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VOL:14 サーシャの転勤話
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リヒトがアベルに呼び出された日から5日経った。
8歳の頃から働き始めた市場にはもう知らない場所はサーシャにはない。
結婚し、夫となる男性が勤務する地に引っ越しをする為、ずっと共に働いて来たメアリもあと数日で退職。その地に市場があれば融通も聞かせてくれるが、生憎とあるのは青果市場と花き市場のみ。
そこも人手が余っていてメアリは暫く夫の勤務する警護団で清掃係として働く事になった。
メアリの心配事はサーシャの事。
伊達に10年以上過ごしてきたわけでは無い。
未だに手を繋ぐ以上の進展がない2人にメアリの方が「これで大丈夫なんだろうか?」と早々に手を出してきた夫と比べてしまい、メアリは厳しい目で見過ぎていたのか?と思うほどリヒトのサーシャに対しての扱いは丁寧で、令嬢を入れ代わり立ち代わりとしていたと言う噂は嘘なのかと思い直したほど。
2週間前にメアリはサーシャから「リヒト様が結婚を前提に付き合うという挨拶を両親にしたいと言っている」と聞いて停滞していた関係がやっと進み始めることに心配が杞憂で終わりそうな気がして少しだけ心も穏やかになった。
そんな日常を過ごしていた日のこと。
メアリが最後の勤務を終えて先に引けたあと、サーシャは残って経理の仕事をしていた。
「サーシャ。ちょっといいかな?」
「あと10分待ってください。この計算で終わりなので」
声を掛けてきたのは市場長でサーシャとメアリが市場で働き始めるよりずっと前からこの市場を仕切っている男。
サーシャは慌てずに残りの計算を済ませると、先に書き込んだ数字と照らし合わせてチェックを入れた。
「検算、終わりました。市場長、なんでしょうか」
市場長のデスクの前に立ったサーシャに市場長は冊子にまとめた書類を幾つか引き出しから取り出した。
「実は副王都に新しく市場を新設する事になったんだ。新設と言っても現在使われていない倉庫を多少手を入れて利用するんだが、困った事に経理が出来る者が5人欲しいのに3人しか集まらなくてね。そこでサーシャ。君に主任として行って貰えないかと思ったんだ」
「副王都‥‥ですか。遠いですね」
「サーシャの母上が御病気だと言う事は承知している。サーシャが抜ける分は母上の介護要員も国から数人の支援を受けられるよう手配もするつもりだ。距離があるし早馬なら1週間だがサーシャが帰省するに早馬と言う訳にもいかない。月に2回の休みとは別に年に1度1か月の纏まった休暇も付けるし、帰省の際の交通費も支給する。どうだろう。行ってくれないか?」
市場長には恩もある。8歳だったサーシャが最初から役に立ったとは思えないが、危険な時には大声で叱られたけれど市場で働く者達へのケアも手厚い市場長。
サーシャの母が倒れた時、市場で働く者や仲買商会に声を掛けてくれて集めてくれたカンパでサーシャの母は医者に診てもらう事が出来たし、経理の仕事をさせてくれたのも仕分けをするより給金がよいから。
母親の毎月の薬代は父と兄が行う副業で消えていく。サーシャの給料がエトナ男爵家の食費や消耗品を購入する金になっている。
爵位を返上しようかとも考えたが、エトナ男爵領で収穫できる作物を青果市場で取り扱って貰えるように話をつけてくれたのも市場長だった。
おかげで数は少ないが領民も飢えずに済んだ。
それまでのサーシャなら直ぐに返事をしただろう。
父も兄も、床に臥せる母も「市場長に恩を返さねば」と言っているしサーシャもその機会があればと考えていた。
