上 下
91 / 93
最終章

78: 香山微笑花巡査の夢

しおりを挟む

 香山微笑花は、昨夜自分の見た夢、それは久しぶりの「淫夢」と呼べるものだったが、その内容に愕然としていた。
 「淫夢」を見たのは、丑虎巡査部長への襲撃事件が起こって、指尻ゑ梨花への警護レベルが引き上げられる事になり、香山微笑花巡査が指尻宅に泊まり込む事が決定、彼女がそれを伝えられた夜の事だった。

「んっー!んんっ、んんっんー!!」
「ふふふ・・・ここが、感じやすいのね?この可愛らしい勃起乳首が。 ほぉぅら、こうすると・・・」
「んひゅー!んんっ、んぐっ、ぐふっふうぅぅ!!」
 ビクン、ビクンと皮が薄く色白できめ細かな肌の奈央の裸体が、ベッドの上で釣り上げた魚のように跳ねまわる。
 羞恥と欲情に肌をほんのり朱色に染め、ゑ梨花の長く綺麗な指先に嬲られる快感にうち震えている。

「ふひっ、ふむうぅぅ!うふんむっ、んんふっ!んんふううぅぅ!!!」
「あらあら・・・ここも、もうこぉんなに元気になっちゃって・・・イケナイ子ね、奈央の恥ずかしいのが可愛らしいショーツからはみ出しちゃってるよ?そんなお行儀の悪い子には、お仕置きね?ほうら!」
「ふむううっ!んんふうぅっ!ふひっ、んんふうぅぅ!」
 奈央は敏感な乳首とそれ以上に感じる下半身の急所を嬲られて呻き声を上げる。
 まだ少年の顔が残る20代前半の美貌を、羞恥と快感の朱色に染め、何かに必死に耐える風情でギュッと目を瞑って、奈央はその美貌を歪めている。
 普段はすっと伸びた眉の形が苦しげに歪むのも、それはそれで扇情的な美しさだった。

 だがこの絵は、ゑ梨花にレズの快感を仕込まれながら嬲られている美少女の貌・・・ではなかった。
 その証拠に、リボンを散らした可愛らしい薄いピンクのフリルレースの3/4カップブラからはみ出した、ピクピクと勃起し切って震える乳首に膨らむ乳房はなく、同じデザインのフリルレースショーツから痙攣する様にはみ出しているのは立派なペニスなのだ。
 ゑ梨花の方は、はち切れんばかりの見事なプロポーションの美体を、鮮やかなワインカラーのメッシュ地に美しい刺繍をあしらったブラ、ガーターベルト、Gストリングショーツのセットにその身を包んでいる。
 もちろんGストリングショーツの中にぎっちり詰まった柔らかい果実は熟れきったペニスだった。
 この奈央でなくとも、その姿を目にすれば、その妖艶な美しさに誰しもが欲情しそうなビザールで完璧なボディだった。

 奈央はベッドの上で、少女の下着を身に付けた格好をして両手・両脚を拘束され嬲られていた。
 赤いマニキュアが美しく彩られたゑ梨花の細く優美な指先と爪先で、感じ易い乳首を弾かれ、摘み上げられ、指の腹で乳首を押し潰す様に圧迫されながらクリクリと弄られる。
 奈央の乳首の鋭敏な痛みともどかしさが、快感に変化して背筋を通り、下半身へと突き抜けていく。

 そのシズルな快楽が奈央のペニスにリンクして、ペニスがビクビクと勃起する。
 奈央はそのペニスを、柔らかくゑ梨花の掌の中で扱かれ、玉袋をヤワヤワと嬲られて、その快感に悲鳴を上げてしまう。
 もっとも奈央は赤いボールギャグを噛まされているので、それはくぐもった呻き声にしかならない。

「ふひゅっ!んんふうぅぅ!?んっんんふうぅぅ!!」
「あらあら、どうしたの?『奈央』ちゃん?いけないわね、『女の子』が、こぉんなにクリを大きくさせちゃ・・・うふふ、苦しそうね、出したい?ねえ、奈央ちゃん?出したいの?」
 自分の斜め上からのしかかる様に、その下着姿の美体を密着させて来るゑ梨花の甘く意地悪な声に、奈央は涙ながらにクウゥンと頷く。
 ゑ梨花の人工の美乳の感触が伝わる、、、彼女の乳首も興奮で勃起している。

