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第三部 宰相閣下の婚約者
753 リデュース、リユース、リサイクル
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トーカレヴァは、私があれこれと言い始める前に渋々〝誓約の間〟の窓の扉を一ヶ所開けた。
「レヴ?」
「レイナ様、まさか私に、肩や頭にヘリファルテを乗せた状態で王宮の廊下を歩けと?」
「え、だって鳥を飼ってることくらいは周りも知ってるんでしょ?」
リファちゃんが「お手紙鳥」であることを知る人間は、周囲の少数の人間だろうけど、鳥を飼っているだけなら、もっと広範囲に渡って知られているはず。
真面目に問いかけた私に、トーカレヴァは思い切り眉根を寄せていた。
「わざわざそれを知らない人間にまで知らしめて歩く必要性を感じません」
「親しみある護衛騎士って感じで好印象に繋がるんじゃないの?」
「どこに向かっての好印象ですか」
そう言いながら、トーカレヴァはスタスタと〝誓約の間〟を出ようとしている。
にべもないな、と思った私を宥めようとしてくれたのか「まあまあ」と、傍にいたノーイェルが生温かく微笑っていた。
「既に散々、護衛騎士が部屋で鳥を飼って名前まで付けて……って、周囲から揶揄われてるんですよ。ただの照れでしょうから、見逃してあげて下さい」
「デレク!」
「ははは。ほら、ここは私が見ているから行ってくるといい。あの鳥放したらすぐに戻ってくるんだろう?」
どうやら一緒にギーレンに行っていた所為もあってか、名前呼びをする程度に親交が出来たらしい。
「転職してから、レヴも色々変わったよね……」
特殊部隊に所属していた頃の刺々しさを思えば、随分と角が取れたと思う。
さすがにそれは言わないけど、私の表情でその辺は察したんだろう。
トーカレヴァは、出て行きかけた足を一瞬だけ止めていた。
「公爵邸の護衛に固執しなくとも、お守りする方法はあると宰相閣下からも言われてますからね。元々が信用度ゼロのところから始まってますし、半分以上はヘリファルテのおかげでしょうが……ようやくここまで来た、そんな感じですよ」
「えぇ……いいじゃん『リファちゃんの主』枠で信用度が上がったって。それだってレヴの強みの一つだと思うけどなぁ……?」
管理部の知人とやらが製作した魔道具のおかげもあるにせよ、それを運搬出来るところまで仕込んだのはトーカレヴァ自身だ。
特殊部隊内でもキーロら「実行部隊」と比較すると腕が落ちると思っていたからこそ、潜入も含めて他に強みを探したのだ。
その姿勢自体は、ファルコたち〝鷹の眼〟だって内心では認めている。
今や「王宮側の味方」だと、彼らはちゃんと認識しているのだ。
「褒めていただくのは光栄ですが、それでウチのヘリファルテを永久貸出したりはしませんからね」
半分私的な食事会になっているとは言え、ここが王宮内の公的な場であるせいかトーカレヴァはずっと「ヘリファルテ」呼びだ。
「……あはは、バレた」
私も、敢えてそこはツッコミを入れず、笑ってごまかすことにしておいた。
「――じきに、そこの窓から入ってくると思いますよ」
トーカレヴァは微かに口の端を歪めた後、そう言って誓約の間を後にして行った。
「鳥? もふもふって、鳥なの?」
私とトーカレヴァのやりとりを見聞きしながら、シャルリーヌが小首を傾げる。
来てからのお楽しみで、と私は笑っておいた。
そしてもうちょっと食べておこうとホタテのコキーユに手を伸ばしかけて、ふと気になることが出来てコティペルト支配人の姿を探した。
「いかがなさいましたか、お嬢様」
さすが、すぐにそれと気付いた支配人がこちらに歩み寄って来た。
「あ、いえ、料理や飲み物のことじゃなくて、参考までに伺いたかったと言うか」
「ええ」
「食べた後の、この殻は……レストランでは、どうされてるんですか?」
「殻、ですか?」
思わぬことを聞かれたと、支配人が少しだけ戸惑っている。
「えーっと……他のゴミと一緒に捨ててるとか、別にどこかに埋めてるとか……海に捨てるとか……?」
「ああ、殻の処分でございますか。我々は仕入れる時に引き換えに引き取って貰っておりますよ。何でもかつては購入した各家々が庭や森に埋めていたそうなのですが、それが他の作物の収穫を妨げるらしいと気付いた家がありましてね。それからは漁の権限を持つ領の領主が、収穫に影響のない場所を指定して、そこに全て埋めるようにと決められているのだとか」
