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VOL:9 2度目の誘い
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「コナー様」
驚きも感じながら人と人の間をすり抜けるように道の脇に出ればリヒトも勤務帰りなのだろうか。愛馬の手綱を手にサーシャに向かって手を振っていた。
「昨日も言おうと思ったんだが、家名だなんて遠慮しないで名前で呼んでくれていいんだ」
「そんなわけには。コナー様は伯爵様ですし、私は男爵家ですから」
わざと卑下するのであれば嫌味にも感じるが、リヒトにはサーシャが本当にそう考えているのだろうと何故か好意的にその言葉を受け止めた。
リヒト自身もどうしてそう考えてしまったのか。理由が判らない。
今まで付き合ってきた恋人たちと違うのはこれが「ゲーム」だからかと思うのだが、それを抜きにしても女性は下心があって、あざといと思っていたのにサーシャにはそんな気持ちが沸かなかった。
本当は今日、こんな目立つ場に来る予定はなかった。
昨日もサーシャを置いて「予定通り」に行動をしたのだが、あの後アベルが「リヒトと役を変わりたい」と言い出し、終いには「ゲームは止めよう」とまで言い出した。
筋書きが変わるし、始めてしまったゲームは最後まで行なう事がルールだからとビアンカとエルサが納得をせず、フランクはアベルを怪訝そうに見た。
そんなアベルは「俺は降りる。掛けた金は勝手にお前らで分けろ」と屋敷に戻ってしまった。今朝になりエルサにアベルの様子を尋ねたが「棟が違うから知らない」と他人事。
リヒトから見たアベルは「冷酷で残忍な男」だった。面白いことで違法でないならなんでもやる。例えそれが誰かの心をズタズタにしてしまうような事でも泣き叫んだり、追い縋っている姿を見て腹を抱えて笑うような男。それがリヒトからみたアベルだった。
異母妹のエルサに対しても慈悲はなく、アベルのエルサに対する扱いは人形に等しい。尤もエルサも異母兄のアベルに対しては特に感情を持っておらず、どっちもどっちだが。
他者を蔑んでせせら笑うのが常だったアベルの本当の感情を垣間見た気がしてリヒトはアベルに対し焦りを感じ、ビアンカに言われるがままに「二度目の誘い」をする為にこの場に来た。
決行の予定はフランクが自由に動ける時間が長い明後日だった。
5人は毎日暇を持て余している訳ではなく、リヒトは騎士の任務があるしビアンカやエルサは習い事だったり茶会の予定もある。フランクやアベルは父親から近い将来後を継ぐ家の経営など引継ぎの為に連れ出さたりもする。
疎かにすれば下の弟妹達に今の立ち位置をあっさり奪われ、僅かな金を手切れ金とされて放り出されるであろう事は各々が良く知っている。今の生活を続け享受したければ「役割」は果たさなければならない。
サーシャの仕事に他者の変わりがいるように、ビアンカたちにも同じように代わりがいる。騎士のリヒトも同じで素行不良や借金が判れば直ちに騎士の名誉すら剥奪される。
騎士は酒の飲むのも博打をするのも女関係も咎められる時は「範囲を超えた」時だけである。
リヒトの中に【アベルが抜け駆け】するんじゃないか?そう思う気持ちが市場に足を向けさせたし、リヒトも「早く行かなきゃ」何故かそう感じた。
今回の「筋書」は高級なレストランに連れていき、場違いである事に恥じ入る姿を遠目でビアンカたちが観察する。リヒトはサーシャに酒も勧め、酔わせて関係に深さを持たせる。
関係さえ進めれば、サーシャのようなタイプの女は従順になるというのがエルサの見解。
リヒトも令嬢の多くは酒が入るとより開放的になるのは知っていた。ただ泥酔だったり酩酊状態だとリヒトに分が悪い。シラフになった時にも覚えている事が大前提。
