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第19話 空想は狸の皮算用?
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「うーん。困ったわね」
「これじゃ造り替えるしかないな」
田舎の領地では何でも買えるわけではないので、基本が手作り。
飲料水にする為の水瓶に溜めている水に濁りと臭みがあると使用人が言うので、原因を探ってみれば濾過装置が破損していたのだった。
山の水はそのまま飲める湧き水もあるのだが、汲んで来るのは大変。
洗濯や炊事などで使う量の水を汲んでくるとすれば一家で数人が水をくむために1日に何往復もしなければならない。
源流域に近いので川の水も綺麗なのだが、川の水はそのまま飲むと水当たりを起こす事がある。時に発熱をするものもいるが、多くは数日嘔吐と下痢に悩まされる。
その為、領民も少ない事だし先代伯爵が隠居したのをきっかけに、川には水を汲み上げる水車を幾つも設置し、そこから流れて来る水は各家庭に濾過装置を置いて生活用水としたのだ。
チェサピックは王都での水しかそれまで飲んだ事がなかったので水には独特の臭みがあると思っていたのだが、領地に来て、濾過装置から水瓶に溜めた水には臭みがなく、味も甘い事を知った。
尤も、その水瓶の水も領民は煮沸してから飲料水としている事を、飲んだ後で知った。
『ちゃんと煮沸した水がポットにあるでしょう?!』
『そんな事をしなくても美味いよ』
『ダメだってば!ここにはお医者様が1人しかいないの。腹を下した者を診るよりも急病人やケガ人を診てもらわないといけないから皆、注意してるのよ』
安全だと判っていても尚、念を押すように注意を払って生きているのが領民。
チェサピックは大いに反省をした事だった。
そんな濾過装置。もう設置して20年以上が経過をしていて、水を通す布や小石、砂は領民達が各家庭にあるものを清掃しているのだが、その小石などを入れている木枠がもう限界だった。
「ウチのも騙し騙し使ってるんですよ。壊れそうな所に木の板を打ち付けてるんですが、釘が刺さる相手の木がもう朽ちてしまっているので補強に打ち付けた木の板が2重、3重になってるんです」
「そろそろ造り替えた方が良いのかも知れないわね」
が、造り替えるにも必要なのは「金」だが、領民全員の分となるとなかなかの金額。
サレス侯爵家から支払われた慰謝料で何とかなりそうなのだが、ピレニーは使わないと言った。
「使ってしまうと許した事になるでしょう?」
ピレニーの中でまだ許せない気持ちがあるのかと思ったが、少し違った。
レオカディオに対しての気持ちはもう無いのだが、言われた言葉はずっと矜持を傷つけたまま。チェサピックが駄犬と言われてきた言葉に傷ついて来たように、ピレニーも傷ついて来た。
チェサピックはピレニーの言葉で払拭できたが、ピレニーは慰謝料代わりの賃金を払ってもらった事で【金で解決】した事になっている。
傷つけられた矜持を金を使う事で許す自分が受け入れられないのだ。
「よし。それじゃぁ新しいのを作ろう」
「だから作るためのお金がないのよ」
「ないなら作ればいい」
「どうやって?」
チェサピックには1つの案があった。領民に飲料水を届けているこの濾過装置を王都で売るのだ。
隣国では当たり前になっている濾過装置でもソクラノ王国では普及をしていない。
何故かと言えば木枠の板は植林している木々を利用すればいいのだが、その木々はメインが家屋を建てるために使われていて濾過装置に使用する木材の大きさは帯に短し襷に長しで加工する事がない。
わざわざ柱や壁にする長い木材を短く切ってしまうのは材料の無駄になると考えられていたし、何より濾過をする為の小石と砂は川のもので無くてはならない。
海にも砂や小石はあるものの塩気を抜くのに莫大な金がかかってしまい効率が悪い。
結果的に濾過装置1台で家屋一棟より金額が掛かってしまう。
「無理よ。高額過ぎて誰も買ってくれないわよ」
「だからだよ。使うのはこれだ」
チェサピックが手にしたのは家屋用に加工した木材の端切れ。
長さにして30cmほど。幅も壁に使うものなら同じく30cm。
「これで30cm四方の小さい木箱を作るんだよ」
「それじゃ生活に使う水は賄えないわ」
