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魔界へ(その5)
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昨日はスカーレンと河原でエッチした。
今日はパーティのみんなで作戦会議を行なう。
というわけで、お店でお昼ご飯を食べながら作戦会議を始めた。
ちなみに、スワン王国の城下町の飲食店である。
一緒にいるのは、もちろん俺とケーミー、そしてマインド、ゴーリーである。
……さて、作戦会議を開始するぞ。
「魔王軍について、みんなに知っておいてもらいたいことがある」
俺は話を切り出した。
テーブルを囲む皆がこちらに注目する。
「じつは、俺たちの行動は水晶玉で魔王に見られているんだ。俺たちが魔王城に侵入しても、そのことはバレているから、それは把握しておいて欲しい」
「え、ええっ!? 水晶玉ですって!? それは……念視のような魔法ってことですか!?」
マインドが驚く。
「そうだ」
「そうなんですか……! 今も……見られているってことですか!? 会話が筒抜け……」
「見られているけど、音は聞こえていないよ」
「そ、そうですか……。でも、なんでそんなことに……!? 勇者様の存在がもうバレているんですか!?」
立て続けにマインドが質問してくるぞ。
「ああ。すでに魔王軍の幹部達とは遭遇しているんだ。それで呪いにかけられてしまったんだ……」
「ええっ!? もう……遭遇しているんですね。あ……そうですよね。四天王を1人、倒しているって話でしたね。勇者様は旅立たれたばかりなのに、もう四天王と遭遇するなんて……。魔王軍は最初から容赦ないですね……」
「ああ……魔王軍は手強いよ」
本当は1年ぐらいかけて魔王のところまで到達していて、呪いをかけられたんだけどね。
今は2周目の旅である。
あ……射精ループしているので、細かく数えればもう5周目ぐらいか?
数えるのも嫌になってきた……。
この話をマインドとゴーリーにすると、ややこしくなるので秘密にしておこう。
もしグリトラル王国に報告されてしまったら、敗北勇者として扱われてしまうかもしれないしね。
あの国の国王様だったら、『アキスト主体の作戦を見直すぞ!』とか言い出しそうだ。
「すでに魔王城に罠が張られている可能性もあるから、充分に注意してくれ。あと、みんなの見た目はバレているから、僧侶と……槍使いであることも向こうは分かっている。対策されているかもしれない」
「ず、ずいぶんとハードな魔王討伐ですね……」
マインドの表情が曇る。
「ああ。ただし、こちらも得ている情報はある。魔王の攻撃手段が明らかになっているんだ。……魔王は呪い系の魔法を使ってくる。発動条件は魔王の部屋と関係している」
「の、呪い系の魔法……ですって!?」
「……」
リアクションが大きなマインドに対して、ゴーリーは相変わらず喋らない。
かなり重要かつ驚きの情報なのだが、未だに黙っているぞ。
「……もっと具体的に言うと、魔王の部屋のドアを壊したり、部屋の中で魔王に攻撃したり会話したり……とにかく用意周到に呪いを仕掛けているらしい。呪いの条件を満たすと、その度に呪いをかけられて不利になっていくっていう話だ。魔王軍の幹部から聞き出した」
魔王とは会っていない体で話している。
『魔王と定期的に会って話している』……なんて言ったら、マインドに質問責めにされてしまいそうだ。
「そ、そんな……!」
「最後の戦いは……俺に任せてくれ。魔族にとって大弱点である聖属性の技を使って勝つ。いくら魔王とは言え、聖属性の攻撃を完全に防ぐことはできないだろう」
「そうですよね……! 勇者様の一撃、期待しております! ……それで、私たちはどうしましょうか?」
マインドが元気に質問してきた。
俺はマインドとゴーリー、そしてケーミーに視線を送り、ゆっくりと口を開く。
「……みんなには、俺をサポートして欲しい」
「そうですよね! 了解です!」
マインドがいっそう元気な表情になる。
「了解でーす」
ケーミーが事務的に答えた。
あ……あれ?
