逆らえない欲求

くろねこや

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好奇心

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Curiosityキュリオシティ killedキルド the catキャット
『好奇心は猫を殺す』っていうんだっけ?

そういえばよく動画で、高いところに登ったまま降りられなくなったとか、狭いところに落ちて閉じ込められちゃったとかいう猫を見るよね。
『かわいそうだなー』なんて、同情しながらも他人事で観てたっけ。

そこから助けてもらえるか、
さらに酷い目に遭ってしまうのか、
決まるのはわずかな差によるものだ。
『人との縁』、または『運』といったものの違いだろうか。

家を出る時間をほんの少しずらしただけで、出会いは変わる。事故に遭ったり、ギリギリ回避できたり、……恋に落ちたり。

それを人は『運命』と呼ぶのかもしれない。



僕は高校3年生。
中学から今まで、多いか少ないかわからないけど、3人の女の子に告白されたことがあるくらいの容姿だ。

運動はそこそこできるし、勉強も授業を聴いていればそれなりにできる。
部活は入っていないから、放課後はバスケ部と卓球部の友人たちとは基本別行動だ。2人の部活が休みの時たまにカラオケやゲーセン、映画に行く。
明日から夏休みに入るので、2人ともそろそろ部活を引退して勉強に専念すると言っていた。


両親は共働きで、上に2年前大学進学で家を出た姉ちゃんがいる。

僕は今、両親とアパートで一緒に住んでいることになっているが、仕事が忙しいらしく(2人とも研究職なので仕事場に泊まり込んでいるそうだ)ほとんど家にいない。

子どもの頃は両親が交代で家にいてくれたが、高校に入学してからは『仕事に専念してほしい』と伝えた。
2人とも『研究が生きがい』なのだと、両親の友人が家に泊まりに来たとき、言っていたからだ。
食費だけでなくそこそこ自由に使えるお金も毎月もらえているので何も不満はない。

家事は姉に仕込まれていたので、ある程度はこなせるし、家に帰って乾いた洗濯物を畳み、作り置きした晩ごはんを温めて食べ終えればなにもすることはなかった。


そうなると、健全な男子高校生は受験勉強…ではなく、スマホでエロい動画を観てしまう。
家から一番近い大学に進学するつもりだが、模試ではいつもA判定が出ているので問題ないはずだ。


僕は面倒くさがりで、現在彼女はいない。

一度だけ高2の修学旅行で沖縄に行った時、おかしなテンションで告白されて、隣のクラスの女子と付き合った。
でも、デートにお金がすごくかかるし、そのために全国チェーンの飲食店でバイトしたものの新しく赴任ふにんしてきた店長と合わなくて、高3になった春、受験を理由にバイトを辞め、彼女とも別れた。

セックスは元々興味があったし、彼女から求められたこともあって実際に何度かやってみた。
だけど、正直『こんなものか』と思った。
ゴムをしていたせいなのか、期待値が高すぎたのか。気持ちはいいけど、なんかイマイチだった。

『僕の技術が足りなかったのかもしれない』と、勉強のためにエロ動画を見始めたのが始まりだった。だが、ただ『ヤる』だけでなく、シチュエーションに様々なバリエーションがありすっかりハマってしまった。

正直、女の子相手に気を遣って時間を取られるより、パソコンの画面の中で、気持ちよさそうにしてる女の人を見ている方が楽だし、興味深かった。


『あん…、あ…、あ…』

イヤフォンから、甲高かんだかあえぐ声が聞こえる。壁は薄くないし、1階あたり3世帯しかないアパートだが、左右両隣の部屋に聞こえないよう念のため。

今日の動画は学校の教室で大人のおもちゃを突っ込まれて、男たちに襲われている女子高生という設定のようだ。
無理矢理されているようにしているが、女の子を扱う手たちは優しいように見える。

女子高生の制服を着てるけど、たぶん20歳は超えてるはずだ。たぶん元のバイト先にいた大学生くらいかな。


嘘くさい喘ぎ声に今ひとつな動画を早送りで見終わると、広告動画を経て、自動で次の動画が始まった。


『っ…、っく、ぁ…、やめ…』

大人のおもちゃつながりの動画だろうか。
次はハスキーな声の後ろ姿だ。

薄暗い部屋のベッドの上、赤いヒモで後ろ手に縛られ、小ぶりな尻の…穴の中に、ありえないサイズの極太バイブを…入れられていた。
尻を弄ぶ男の他に、2人の大柄な男達が白い肌をいやらしく撫で回している。浅黒い肌の男達に囲まれて、拘束された身体の白さが際立ち色っぽい。

(まじか…)

男のものであろうゴツい親指に、白くて綺麗な尻をぐいと開かされて、尻の穴に(なんとモザイクがない)黒くてボコボコした卑猥ひわいな形の物をグチュグチュと出し入れされている。
エラを大きく張った巨大な男根の周りに無数のイボイボがついたようなグロい形状だ。
ローションがまとわされており、ぬらぬらと濡れている。亀頭きとう部分は子どものこぶしくらいあり、長さも手首からひじくらいありそうだ。

(あんなに大きなのが入るのか)

その下で力なく揺れているのは…

(ちんこ…ついてる…?)

