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虚しきその名が今に残れり

 27: 山の上で拾った男の子 龍登 リュウト ④

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 リュウトと一緒に数日を過ごしながら、俺は悩んでいた。
 リュウトの家の状態を聞くと、そこに帰ったからと言って、ここにいるよりマシになると言える状況ではなかった。
 少なくとも、ここには俺という人間が毎日いて、リュウトと一緒に生活をしている。
 面倒な事も、楽しいこともみんな含めて、誰かと一緒に暮らすから家庭なのだと思う。
 リュウトは独りだ。

 しかし、いつまでも学校を休ませるわけにはいかない。
 家に帰したからといって学校に行くとは限らないが、すくなくともその可能性は出てくる。
 一緒にいると、すぐに「エッチしよー」と誘って来るが、リュウトはまだ中学生だ。
 勉強をする必要がある。
 もちろん、家出した中学生を部屋に泊めて毎日エッチをしてるけど、どうしたら良いか?なんて、誰にも相談できない。
 ・・どうすれば良いのか解らないまま、数日が過ぎていた。

 そんな俺の悩みも関係なく、リュウトはオナニーを覚えたサルみたいに、俺とのセックスに夢中になってしまっていた。
 確かに、ここはリュウトにとって安全な愛の住みかになってしまっている。
 もしかすると、リュウトも勘違いしているが、リュウトは俺とのセックスじゃなくて、こういった自分が安心できる「家」を、望んでいるのかも知れないと俺は思った。
 俺が帰るまでリュウトはシコりもせず、年頃らしい性欲を溜めて待っていて、帰るとすぐに「エッチしよー」と誘ってくる。

 出会った時には、裸になるのさえ恥ずかしがっていたリュウトは、ガラっと変わってしまった。
 エッチをしたあとで素っ裸でいるのも良くあることになった。
 俺がリュウトに「エッチしよー」と誘われても気がのらないときは、俺の目の前でもシコるようになった。
 帰ってすぐのエッチの誘いを断ると、俺が台所でメシを作っている間に、リュウトがシコしこりはじめる。

 時々、そういう姿を見せつけて、俺に当てつけているんじゃないかと思うこともあった。
 最初からリュウトには、女性が見せるような不思議な感情の襞があって、俺はそういうのを見せられると、まごつく事が多かった。
 リュウトはベッドの上で足を上げて、ローションを付けた指をケツに入れながら、もう一方の手で自分のチンコをシコる。
 まるで誘っているようだ。

 俺の方からは、リュウトがケツに指を入れて動かしている姿が丸見えになる。
 俺の気が変わるのを期待してか、「ああっ、気持ち良いよーっ」とあえぎ声をあげながらシコることもあった。
 リュウトがシコっている姿は、かなりエロくて、俺がメシを作るのを止めて、ヤってしまったことも実際何度かあった。

 リュウトがシコってイったときに、リュウトが好きなクリームシチューを出したことがあった。
 その時、リュウトは喜んで、シャワーも浴びないで、手だけ洗ってテーブルについた。
 胸には飛んだ精液が流れていて、チンコもローションでベトベトのリュウトが、クリームシチューを食って、「おいしい」って笑っている姿は、なんだかすごく衝撃的だった。
 でも、リュウトがローションをつけたまま部屋の中を動き回り、変なところにローションがついてベトベトになるような事が起こってから、俺の気持ちは妙な具合に変化し始めていた。

 ベッドで寝るときも、リュウトはヤって欲しくて、俺がヤったのと同じように、チクビを舐めてきたり、タマを触ってきたりして、俺をヤル気にさせた。
 俺をどう刺激すれば俺がヤリたくなるのか、リュウトは全部解ったみたいだった。
 夜はヤラないと寝かせて貰えなくなった。

 リュウトのケツは、毎日、2回以上掘っていたし、よく指を入れて遊んでいるので、すぐに緩くなった。
 ヤリたくなったときに、イキなりケツに入れて、「痛くない?」って聞いても、「うん、大丈夫」と明るい声で答えが返ってくる。
 ケツを掘ると、リュウトは気持ちよさそうに「あぁっん」と喘ぎ声を出す。
 俺の動きが激しくなると、リュウトの喘ぎ声も大きくなる。
 俺はリュウトが気持ちよさそうなのをみて、思いっきりケツを掘る。
 ムラムラして早くイこうと思って思いっきりケツを掘ると、リュウトの喘ぎ声はどんどん大きくなって来る。

 俺はリュウトのケツに腰を叩きつけるように、激しく動かす。
 リュウトは喘ぎ声をあげながら、うつろな目をしている。
 そんな時は俺が、「イクぞ」と言っても、リュウトの耳には届いていないみたいだ。
 俺がリュウトのチンコを2・3回シコると、リュウトはそれだけでイってしまう。
 だがもちろん、俺もリュウトのケツの中でいくのだが、、。

 ある日、俺が仕事を終わって帰ると、部屋にリュウトの姿がなかった。
 リュウトの持ち物で無くなっていたのは、服と財布だけだった。
 何も持たないで出かけたみたいで、バックや着替えも全部残っていた。
 俺はリュウトが帰ってくるのを待った。
 でも、いつまで待ってもリュウトは帰って来なかった。
 一日待っても、二日待ってもリュウトは帰って来なかった。

 リュウトがいなくなった部屋は、なにかが欠けているみたいで、部屋の雰囲気がすごく寒々しく感じられた。
 ところがある日なんと、俺の住所なんか全然頭にはいっていないようなリュウトから手紙が届いた。
 手紙には、小さな字で次のような事が書かれていた。
 ちょっとした用事を済ます為にマンションを抜け出して、街に出た時、補導されて親元に帰されたこと。
 父親にはどこにいたのか聞かれたけど、世話になった人のことはなにも言わなかったこと。
 一緒に住んでいて楽しかったこと。
 俺の部屋に、機会があるならまた行きたいことなどが書かれていた。
 でも、手紙には名前が書かれているだけでリュウトの住所は書かれていなかった。

 ・・・リュウトがどうなったのかが解って、俺はほんとに良かったと思っている。
 でもリュウトの家庭の事を考えると、また、リュウトが寂しい目をしていてそうで心配になる。
 俺は手紙が来るまでは、もっと悪い事が起こったんじゃないかと、本当に心配していた。
 だからリュウトが実家に連れ戻されただけで、ほんとうに良かったと思えたのだ。
 手紙が来るまでは、リュウトのことが心配で眠れない日や、夜中に起きてしまう事が何回もあったのだ。 
 ・・・でも正直に言おう。
 俺は、浅ましくもリュウトがいつかまた俺の元に来てくれればとやはり思ってしまうのだ。

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