「それはここの生活だからだよ。王都の平民は飲料や炊事に使う分があればいいんだ。食器や衣類を洗っているのは用水路だし、飲料用に取水してる場も限られていて皆、汲みに来る」
木枠はそれまで使い道がなく、半分ほどの大きさにわざわざ切って暖炉や竈に放り込んでいた。
「小さいサイズなら家で洗う事も出来るし、木枠がダメになれば木枠だけを売ればいい。テナントを王都に作ってそれぞれの部材もパーツ売りをすればいいんだ。例えばだ」
チェサピックは全てをひと揃いにしたセット売りは1台10万バウ。
そこに入れる炭、砂、砂利、小石は各2万バウ。そして木枠は3万バウ。
バラバラで買えば11万バウだがセットは1万安い。
そして買い替えとなった時は、それまで使っていた濾過装置を2万バウで引き取り新品のセットは9万バウで売る。各パーツが交換となる時、砂だけ、小石だけとはならずおそらくセット買いになる。
引き取ったセットは洗えばまた売れる。
問題は量だが、現在領民の家に設置している濾過装置は1軒かなり大型なので小分けにするセット売りの25個分ほどになる。200軒ほどあるので王都で売る5000個分になる。
領地には水車も大きくし、各家庭ではなく少し大きめのもの1台を10軒ほどが使う。
「そんな事をしたら川の石も砂も無くなっちゃうわ。王都の民が何人いると思ってるの」
「そこだよ。おそらく最初に買えるのは一部だけ。パーツ売りをすればそれまで使っていた小石などはどうする?回収すればいいんだよ。それを洗ってまたパーツとして売る。先ずはもう廃屋となった家の濾過装置を解体して売ってみよう。何もしないよりやってみてダメな所を改善すればいい。1つ売れれば3軒分の補修代にはなるさ」
「そうね…端切れも売り物になるなら取り敢えず10個ほど作って・・・お母様に相談してみようかしら」
「それはいいね。茶会で使って貰って茶の味を知って貰えば貴族が買ってくれるかも知れない。狙いは貴族の屋敷で働く使用人だ。彼らもその水を飲むだろうから口コミで広めてくれるかも知れない」
「やる前から狸の皮算用はしないの!」
早速廃屋になった家にあった濾過装置を解体し、端切れで木枠を作る。
15個出来たセットを持って、ピレニーとチェサピックは今度は荷馬車で王都に向かったのだった。
★~★
次は18時10分です
「これじゃ造り替えるしかないな」
田舎の領地では何でも買えるわけではないので、基本が手作り。
飲料水にする為の水瓶に溜めている水に濁りと臭みがあると使用人が言うので、原因を探ってみれば濾過装置が破損していたのだった。
山の水はそのまま飲める湧き水もあるのだが、汲んで来るのは大変。
洗濯や炊事などで使う量の水を汲んでくるとすれば一家で数人が水をくむために1日に何往復もしなければならない。
源流域に近いので川の水も綺麗なのだが、川の水はそのまま飲むと水当たりを起こす事がある。時に発熱をするものもいるが、多くは数日嘔吐と下痢に悩まされる。
その為、領民も少ない事だし先代伯爵が隠居したのをきっかけに、川には水を汲み上げる水車を幾つも設置し、そこから流れて来る水は各家庭に濾過装置を置いて生活用水としたのだ。
チェサピックは王都での水しかそれまで飲んだ事がなかったので水には独特の臭みがあると思っていたのだが、領地に来て、濾過装置から水瓶に溜めた水には臭みがなく、味も甘い事を知った。
尤も、その水瓶の水も領民は煮沸してから飲料水としている事を、飲んだ後で知った。
『ちゃんと煮沸した水がポットにあるでしょう?!』
『そんな事をしなくても美味いよ』
『ダメだってば!ここにはお医者様が1人しかいないの。腹を下した者を診るよりも急病人やケガ人を診てもらわないといけないから皆、注意してるのよ』
安全だと判っていても尚、念を押すように注意を払って生きているのが領民。
チェサピックは大いに反省をした事だった。
そんな濾過装置。もう設置して20年以上が経過をしていて、水を通す布や小石、砂は領民達が各家庭にあるものを清掃しているのだが、その小石などを入れている木枠がもう限界だった。
「ウチのも騙し騙し使ってるんですよ。壊れそうな所に木の板を打ち付けてるんですが、釘が刺さる相手の木がもう朽ちてしまっているので補強に打ち付けた木の板が2重、3重になってるんです」
「そろそろ造り替えた方が良いのかも知れないわね」
