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奔走編

逃亡者、慈悲を与える 残虐表現あり

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斉藤の放った魔法が僕の頭に直撃した。
避けれなかったのではない。避ける必要もなかった。

微動だにしない僕に驚き、斉藤と岡野が連続で魔法を放ってくる。
僕はそれを無視して進む

こいつらを逃してやるつもりはない。気絶なんかで済ますつもりもない。そんなのでは殺された人が浮かばれない。

魔法が効かない僕を見て、兵士が逃げようとするので僕は囲むように土魔法で壁を作ってやった

「逃げるなら私を倒してからにしてくれませんか?一方的に攻めてきて、都合が悪くなったら逃げるなんて許しませんよ」

兵士達は逃げれないことは察したようだが掛かってはこない。

「指揮官は誰ですか?」
僕は川霧を見ながら問いかける

「この人が指揮官です」
川霧は姫野さんを指差す

クソ野郎だな。
でも丁度いい

僕は姫野さんに近づいていき腹を殴って気絶させる。

指揮官が気絶させられたってのに誰もかかって来ないな。

そのまま姫野さんを担いで村の中に転がして縛っておく

「なんで攻めてきたのか知りたかったんですが、指揮官さえ手に入れば後は用済みですね」
僕はきっと悪い顔をしているのだろう

僕は村正を取り出して兵士に近づいていく

「指揮官は本当は俺だ」
川霧が自分の命欲しさに白状した

僕は当然無視する

兵士達を殺しはしない。動けなくするだけだ。でも、さっき人形を撃ち抜いた時に一緒になって笑ってたやつは別だ。痛い目を見てもらう

僕はさっきマーキングしておいた。頭の上には僕だけが見える三角が付いている。

マークが付いていない兵士は腹を殴って気絶させる
マークが付いている兵士は片腕を切り落とす

僕は心を殺して淡々と作業のように処理していく
そうでもしないと僕の心が持ちそうにない。

周りは逃げまどう兵士と激痛での絶叫で地獄と化している

岡野が魔法を放ちながら突っ込んで来るが僕は突き飛ばす

「お前は後だ、そこで懺悔でもしてろ」
慣れない口調は疲れるな。設定を間違えた気がする

3人を残して全ての兵士の処理が終わる

「さて、君たちが今回の首謀者だろ?隠してもわかるからね。なにか言い分はあるかな」

「俺は国に命令されて仕方なく参加しただけだ」
岡野が言い訳を始める

「俺もだ」
斉藤も、乗っかる

川霧は無言を貫くつもりかな

「いい事を教えてあげるよ。兵士達を見てごらん。気絶してるだけの人と腕を斬り落とされてる人がいるだろう?私は鬼では無いからね。本当に命令されたから仕方なく来たっぽい人には慈悲を与えてあげたよ。ほとんどの人の腕を斬り落とすことになってしまって私は残念だけどね」

「俺達の腕も斬り落とすのか?」
川霧が口を開いた

「そんなことはしないよ。君達はゲームが好きそうだからね。私とゲームをしようか。拒否権はないからね」

「……何をするんだ?」

「私の質問に君達が答える。私が気にいる答えなら次の質問に移る。気に入らない答えなら1本もらうよ」

「……何をもらうんだ?」
斉藤が怯えながら聞いてくる

「言わなくてもわかるだろ?」
僕は兵士を見る

「さて、始めようか、まずは君にだ」
僕は岡野を指名する

「今回の作戦の指揮官は誰だ?」

「こいつです」
岡野は川霧を指差す

「彼女じゃなかったのか?」
僕は姫野さんを見て質問する

「彼女は無理矢理連れてきただけだ」
僕は岡野の腕を斬り落とす

「ぐあぁぁぁ!なんで…」

「うるさい」
僕は岡野を殴って黙らせる

「彼の答えは気に入らなかったからね。次は君だよ」
斉藤を指名する

「この作戦の首謀者はだれだ?」

「……多分、王様です」
岡野の姿をみたからか慎重に答える

「君はこの世界の人間かね?」

「……違います」

「他の世界からやってきて、ここの住人をゲームのように殺したということか?」

「……」

「何か言ってくれないとゲームにならないよ。時間切れも有りにしようか。10秒以内にしようか」

「…………殺しました」
僕は斉藤の腕を斬り落とす

「ぎゃあああ!」

「だからうるさいよ」
僕は斉藤を殴って黙らせる

「次は君だね」
川霧を指名する

「そこの彼女は嫌がってたみたいだね。彼女も人を殺したのかい?」

「……ああ、殺させた」
僕は川霧の腕を斬り落とす

「ぐぁ……」
川霧は我慢している。
僕は平等主義者なので川霧を殴る事にする

3人は終わった気になっているようだ

「それじゃあ2周目にいこうか」

「そんな……」

「まだ残ってるでしょ?」
僕は残った腕を指差す

僕はその後も知りたい情報を聞き出しつつ残った腕も斬り落とした。

「それじゃあ、これが最後の質問だよ。全員答えるようにな。今回の作戦の落とし前は誰が取る?異世界人4人の中から選べ」

「「「…………」」」

「制限時間は10秒だよ。大丈夫かな?」

「「……指揮官はこいつだ」」
岡野と斉藤は川霧を売ったようだ

「そうみたいだな。やるなら早くやれ」
 川霧は覚悟が決まったようだ。いや、拷問され続けるくらいなら死にたいのかもしれないな

僕は岡野と斉藤を殴り飛ばして気絶させる

僕は収納から杖を取り出す。杖には聖魔法をセットする

「この杖は回復魔法が使えるんですよ。すごいですよ」

僕は川霧の足を縦に斬り裂く

「がぅあぁぁぁ!」

「痛いですよね。でも杖を使うとほら」

川霧の足が元に戻る

「何回でも出来ますね」

「や、やめて……」

「それでは指揮官のあなたには落とし前をつける為にゲームを延長してもらいますか。そうやって命乞いした人をあなたは許したのですか?」

「…………ぐぅうああああぁぁ」

「あなたが殺した人に大事な人がいたとは思いませんでしたか?」

「…………ぎゃぁぁぁ。もうやめて」

「まだ、余裕がありそうですね……」

「そ、そんな……」
川霧は気絶してしまった

僕は川霧の片足を斬り落としてこれで終わりにした

さて、とりあえず全員壁の中に閉じ込めておくか

僕は天井に空気穴だけ作って4方を完全に囲ってしまう

後処理はミハイル様に任せるか

後は姫野さんか……
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