「あ……埋めてることは、埋めてるんですね」
「あくまで私どもの店が取引をしているところの者が申していただけのことですので、別のところで聞けば、また別の話が聞けるやも知れません」
「なるほど……」
「レイナ?」
じっとホタテの殻を眺める私を、さすがにシャルリーヌも訝しんだ。
「や、ほら、シャーリーは聞いたことないかな? ホタテの殻の再利用について」
「再利用……ああ! 言われてみれば聞いたことあるわ。粉洗剤とか。どこかの通販で『ホタテの貝殻から生まれたクリーナーパウダー』とかなんとか、取り寄せて使ってみたことあるかも。洗剤と一緒に洗濯機に入れたら、ホタテのアルカリパワーで洗濯槽裏の黒カビやせっけんかすをじわじわと除去する……だったような」
「そうそう、それそれ! 排水管や河川をきれいに濾過出来るとかって話。他にも鶏の配合飼料に混ぜたら卵の殻が丈夫になる――なんて話もあったはずなのよね」
確か青森の方で、大量廃棄された殻に付着する、海水由来の塩が原因と思われる畑への塩害が取り沙汰されたことがあって、何とかそれらの殻を無害に、あるいは再利用出来ないかと、貝殻を高温で焼いて粉砕したところ、使い道に幅が出た――と言ったようなインタビュー記事を見た覚えがある。
ふと、配合飼料があるならリファちゃんの餌にも使えないかと思ったのだけど、どうやら粉砕して再利用をするという概念自体がまだないらしい。
「まだ誰も試してないなら、実験から始めてみてもいいかも……?」
「あら、レイナ、それだとホタテ――というかジェイ? はイデオン公爵領の名産じゃないわけだから、手を出す理由にはならないんじゃなくて?」
ブツブツと呟いた私を、むしろシャルリーヌは面白そうに煽ってきた。
「まあ、普通にいけばそうなんだけど……濾過の実験って言う話なら、例えばアルノシュト伯爵領で取り組んでみてもいいんじゃないか、とは思うのよね」
「ああ……」
先ほどまでの茶会の中で、鉱毒による土壌や河川の汚染の話を耳にしていたこともあってか、シャルリーヌもすぐさま私がそう口にした理由には思い至ったようだった。
「殻をどうやってそこに集めるって話だけなら、多分ラヴォリ商会がボードストレーム商会を潰したあと、その販路が空いてくるはずなのよ。だからブラードの領都商業ギルドなり、カプート子爵なりが、今回の件の責任を取る意味でも、今後の殻集めはしてくれるんじゃないか――とは思ってて」
今更もう、どこかに埋められてしまっている殻まで掘り起こしてどうこう……と言うのは無理だろう。
だったら、以降も山のように出てくるホタテの殻を、埋めるのではなくこちらが指定する一箇所に集めるよう誘導するくらいなら、出来るはずと思うのだ。
「……物騒なことを、しれっと言ってるわね。無計画に言ってみただけなのかと思えば、あてまでもうあるんじゃない」
半ば呆れぎみのシャルリーヌに、私は苦笑しか返せない。
「でもさすがに、汚染された土地を回復させる力が殻にあるかどうかなんて分からないわよ。向こうにいた時だって聞いたことないもの。だから本当にゼロからの実験になるのよね」
「でもさ、まだほとんど機械化が進んでいない状態で出来ることなんて限られてない? 魔道具にだって限界はあるわけだし。いいんじゃないの、ゼロからの実験。アルノシュト伯爵領を立て直したいっていう話なら、確かに無関係じゃないものね」
「立て直す、なんてそんなおこがましい話はしてないわよ。誰にせよ次の領主があまり保守的な人じゃなければいいなぁ……と思うだけで」
「交代前提なのね……」
それは聞いていいことなのか、という雰囲気を漂わせてシャルリーヌがこちらを見ているけど、どう考えてもさっきまでの茶会の空気を考えれば、この後かなりの割合で領主交代が起きるはずだ。
「むしろ、あのお茶会で交代しない人を数えた方が早くない? もちろん、玉撞き人事なだけで降格や追放まではいかない人だっているでしょうけど」
「ううん……」
否定しづらい、とばかりにシャルリーヌが片手で自分のこめかみをもみほぐしている。
空気がちょっと重くなっただろうか――と、思ったそこへ、待望の救世主が窓から飛び込んで来た。
「ぴぃぃぃっっ‼」
「リファちゃん……‼」
いいよ、いいよ、頭に乗るまでが「お約束」でも!