動画の中で男達に襲われていたのは女の子じゃなくて、若い男のようだった。

ちんこは根元を赤いヒモで縛られてローターか何かが括り付けられているようだ。

嫌がっていた声が、だんだん艶を帯びてきた。

くぐもったブーンという独特の音が聞こえる。尻の穴に押し込まれたバイブのスイッチが入れられたみたいだった。

『…っ、ぁあ…!や…、や…、やめ……!…っがっ…』

刺激に暴れ出す身体を左右から2人の男に抑えつけられ、ついにはもう1人の男のデカいちんこを口に押し込まれて出し入れされはじめた。


カメラのアングルが変わり、口淫を強要された口元が映る。後頭部を掴まれ、長いストロークで腰を振る男によって前後に頭を揺すられている。

大きく口を開かされ、口いっぱいに頬張らされた『それ』を喉の奥まで突っ込まれて苦しいのだろう。時々えずく顔は真っ赤になり目は潤んでいる。


再びカメラのアングルが変わり、左で身体を抑える男の手が、若い男の乳首をつねり出す。よく見るともう片方も電マで刺激されているようだ。

右の男は、尻の穴のバイブを激しく抜き差しし始めた。

左の男は次に、ちんこや尻穴の下に電マを押し付け始める。
なぶられる男の身体が、快感を避けるようにガクガクと左右に暴れ出すが、押さえつけた大きな男たちは抵抗を許さない。

口淫をさせる男の腰の動きと、バイブを抽送する男の手が早まると、白い尻は激しく震えだし、縛めを解かれたちんこから白濁した液体がベッドに散った。

(あんなことされて、イってる)

口を犯す男も少し遅れて達したようだ。身体が痙攣けいれんしているなか精液を喉奥に出されて、吐き出すことを許されず飲み込まされている。

その後、3人の男達のバイブ並みにグロい男根に交代で口と尻を何度も何度も繰り返し犯され、中心の人物が失神しては起こされ、逃げる腰を引き戻され、精液に汚された身体が崩れ落ち動かなくなったところで動画が終わった。

……と。
気づくと僕の下着もぐっちゃりと濡れていた…。

(嘘だろ…、ホモの動画なんかで…)



僕は今、悩んでいた。

あの人はあんなグロテスクなもので、尻の中をいじられ続けて何度も達していた。
男に犯されるのはイヤだけど、大人のおもちゃは気になる。

(試してみたい)

バイトで貯めた金はまだ残っている。この前誕生日を迎えた僕は18歳になっていたので、なんとネットで買えてしまうのだ。

すぐ頼めば明日届く。ちょうど明日から夏休みだ。しかもやはり両親はいない予定だ。


結局、好奇心に勝てなかった。
あの動画に映っていたバイブの大きさはさすがに怖すぎたので、似た形の『初心者向け』と書いてあるサイズのものと、おすすめされたローションをつい買ってしまった。




翌日。13時ごろだった。

『ピンポーン』

荷物が届いたようだ。
僕は読んでいた本を閉じるとドキドキしながら玄関へ向かう。

ドアを開くと大柄な男が立っていた。

「隣の家のものです」

20代後半から30代くらいに見える男の人だった。長めの前髪で顔はよく見えない。

「荷物が家の前に届いていたので、うちのだと思って開けてしまいまして…」

(やばい…!まじか…!)

血の気が引いた。配達の設定を『直接受け取り』に変えるの忘れてたのか。

思考が止まった頭で、開封された箱を他の人に見られたくない一心で男を室内に入れてしまった。

「これは、君の?」

男の手には、あのバイブが剥き出しで握られていた…


『ガチャン、カチャ』

男の背後で、玄関の鍵が閉められる音と、チェーンをかける音がした。





『ヌチャ…ヌチャ』

好奇心は猫を殺すって本当だった。
彼女に使うとか、親に頼まれたとか、適当に誤魔化せたはずなのに、頭が真っ白で何も言えなかった。

僕は動画と同じように、後ろ手に縛られて押さえつけられていた。ズボンと下着はぎ取られ、遠くに投げ捨てられている。

違うのは、ここがベッドの上じゃなく、自宅の廊下だということと、赤いロープではなく、脱がされたシャツの裾で腕を拘束されていることだろうか。

エアコンに冷やされた硬い床に擦れている膝と、後ろ手にされた肩が外れそうで痛いが、正直それどころじゃなかった。

(1人の男にも勝てないのに、あの人は3人も…)

