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第三部 宰相閣下の婚約者
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「ユングベリ商会長……貴女が……」
既に軍神の間で言葉を交わしていたカプート子爵は会釈をしただけだったけど、完全に「初めまして」のフラーヴェク子爵は、驚いたようにこちらを見ていた。
「ええっと、初めまして……ですよね?」
どこから名前が通ったのかと、エドヴァルドとカプート子爵とを見た後で視線を向ければ、フラーヴェク子爵も「ああ」と、それに気付いて答えを返してくれた。
「その……とある裁判に関して、キヴェカス法律事務所やラヴォリ商会の関係者の方々から……噂は色々と」
「!」
なるほど。
どうやらいつの間にか、どこぞのヤンネ卿やら切れ者カールフェルド商会長代理が接触を試みていたようだ。
それこそいつの間に……との話になってしまうが、あの二人のそれぞれの今の立場を考えれば、情報を先に得て動く事こそ、これからの裁判で自分たちを優位に立たせることが出来ると思っているのかも知れない。
元々はコデルリーエ男爵領での名義貸しに伴っての、領都商業ギルドからの依頼で投資詐欺関係者を訴える裁判の話を頼んだはずなのだが、一部の領地では〝痺れ茶〟とジェイと両方が絡んでいるのだから、ヒチル伯爵家とフラーヴェク子爵との裁判に関しても素通りが出来なかったのかも知れない。
(なんかムカつくわ)
どこぞのヤンネ卿に「ぎゃふん」を言わせる日がいっこうに近付いてこない。
せいぜい、態度が多少マシになったのではと思える程度だ。本当に、多少。
あれこれ動く都度、意地で順応してきているような気すらしてしまう。
こうなったら、ユングベリ商会をもっとイデオン公爵領の中核商会として大きくしてやれと――こちらも、意地がどんどんと固くなっていってる自覚は、なくもない。
とは言え、今はそこに固執している場合じゃないこともまた確かで。
エドヴァルドはともかく、エリィ義母様やカプート子爵を慮って、フラーヴェク子爵は多少ぼかした言い方をしたんだろうけど、エリィ義母様もカプート子爵も、何のことだと言わない程度には、話の想像はついているように見えた。
なら私も、周囲への詳細説明は考えずに、話を前に進めてしまった方が良いと判断するよりほかはなかったのだ。
「どんな噂かは気になるところですが、まずは『初めまして』ですね。私がユングベリ商会の商会長であるレイナです。宜しくお見知りおきのほどを」
私が話をしたいのは、フォルシアン公爵家の養女としての立場でも、近未来のイデオン公爵夫人としての立場ででもない。
あくまでユングベリ商会として、フラーヴェク商会をとりこめるかどうかを見極めたいのだ。
だから敢えて、その名乗り方を選択した。
エドヴァルドもエリィ義母様も僅かにこめかみが動いているようだったけど、二人ともここは私に譲ろうと思ってくれているのか、そこは何も言わなかった。
むしろカプート子爵とフラーヴェク子爵が、私の後ろにイデオン公爵家とフォルシアン公爵家の影を見ていて、どう振る舞うべきか戸惑っているようにも見受けられた。
「……フラーヴェク子爵家の領主であり、商会長でもあるトビアスです」
公爵令嬢の立場と、子爵家の主である立場の上下の判断は、難しい。高位にしろ下位にしろ、領主となると一定の敬意は払われるからだ。
分からないうちは、私から名乗っておく。
とは言えフラーヴェク子爵も、自分の意思とは関係なくハニトラ策に嵌められて、裁判まで起こして戦おうとしているのを、一定数周囲に知られている自覚はあるんだろう。
貴族対貴族、それもお家騒動絡みの裁判まで起こしてしまえば、ちょっと情報収集能力に長けた「家」なり「人」であれば、すぐにそのアンテナに引っかかってしまう。
その情報を掴んだ者とコンタクトを取る方が、味方を増やして裁判を有利に進められる可能性があるとは言え、己にとっての醜聞には違いない。
とても居丈高に振る舞える状況ではないのだ。
その結果として、互いに丁寧語を交わす形で落ち着いたのだと言えた。
「フラーヴェク子爵……いえ、ここは商会長と呼ばせていただいても? この場の私はあくまでユングベリ商会の商会長。事情を王都商業ギルドとラヴォリ商会の商会長代理に報告する必要があります」
