仮 参

淀川 乱歩

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其の九 淫獄転生 其の参 稚児愛玩 其の餐獣

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 ……人間族の全裸の少年少女達の、性器の粘膜から体内に侵入させた、其の催淫脳蟲達は、子供達の脳の中で菌糸を植物の根の様に周囲に伸ばし、脳の報酬系に新たな快楽回路を追加して、子供達の全身の五感の全てを、性的快感に関連付けて仕舞ったのです。
 ……つまり、催淫脳蟲を寄生させられた、展示用水槽内の全裸の人間族の子供達は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚、そして全身の皮膚の全ての触覚を、常に淫らな性的刺激として感じさせられており、昼夜常に可愛(あい)らしく性的快感に身悶え続けては、幼い性的絶頂(オルガスムス)を繰り返し続けていたのでした。
 ……そして、そんな遊郭都市の寄生蟲館の、透明な展示用水槽の中では、催淫脳蟲を寄生させた人間族の、全裸の少年少女達の全身を刺激する為に、子供達の直腸内(アヌス)に寄生させた無数の蟻(アリ)や蛞蝓達(ナメクジ)が、全裸の子供達の全身を淫らな感触で、常に這い回り続けていたのです。
 ……また、実は、そんな性具博物館の、実演展示用の人間族の少年少女達の脳にも、其の催淫脳蟲達は予(あらかじ)め寄生させられていて、全裸の実演展示用の子供達は、五感から常に性的刺激を受け続けており、五感からの性的愛撫に恍惚とした表情を浮かべながら、全身に無数の針を挿入され続ける痛みを、高純度の超催淫剤で、性的快感に変化させられ続けていたのでした。

 ……処で、魔物達は人間族の、子供達の体内に寄生させる蟲達の事を、童辱蟲(さんしちゅう)とか児姦蟲(かんのむし)と呼んでいて、男女の子供達の直腸内(アヌス)に寄生させる蟲達の事を後杵(ゴキ)、女児達の膣や子宮内に寄生させる蟲達の事を、前杵(ゼンキ)と呼んでいたのです。
 ……後杵には、蠅(ハエ)・蜂(ハチ)・蟻(アリ)・蛞蝓(ナメクジ)・蝸牛(カタツムリ)・蚯蚓(ミミズ)・壁蝨(ダニ)・虱(シラミ)・小魚類等の寄生蟲達がいて、前杵には、針の先程に微細(ちいさ)な蠅・蜂・蟻・蛞蝓・蚯蚓の他にも、磯巾着(イソギンチャク)の様な、人間族の女児達の女陰(われめ)に咲く、美しい菊巾着(シー・デイジー)が有名でした。
 ……菊巾着は、女児の女陰(われめ)を丸く全開(くぱぁ)させては、極彩色の無数の触手群を花弁の様に大きく開き、蠢(うごめ)かせて、子供の敏感な女陰や陰核を淫らな感触で愛撫し続けていたのです。
 ……そして、子供達の尿道口から侵入させて、尿道から膀胱内に寄生させる尿淫蟲達も、前杵に分類されていたのでした。
 ……淫魔族の、遊郭都市の寄生蟲館の実演展示では、観客の魔物達の目の前で、手術台に全裸姿で磔(はりつけ)にした、人間族の少年少女達の股間の、少年達は愛撫されて勃起させられた陰茎(おちんちん)を摘ままれて包皮を剥かれ、少女達は女陰(われめ)を大きく開かれては、吸引管(スポイト)と云う、透明な硝子管の一端が中空の護謨球の器具の、もう一端の硝子管の先端を、幼い尿道口に挿入されて、管内の寄生蟲を尿道へ入れられたのです。

 ……また、特に人間族の女児達の、陰核の組織内(にく)に寄生する蟲達の事は、幼芽蟲や恥豆蟲と呼ばれ、蠅・蜂・蟻・蛞蝓・蝸牛・壁蝨・虱等が、陰核の肉の中に産卵したり、中に潜り込み吸血して寄生したのでした。
 ……其れ等の、寄生蟲達の卵は、女児達の陰核の組織内で孵化し、幼蟲に為ったのですが、人間族の女児達の陰核の中に寄生する蟲や幼蟲達は、主に止血の為に強い催淫性の体液を分泌していたのです。
 ……そして、淫液(それら)は蚊の唾液の様にアレルギー反応を引き起こして、痒(かゆ)みを生じさせたので、陰核内に蟲に寄生された人間族の女児達は、常に自分の指で自身の女陰を開き、指先や爪で陰核を優しく搔き続けていたのでした。
 ……また、そんな人間族の女児達の、両乳首と陰核からのみ吸血する、催淫性の唾液を持つ、催淫蚊や催淫蛭(ヒル)達もいて、深夜に眠っている、山野で常に全裸姿(はだか)で暮らしている野良稚児の女児達から、吸血したのです。
 ……特に、人間族の野良稚児の女児達が、淫火や火蚊と呼ぶ催淫蚊達に刺されると、蚊の唾液中の強い催淫毒の為に、子供の幼い乳首や陰核(クリトリス)が赤く腫れて熱を帯び、猛烈な痒みと共に、激しい性的快感が持続したのでした。
 ……野良稚児の女児達は、沼の岸辺の土や草の上に、全裸で仰向けに寝て、白い両足を大きく開き、自分の両手の指で、自身の幼い女陰(われめ)も大きく開いて、催淫蚊が吸血に来るのを待ったのです。
 ……やがて、微かな羽音と共に、全裸の野良稚児の女児達は、両乳首と陰核に、チクリと微かな痛みを感じて、数匹の蚊に刺されたのでした。
 ……そして、そんな激しい痒みと、性的快感に襲われて、仰向けで可愛らしく喘(あえ)ぎ続けながら、自らの指で自慰を続けている野良稚児の、全裸の女児達の無防備な膣と肛門から、別の寄生蟲達が、体内に潜り込んで仕舞ったのです。
 ……実は、火蚊達の唾液中の催淫毒の効果を早く消す特効薬は、女児達の唾液で、全裸の野良稚児の女児達は、互いの熱く腫れた乳首を優しく吸い合い、仰向けに寝て両足を大きく開いた友達の真紅の陰核(ルビー)を、舌先で丹念に舐め続けたのでした。
 ……そして、そんな全裸の友達に、陰核(クリトリス)を舐められていた全裸の女児が、性的絶頂(オルガスムス)して、可愛(あい)らしく仰け反って仕舞ったのです。

 ……処で、吸茎蛭(サッカー)達の棲む沼の周囲の湿地帯の、泥や雑草の中から無数に生えた大きな枯れ木の、枝から吊り下がった巨大な白い卵状の苫屋(いおり)の集まった、妖怪蝦蟇座頭(がまざとう)達の村は、三つの村に分かれていたのでした。
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