「少し考えても良いでしょうか。家に帰って家族とも話をしたいですし」
「構わないよ。一応・・・これが給金の概算。知っておくと話もしやすいだろう」
書かれている金額は今貰っている給料の倍近い。
主任として着任すると言う事もあるが、家族手当に赴任手当も付けてくれていた。金額を見ても迷いがあるのはリヒトの存在である。
食事に行ってからは週に2、3回の頻度で数時間、時に10分足らずになる事もあるが会って話をしているし、リヒトは来月の昇級試験を受けると言っていた。
その昇級試験を受ければ近衛隊でも副長や隊長に昇格する権利が手に入る。
受験票を手にしたリヒトから「結婚を前提に付き合いたい」「ご両親にも挨拶をしたい」とも言われていた。
が、副王都には近衛隊は必要がない。
守るべき王族がいないからである。近衛隊である以上リヒトの勤務する地は王都。
王族の視察に同行する事はあっても、王都以外の地に着任する事はない。
市場長の申し出を引き受けるとなれば、リヒトとの別れを意味する。
年に一度、王都に帰省するための休みは1カ月だが、馬車を乗り継ぎ、途中を歩いても片道10日。それでも王都にいられるのは1週間ほど。天候次第では王都の街並みが見える峠で引き返さねばならないだろう。
人が育てば王都に戻れるだろうが、何年先になるか見当もつかない。
話を家に持ち帰ったサーシャは「サーシャが決めていい」と両親に言われた。
リヒトの事はまだ紹介はしていないが、薄々気が付いてはいるのだろう。
――自分の事なのに決められないなんて――
サーシャは悩み、友人のメアリに「相談したい事がある」と手紙を出した。
メアリも引っ越しでバタバタしていたが、サーシャからの手紙には当日中に返事を返した。
「明後日。一度食べてみたかったカヌレを食べに行こう」
メアリから届いた返事にはそう書かれていた。
貧乏なサーシャとメアリはお洒落なカフェでお茶を飲んだりスイーツを食べると言う事は先ずない。
遠くに嫁ぎ、引っ越してしまうメアリにメアリの親と兄弟姉妹が金を出し合い、メアリの夢が一つ叶った。そんな事でもない限り味わえない品なのである。
指定された店の扉を開けるとそこはサーシャにも異世界だった。
甘い香りが香ばしい珈琲豆を炒った香りに混じって店内を漂う。
サーシャは貧乏性。胸いっぱいに香りを吸い込んだ。
「ここよ」と声は出さずにメアリがサーシャにむかって手を振る。
天井までの衝立で区切られた2人掛けのソファーがテーブルを挟む4人席。四方全てが囲われている訳ではなくソファの背にある衝立だけで区切られた小さなブース。
フカフカの空に浮かぶ雲はこんな感じだろうか?そんな感触のソファーに座ったサーシャはメアリと共にカヌレを珈琲を注文した。
「相談って何かあったの?」
注文した品が来るまでにと、メアリがサーシャに話しかけた。
サーシャが口を開こうとした時、衝立を挟んだ隣のブースから聞きなれたワードが2人の耳に刺さった。
「嫌になるわ。リヒトのやつ!嘘ついてたのよ」
「ホント。半年以上もわたくし達を騙してたなんて。アベルに聞かなかったらずーっと騙すつもりだったのかしら」
――騙すって…何?――
サーシャもメアリも聞こえてくる声に目を見合わせて小さく頷き合った。
「だいたいあのサーシャって女もなんで茶会にも来ないわけ?」
「見合いの夜会には来てたくせにね」
「リヒトもさ、上手く騙してるなら正直に言えばいいのに。言い訳聞いた?」
「まだ手しか握ってない・・・だったっけ?バカじゃないの。何時からチェリーぶってんのかしら」
「さっさと連れ込んでヤっちゃえばいいのよ。今時純潔なんて大事に持ってるものでもあるまいし」
「そういうルールだったわよね。もう賭け金はわたくしとビアンカが折半で良いんじゃない?これじゃ賭けにならないもの。腹立つから一昨日は避妊させないでやっちゃった♡」
