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VOL:12 出待ちするリヒト
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ビアンカとエルサがせっせと茶会で悪評を広めている中、遂にリヒトとサーシャが初めて食事を共にする日がやってきた。
シフトを夜勤に切り替えて貰ったリヒトは海産物を扱う市場の出口でサーシャを待った。
それは【来週なら】と約束をした日からピッタリ1週間となる7日目。
サーシャのシフトも切り替わった当日だった。
「やぁサーシャ。約束通り食事に行こう」
「コナー伯・・・リヒト様っ?!」
確かに約束はしたが、それが今日だとは思いもしなかったサーシャは大いに驚いた。シフトが変わってその日とは考えもしていなかったのでてっきり前回同様に手紙が来るものだと思っており、金の用意も無い。
流石に今回は断れないだろうと一旦家に戻ろうとしたが、リヒトは「ご馳走すると言った男のメンツを保たせて」とサーシャに仔犬のような目で縋った。
個室も用意をしてくれるお値段もそれなりなレストランに誘うとサーシャの顔色が悪い。
リヒトはエスコートをしながらサーシャに言った。
「今週の勤務は今日と同じ時間に終わるんだろう?」
「はい、そうです」
「なら、明日は‥‥サーシャに御馳走して欲しいな。前々から食べてみたいと思ってたものがあるんだ」
「前々から?ですが…恥ずかしい話、あまり高価なものは払えな――」
「思ってるほどのものじゃないと思うよ。だから安心して」
個室に入ったリヒトはスマートなエスコートで「裏の顔」を一切表に出さず、その日はサーシャの手をエスコートする時以外は触れる事も無く、「安心」を感じさせる距離感を保った。
サーシャの目が飛び出るような金額の料理は、思わず息も一緒に飲みこんでしまうほど絶品で「何個でもどうぞ」と深めの籠に盛られたパンは溶けるように柔らかかった。
翌日もリヒトはサーシャの出待ちをして「今日はご馳走してもらうよ」と微笑み、サーシャに買わせたのは屋台の串肉だった。
「公園のベンチに腰かけて、青空の下で食べるのが実は夢だったんだ」
あながち嘘ではない。
騎士になりたての頃に同僚たちと一度だけ食べた事はある。だがリヒトの母親は元王女。行動に問題ありと同僚たちと共に処分を受けて1週間鍛錬場の草むしりを罰として与えられてしまった。
その時は気にした事も無かったが、リヒトは3桁に近い巡目だが王位継承権も持っていたためである。
「これでは昨日のお食事代の何十分の1にしかなりませんっ」
「そうかな?でもこうやって食べる串は・・・僕には金以上に価値があるんだ」
過去に処罰を受けた事をサーシャに話すリヒト。
本当に食べたかったのは嘘ではないし、王太子に子も生まれた今はもう当時のように処罰をされる事も無い。
「それでもと言うなら‥‥明日は向こうの屋台のホットドッグをご馳走してくれるかな?」
「そんなので良いんですか?ちゃんとしたレストラ――」
「僕はこれが食べたいんだ。ただ食べるだけじゃない・・・」
言葉を切らせたリヒトはサーシャを優し気に見つめた。
「隣にサーシャ。君がいるって思いながら・・・空の下で食べたいんだ」
妹のカーラに買ってやった大量の恋愛小説を読んだリヒトはその中のセリフを引用し、さも自分の言葉にしてサーシャに告げた。
サーシャも全ての恋愛小説を読んだ事があるわけでは無く、引用元は知らない。
ただ、リヒトの母親が元王女である事は知っていて、広い意味で王族でもあるリヒトには自分たちでは考え付かないような気苦労もあるんだろうとリヒトの提案を受け入れる事にした。
サーシャが13時で終わるシフトは10日間、その間リヒトはずっと夜勤。
6日目には屋台の昼食を食べた後、眠くなってしまいウトウトと船を漕ぎ始めてしまった。
デスクワークが主の文官には夜勤でも3時間の睡眠時間があるが、騎士であるリヒトにはない。近衛騎士は王族を警護するため、交代要員が来るまで両陛下や王太子、王子や王女の部屋の前で寝ずの番で一晩中立っているのだ。
