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12.ねえ、僕の名前を呼んで?
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「僕の名前を呼んでほしい。」本当は恥ずかしいんだけど、おじさんの唇からこぼれた音階がもし僕の名前を刻んだら・・・。
僕の鼓膜は喜びで打ち震え、耳小骨がエレクトを起こすだろう。
ねえ、お願い。ぐるぐると戸愚呂を巻いた僕の蝸牛におじさんの声を挿入して、狂っちゃうほど脳姦して?
------------------------------
ー死霊のダンジョン跡地 最下層ー
昨日は、魔力切れを起こして情緒不安定になってしまった。なんだか、思春期の子供みたいで恥ずかしい。
おじさんに、嫌われちゃってたらどうしよう。昔から魔力切れを起こすと、僕はどうも涙脆くなってしまう。
カイトと出会ったのも僕が魔力切れでふらふらになっていた時だった。カイトはここで、ダンジョンマスターをしている悪魔なんだ。
僕は、カイトからこの地下の小部屋を間借りしている。賃貸契約を交わして、対価も毎月きちんと支払っている。
カイトは悪魔だから、人の心を惑わす術を心得ているみたい。
僕が不安定になった時を見計らってやってきて、甘い言葉を囁くんだ。昔からそうだった。
それに僕の不利な条件で契約を結ばせようとしてきたりする。ホントに油断のならない奴なんだ。
でも、分かっていても弱ってる時に優しくされるとついつい頼りたくなってしまう。それに、狡いけど優しい所もあるから、結局僕はカイトを憎めない。
そう言う所引っくるめて、カイトは狡い奴なんだ。今朝もこうして僕の事を心配して側にやって来る。
「オリーっち!何してんの??俺っち何でも手伝っちゃうよー!」
僕は、朝からイカ飯を作っていた。もちろんおじさんの為にね。イカ飯ってなんか、男の料理って感じするでしょ?
「んー。じゃあ、それにご飯詰めてくれる??」
「OK!俺っちってば、入れるのが得意なんだよ!!」
僕が、何かしようとするとカイトが来て手伝ってくれる。こんな風に、朝食を作っていても、僕を笑わせようと冗談を言ってみたり、おどけて見せたりする。
「カイト、ダメだって。もう!これ以上入らないから!」(米が)
「大丈夫だって!オリーっちほら、もっと奥があるんだって、ほらこんな風にグッて、強く押し込んだらイケるって!」
「あっ!ヤメてっ、そこは入れちゃダメなとこだよー。そんな強引にしたら、破けちゃうよー。」(イカが)
「ダイジョブだって、オリーっちは大きい方が好きだろー。」
「でも、なんか変だよ。あふれてきて、ビショビショになってる。」(米が)
「ここから滲み出た汁、ちょっと舐めてみてよ!ほら、塩っぱくて病みつきになるって!」
「えー。でもちょっと大きすぎない??こんな膨らんだの、全部お口に入らないよー。」
「ほら、あーんして。喉の奥まで、もっと口開けないと入んないよー。」
「はぐっ。らめっ。凄くあふぃ。んぅ。ぶっとくて。けろ、はぐっ、おいひいの。僕クセになっちゃう!」
『ガタッ、ドタッ、ガタン!!』
「お、おい、お前ら、な、な、何を!!」
「「ん?どしたの?」」
どうしたんだろ、キッチンでイカ飯の味見してただけなんだけど、おじさんってば血相変えて??お腹すいたのかな。
「おじさん、おはよー。ご飯出来たよ。一緒に食べよう。」
「お、おう。め、めしか・・・。」
変なおじさん。でも、ここまで全然食事出来て無かったしね。お腹が空いてたのかも。
僕も張り切って、作っちゃった。おじさんの体力を戻す為に、力の付く食材をたっぷり使った。スッポ汁に、イカ飯、ウナギーの塩焼き。プクの白子だ。
「おじさん、沢山食べてね!」
「あ、ああ・・・。」
僕達は食事をしながら今後の予定について話し合う事にした。