なんか冷たいな。
「……」
ゴーリーは黙って頷いているぞ。
言葉は発さずとも、コミュニケーションは取ってくれている。
よし……やるぞ。
ん? ケーミーがチラチラと俺のことを見ている。
色々と言いたいことがあるみたいだな。
『魔王を殺す決心がついたんですね?』……と聞きたいのだろう。
口に出して言わないのは、他の仲間もいるからか。
後で彼女の部屋に行って、ちゃんと説明しよう。
---
というわけで、お店を出て宿屋に戻った。
俺はすぐにケーミーの部屋を訪れた。
こういう説明のは早い方が良いだろう。
「ケーミー……」
俺の覚悟は決まったんだ……!
ケーミーにはちゃんと伝えておかなくてはならない。
「ちゃんと決心したよ」
「勇者様……さっき話したことが決断ですよね? 本当に魔王を倒すんですよね? スカーレンさんが止めに入ったら、どうするんですか……?」
「いや、違うんだ。俺は……和解を試みる。人間と魔族で和解のための協定を結ぶんだ」
「えぇっ!? そ、そうきましたか……。じゃあ、さっきの話は嘘ってことですね?」
「魔王城に侵入して魔王と接触するために、みんなにサポートして欲しいのは本当だよ。けど……最後、魔王と対峙したら、俺は説得を始めたい。昨日の夜、スカーレンとも話をつけた。和解に協力してくれるってさ。侵入当日、案内してくれる」
「え!? い、いつの間に……。そうでしたか……。それは心強いですね。なんだ、私には早く教えてくれれば良かったのに。新メンバーと一緒に嘘を突かれるなんて」
ケーミーが膨れっ面だ。
さっきの話し合いで俺に冷たかったのも、新人さん達と同じ扱いをされたからかな……?
「ご、ごめん……」
ケーミーを丁重に扱わなければ。
「まぁ、いいですよ。勇者様はスカーレンさんのことで頭がいっぱいですもんね」
ケーミーがニヤニヤしだした。
「……それは否定できない」
「認めましたね。まぁ……勇者様が決めたんなら、それで良いです」
「え……意外だよ」
「そうですか?」
「てっきり、『勇者なんだから、魔王を倒さなきゃダメですよ!』……って言うと思った。『魔族と恋仲になったんですか!?』……とかも」
そんなことを言われそうだから、みんなに決断する前にケーミーに話せなかったてのは正直ある。
俺の決意が鈍っちゃったら嫌だな……って。
「和解とか協定とか、私はそんなことを考えてもいませんでした。血が流れない決着なら、その方が良いですよ。スカーレンさんが協力してくれるのなら、かなり良い方向にいく気がします。あと、スカーレンさんの恋する乙女顔を見たら、そんな簡単に2人の恋愛を否定できなくなりました」
「ケーミー……」
おお……今回のケーミーは肯定的だな。
徐々にスカーレンの存在をアピールしたのが良かったのかも。
良かった良かった。
「ただ……私の目的は、恋人を取り戻すことです。もし恋人が殺されていたら……私は勇者様に協力できなくなると思います」
「……!」
そうだよな……恋人を殺されていたら、和解なんてできないよな。
「まぁ、全ては恋人の安否を確認してからです」
「ああ、わかった。ケーミー……この話はさ、スワン王国にもグリトラル王国にも言わないでくれ」
「もちろんですよ! 私が言うとでも思いました? 心外ですねぇ」
「ケーミー……ありがとう」
「勇者様こそ、この話を新しい仲間には言ってませんよね?」
俺は首を縦にふる。
当然、言っていない。
「……ですよね。それが正解だと思います。さすがにこんな大きな方針変更は、王国にチクる可能性があると思いますし。人間側からは反対されると思いますよ。こんな大きな決断、地上の全ての国王と話さなきゃならないですよ。王族は誰もやりたくないんじゃないですかね。まずは魔王から説得するのは良いと思います」