動画の中でなぶられていた男のことを思う。


『ヌチャ、ヌチャ、グチュ、』

現実逃避していた僕は、濡れた粘着質な音と後ろの感覚に引き戻される。
僕の尻の穴をローションを纏わせたゴツゴツの男の指がズルズルと出入りしているのだ。

出す穴のはずなのに、ノズルを突っ込まれ、ローションを直接注がれてたっぷり濡らされたせいで、『今から指を入れるよ』とご丁寧に説明しながら差し入れられた男の指をすんなり受け入れてしまった。

(気持ち悪い…)

排便するときのような、腹が張った時のような変な感覚と、濡らされた尻の中が空気に触れる違和感と。
穴を開くように、たぶん2本くらいの指を閉じたり開いたり、円周に沿うようにぐるりと引き伸ばしたりしながら抽挿しているようだ。
ときどきパチンとローションのフタが開く音がして、プチュっとしぼり出された中身を腹の中に足されるらしく、冷たさに背中が跳ねてしまう。

もう片方の手は、僕の尻をぐにっとつかむと、尻の穴をぐっとさらに開いてくる。

「…なんで、こんなこと…するんですか?」

我ながらバカな質問をしている。
答えは隣の住人が変質者だったから、だ。

「君はこんなふうにされたかったんだろう?」

このような状況でさえなければ、好印象を抱きそうな、低音の響く声だった。

耳に吹き込まれた言葉に『違う!』とは言えなかった。
昨日の動画のように、大柄な男が僕を抑えつけている状況。
動画を見て僕は、『男が男に気持ちよくされる行為』に興味を持ってしまっていた。

答えられない僕に、同意したと思ったらしい男の指はさらに大胆になり動き続けている。

指の数が増やされたようで、圧迫感が増す。
思わず逃げようとする腰を男に何度も引き戻される。

後ろ手に縛られているため上体を起こしていられず肩が痛い。
尻のみを男に持ち上げられており、辛くて体が揺れてしまう。

「この反応だと、ここを弄られるのは初めて?」

男に答えず耐える。しばらく何かを探るようにグチュグチュと尻の中を抉られ続けていると…

「…っあ?」

男の指が腹側の『ある部分』に触れた時だった。
僕の身体が跳ねる。

「あった。ここが前立腺ぜんりつせんだ。男の子が女の子になっちゃう場所」

ぐっぐっと『そこ』を押されると、僕は思わずビクビクしてしまう、

「ぁ…っ、ぐ…っ」

声の漏れる口を抑えたいのに、手は戒められているため叶わない。

「やめ…」

「よかったねぇ、オレの部屋に荷物が届いて」

嫌がっても、泣いても、男は一人で喋りながら僕の感じる場所を擦り続けた。時折崩れ落ちると勃ってしまったちんこは床に擦りつけられて、白濁した液体で線を描いてしまう。

「だって、ハジメテなのに何も知らないでいきなり『あれ』を突っ込んでたら痛いばかりで気持ちよくなかったでしょ」


『ズルッ』

「…っあ」

突然男が尻から指を引き抜いた。
強い刺激から解放されてうれしいはずのに、物足りないような声をあげてしまう。

「抜かれて寂しい?心配しなくても、ほら!」

『グボッ!』

腰を持ち上げられ、ぽっかりと空いていた穴に、今までにない太いものがいきなり奥まで突っ込まれた。

「がああ!!」

いじられ続け、グズグズになった部分への強い刺激に思い切り吐精とせいしてしまう。

「君が欲しかったものだよ…って聞こえてないか…」

無機質で凹凸があるグロテスクな、僕が買ったバイブだった。

「小さめだし、中を拡げてたっぷり濡らしたからハジメテでも簡単に全部入っちゃったね」

小さめだと思って買った『それ』は、さっき目の前に見せられたら思ったより太くて長かった。
固い棒を差し込まれて腹が破れるかと思ったが、男の指にさんざん拓かれた僕の腸は、従順に全てを受け入れている。

異物の存在に慣れてきたところで、男はバイブをズルっと引き出す。
穴の口を刺激するエラの凹凸に、ニセモノとはいえ、男の性器の形をした物に犯されたのだと実感する。

「…っ」

同じ男に無理矢理されて屈辱的くつじょくてきなはずの状況なのに……。
僕は初めての感覚に震えた。


男は取り出したバイブの匂いをクンとかいで、

「腹の奥までは洗えてないか…」

と残念そうに言う。
身体の中の匂いを嗅がれて恥ずかしさに顔が熱くなる。

今日、ディルドがいつ届いてもいいように、僕はシャワーを浴び、指で尻の中を洗っていた。

(指では洗えない奥なんてどうやるんだ)