「カイト、準備が出来たら僕達ここを出ていくよ。これからおじさんと旅をするつもり。」
「えっ!?嫌だっ!!そんなの聞いてない!オリーっちなんで・・・。」
「教会の奴らに見つかっちゃったんだ。たぶん、僕を誘き寄せる為におじさんを囮にしてずっと張ってたんだと思う。この場所も、じきに見つかる。」
「何で、なんで!?そんな厄介な奴。拾ったりしたんだよ!!今まで2人で楽しくやってたじゃないか!」
「ごめんね、カイト。決めてたんだ。もう、この呪いには抗わない。」
「そ、そんな・・・。」
「旅の前に、やらないといけない事もあるし、月末まではここにいるよ。だからそれまでに、カイトとの契約も色々解除してほ・・」
「嫌だ!!俺っち今日はもう帰る!!」
『バタン』
勢いよく扉を閉めて、カイトは出て行ってしまった。僕もなんとなくこうなるだろうって、思ってたんだ。
僕達は、10年共に過ごした親友だ。出来れば喧嘩別れはしたくないけど・・・。
「ごめんね。おじさん、僕達の事に巻き込んじゃって・・・。さあ、食べて!僕おじさんの為に作ったんだ。」
「ああ。なぁ、オマエあの悪魔とは、どう言う関係なんだ?」
「友達、幼馴染かな・・。」
「そう、か。オマエのそのピアスは外せないものなのか?」
「そうだね。外せない、これは呪い留めになってるんだ。外すと何が起こるか分からない。暫くはこのままかな。」
「その、呪いとやらは、解けないのか?」
「そんなの、誰にも分からないよ。でももう僕は呪いを解くのを諦めちゃったんだ。ちょうど掛かってから10年経っちゃったしね。」
「なぁ、オマエ。俺のことす・・・。」
「・・・。ねぇ。おじさん、僕の名前を呼んで?オマエとか、クソガキじゃなくて、オリーって呼んでほしいな?それに僕、おじさんの名前を呼びたい。」
「はぁ?男が、名前を呼び会うなんて気持ち悪くないか??」
僕はこの時、結構ショックだった。自分勝手だけど、名前呼びくらいは許してくれるかなって思ってたから、だから意地悪をしてしまった。
僕は、声に軽く魔力を乗せる。歌う様におじさんに囁く。ホントはこんな方法、好きじゃないんだ。でも、
「・・そうかな??じゃあ、2人きりの時だけでもいいよ。誰も聞いて無かったら良いと思わない??ねぇ。2人きりでいる時だけ、呼び合おうよ。」
僕は、懇願する様な眼差しでおじさんを覗き込む。上目遣いで、瞬きを3度。
「ごくっ。ああ、それくらいならまあ・・・。俺の事は、ノーマンと呼べばいい。」
「ふふっ。やった!嬉しいな。」
僕はおじさんの太ももの内側。奴隷紋を撫でる様に服の上から触れた。契約の陣を起動させる。
「っ。おい、契約なんているか??勝手に呼べば良いだろ。」
僕は、太ももの内側をおじさんの中心に向かってゆっくり愛撫する。
「だーめっ。おじさんすぐ忘れちゃいそうなんだもん!!僕が呼んで貰いたい時におじさんが僕の名前を呼ぶの!ねぇ、良いでしょ??誰も見てない時だけにするから。」
「ぅっ。あっ、ああ、わかった。」
奴隷紋が、発動した。こうやって僕は少しずつ、おじさんを縛って行くんだ。
「うふふっ。その時が来たら僕の好きな呼び方で、絶対に呼んでね!約束だよっ。」
------------------------------
食事を済ませた後は、シャワーを浴びた。昨日は瓦礫の中に閉じ込められて2人共、酷く汚れてしまっていたから。
タオルで髪を拭きながら出てきたおじさんを見つめる。濡れた赤い髪の毛先。スローモーションの様に滴り落ちる雫がポタリ、ポタリと、僕の欲望の泉にゆっくりと波紋を広げていく。
「ねえ、おじさん。僕の部屋に来て。」
そして僕は、おじさんの手を引いて自室に連れ込んだ。
僕の鼓膜は喜びで打ち震え、耳小骨がエレクトを起こすだろう。
ねえ、お願い。ぐるぐると戸愚呂を巻いた僕の蝸牛におじさんの声を挿入して、狂っちゃうほど脳姦して?