訴えられれば負けるのは大抵男の方だった。
が、リヒトはそんな邪な筋書きを悔いた。
名も知らない野に咲く小さな花がゆったりと心を癒す。例えるならばそんな笑顔でリヒトに返事を返すサーシャにリヒトの心臓がドクドクと音を立てて早鐘を打った。
こんな薄汚い下心で酔わせたサーシャの唇、あわよくば純潔を奪う事にリヒトの中の数少ない良心がストップをかける。抑制する気持ちなどもう持ち合わせていないかと思っていたがそうでもなかったようだ。
「どうなさったのです?このような場所まで」
サーシャの言葉にリヒトの汚れた心が浄化されていく気持ちにすらなってしまう。
自然とリヒトは偽りで無く本当の表情を浮かべてサーシャに声を返した。
「昨日はすまなかった」
「いいえ。お勤めですもの。御用はお済に?」
「あ・・・うん。遅れずに・・・済んだ」
招集などなかった。
リヒトはそれが「筋書」である事は口が裂けても言えない。
嘘で塗り固めて来た表のリヒト。サーシャの笑顔に「嘘」という泥を投げつけているようで心苦しかった。せめて今、この場でも「置いていくなんて酷いです」「寂しかったです」そうやって罵ったり、縋るような言葉を口にしてくれたら心が軽くなるのに。悔やむ気持ちがリヒトの心を満たしていく。
「お詫びと言っては何だが‥‥夕食を一緒にどうかと思って」
今までの令嬢ならこれでガッツリ食いついて来た。
頭の中に「断ってくれ」そんな声が響く。
リヒトの言葉にサーシャは財布の中身を思い浮かべた。
いつも残業になり日が落ちての帰宅に備えて辻馬車代は持っているが、どこかに食事に立ち寄るような金は持っていた事がない。
朝はメアリに返すために5万クルと言う大金を持っていたが、今の所持金で食事は無理。リヒトに向かって返す言葉は断りだった。
「昨日の事ならもう気になさらないでください。それに今日は母に早く帰ると伝えてあったので」
金がないとは恥ずかしくて言えない。持ち合わせがないので行けないと答えてしまえば「奢るから」と言われた時にまた断りの言葉を考えねばならなくなる。
金が理由ではなく家族ならリヒトもそれ以上誘う事も難しい。
サーシャの言葉にリヒトは安堵しつつ、本心から言葉が口を突いて出た。
「次っ!次は何時が休み?今度は招集があっても行かなくていい日を――」
「コナー様、それは難しいです。だって王族の方のご予定は不規則ですし」
失言だったとリヒトは焦る。
こんなに手綱を握る手に汗を感じた事はない。
同時にサーシャに決定権を握られているとさえ錯覚する気持ちにゾクゾクしてしまいそうになる。
「じゃぁ食事。夕食をご馳走するよ。明日もこの時間?迎えに来るからさ」
「明日はコナー様も勤務があるのではありませんか?」
「いや、シフトを変わって貰う。君に合わせるよ」
「そんな。私に合わせて頂く事は出来ません。今週は母の介護があるので難しいのですが来週なら早番なので13時には終わります。夕食ではなく遅めの昼食になってしまいますが」
「昼食・・・いいんだ。それでも。来週だね。判った」
リヒトは頭の中でビアンカたちの予定を必死で思い出した。
フランクは5日後から父親と共に領地に出向いて3週間は戻ってこない。ビアンカとエルサは来週茶会の予定がぎっしり。
それまで「気の置けない仲間」と思っていた彼らと関係のない所でサーシャとの時間が取れる事に自然と表情が和らぎ、何故だか判らないが純粋に嬉しかった。
「あ、すみません。辻馬車が来たようなので」
「突然来た上に引き留めてしまったね」
「いいえ。では来週楽しみにしています」
「うん。僕もだ」
「ではコナー様、ごきげんよう」
「あの…名前で呼んでくれないか?構わないからさ」
「は、はい…リ・・・リヒト様」