「貴族としてではなく、商会の主として……ですか?」
「ええ。ただ、経緯を詳らかにする段階で、貴族としての立場からも話をして貰わないといけないかも知れませんが、その辺りは臨機応変に」
ブラーガ領都商業ギルド長から子爵家に入ったカプート子爵とは違い、目の前のこの人は、元は伯爵家の長子でありながら、お家騒動の末に子爵家を名乗ることになった現状に憤り、反撃のための資金稼ぎにフラーヴェク商会を興した、言わば真逆の道を辿ってきた人だ。
ハニトラスキャンダルで脅されて〝痺れ茶〟の流通を黙認していたと見る向きもあるし、私も最初はそうだろうなと思っていたのだけれど、この部屋で本人を見て、その点には少し疑問を覚えていた。
この人、最終的な目的のためには清濁に固執しないのではないか。
そんな気がするのだ。
「ですが私は既にキヴェカス法律事務所の方や、それこそラヴォリ商会の商会長代理と多少なりと言葉は交わしています。そちらからお聞きになった方が宜しいのではないかと――」
「ふふっ」
「「「⁉」」」
フラーヴェク子爵の言葉に私は思わず笑いを溢してしまい、それには子爵どころか周囲の皆が、それぞれに驚いた表情を垣間見せた。
「ああ、すみません。ラヴォリ商会の商会長代理に関して言えば、あの方は多分自分の目で見た以外の報告も必要とするでしょうから、もしも話の内容が二度手間だったとしても、話を聞かない理由にはならないんです」
自分自身の見解を、一番信用していない。
国内最大の商会の次期商会長は、そう言う為人だ。
それくらいでなければ、たとえ実の息子であろうとあの地位にはいられないはずだ。
「キヴェカス法律事務所の関係者に関しては、そうですね……女性問題に関しては深入りしたがらないだろう面々が大半なので、商会長が裁判を起こされた理由を聞けば、よほどの矛盾がない限りはそれを受け入れるでしょう」
そもそも、未承認の茶葉でハニトラを仕掛けられた末に伯爵家から追い出されたと聞けば、その権利を取り戻すために裁判を起こしたとの理由に、誰も疑問は抱かない。
彼らの主体はあくまでコデルリーエ男爵領の領都商業ギルドが、ジェイの投資詐欺に関して必要以上に実害を被らないようにするための裁判だ。
その上、ハニトラの話自体が事実なのだから、深堀りしようとも思わないだろう。
「ああ、間違えて頂きたくはないのですが、私は何もキヴェカス法律事務所の関係者を貶しているわけじゃないんです。彼らの裁判の主体は投資詐欺の方ですが、商会長次第で、頼めばフラーヴェク商会長にヒチル伯爵家の権利を取り戻す裁判にも協力してくれるはずです。それほどに彼らは優秀ですから」
あの事務所は現状、お義兄様やアストリッド少年は臨時雇いのようなものだけれど、一方は現役の高等法院職員で、もう一方は侯爵家直系。次男という立場で法律事務所の助手をしていることを考えれば恐らくは将来の王宮官吏幹部候補。
今でも充分に相手の有罪案件だろう。それでも正式な依頼をすれば、事実と証拠の数々を揃えて、ヒチル伯爵家から現居住者を全員叩き出すくらいのことは、追加でやってのけるはずだ。
「なら……何故……」
「簡単なことですよ」
ふふっ、と笑った拍子に私の口角は思い切り上がっていただろう。
それはもう、エドヴァルドが表情を痙攣らせるくらいには。
多分彼は、私が何を言い出すのかがすぐに分かったのだ。
「私なら、自分で相手を再起不能にします。あ、物理の話をしているんじゃなくて。そうですね、腕力もないので……たとえば、社会的に。そもそもハニトラ――んんっ、失礼。女性問題の所為で伯爵家を出された時点で、死守したいプライドも何もないと思うんですよ」
私の言葉に、フラーヴェク子爵の顔色が僅かに変わる。
だけど私はそこで話を止めなかった。
「例えば茶葉を黙認したり、ジェイの投資が詐欺だと知っても口を噤んだりして、最終的に相手が破滅するなら望むところじゃないですか? 裁判費用を稼ぎたいのも二次的理由。一番は、遠回りになっても、汚れ役になったとしても、共に破滅することになっても、自分の手でヒチル伯爵家を引きずり下ろすこと。他人に任せるなんて、もってのほか」
「…………」