「うん、そうだね。ケーミー、本当にありがとう」
こんなふうに話せる仲間が人間側にもいて良かったぞ。
「いえいえ」
ケーミーも俺のお礼を聞いて満足そうである。
「……マインドとゴーリーには、魔王城に行ったらちゃんと話すよ。それなら王国に報告されたとしても、地上に戻ってきてからだからね。和解について、魔王と話をすることはできる」
「そうですね。彼らはスカーレンさんが案内する時点で困惑してしまうでしょうから、ちゃんと言わなきゃダメですしね。まぁ、平和的に解決するんだったら彼らも納得してくれて、勇者様に協力してくれるかもしれません。もちろん、実際に意見をぶつけてみないと、彼らがどういう考えかは分かりませんけどね……」
「ああ。魔族に強い恨みを持っていたら、納得してくれないだろう」
ケーミーの表情が曇る。
「それは私も同じですね。お城にいる恋人次第です」
「……そうだね」
こういう話をしていると、和解はそんな簡単な話じゃないよな……って思ってくる。
けど、とりあえず魔王を説得するだけしてみよう。
「……とにかく、まずは魔王を説得してみる」
「ええ。うまくいくといいですね」
「ああ」
「……あ、そうだ。勇者さま、夢精しないように気を付けてくださいね」
「うん。……え、ええっ!?」
「ここまで良い条件が揃っているのに、旅がやり直しになるなんて最悪ですから!」
「そ、そうだね……気をつけるよ」
待てよ……射精したら、魔王と会って話せるな。
けど、スカーレンはいないし、聖剣もない……。
また俺が性的に蹂躙されるような不利な条件で魔王に会うことになるかもしれないし、和解の交渉をするのは難しそうだな。
どこまで時を遡るのかも魔王次第だし、わざと射精するのは……ダメだな!
自力で魔王城に行けば『呪いを解除してあげる』と、呪いをかけられたときに魔王は言っていた。
その言葉を信じれば、呪いの解除まではあともう少しだぞ!
本当、夢精をしないように気をつけないと……!
待てよ、夢精はどうやって気をつければいいんだ……!?
今日はパーティのみんなで作戦会議を行なう。
というわけで、お店でお昼ご飯を食べながら作戦会議を始めた。
ちなみに、スワン王国の城下町の飲食店である。
一緒にいるのは、もちろん俺とケーミー、そしてマインド、ゴーリーである。
……さて、作戦会議を開始するぞ。
「魔王軍について、みんなに知っておいてもらいたいことがある」
俺は話を切り出した。
テーブルを囲む皆がこちらに注目する。
「じつは、俺たちの行動は水晶玉で魔王に見られているんだ。俺たちが魔王城に侵入しても、そのことはバレているから、それは把握しておいて欲しい」
「え、ええっ!? 水晶玉ですって!? それは……念視のような魔法ってことですか!?」
マインドが驚く。
「そうだ」
「そうなんですか……! 今も……見られているってことですか!? 会話が筒抜け……」
「見られているけど、音は聞こえていないよ」
「そ、そうですか……。でも、なんでそんなことに……!? 勇者様の存在がもうバレているんですか!?」
立て続けにマインドが質問してくるぞ。
「ああ。すでに魔王軍の幹部達とは遭遇しているんだ。それで呪いにかけられてしまったんだ……」
「ええっ!? もう……遭遇しているんですね。あ……そうですよね。四天王を1人、倒しているって話でしたね。勇者様は旅立たれたばかりなのに、もう四天王と遭遇するなんて……。魔王軍は最初から容赦ないですね……」
「ああ……魔王軍は手強いよ」
本当は1年ぐらいかけて魔王のところまで到達していて、呪いをかけられたんだけどね。
今は2周目の旅である。
あ……射精ループしているので、細かく数えればもう5周目ぐらいか?