照れくさそうに俯きがちになって小さくなったサーシャの声はリヒトの名を告げた。
瞬時にリヒトの心臓がギュっと収縮しリヒトは経験した事のない心地よい胸の痛みを感じた。
驚きも感じながら人と人の間をすり抜けるように道の脇に出ればリヒトも勤務帰りなのだろうか。愛馬の手綱を手にサーシャに向かって手を振っていた。
「昨日も言おうと思ったんだが、家名だなんて遠慮しないで名前で呼んでくれていいんだ」
「そんなわけには。コナー様は伯爵様ですし、私は男爵家ですから」
わざと卑下するのであれば嫌味にも感じるが、リヒトにはサーシャが本当にそう考えているのだろうと何故か好意的にその言葉を受け止めた。
リヒト自身もどうしてそう考えてしまったのか。理由が判らない。
今まで付き合ってきた恋人たちと違うのはこれが「ゲーム」だからかと思うのだが、それを抜きにしても女性は下心があって、あざといと思っていたのにサーシャにはそんな気持ちが沸かなかった。
本当は今日、こんな目立つ場に来る予定はなかった。
昨日もサーシャを置いて「予定通り」に行動をしたのだが、あの後アベルが「リヒトと役を変わりたい」と言い出し、終いには「ゲームは止めよう」とまで言い出した。
筋書きが変わるし、始めてしまったゲームは最後まで行なう事がルールだからとビアンカとエルサが納得をせず、フランクはアベルを怪訝そうに見た。
そんなアベルは「俺は降りる。掛けた金は勝手にお前らで分けろ」と屋敷に戻ってしまった。今朝になりエルサにアベルの様子を尋ねたが「棟が違うから知らない」と他人事。
リヒトから見たアベルは「冷酷で残忍な男」だった。面白いことで違法でないならなんでもやる。例えそれが誰かの心をズタズタにしてしまうような事でも泣き叫んだり、追い縋っている姿を見て腹を抱えて笑うような男。それがリヒトからみたアベルだった。
異母妹のエルサに対しても慈悲はなく、アベルのエルサに対する扱いは人形に等しい。尤もエルサも異母兄のアベルに対しては特に感情を持っておらず、どっちもどっちだが。
他者を蔑んでせせら笑うのが常だったアベルの本当の感情を垣間見た気がしてリヒトはアベルに対し焦りを感じ、ビアンカに言われるがままに「二度目の誘い」をする為にこの場に来た。
決行の予定はフランクが自由に動ける時間が長い明後日だった。
5人は毎日暇を持て余している訳ではなく、リヒトは騎士の任務があるしビアンカやエルサは習い事だったり茶会の予定もある。フランクやアベルは父親から近い将来後を継ぐ家の経営など引継ぎの為に連れ出さたりもする。
疎かにすれば下の弟妹達に今の立ち位置をあっさり奪われ、僅かな金を手切れ金とされて放り出されるであろう事は各々が良く知っている。今の生活を続け享受したければ「役割」は果たさなければならない。
サーシャの仕事に他者の変わりがいるように、ビアンカたちにも同じように代わりがいる。騎士のリヒトも同じで素行不良や借金が判れば直ちに騎士の名誉すら剥奪される。
騎士は酒の飲むのも博打をするのも女関係も咎められる時は「範囲を超えた」時だけである。
リヒトの中に【アベルが抜け駆け】するんじゃないか?そう思う気持ちが市場に足を向けさせたし、リヒトも「早く行かなきゃ」何故かそう感じた。
今回の「筋書」は高級なレストランに連れていき、場違いである事に恥じ入る姿を遠目でビアンカたちが観察する。リヒトはサーシャに酒も勧め、酔わせて関係に深さを持たせる。
関係さえ進めれば、サーシャのようなタイプの女は従順になるというのがエルサの見解。
リヒトも令嬢の多くは酒が入るとより開放的になるのは知っていた。ただ泥酔だったり酩酊状態だとリヒトに分が悪い。シラフになった時にも覚えている事が大前提。
訴えられれば負けるのは大抵男の方だった。