 奈央の拘束された細く色白で体毛など無いかのようなすらっとした細い脚に絡めた美脚の根元の中心へ、ゑ梨花の欲情がぬらぬらと這い寄る。
 ゑ梨花のGストリングショーツのはち切れんばかりの小さな秘部は、ネットリと熱い液体に濡れ、奈央の脚の素肌を薄く濡らしている。

 奈央は興奮と痛みと快感で、意識が朦朧としている。
 霞みがかった様な視界の中で、艶然と微笑むゑ梨花の美貌に向かって、何度も何度も許しを乞う様に頷く奈央。
 奈央を、いやこの俺をもう解放して下さい。
 その姿に応えるように、ゑ梨花が嬉しそうに、けれど残酷な笑みを浮かべたのを見た奈央は、身体の奥深くからゾクゾクする様な得体の知れない快感に、全身が灼け蕩かされる様に感じた。

「うふふ・・・じゃ。奈央のお気に入りのやりかたで、逝かせてあげる。頑張ったご褒美だよ・・・」
 そう言うと、ゑ梨花は、まず奈央の口轡を取り外した。
 どっぷりと赤いボールの下から、奈央の涎が流れ出る。
 奈央は、はあ、はあ、と息をつく。
 が、次の瞬間、奈央の視界に飛び込んできたのは、クロッチ部の中心が熱く濡れて大きな沁みになっているワインカラーのストリングショーツに包まれたゑ梨花の形の良い美尻だった。

「ほうら、私の淫液がたーっぷり滲んだケツマンコショーツよ。たっぷりと匂いを味わいなさい、奈央ちゃん・・・んんっ!うふふ・・・この子ったら・・・あはは!顔の上に乗られて!いきなりペニクリをビクビク震わせちゃって!」
「んんっ!んんむうぅぅぅ!!」
 奈央は今度はゑ梨花の美尻のせいで声が出せない。

「大好きだものねぇ?顔面騎乗されるの・・・これで、乳首をこうやって、苛めて・・・」
 そういうとゑ梨花は、奈央の顔の上に跨ったままで、片手の指で奈央の乳首を爪先でギュッと千切れそうになるくらい強く摘み上げ捻り上げた。
「んんぎゅううぅぅぅ!!!んんひゅっ、んんひゅううぅぅぅ!!!」
「あはは!良いのね!?こうされるのが、いいんでしょ!?ねえ、おっしゃい、奈央!お前の淫乱スイッチは、ここなのね!?」
 そう言うと、ゑ梨花は残った片方の乳首も同じ様に摘みあげる。

 奈央は、ムッとする濃厚な淫臭の淫液を、顔の上で腰を盛大に振られ顔中に擦りつけられ、惨めさと美尻の素肌の心地よさ、そしてゑ梨花のケツマンコの淫らさに興奮が頂点に達する。
 そして自分の敏感な性感帯である乳首―――同時に一番弱い弱点を、痛めつけられながら嬲られる。
 激痛と同時に感じる脳天を突き上げる快感。
 乳首と直結していた奈央の隠されていたマゾ神経は、その快感を再びダイレクトでペニスに伝えた。

「あはは!やっぱりここね!奈央、お前の淫乱マゾスイッチが入ったわ!普段、偉そうな事を言ってても、お前はマゾなの。ほら、ペニクリから我慢汁がもうこんなに溢れちゃって!出したい?ドピュドピュって、白いイケナイ液を出したいの?ねえ、奈央?判ってる?『女の子』は出さないのよ!?」
「んんふううぅぅぅ! んんっ、だふぁしへぇ! ふぇーふぃ、、だふぁしふぇえ!!!」
 美少女の様に美しい下着女装した奈央は、ゑ梨花の意地悪な快感嬲りの限界に来たようで、美しい美貌を歪めながら涙を流して、ゑ梨花のケツマンコの下でくぐもった悲鳴を上げながら懇願する。
 