数えるのも嫌になってきた……。
この話をマインドとゴーリーにすると、ややこしくなるので秘密にしておこう。
もしグリトラル王国に報告されてしまったら、敗北勇者として扱われてしまうかもしれないしね。
あの国の国王様だったら、『アキスト主体の作戦を見直すぞ!』とか言い出しそうだ。
「すでに魔王城に罠が張られている可能性もあるから、充分に注意してくれ。あと、みんなの見た目はバレているから、僧侶と……槍使いであることも向こうは分かっている。対策されているかもしれない」
「ず、ずいぶんとハードな魔王討伐ですね……」
マインドの表情が曇る。
「ああ。ただし、こちらも得ている情報はある。魔王の攻撃手段が明らかになっているんだ。……魔王は呪い系の魔法を使ってくる。発動条件は魔王の部屋と関係している」
「の、呪い系の魔法……ですって!?」
「……」
リアクションが大きなマインドに対して、ゴーリーは相変わらず喋らない。
かなり重要かつ驚きの情報なのだが、未だに黙っているぞ。
「……もっと具体的に言うと、魔王の部屋のドアを壊したり、部屋の中で魔王に攻撃したり会話したり……とにかく用意周到に呪いを仕掛けているらしい。呪いの条件を満たすと、その度に呪いをかけられて不利になっていくっていう話だ。魔王軍の幹部から聞き出した」
魔王とは会っていない体で話している。
『魔王と定期的に会って話している』……なんて言ったら、マインドに質問責めにされてしまいそうだ。
「そ、そんな……!」
「最後の戦いは……俺に任せてくれ。魔族にとって大弱点である聖属性の技を使って勝つ。いくら魔王とは言え、聖属性の攻撃を完全に防ぐことはできないだろう」
「そうですよね……! 勇者様の一撃、期待しております! ……それで、私たちはどうしましょうか?」
マインドが元気に質問してきた。
俺はマインドとゴーリー、そしてケーミーに視線を送り、ゆっくりと口を開く。
「……みんなには、俺をサポートして欲しい」
「そうですよね! 了解です!」
マインドがいっそう元気な表情になる。
「了解でーす」
ケーミーが事務的に答えた。
あ……あれ?
なんか冷たいな。
「……」
ゴーリーは黙って頷いているぞ。
言葉は発さずとも、コミュニケーションは取ってくれている。
よし……やるぞ。
ん? ケーミーがチラチラと俺のことを見ている。
色々と言いたいことがあるみたいだな。
『魔王を殺す決心がついたんですね?』……と聞きたいのだろう。
口に出して言わないのは、他の仲間もいるからか。
後で彼女の部屋に行って、ちゃんと説明しよう。
---
というわけで、お店を出て宿屋に戻った。
俺はすぐにケーミーの部屋を訪れた。
こういう説明のは早い方が良いだろう。
「ケーミー……」
俺の覚悟は決まったんだ……!
ケーミーにはちゃんと伝えておかなくてはならない。
「ちゃんと決心したよ」
「勇者様……さっき話したことが決断ですよね? 本当に魔王を倒すんですよね? スカーレンさんが止めに入ったら、どうするんですか……?」
「いや、違うんだ。俺は……和解を試みる。人間と魔族で和解のための協定を結ぶんだ」
「えぇっ!? そ、そうきましたか……。じゃあ、さっきの話は嘘ってことですね?」
「魔王城に侵入して魔王と接触するために、みんなにサポートして欲しいのは本当だよ。けど……最後、魔王と対峙したら、俺は説得を始めたい。昨日の夜、スカーレンとも話をつけた。和解に協力してくれるってさ。侵入当日、案内してくれる」
「え!? い、いつの間に……。そうでしたか……。それは心強いですね。なんだ、私には早く教えてくれれば良かったのに。新メンバーと一緒に嘘を突かれるなんて」
ケーミーが膨れっ面だ。
さっきの話し合いで俺に冷たかったのも、新人さん達と同じ扱いをされたからかな……?
