりと緩めた。
「完全にはご期待には添えませんわ、ガールシン医局長様。ただ私もフォルシアン公爵令嬢の故郷を知っていて、彼女の持つ知識を知っていると言うだけですの。ですが、彼女一人が何かを口にするよりも、説得力が増しましょう?」
「それは……」
シャルリーヌはアンジェスでもギーレンでも伯爵令嬢だ。
だけど、俄か公爵令嬢である私なんかよりも、何倍も高位貴族としての気品と圧を持っている。
現にガールシン医局長なんかは反論が出来ずにいるくらいなのだ。
どれだけギーレンの王妃教育が厳しかったのか、と言う話だ。
(ああ、それならちょうどいいのかも知れない)
シャルリーヌが自らの意思で関わってくれるのであれば。
上手くいけば「隣国で婚約破棄をされたご令嬢」と言う事実を塗り替えてなお余りある実績を残せるかも知れないと、私はふと思った。
「ガールシン医局長、先程も申し上げた通り、私にあるのは知識だけ。専門家ではないんです。ですが、元はと言えばイデオン公爵領で起きたこと。公爵閣下にいずれ寄り添う者として、出来ることはないかと考えた末、私はボードリエ伯爵家の親戚筋である隣国ベクレル伯爵家に、彼女から連絡を入れて貰いました」
嘘は言っていない。
紹介状を書いて貰っているのだから、実際に突撃したかどうかなんて、些細な誤差だ。
話の先が見えない医局長は「なるほど?」と、疑問の消えない表情のままだけど。
自重はどうした、と後でエドヴァルドの吹雪が来そうな気もするけれど、ここは未来のデキる聖女サマ爆誕の為に、何とか折れて貰おう、うん。
「ベクレル伯爵領は、ギーレン最大の植物園を抱えています。作物の育たなくなった土を蘇らせる研究はないか、解毒の出来る薬草はないか、向こうの鉱山で類似した事件はなかったか、諸々情報を集めて貰えないかと、彼女を経由して確認して貰っているんです」
「⁉︎」
「ほう」
植物園、薬草と聞いたガールシン医局長が反応を示した一方で、寝耳に水のシャルリーヌが、淑女教育の成果を放り投げて目を丸くしている。
『ちょっと、レイナ⁉︎ 何考えてるか知らないけど、ハッタリも大概にして⁉︎』
扇越しの小声と言うのもあるけど、この口調からすると日本語だろう。
私も声を落として、医局長が不審に思わない程度に短めに話すことにした。
『シャーリーにベクレル伯爵への紹介状書いて貰いました、伯爵には植物園のキスト室長紹介して貰いました……ほらほら、ちゃんと繋がってる。研究の話をシャーリーが知ってるか知らないかなんて些細なコトでしょ。実績、実績。次期聖女の地位にプラスアルファされれば、ギーレンに差し戻される確率減るよ?』
『いや、それ、逆に戻って関係深めて来いって言われない⁉︎』
『そこはほら、私とシャーリーがアンジェスにいてこそだって、ベクレル伯爵なりキスト室長なりに口添えして貰えば。だってシャーリー帰ったら、研究成果ギーレンから外に伝わらない可能性高いし、友好の言い訳すら立たないじゃない』
あれだけのことをされたエドベリ王子が、万が一にもシャルリーヌを手中に収めた場合、どう考えてもアンジェスとは手を組まないだろう。
研究が進んだところで、成果を外に出すはずがない。
一方シャルリーヌがアンジェスに居たままであれば、ベクレル伯爵にこちらに会いに来て貰う口実も立てやすい。
私がそう言えば、シャルリーヌは『……う』と、目に見えて怯んだ。
「それで……返事はなんと?」
そうこうしているうちに、こちらの声が届いたのか届いていないのか、医局長が続きを促してきたので、私とシャルリーヌは会話を中断させた。
「さすがに全部一気にはカタはつきません。今は『土を送ってくるなら、調べてみてもいい』との約束を引き出したところまでです」
「土か……せめて薬草であればと思ったが、まずは伝手が出来ただけでも僥倖なのか」
「はい。ボードリエ伯爵令嬢がギーレンから移って来られたからこその伝手ですね」
とりあえず、ここぞとばかりにシャルリーヌの価値を上げて褒めておく。
「そうか……」
「……レイナ?」
ガールシン医局長がひとまず納得してくれたらしいことを横目に軽くひと息ついたそこへ、キンッと冷えた一言と視線がこちらに向いた気がした。
「私が、貴女から聞いた覚えのない話があるのは気のせいか……?」
「……えっと」
キオクニゴザイマセン。
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