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ー死霊のダンジョン跡地 最下層ー
昨日は、魔力切れを起こして情緒不安定になってしまった。なんだか、思春期の子供みたいで恥ずかしい。
おじさんに、嫌われちゃってたらどうしよう。昔から魔力切れを起こすと、僕はどうも涙脆くなってしまう。
カイトと出会ったのも僕が魔力切れでふらふらになっていた時だった。カイトはここで、ダンジョンマスターをしている悪魔なんだ。
僕は、カイトからこの地下の小部屋を間借りしている。賃貸契約を交わして、対価も毎月きちんと支払っている。
カイトは悪魔だから、人の心を惑わす術を心得ているみたい。
僕が不安定になった時を見計らってやってきて、甘い言葉を囁くんだ。昔からそうだった。
それに僕の不利な条件で契約を結ばせようとしてきたりする。ホントに油断のならない奴なんだ。
でも、分かっていても弱ってる時に優しくされるとついつい頼りたくなってしまう。それに、狡いけど優しい所もあるから、結局僕はカイトを憎めない。
そう言う所引っくるめて、カイトは狡い奴なんだ。今朝もこうして僕の事を心配して側にやって来る。
「オリーっち!何してんの??俺っち何でも手伝っちゃうよー!」
僕は、朝からイカ飯を作っていた。もちろんおじさんの為にね。イカ飯ってなんか、男の料理って感じするでしょ?
「んー。じゃあ、それにご飯詰めてくれる??」
「OK!俺っちってば、入れるのが得意なんだよ!!」
僕が、何かしようとするとカイトが来て手伝ってくれる。こんな風に、朝食を作っていても、僕を笑わせようと冗談を言ってみたり、おどけて見せたりする。
「カイト、ダメだって。もう!これ以上入らないから!」(米が)
「大丈夫だって!オリーっちほら、もっと奥があるんだって、ほらこんな風にグッて、強く押し込んだらイケるって!」
「あっ!ヤメてっ、そこは入れちゃダメなとこだよー。そんな強引にしたら、破けちゃうよー。」(イカが)
「ダイジョブだって、オリーっちは大きい方が好きだろー。」
「でも、なんか変だよ。あふれてきて、ビショビショになってる。」(米が)
「ここから滲み出た汁、ちょっと舐めてみてよ!ほら、塩っぱくて病みつきになるって!」
「えー。でもちょっと大きすぎない??こんな膨らんだの、全部お口に入らないよー。」
「ほら、あーんして。喉の奥まで、もっと口開けないと入んないよー。」
「はぐっ。らめっ。凄くあふぃ。んぅ。ぶっとくて。けろ、はぐっ、おいひいの。僕クセになっちゃう!」
『ガタッ、ドタッ、ガタン!!』
「お、おい、お前ら、な、な、何を!!」
「「ん?どしたの?」」
どうしたんだろ、キッチンでイカ飯の味見してただけなんだけど、おじさんってば血相変えて??お腹すいたのかな。
「おじさん、おはよー。ご飯出来たよ。一緒に食べよう。」
「お、おう。め、めしか・・・。」
変なおじさん。でも、ここまで全然食事出来て無かったしね。お腹が空いてたのかも。
僕も張り切って、作っちゃった。おじさんの体力を戻す為に、力の付く食材をたっぷり使った。スッポ汁に、イカ飯、ウナギーの塩焼き。プクの白子だ。
「おじさん、沢山食べてね!」
「あ、ああ・・・。」
僕達は食事をしながら今後の予定について話し合う事にした。
「カイト、準備が出来たら僕達ここを出ていくよ。これからおじさんと旅をするつもり。」
「えっ!?嫌だっ!!そんなの聞いてない!オリーっちなんで・・・。」
「教会の奴らに見つかっちゃったんだ。たぶん、僕を誘き寄せる為におじさんを囮にしてずっと張ってたんだと思う。この場所も、じきに見つかる。」