「ご、ごめん……」
ケーミーを丁重に扱わなければ。
「まぁ、いいですよ。勇者様はスカーレンさんのことで頭がいっぱいですもんね」
ケーミーがニヤニヤしだした。
「……それは否定できない」
「認めましたね。まぁ……勇者様が決めたんなら、それで良いです」
「え……意外だよ」
「そうですか?」
「てっきり、『勇者なんだから、魔王を倒さなきゃダメですよ!』……って言うと思った。『魔族と恋仲になったんですか!?』……とかも」
そんなことを言われそうだから、みんなに決断する前にケーミーに話せなかったてのは正直ある。
俺の決意が鈍っちゃったら嫌だな……って。
「和解とか協定とか、私はそんなことを考えてもいませんでした。血が流れない決着なら、その方が良いですよ。スカーレンさんが協力してくれるのなら、かなり良い方向にいく気がします。あと、スカーレンさんの恋する乙女顔を見たら、そんな簡単に2人の恋愛を否定できなくなりました」
「ケーミー……」
おお……今回のケーミーは肯定的だな。
徐々にスカーレンの存在をアピールしたのが良かったのかも。
良かった良かった。
「ただ……私の目的は、恋人を取り戻すことです。もし恋人が殺されていたら……私は勇者様に協力できなくなると思います」
「……!」
そうだよな……恋人を殺されていたら、和解なんてできないよな。
「まぁ、全ては恋人の安否を確認してからです」
「ああ、わかった。ケーミー……この話はさ、スワン王国にもグリトラル王国にも言わないでくれ」
「もちろんですよ! 私が言うとでも思いました? 心外ですねぇ」
「ケーミー……ありがとう」
「勇者様こそ、この話を新しい仲間には言ってませんよね?」
俺は首を縦にふる。
当然、言っていない。
「……ですよね。それが正解だと思います。さすがにこんな大きな方針変更は、王国にチクる可能性があると思いますし。人間側からは反対されると思いますよ。こんな大きな決断、地上の全ての国王と話さなきゃならないですよ。王族は誰もやりたくないんじゃないですかね。まずは魔王から説得するのは良いと思います」
「うん、そうだね。ケーミー、本当にありがとう」
こんなふうに話せる仲間が人間側にもいて良かったぞ。
「いえいえ」
ケーミーも俺のお礼を聞いて満足そうである。
「……マインドとゴーリーには、魔王城に行ったらちゃんと話すよ。それなら王国に報告されたとしても、地上に戻ってきてからだからね。和解について、魔王と話をすることはできる」
「そうですね。彼らはスカーレンさんが案内する時点で困惑してしまうでしょうから、ちゃんと言わなきゃダメですしね。まぁ、平和的に解決するんだったら彼らも納得してくれて、勇者様に協力してくれるかもしれません。もちろん、実際に意見をぶつけてみないと、彼らがどういう考えかは分かりませんけどね……」
「ああ。魔族に強い恨みを持っていたら、納得してくれないだろう」
ケーミーの表情が曇る。
「それは私も同じですね。お城にいる恋人次第です」
「……そうだね」
こういう話をしていると、和解はそんな簡単な話じゃないよな……って思ってくる。
けど、とりあえず魔王を説得するだけしてみよう。
「……とにかく、まずは魔王を説得してみる」
「ええ。うまくいくといいですね」
「ああ」
「……あ、そうだ。勇者さま、夢精しないように気を付けてくださいね」
「うん。……え、ええっ!?」
「ここまで良い条件が揃っているのに、旅がやり直しになるなんて最悪ですから!」
「そ、そうだね……気をつけるよ」
待てよ……射精したら、魔王と会って話せるな。
けど、スカーレンはいないし、聖剣もない……。
また俺が性的に蹂躙されるような不利な条件で魔王に会うことになるかもしれないし、和解の交渉をするのは難しそうだな。
どこまで時を遡るのかも魔王次第だし、わざと射精するのは……ダメだな!
自力で魔王城に行けば『呪いを解除してあげる』と、呪いをかけられたときに魔王は言っていた。
その言葉を信じれば、呪いの解除まではあともう少しだぞ!
本当、夢精をしないように気をつけないと……!
待てよ、夢精はどうやって気をつければいいんだ……!?
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