黙り込んだまま答えないフラーヴェク子爵に、私は「違いますか?」と、微笑って見せた。
「だって私なら、そうしますからね」
既に軍神の間で言葉を交わしていたカプート子爵は会釈をしただけだったけど、完全に「初めまして」のフラーヴェク子爵は、驚いたようにこちらを見ていた。
「ええっと、初めまして……ですよね?」
どこから名前が通ったのかと、エドヴァルドとカプート子爵とを見た後で視線を向ければ、フラーヴェク子爵も「ああ」と、それに気付いて答えを返してくれた。
「その……とある裁判に関して、キヴェカス法律事務所やラヴォリ商会の関係者の方々から……噂は色々と」
「!」
なるほど。
どうやらいつの間にか、どこぞのヤンネ卿やら切れ者カールフェルド商会長代理が接触を試みていたようだ。
それこそいつの間に……との話になってしまうが、あの二人のそれぞれの今の立場を考えれば、情報を先に得て動く事こそ、これからの裁判で自分たちを優位に立たせることが出来ると思っているのかも知れない。
元々はコデルリーエ男爵領での名義貸しに伴っての、領都商業ギルドからの依頼で投資詐欺関係者を訴える裁判の話を頼んだはずなのだが、一部の領地では〝痺れ茶〟とジェイと両方が絡んでいるのだから、ヒチル伯爵家とフラーヴェク子爵との裁判に関しても素通りが出来なかったのかも知れない。
(なんかムカつくわ)
どこぞのヤンネ卿に「ぎゃふん」を言わせる日がいっこうに近付いてこない。
せいぜい、態度が多少マシになったのではと思える程度だ。本当に、多少。
あれこれ動く都度、意地で順応してきているような気すらしてしまう。
こうなったら、ユングベリ商会をもっとイデオン公爵領の中核商会として大きくしてやれと――こちらも、意地がどんどんと固くなっていってる自覚は、なくもない。
とは言え、今はそこに固執している場合じゃないこともまた確かで。
エドヴァルドはともかく、エリィ義母様やカプート子爵を慮って、フラーヴェク子爵は多少ぼかした言い方をしたんだろうけど、エリィ義母様もカプート子爵も、何のことだと言わない程度には、話の想像はついているように見えた。
なら私も、周囲への詳細説明は考えずに、話を前に進めてしまった方が良いと判断するよりほかはなかったのだ。
「どんな噂かは気になるところですが、まずは『初めまして』ですね。私がユングベリ商会の商会長であるレイナです。宜しくお見知りおきのほどを」
私が話をしたいのは、フォルシアン公爵家の養女としての立場でも、近未来のイデオン公爵夫人としての立場ででもない。
あくまでユングベリ商会として、フラーヴェク商会をとりこめるかどうかを見極めたいのだ。
だから敢えて、その名乗り方を選択した。
エドヴァルドもエリィ義母様も僅かにこめかみが動いているようだったけど、二人ともここは私に譲ろうと思ってくれているのか、そこは何も言わなかった。
むしろカプート子爵とフラーヴェク子爵が、私の後ろにイデオン公爵家とフォルシアン公爵家の影を見ていて、どう振る舞うべきか戸惑っているようにも見受けられた。
「……フラーヴェク子爵家の領主であり、商会長でもあるトビアスです」
公爵令嬢の立場と、子爵家の主である立場の上下の判断は、難しい。高位にしろ下位にしろ、領主となると一定の敬意は払われるからだ。
分からないうちは、私から名乗っておく。
とは言えフラーヴェク子爵も、自分の意思とは関係なくハニトラ策に嵌められて、裁判まで起こして戦おうとしているのを、一定数周囲に知られている自覚はあるんだろう。
貴族対貴族、それもお家騒動絡みの裁判まで起こしてしまえば、ちょっと情報収集能力に長けた「家」なり「人」であれば、すぐにそのアンテナに引っかかってしまう。
その情報を掴んだ者とコンタクトを取る方が、味方を増やして裁判を有利に進められる可能性があるとは言え、己にとっての醜聞には違いない。
とても居丈高に振る舞える状況ではないのだ。
その結果として、互いに丁寧語を交わす形で落ち着いたのだと言えた。
「フラーヴェク子爵……いえ、ここは商会長と呼ばせていただいても? この場の私はあくまでユングベリ商会の商会長。事情を王都商業ギルドとラヴォリ商会の商会長代理に報告する必要があります」
「貴族としてではなく、商会の主として……ですか?」