「何で、なんで!?そんな厄介な奴。拾ったりしたんだよ!!今まで2人で楽しくやってたじゃないか!」
「ごめんね、カイト。決めてたんだ。もう、この呪いには抗わない。」
「そ、そんな・・・。」
「旅の前に、やらないといけない事もあるし、月末まではここにいるよ。だからそれまでに、カイトとの契約も色々解除してほ・・」
「嫌だ!!俺っち今日はもう帰る!!」
『バタン』
勢いよく扉を閉めて、カイトは出て行ってしまった。僕もなんとなくこうなるだろうって、思ってたんだ。
僕達は、10年共に過ごした親友だ。出来れば喧嘩別れはしたくないけど・・・。
「ごめんね。おじさん、僕達の事に巻き込んじゃって・・・。さあ、食べて!僕おじさんの為に作ったんだ。」
「ああ。なぁ、オマエあの悪魔とは、どう言う関係なんだ?」
「友達、幼馴染かな・・。」
「そう、か。オマエのそのピアスは外せないものなのか?」
「そうだね。外せない、これは呪い留めになってるんだ。外すと何が起こるか分からない。暫くはこのままかな。」
「その、呪いとやらは、解けないのか?」
「そんなの、誰にも分からないよ。でももう僕は呪いを解くのを諦めちゃったんだ。ちょうど掛かってから10年経っちゃったしね。」
「なぁ、オマエ。俺のことす・・・。」
「・・・。ねぇ。おじさん、僕の名前を呼んで?オマエとか、クソガキじゃなくて、オリーって呼んでほしいな?それに僕、おじさんの名前を呼びたい。」
「はぁ?男が、名前を呼び会うなんて気持ち悪くないか??」
僕はこの時、結構ショックだった。自分勝手だけど、名前呼びくらいは許してくれるかなって思ってたから、だから意地悪をしてしまった。
僕は、声に軽く魔力を乗せる。歌う様におじさんに囁く。ホントはこんな方法、好きじゃないんだ。でも、
「・・そうかな??じゃあ、2人きりの時だけでもいいよ。誰も聞いて無かったら良いと思わない??ねぇ。2人きりでいる時だけ、呼び合おうよ。」
僕は、懇願する様な眼差しでおじさんを覗き込む。上目遣いで、瞬きを3度。
「ごくっ。ああ、それくらいならまあ・・・。俺の事は、ノーマンと呼べばいい。」
「ふふっ。やった!嬉しいな。」
僕はおじさんの太ももの内側。奴隷紋を撫でる様に服の上から触れた。契約の陣を起動させる。
「っ。おい、契約なんているか??勝手に呼べば良いだろ。」
僕は、太ももの内側をおじさんの中心に向かってゆっくり愛撫する。
「だーめっ。おじさんすぐ忘れちゃいそうなんだもん!!僕が呼んで貰いたい時におじさんが僕の名前を呼ぶの!ねぇ、良いでしょ??誰も見てない時だけにするから。」
「ぅっ。あっ、ああ、わかった。」
奴隷紋が、発動した。こうやって僕は少しずつ、おじさんを縛って行くんだ。
「うふふっ。その時が来たら僕の好きな呼び方で、絶対に呼んでね!約束だよっ。」
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食事を済ませた後は、シャワーを浴びた。昨日は瓦礫の中に閉じ込められて2人共、酷く汚れてしまっていたから。
タオルで髪を拭きながら出てきたおじさんを見つめる。濡れた赤い髪の毛先。スローモーションの様に滴り落ちる雫がポタリ、ポタリと、僕の欲望の泉にゆっくりと波紋を広げていく。
「ねえ、おじさん。僕の部屋に来て。」
そして僕は、おじさんの手を引いて自室に連れ込んだ。
応援ありがとうございます!
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