「レヴ?」
「レイナ様、まさか私に、肩や頭にヘリファルテを乗せた状態で王宮の廊下を歩けと?」
「え、だって鳥を飼ってることくらいは周りも知ってるんでしょ?」
リファちゃんが「お手紙鳥」であることを知る人間は、周囲の少数の人間だろうけど、鳥を飼っているだけなら、もっと広範囲に渡って知られているはず。
真面目に問いかけた私に、トーカレヴァは思い切り眉根を寄せていた。
「わざわざそれを知らない人間にまで知らしめて歩く必要性を感じません」
「親しみある護衛騎士って感じで好印象に繋がるんじゃないの?」
「どこに向かっての好印象ですか」
そう言いながら、トーカレヴァはスタスタと〝誓約の間〟を出ようとしている。
にべもないな、と思った私を宥めようとしてくれたのか「まあまあ」と、傍にいたノーイェルが生温かく微笑っていた。
「既に散々、護衛騎士が部屋で鳥を飼って名前まで付けて……って、周囲から揶揄われてるんですよ。ただの照れでしょうから、見逃してあげて下さい」
「デレク!」
「ははは。ほら、ここは私が見ているから行ってくるといい。あの鳥放したらすぐに戻ってくるんだろう?」
どうやら一緒にギーレンに行っていた所為もあってか、名前呼びをする程度に親交が出来たらしい。
「転職してから、レヴも色々変わったよね……」
特殊部隊に所属していた頃の刺々しさを思えば、随分と角が取れたと思う。
さすがにそれは言わないけど、私の表情でその辺は察したんだろう。
トーカレヴァは、出て行きかけた足を一瞬だけ止めていた。
「公爵邸の護衛に固執しなくとも、お守りする方法はあると宰相閣下からも言われてますからね。元々が信用度ゼロのところから始まってますし、半分以上はヘリファルテのおかげでしょうが……ようやくここまで来た、そんな感じですよ」
「えぇ……いいじゃん『リファちゃんの主』枠で信用度が上がったって。それだってレヴの強みの一つだと思うけどなぁ……?」
管理部の知人とやらが製作した魔道具のおかげもあるにせよ、それを運搬出来るところまで仕込んだのはトーカレヴァ自身だ。
特殊部隊内でもキーロら「実行部隊」と比較すると腕が落ちると思っていたからこそ、潜入も含めて他に強みを探したのだ。
その姿勢自体は、ファルコたち〝鷹の眼〟だって内心では認めている。
今や「王宮側の味方」だと、彼らはちゃんと認識しているのだ。
「褒めていただくのは光栄ですが、それでウチのヘリファルテを永久貸出したりはしませんからね」
半分私的な食事会になっているとは言え、ここが王宮内の公的な場であるせいかトーカレヴァはずっと「ヘリファルテ」呼びだ。
「……あはは、バレた」
私も、敢えてそこはツッコミを入れず、笑ってごまかすことにしておいた。
「――じきに、そこの窓から入ってくると思いますよ」
トーカレヴァは微かに口の端を歪めた後、そう言って誓約の間を後にして行った。
「鳥? もふもふって、鳥なの?」
私とトーカレヴァのやりとりを見聞きしながら、シャルリーヌが小首を傾げる。
来てからのお楽しみで、と私は笑っておいた。
そしてもうちょっと食べておこうとホタテのコキーユに手を伸ばしかけて、ふと気になることが出来てコティペルト支配人の姿を探した。
「いかがなさいましたか、お嬢様」
さすが、すぐにそれと気付いた支配人がこちらに歩み寄って来た。
「あ、いえ、料理や飲み物のことじゃなくて、参考までに伺いたかったと言うか」
「ええ」
「食べた後の、この殻は……レストランでは、どうされてるんですか?」
「殻、ですか?」
思わぬことを聞かれたと、支配人が少しだけ戸惑っている。
「えーっと……他のゴミと一緒に捨ててるとか、別にどこかに埋めてるとか……海に捨てるとか……?」
「ああ、殻の処分でございますか。我々は仕入れる時に引き換えに引き取って貰っておりますよ。何でもかつては購入した各家々が庭や森に埋めていたそうなのですが、それが他の作物の収穫を妨げるらしいと気付いた家がありましてね。それからは漁の権限を持つ領の領主が、収穫に影響のない場所を指定して、そこに全て埋めるようにと決められているのだとか」
「あ……埋めてることは、埋めてるんですね」
「あくまで私どもの店が取引をしているところの者が申していただけのことですので、別のところで聞けば、また別の話が聞けるやも知れません」