が、リヒトはそんな邪な筋書きを悔いた。
名も知らない野に咲く小さな花がゆったりと心を癒す。例えるならばそんな笑顔でリヒトに返事を返すサーシャにリヒトの心臓がドクドクと音を立てて早鐘を打った。
こんな薄汚い下心で酔わせたサーシャの唇、あわよくば純潔を奪う事にリヒトの中の数少ない良心がストップをかける。抑制する気持ちなどもう持ち合わせていないかと思っていたがそうでもなかったようだ。
「どうなさったのです?このような場所まで」
サーシャの言葉にリヒトの汚れた心が浄化されていく気持ちにすらなってしまう。
自然とリヒトは偽りで無く本当の表情を浮かべてサーシャに声を返した。
「昨日はすまなかった」
「いいえ。お勤めですもの。御用はお済に?」
「あ・・・うん。遅れずに・・・済んだ」
招集などなかった。
リヒトはそれが「筋書」である事は口が裂けても言えない。
嘘で塗り固めて来た表のリヒト。サーシャの笑顔に「嘘」という泥を投げつけているようで心苦しかった。せめて今、この場でも「置いていくなんて酷いです」「寂しかったです」そうやって罵ったり、縋るような言葉を口にしてくれたら心が軽くなるのに。悔やむ気持ちがリヒトの心を満たしていく。
「お詫びと言っては何だが‥‥夕食を一緒にどうかと思って」
今までの令嬢ならこれでガッツリ食いついて来た。
頭の中に「断ってくれ」そんな声が響く。
リヒトの言葉にサーシャは財布の中身を思い浮かべた。
いつも残業になり日が落ちての帰宅に備えて辻馬車代は持っているが、どこかに食事に立ち寄るような金は持っていた事がない。
朝はメアリに返すために5万クルと言う大金を持っていたが、今の所持金で食事は無理。リヒトに向かって返す言葉は断りだった。
「昨日の事ならもう気になさらないでください。それに今日は母に早く帰ると伝えてあったので」
金がないとは恥ずかしくて言えない。持ち合わせがないので行けないと答えてしまえば「奢るから」と言われた時にまた断りの言葉を考えねばならなくなる。
金が理由ではなく家族ならリヒトもそれ以上誘う事も難しい。
サーシャの言葉にリヒトは安堵しつつ、本心から言葉が口を突いて出た。
「次っ!次は何時が休み?今度は招集があっても行かなくていい日を――」
「コナー様、それは難しいです。だって王族の方のご予定は不規則ですし」
失言だったとリヒトは焦る。
こんなに手綱を握る手に汗を感じた事はない。
同時にサーシャに決定権を握られているとさえ錯覚する気持ちにゾクゾクしてしまいそうになる。
「じゃぁ食事。夕食をご馳走するよ。明日もこの時間?迎えに来るからさ」
「明日はコナー様も勤務があるのではありませんか?」
「いや、シフトを変わって貰う。君に合わせるよ」
「そんな。私に合わせて頂く事は出来ません。今週は母の介護があるので難しいのですが来週なら早番なので13時には終わります。夕食ではなく遅めの昼食になってしまいますが」
「昼食・・・いいんだ。それでも。来週だね。判った」
リヒトは頭の中でビアンカたちの予定を必死で思い出した。
フランクは5日後から父親と共に領地に出向いて3週間は戻ってこない。ビアンカとエルサは来週茶会の予定がぎっしり。
それまで「気の置けない仲間」と思っていた彼らと関係のない所でサーシャとの時間が取れる事に自然と表情が和らぎ、何故だか判らないが純粋に嬉しかった。
「あ、すみません。辻馬車が来たようなので」
「突然来た上に引き留めてしまったね」
「いいえ。では来週楽しみにしています」
「うん。僕もだ」
「ではコナー様、ごきげんよう」
「あの…名前で呼んでくれないか?構わないからさ」
「は、はい…リ・・・リヒト様」
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