「・・・んふふ、いいわぁ・・・でも、普通には出させないわよ・・・?」
 そう言うとゑ梨花は、奈央のショーツの脇から指を滑り込ませ、その可憐な蕾の菊座を弄り始めた。
 その上体を倒しながら、まるで女性上位の69の体位の様だ。
 途端に甘い悲鳴を上げる奈央、菊座―――奈央のケツマンコがピクピクと痙攣しながら、ゑ梨花の指を1本、2本と咥え込んでいった。
「ふふ、凄いわ、奈央ちゃん。貴女のケツマンコに、ゑ梨花の指が3本も。ほうら、こんなに・・・」
「んひゅっ! ひゅううぅぅ!!」
 ゑ梨花は3本の指で奈央の肛道を繊細に嬲り、肛襞をキュッキュッと摩りながら前立腺を探る。
 やがてお目当ての弱点に辿りついた指が、奈央の前立腺を焦らしながら嬲り始めた。

「んひゅうぅぅ! んひゅっ、ひゅふうぅぅ!!」
 ビクン、ビクンと、ゑ梨花の股の下で美貌を振り乱しながら、華奢な少女の様な美裸身を跳ね上げる奈央。
 青年のペニクリはビクンビクンと激しく上下して下腹部を打ちつける程だ。
 やがて奈央のケツマンコから、ジュクジュクと淫らな音をたてて白濁した腸液が溢れ出て来た。
 それを片指で掬い、奈央のペニクリの亀頭に擦り付けて扱く美貌のゑ梨花。

「んんっー! んんぐううぅぅぅ!! んんぐっ、ぐひゅうぅぅぅ!!!」
「うふふ、凄いわ!もうペニクリがバキバキよ!ケツマンコも淫液がドクドク溢れてきちゃって!いいわ、奈央! ドピュドピュってイケナーイ液をお出しなさい!でもいい!?お前のケツマンコと同時に逝くのよ!?いいわねっ!?」
「んんひゅうぅぅ! ふぁ、ふぁひっ! ふぇふぃふり、ふぇふふぁんふぉと、ひっひょに、いひひまふうぅぅ! んんふぃふぃぃぃぃ! いふっ、いふぅぅ! いっふぁふうぅぅ!!!」
 ゑ梨花の指が、奈央の前立腺をひと際激しくグリグリっと刺激したその瞬間。
 奈央のアナルが、ゑ梨花の3本の指を、千切れるかと思う位に強く締めつけながら痙攣した。
 同時に美しく柔らかいゑ梨花の掌に包まれながら、肉茎を扱かれていた奈央のペニクリからは、白く大量の精液がドピュ、ドピュ、と噴き出す様に射精された。

 奈央の肛奥はジワッと痺れる様な、重く妖しい快感の波に攫われ、全身をゾクゾクっとする快感が駆け巡る。
 同時にゑ梨花の柔らかな温かい掌の甘美な快感にペニクリが耐えきれずに、盛大に射精してしまったのだ。
 弄られていないのに、奈央の持つマゾ乳首がビクビクと痙攣し、顔中に押し付けられたゑ梨花のケツマンコの濃厚な淫臭に、奈央は頭が痺れる様な屈辱の快感に支配されていた。
 奈央は美貌のゑ梨花の股の下で甘く呻きながら、全身を跳ね上げる様にビクン、ビクンと痙攣させて、女装被虐の絶頂に達したのだった。
「うふふ・・・今日も可愛かったわね、奈央ちゃん。私の可愛いお人形さん・・・明日もまた、たっぷり可愛がってあげるわ・・・」


 香山微笑花巡査は、夢が神秘的なものではなく、現実の出来後や問題点を睡眠中に整理したりする働きがあるのを知っていた。
 だが、その点でいうと、この「淫乱さ」はどうなのだろうと思った。
 夢の中に登場する奈央は戸橋ではなく、実は自分自身ではないか?
 そんな気もしたし、その理屈で考えると、この夢の指尻は意外にも香山自身なのかも知れないとも思った。
 自分では戸橋が恋愛対象になる男ではないと思っていたが、無意識領域ではそうではないのかも知れない。
 いやそんな高級な話ではなく、単に自分が戸橋の様に指尻ゑ梨花から愛されたいだけなのかもと思ってみたりもする。
 あれもこれもと考えるのだが、他人を気遣う事は出来ても、自分の事となると不器用極まりない香山微笑花巡査には、結局答えは見いだせなかった。

「えーい、香山は馬鹿です!」
 香山微笑花巡査はそんな自分に活を入れる為に、両頬を平手で挟むようにパチンとやってベッドを抜け出したのだった。


しおりを挟む