おしとやかな令嬢だと思われていますが、実は王国内で私だけ無限にスキルを取得できるので、裏では最強冒険者として暗躍しています。

月海水

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黄金剣を構えて

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 アルレアがスキルによって生み出した黄金剣。

 それは非常に巨大であり、魔獣バルゴに強烈なダメージを与える手段を模索していた私にとって、一つの回答だった。

「くらえ! 我が黄金剣!!」

 黄金剣は基本的に輝くオーラのようなものでできているため、重さは普通の剣と変わらないのか、アルレアはそれを容易く振りかざす。

 金色の斬撃がバルゴを襲った。

 強烈な衝撃波が発生し、辺りに突風が巻き起こる。

「グォォォォォ!!」

 だが。

 バルゴの身体に少しの傷がついたが、それが致命傷になるとは思えなかった。

 足りない。

 アルレアによって作られた黄金剣の武器としての性能は、私のスキルで観察したところ、今まで目にした中でも最強の部類だが、それを扱うアルレアの身体能力が追いついていないようだった。

「……やっぱりか。僕の黄金剣は今まで一撃で全ての敵を両断してきた。この最優のスキルをもって、僕は王国騎士団長としての地位を維持してきた。だけど、今回はそう簡単にいかないことはわかっていたよ。だけど、は負けない」

 アルレアは少しだけ無念そうに笑うと、上空の私を見上げる。

「赤フード! これは君が使ってくれ!!」

 そうして、彼は黄金剣を私に向けて力強く放り投げた。

 私は巨大な剣を確かに受け取る。

「その剣は最高の剣。バルゴに傷をつけられないのは、僕が未熟なだけだ。赤フードが使えば、バルゴに対抗する最大の武器となるはず!」

「ありがとう、アルレア!」

 この剣を他人に預けることは、本当なら避けたかっただろう。

 アルレアの騎士としての誇りが、少なからず傷ついただろう。

 それでも、アルレアは私に黄金剣を託してくれた。

 王国のことを第一に考える彼は、尊敬できる騎士団長だ。

 私はその期待に応える。

 ビッグの背中に乗り、巨大な黄金剣を構えた私は魔獣バルゴを正面から見据えた。

「これで終わりにしましょう、バルゴ」
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