「ええ。ただ、経緯を詳らかにする段階で、貴族としての立場からも話をして貰わないといけないかも知れませんが、その辺りは臨機応変に」
ブラーガ領都商業ギルド長から子爵家に入ったカプート子爵とは違い、目の前のこの人は、元は伯爵家の長子でありながら、お家騒動の末に子爵家を名乗ることになった現状に憤り、反撃のための資金稼ぎにフラーヴェク商会を興した、言わば真逆の道を辿ってきた人だ。
ハニトラスキャンダルで脅されて〝痺れ茶〟の流通を黙認していたと見る向きもあるし、私も最初はそうだろうなと思っていたのだけれど、この部屋で本人を見て、その点には少し疑問を覚えていた。
この人、最終的な目的のためには清濁に固執しないのではないか。
そんな気がするのだ。
「ですが私は既にキヴェカス法律事務所の方や、それこそラヴォリ商会の商会長代理と多少なりと言葉は交わしています。そちらからお聞きになった方が宜しいのではないかと――」
「ふふっ」
「「「⁉」」」
フラーヴェク子爵の言葉に私は思わず笑いを溢してしまい、それには子爵どころか周囲の皆が、それぞれに驚いた表情を垣間見せた。
「ああ、すみません。ラヴォリ商会の商会長代理に関して言えば、あの方は多分自分の目で見た以外の報告も必要とするでしょうから、もしも話の内容が二度手間だったとしても、話を聞かない理由にはならないんです」
自分自身の見解を、一番信用していない。
国内最大の商会の次期商会長は、そう言う為人だ。
それくらいでなければ、たとえ実の息子であろうとあの地位にはいられないはずだ。
「キヴェカス法律事務所の関係者に関しては、そうですね……女性問題に関しては深入りしたがらないだろう面々が大半なので、商会長が裁判を起こされた理由を聞けば、よほどの矛盾がない限りはそれを受け入れるでしょう」
そもそも、未承認の茶葉でハニトラを仕掛けられた末に伯爵家から追い出されたと聞けば、その権利を取り戻すために裁判を起こしたとの理由に、誰も疑問は抱かない。
彼らの主体はあくまでコデルリーエ男爵領の領都商業ギルドが、ジェイの投資詐欺に関して必要以上に実害を被らないようにするための裁判だ。
その上、ハニトラの話自体が事実なのだから、深堀りしようとも思わないだろう。
「ああ、間違えて頂きたくはないのですが、私は何もキヴェカス法律事務所の関係者を貶しているわけじゃないんです。彼らの裁判の主体は投資詐欺の方ですが、商会長次第で、頼めばフラーヴェク商会長にヒチル伯爵家の権利を取り戻す裁判にも協力してくれるはずです。それほどに彼らは優秀ですから」
あの事務所は現状、お義兄様やアストリッド少年は臨時雇いのようなものだけれど、一方は現役の高等法院職員で、もう一方は侯爵家直系。次男という立場で法律事務所の助手をしていることを考えれば恐らくは将来の王宮官吏幹部候補。
今でも充分に相手の有罪案件だろう。それでも正式な依頼をすれば、事実と証拠の数々を揃えて、ヒチル伯爵家から現居住者を全員叩き出すくらいのことは、追加でやってのけるはずだ。
「なら……何故……」
「簡単なことですよ」
ふふっ、と笑った拍子に私の口角は思い切り上がっていただろう。
それはもう、エドヴァルドが表情を痙攣らせるくらいには。
多分彼は、私が何を言い出すのかがすぐに分かったのだ。
「私なら、自分で相手を再起不能にします。あ、物理の話をしているんじゃなくて。そうですね、腕力もないので……たとえば、社会的に。そもそもハニトラ――んんっ、失礼。女性問題の所為で伯爵家を出された時点で、死守したいプライドも何もないと思うんですよ」
私の言葉に、フラーヴェク子爵の顔色が僅かに変わる。
だけど私はそこで話を止めなかった。
「例えば茶葉を黙認したり、ジェイの投資が詐欺だと知っても口を噤んだりして、最終的に相手が破滅するなら望むところじゃないですか? 裁判費用を稼ぎたいのも二次的理由。一番は、遠回りになっても、汚れ役になったとしても、共に破滅することになっても、自分の手でヒチル伯爵家を引きずり下ろすこと。他人に任せるなんて、もってのほか」
「…………」
黙り込んだまま答えないフラーヴェク子爵に、私は「違いますか?」と、微笑って見せた。
「だって私なら、そうしますからね」
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