が、造り替えるにも必要なのは「金」だが、領民全員の分となるとなかなかの金額。
サレス侯爵家から支払われた慰謝料で何とかなりそうなのだが、ピレニーは使わないと言った。
「使ってしまうと許した事になるでしょう?」
ピレニーの中でまだ許せない気持ちがあるのかと思ったが、少し違った。
レオカディオに対しての気持ちはもう無いのだが、言われた言葉はずっと矜持を傷つけたまま。チェサピックが駄犬と言われてきた言葉に傷ついて来たように、ピレニーも傷ついて来た。
チェサピックはピレニーの言葉で払拭できたが、ピレニーは慰謝料代わりの賃金を払ってもらった事で【金で解決】した事になっている。
傷つけられた矜持を金を使う事で許す自分が受け入れられないのだ。
「よし。それじゃぁ新しいのを作ろう」
「だから作るためのお金がないのよ」
「ないなら作ればいい」
「どうやって?」
チェサピックには1つの案があった。領民に飲料水を届けているこの濾過装置を王都で売るのだ。
隣国では当たり前になっている濾過装置でもソクラノ王国では普及をしていない。
何故かと言えば木枠の板は植林している木々を利用すればいいのだが、その木々はメインが家屋を建てるために使われていて濾過装置に使用する木材の大きさは帯に短し襷に長しで加工する事がない。
わざわざ柱や壁にする長い木材を短く切ってしまうのは材料の無駄になると考えられていたし、何より濾過をする為の小石と砂は川のもので無くてはならない。
海にも砂や小石はあるものの塩気を抜くのに莫大な金がかかってしまい効率が悪い。
結果的に濾過装置1台で家屋一棟より金額が掛かってしまう。
「無理よ。高額過ぎて誰も買ってくれないわよ」
「だからだよ。使うのはこれだ」
チェサピックが手にしたのは家屋用に加工した木材の端切れ。
長さにして30cmほど。幅も壁に使うものなら同じく30cm。
「これで30cm四方の小さい木箱を作るんだよ」
「それじゃ生活に使う水は賄えないわ」
「それはここの生活だからだよ。王都の平民は飲料や炊事に使う分があればいいんだ。食器や衣類を洗っているのは用水路だし、飲料用に取水してる場も限られていて皆、汲みに来る」
木枠はそれまで使い道がなく、半分ほどの大きさにわざわざ切って暖炉や竈に放り込んでいた。
「小さいサイズなら家で洗う事も出来るし、木枠がダメになれば木枠だけを売ればいい。テナントを王都に作ってそれぞれの部材もパーツ売りをすればいいんだ。例えばだ」
チェサピックは全てをひと揃いにしたセット売りは1台10万バウ。
そこに入れる炭、砂、砂利、小石は各2万バウ。そして木枠は3万バウ。
バラバラで買えば11万バウだがセットは1万安い。
そして買い替えとなった時は、それまで使っていた濾過装置を2万バウで引き取り新品のセットは9万バウで売る。各パーツが交換となる時、砂だけ、小石だけとはならずおそらくセット買いになる。
引き取ったセットは洗えばまた売れる。
問題は量だが、現在領民の家に設置している濾過装置は1軒かなり大型なので小分けにするセット売りの25個分ほどになる。200軒ほどあるので王都で売る5000個分になる。
領地には水車も大きくし、各家庭ではなく少し大きめのもの1台を10軒ほどが使う。
「そんな事をしたら川の石も砂も無くなっちゃうわ。王都の民が何人いると思ってるの」
「そこだよ。おそらく最初に買えるのは一部だけ。パーツ売りをすればそれまで使っていた小石などはどうする?回収すればいいんだよ。それを洗ってまたパーツとして売る。先ずはもう廃屋となった家の濾過装置を解体して売ってみよう。何もしないよりやってみてダメな所を改善すればいい。1つ売れれば3軒分の補修代にはなるさ」
「そうね…端切れも売り物になるなら取り敢えず10個ほど作って・・・お母様に相談してみようかしら」
「それはいいね。茶会で使って貰って茶の味を知って貰えば貴族が買ってくれるかも知れない。狙いは貴族の屋敷で働く使用人だ。彼らもその水を飲むだろうから口コミで広めてくれるかも知れない」
「やる前から狸の皮算用はしないの!」
早速廃屋になった家にあった濾過装置を解体し、端切れで木枠を作る。
15個出来たセットを持って、ピレニーとチェサピックは今度は荷馬車で王都に向かったのだった。
★~★
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