中には立ったまま眠る猛者もいるにはいるが、風に庭の木の葉が揺れて音を出せば目が覚める。夜勤の開けるのは午前10時で午前8時から来た早番の騎士との引継ぎがある。
王宮からサーシャが働いている市場までは馬で1時間。
寝ている暇もなく、リヒトはサーシャの元にやって来て出待ちをする。
夕方になりサーシャと別れた後は、ビアンカの屋敷に行き「順調に距離は縮めているが食事には乗ってこない」と嘘の報告をして、それから王宮に向かい夜勤の任務に入る。
ビアンカの元に行かなければ仮眠は取れるが、何も音沙汰がないとビアンカが探りを入れる可能性もあってリヒトはそれを防ぎたかった。
「大丈夫ですか?昨日もですが顔色が良くありません。眠れていますか?」
サーシャの偽りのない気遣いにリヒトは胸の中がジーンと熱くなる。
腰を下ろすのは問題ないが眠るとゴツゴツした地面が後頭部に食い込む。
背に腹は代えられないし、リヒトが負担してくれた初日の昼食代にはここ数日屋台でサーシャが2人分の昼食を買っても追いつくような金額ではない。
せめてもの対価となればとサーシャは膝枕を申し出た。
その日からサーシャのシフトの切り替わりまで屋台で買った簡単な昼食の後、リヒトは公園の木陰でサーシャの膝枕で仮眠を取る事が出来た。
2時間程眠り、午後の茶の時間に薄っすらと額に吹き出た汗の粒をサーシャがそっとハンカチに吸わせる感触にリヒトが目を開けると風に髪の毛先を緩く靡かせたサーシャが「起こしてしまいましたね」と詫びる姿が目に映る。
「もう少しだけ寝かせてくれるか?」
「どうぞ。私は本を読んでいますので」
サーシャの声が心地よい子守唄となってリヒトはまた眠りに落ちる。
――幸せってこういう事なんだろうな――
恋人といた時は、取り敢えず体を繋げておくかと考えたものだったが、サーシャに対してはそんな気持ちが起きない。
確かに、手をつなぐだけでなく胸の中に抱きしめたい気持ちが沸く事もあるし、リヒトに話しかける唇を塞いでしまいたいと思う事もある。だが、強い理性で「大事にしたい」とリヒトはサーシャに手を出さなかった。
警戒心を解こうとしたのではなく、リヒトは薄氷の上を歩いているようなもので一つ間違えば凍てつく水の中に堕ちてしまうだろう。
幼い頃、祖母が口癖のように「行いは必ず自分に返って来る。良いことも、悪い事も」そう言っていた言葉がリヒトを縛っている。
サーシャとの出会い、そしてこの関係に至る初期はいずれサーシャが知る日が来る。
その時に「気持ちに嘘偽りはない」と信じて貰えるように。
サーシャもまたリヒトに対しては違った感情が芽生えていた。
憧れの人だったリヒト。
平民と同じように屋台の安い食べ物を子供のようにかぶり付き、あっという間に食べきってしまう。屈託なく見せる笑顔は24歳という年齢よりもずっと若さを感じさせて悪戯好きな少年を思わせる。
已むに已まれずとは言え、無防備に仮眠を取るリヒトの寝顔を見ていると憧れとは違う愛おしさが心の中に広がっていく。
劇場の件はラウロには感謝しかない。
確かにチケットをそのまま持っていたら「未練がましい」とリヒトに思われたかも知れないし、粘着質と引かれたかも知れない。
――あれは招集だったんだもの。仕方のない事だったのよ――
サーシャのシフトが変わると、リヒトは時間を見つけて少し薄暗くなった道を帰宅するサーシャに付き添うようになった。リヒトが来ない日は辻馬車に乗るが、リヒトが出待ちをしている日は馬を下りたリヒトと愛馬とサーシャがエトナ男爵家までを並んで歩く。
「正式に父上に婚約を申し込んでもらうから。その日までは」
そう言ってリヒトは門番のいない入り口門までサーシャを送る。
3カ月も経つと並んで歩くだけでなく手を繋いで歩くようになり、別れ際に離れる手に残る温もりを寂しく感じる事もあった。
「じゃぁ、また」
「はい、リヒト様も気を付けてお戻りくださいませ」
「うん。ありがとう。‥‥サーシャ‥‥」
「はい?」
「(愛してる)‥‥いや、良い夢を」
飲み込んだ言葉をリヒトは笑顔で誤魔化した。