「まぁ、このあと教えてあげるよ」

僕の心の声が届いたわけではないと思うが、男はそう言って笑い、引き出したバイブにローションをたっぷり垂らすと、もう一度奥に押し込んできた。


「…っあ、…あ、もうやめっ」

そこからはさらに容赦がなかった。
『グボグボヌチュヌチュ』と激しく抽送され、身体を仰向けに返されると角度を変えてさらに突き込まれる。先ほど指で教えられた中の感じるポイントを狙うように、また、少し外すように緩急をつけて。

仰向けにされたことで僕の身体と床に挟まれた腕はしびれて感覚を失い、抵抗する力を無くした僕の脚は、男の思うまま開かされて揺すられるままだ。

ついにはローションのボトルから直接中身全てを奥に注がれ、僕の中は『ジュボジュボ』と耳を覆いたくなるほど卑猥な音を立てている。腹も苦しい。

ふと動きを止めると、

「そろそろ自分で楽しめるかな?」

バイブのスイッチを入れた。

『ブーン』という虫の羽音のような音、身体の中からの振動が始まる。
さらに別のスイッチを入れると、中を攪拌するように頭を大きく振りはじめる。

「飛び出してきちゃうなぁ…」

ローションでずぶずぶにされた僕の肛門から、首を振るバイブが出てきてしまうらしい。

男はポケットからロープを取り出すと、僕の腰に巻き付けて、前から後ろへ、後ろから前に戻すように通し、バイブを押し込んだ状態で器用に縛って固定した。

お尻の割れ目と、ちんことタマの脇に2本のロープが食い込むように通っていて、まるで卑猥な下着を穿かされているみたいだ。


30分くらいだろうか、1時間経ったようにも感じる。男はスマホをいじって暇をつぶしているようだ。

振動のバリエーションはランダムらしく、刺激が弱まった隙に、僕は必死で腕のシャツが解けないか、足でバイブを引き抜けないか身体を捩っていた。

ロープは固く結ばれていて、緩む気配もないばかりか、中を刺激される角度が変わる。

その時、
『ブーーー!』

バイブの振動が強くなった。

リモコンを手に、男は笑ってこちらを見ている。

「だめ…だめ…なんか…クルっ」

先ほど男に刺激され続け、過敏になった中全体を激しく叩かれているからか

「おしっこ…でちゃうから、おねがい…やめ」

「あー、たぶんそれ…」

漏れてしまう。のんびりした男に腹が立つがそれどころではなかった。

「あ…あ…、ぁああ…」

『プシャー』

辛いのに、解放感が身体を満たす。
がくりと身体が崩れて力が入らない。

男はまた、くんと匂いを嗅ぐ。

「混じってるけど、やっぱり潮だ」

初めてなのにすごいね。潮吹きおめでとー、などと言いながら必死な僕を横目にのんびりスマホをいじっている。
と思っていたら、時々『ピロン』という音がして、ずっと写真や動画を撮影されていた事に気づく。

「初バイブの記念に動画に残しておこうね」

笑う男に、拘束されている僕にできることはなかった。

イったばかりなのに、機械は僕のなかで無慈悲に暴れ続けている。

身体は痙攣しているのに、冷えた廊下の床でぼうっとする。玄関の廊下を汚してしてしまった…。

「もう『こっち』を犯してもらわないとイケない身体になっちゃったかもね。『真山まやま結人ゆいとくん』」

男は床の上で荒い息を吐く僕の耳に歯を立て、頭の横に放置されていたダンボールの荷札を撫でた。




僕はいつの間にか意識を失っていたようだ。
気がついた時、一瞬ここがどこかわからなかった。

だが、漏らしてしまった尿と潮、精液の匂い、濡れた床に触れた尻の不快感、後ろ手に縛められた腕、ロープの巻かれた腰、腹の中の圧迫感で、ゆっくりと状況を思い出す。

玄関のドアがガチャンと音を立て、男が外に出ていたことに気づいた。外のもわっとした暑い空気が尻を撫でる。

バイブはバッテリーが切れたのか、中に入れられたまま動かなくなっていた。


遠くで蝉が暑苦しく鳴いているのが聞こえる。

男は自分の部屋からウェットティッシュやタオルなどを持ってきたようだ。
濡れた床を大判のタオルで拭き、僕の身体と床をウェットティッシュで清めると、別のタオルで包み込んだ僕の身体を抱き上げて耳元に囁く。

「うちにおいで。もっと気持ちイイことしてあげる」


僕は……この男が与えてくれた『未知の快感の先』を知りたかった。

その欲求に逆らえず、シューズボックスの上にある玄関の鍵を指差した。
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