「なるほど……」
「レイナ?」
じっとホタテの殻を眺める私を、さすがにシャルリーヌも訝しんだ。
「や、ほら、シャーリーは聞いたことないかな? ホタテの殻の再利用について」
「再利用……ああ! 言われてみれば聞いたことあるわ。粉洗剤とか。どこかの通販で『ホタテの貝殻から生まれたクリーナーパウダー』とかなんとか、取り寄せて使ってみたことあるかも。洗剤と一緒に洗濯機に入れたら、ホタテのアルカリパワーで洗濯槽裏の黒カビやせっけんかすをじわじわと除去する……だったような」
「そうそう、それそれ! 排水管や河川をきれいに濾過出来るとかって話。他にも鶏の配合飼料に混ぜたら卵の殻が丈夫になる――なんて話もあったはずなのよね」
確か青森の方で、大量廃棄された殻に付着する、海水由来の塩が原因と思われる畑への塩害が取り沙汰されたことがあって、何とかそれらの殻を無害に、あるいは再利用出来ないかと、貝殻を高温で焼いて粉砕したところ、使い道に幅が出た――と言ったようなインタビュー記事を見た覚えがある。
ふと、配合飼料があるならリファちゃんの餌にも使えないかと思ったのだけど、どうやら粉砕して再利用をするという概念自体がまだないらしい。
「まだ誰も試してないなら、実験から始めてみてもいいかも……?」
「あら、レイナ、それだとホタテ――というかジェイ? はイデオン公爵領の名産じゃないわけだから、手を出す理由にはならないんじゃなくて?」
ブツブツと呟いた私を、むしろシャルリーヌは面白そうに煽ってきた。
「まあ、普通にいけばそうなんだけど……濾過の実験って言う話なら、例えばアルノシュト伯爵領で取り組んでみてもいいんじゃないか、とは思うのよね」
「ああ……」
先ほどまでの茶会の中で、鉱毒による土壌や河川の汚染の話を耳にしていたこともあってか、シャルリーヌもすぐさま私がそう口にした理由には思い至ったようだった。
「殻をどうやってそこに集めるって話だけなら、多分ラヴォリ商会がボードストレーム商会を潰したあと、その販路が空いてくるはずなのよ。だからブラードの領都商業ギルドなり、カプート子爵なりが、今回の件の責任を取る意味でも、今後の殻集めはしてくれるんじゃないか――とは思ってて」
今更もう、どこかに埋められてしまっている殻まで掘り起こしてどうこう……と言うのは無理だろう。
だったら、以降も山のように出てくるホタテの殻を、埋めるのではなくこちらが指定する一箇所に集めるよう誘導するくらいなら、出来るはずと思うのだ。
「……物騒なことを、しれっと言ってるわね。無計画に言ってみただけなのかと思えば、あてまでもうあるんじゃない」
半ば呆れぎみのシャルリーヌに、私は苦笑しか返せない。
「でもさすがに、汚染された土地を回復させる力が殻にあるかどうかなんて分からないわよ。向こうにいた時だって聞いたことないもの。だから本当にゼロからの実験になるのよね」
「でもさ、まだほとんど機械化が進んでいない状態で出来ることなんて限られてない? 魔道具にだって限界はあるわけだし。いいんじゃないの、ゼロからの実験。アルノシュト伯爵領を立て直したいっていう話なら、確かに無関係じゃないものね」
「立て直す、なんてそんなおこがましい話はしてないわよ。誰にせよ次の領主があまり保守的な人じゃなければいいなぁ……と思うだけで」
「交代前提なのね……」
それは聞いていいことなのか、という雰囲気を漂わせてシャルリーヌがこちらを見ているけど、どう考えてもさっきまでの茶会の空気を考えれば、この後かなりの割合で領主交代が起きるはずだ。
「むしろ、あのお茶会で交代しない人を数えた方が早くない? もちろん、玉撞き人事なだけで降格や追放まではいかない人だっているでしょうけど」
「ううん……」
否定しづらい、とばかりにシャルリーヌが片手で自分のこめかみをもみほぐしている。
空気がちょっと重くなっただろうか――と、思ったそこへ、待望の救世主が窓から飛び込んで来た。
「ぴぃぃぃっっ‼」
「リファちゃん……‼」
いいよ、いいよ、頭に乗るまでが「お約束」でも!
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