サーシャは気が付かず「はい、リヒト様も良い夢を」と手を振り玄関に向かった。
幸せに浸るリヒトは気が付かなかった。
ここ2、3週間の間、2人から少し離れたところをつけて来る男がいた事に。
シフトを夜勤に切り替えて貰ったリヒトは海産物を扱う市場の出口でサーシャを待った。
それは【来週なら】と約束をした日からピッタリ1週間となる7日目。
サーシャのシフトも切り替わった当日だった。
「やぁサーシャ。約束通り食事に行こう」
「コナー伯・・・リヒト様っ?!」
確かに約束はしたが、それが今日だとは思いもしなかったサーシャは大いに驚いた。シフトが変わってその日とは考えもしていなかったのでてっきり前回同様に手紙が来るものだと思っており、金の用意も無い。
流石に今回は断れないだろうと一旦家に戻ろうとしたが、リヒトは「ご馳走すると言った男のメンツを保たせて」とサーシャに仔犬のような目で縋った。
個室も用意をしてくれるお値段もそれなりなレストランに誘うとサーシャの顔色が悪い。
リヒトはエスコートをしながらサーシャに言った。
「今週の勤務は今日と同じ時間に終わるんだろう?」
「はい、そうです」
「なら、明日は‥‥サーシャに御馳走して欲しいな。前々から食べてみたいと思ってたものがあるんだ」
「前々から?ですが…恥ずかしい話、あまり高価なものは払えな――」
「思ってるほどのものじゃないと思うよ。だから安心して」
個室に入ったリヒトはスマートなエスコートで「裏の顔」を一切表に出さず、その日はサーシャの手をエスコートする時以外は触れる事も無く、「安心」を感じさせる距離感を保った。
サーシャの目が飛び出るような金額の料理は、思わず息も一緒に飲みこんでしまうほど絶品で「何個でもどうぞ」と深めの籠に盛られたパンは溶けるように柔らかかった。
翌日もリヒトはサーシャの出待ちをして「今日はご馳走してもらうよ」と微笑み、サーシャに買わせたのは屋台の串肉だった。
「公園のベンチに腰かけて、青空の下で食べるのが実は夢だったんだ」
あながち嘘ではない。
騎士になりたての頃に同僚たちと一度だけ食べた事はある。だがリヒトの母親は元王女。行動に問題ありと同僚たちと共に処分を受けて1週間鍛錬場の草むしりを罰として与えられてしまった。
その時は気にした事も無かったが、リヒトは3桁に近い巡目だが王位継承権も持っていたためである。
「これでは昨日のお食事代の何十分の1にしかなりませんっ」
「そうかな?でもこうやって食べる串は・・・僕には金以上に価値があるんだ」
過去に処罰を受けた事をサーシャに話すリヒト。
本当に食べたかったのは嘘ではないし、王太子に子も生まれた今はもう当時のように処罰をされる事も無い。
「それでもと言うなら‥‥明日は向こうの屋台のホットドッグをご馳走してくれるかな?」
「そんなので良いんですか?ちゃんとしたレストラ――」
「僕はこれが食べたいんだ。ただ食べるだけじゃない・・・」
言葉を切らせたリヒトはサーシャを優し気に見つめた。
「隣にサーシャ。君がいるって思いながら・・・空の下で食べたいんだ」
妹のカーラに買ってやった大量の恋愛小説を読んだリヒトはその中のセリフを引用し、さも自分の言葉にしてサーシャに告げた。
サーシャも全ての恋愛小説を読んだ事があるわけでは無く、引用元は知らない。
ただ、リヒトの母親が元王女である事は知っていて、広い意味で王族でもあるリヒトには自分たちでは考え付かないような気苦労もあるんだろうとリヒトの提案を受け入れる事にした。
サーシャが13時で終わるシフトは10日間、その間リヒトはずっと夜勤。
6日目には屋台の昼食を食べた後、眠くなってしまいウトウトと船を漕ぎ始めてしまった。
デスクワークが主の文官には夜勤でも3時間の睡眠時間があるが、騎士であるリヒトにはない。近衛騎士は王族を警護するため、交代要員が来るまで両陛下や王太子、王子や王女の部屋の前で寝ずの番で一晩中立っているのだ。
中には立ったまま眠る猛者もいるにはいるが、風に庭の木の葉が揺れて音を出せば目が覚める。夜勤の開けるのは午前10時で午前8時から来た早番の騎士との引継ぎがある。
王宮からサーシャが働いている市場までは馬で1時間。
寝ている暇もなく、リヒトはサーシャの元にやって来て出待ちをする。
夕方になりサーシャと別れた後は、ビアンカの屋敷に行き「順調に距離は縮めているが食事には乗ってこない」と嘘の報告をして、それから王宮に向かい夜勤の任務に入る。
ビアンカの元に行かなければ仮眠は取れるが、何も音沙汰がないとビアンカが探りを入れる可能性もあってリヒトはそれを防ぎたかった。
「大丈夫ですか?昨日もですが顔色が良くありません。眠れていますか?」
サーシャの偽りのない気遣いにリヒトは胸の中がジーンと熱くなる。
腰を下ろすのは問題ないが眠るとゴツゴツした地面が後頭部に食い込む。
背に腹は代えられないし、リヒトが負担してくれた初日の昼食代にはここ数日屋台でサーシャが2人分の昼食を買っても追いつくような金額ではない。
せめてもの対価となればとサーシャは膝枕を申し出た。
その日からサーシャのシフトの切り替わりまで屋台で買った簡単な昼食の後、リヒトは公園の木陰でサーシャの膝枕で仮眠を取る事が出来た。
2時間程眠り、午後の茶の時間に薄っすらと額に吹き出た汗の粒をサーシャがそっとハンカチに吸わせる感触にリヒトが目を開けると風に髪の毛先を緩く靡かせたサーシャが「起こしてしまいましたね」と詫びる姿が目に映る。
「もう少しだけ寝かせてくれるか?」
「どうぞ。私は本を読んでいますので」
サーシャの声が心地よい子守唄となってリヒトはまた眠りに落ちる。
――幸せってこういう事なんだろうな――
恋人といた時は、取り敢えず体を繋げておくかと考えたものだったが、サーシャに対してはそんな気持ちが起きない。
確かに、手をつなぐだけでなく胸の中に抱きしめたい気持ちが沸く事もあるし、リヒトに話しかける唇を塞いでしまいたいと思う事もある。だが、強い理性で「大事にしたい」とリヒトはサーシャに手を出さなかった。
警戒心を解こうとしたのではなく、リヒトは薄氷の上を歩いているようなもので一つ間違えば凍てつく水の中に堕ちてしまうだろう。
幼い頃、祖母が口癖のように「行いは必ず自分に返って来る。良いことも、悪い事も」そう言っていた言葉がリヒトを縛っている。
サーシャとの出会い、そしてこの関係に至る初期はいずれサーシャが知る日が来る。
その時に「気持ちに嘘偽りはない」と信じて貰えるように。
サーシャもまたリヒトに対しては違った感情が芽生えていた。
憧れの人だったリヒト。
平民と同じように屋台の安い食べ物を子供のようにかぶり付き、あっという間に食べきってしまう。屈託なく見せる笑顔は24歳という年齢よりもずっと若さを感じさせて悪戯好きな少年を思わせる。
已むに已まれずとは言え、無防備に仮眠を取るリヒトの寝顔を見ていると憧れとは違う愛おしさが心の中に広がっていく。
劇場の件はラウロには感謝しかない。
確かにチケットをそのまま持っていたら「未練がましい」とリヒトに思われたかも知れないし、粘着質と引かれたかも知れない。
――あれは招集だったんだもの。仕方のない事だったのよ――
サーシャのシフトが変わると、リヒトは時間を見つけて少し薄暗くなった道を帰宅するサーシャに付き添うようになった。リヒトが来ない日は辻馬車に乗るが、リヒトが出待ちをしている日は馬を下りたリヒトと愛馬とサーシャがエトナ男爵家までを並んで歩く。
「正式に父上に婚約を申し込んでもらうから。その日までは」
そう言ってリヒトは門番のいない入り口門までサーシャを送る。
3カ月も経つと並んで歩くだけでなく手を繋いで歩くようになり、別れ際に離れる手に残る温もりを寂しく感じる事もあった。
「じゃぁ、また」
「はい、リヒト様も気を付けてお戻りくださいませ」
「うん。ありがとう。‥‥サーシャ‥‥」
「はい?」
「(愛してる)‥‥いや、良い夢を」
飲み込んだ言葉をリヒトは笑顔で誤魔化した。
サーシャは気が付かず「はい、リヒト様も良い夢を」と手を振り玄関に向かった。
幸せに浸るリヒトは気が付かなかった。
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