「エルサ!子供が出来たらどうするつもり?」
「ソレ。狙ってるの。だってアベルが異母姉さんに家督譲ってからというもの、わたくしが修道院なんて話も出てるのよ?朝から神様に祈ったってなぁんにも願いなんか叶うわけないわ。ならコナー伯爵家でも嫁いでやってもいいかなって。子供でも出来ていればリヒトも逃げらないでしょ」
運ばれてきたカヌレも珈琲も味がしなかった。
リヒトとの結婚生活を語るエルサの声にサーシャもメアリも食べ終わった後、会計をしたのかも覚えていない。
「ねぇメアリ‥‥私って賭けの対象だった‥‥んだよね」
「サーシャ・・・」
店から出た2人。
瞬きする事もなくサーシャの目からはボロボロと涙が零れ落ちていた。
メアリはサーシャの手をギュッと握り、足早にカフェから遠ざかった。
8歳の頃から働き始めた市場にはもう知らない場所はサーシャにはない。
結婚し、夫となる男性が勤務する地に引っ越しをする為、ずっと共に働いて来たメアリもあと数日で退職。その地に市場があれば融通も聞かせてくれるが、生憎とあるのは青果市場と花き市場のみ。
そこも人手が余っていてメアリは暫く夫の勤務する警護団で清掃係として働く事になった。
メアリの心配事はサーシャの事。
伊達に10年以上過ごしてきたわけでは無い。
未だに手を繋ぐ以上の進展がない2人にメアリの方が「これで大丈夫なんだろうか?」と早々に手を出してきた夫と比べてしまい、メアリは厳しい目で見過ぎていたのか?と思うほどリヒトのサーシャに対しての扱いは丁寧で、令嬢を入れ代わり立ち代わりとしていたと言う噂は嘘なのかと思い直したほど。
2週間前にメアリはサーシャから「リヒト様が結婚を前提に付き合うという挨拶を両親にしたいと言っている」と聞いて停滞していた関係がやっと進み始めることに心配が杞憂で終わりそうな気がして少しだけ心も穏やかになった。
そんな日常を過ごしていた日のこと。
メアリが最後の勤務を終えて先に引けたあと、サーシャは残って経理の仕事をしていた。
「サーシャ。ちょっといいかな?」
「あと10分待ってください。この計算で終わりなので」
声を掛けてきたのは市場長でサーシャとメアリが市場で働き始めるよりずっと前からこの市場を仕切っている男。
サーシャは慌てずに残りの計算を済ませると、先に書き込んだ数字と照らし合わせてチェックを入れた。
「検算、終わりました。市場長、なんでしょうか」
市場長のデスクの前に立ったサーシャに市場長は冊子にまとめた書類を幾つか引き出しから取り出した。
「実は副王都に新しく市場を新設する事になったんだ。新設と言っても現在使われていない倉庫を多少手を入れて利用するんだが、困った事に経理が出来る者が5人欲しいのに3人しか集まらなくてね。そこでサーシャ。君に主任として行って貰えないかと思ったんだ」
「副王都‥‥ですか。遠いですね」
「サーシャの母上が御病気だと言う事は承知している。サーシャが抜ける分は母上の介護要員も国から数人の支援を受けられるよう手配もするつもりだ。距離があるし早馬なら1週間だがサーシャが帰省するに早馬と言う訳にもいかない。月に2回の休みとは別に年に1度1か月の纏まった休暇も付けるし、帰省の際の交通費も支給する。どうだろう。行ってくれないか?」
市場長には恩もある。8歳だったサーシャが最初から役に立ったとは思えないが、危険な時には大声で叱られたけれど市場で働く者達へのケアも手厚い市場長。
サーシャの母が倒れた時、市場で働く者や仲買商会に声を掛けてくれて集めてくれたカンパでサーシャの母は医者に診てもらう事が出来たし、経理の仕事をさせてくれたのも仕分けをするより給金がよいから。
母親の毎月の薬代は父と兄が行う副業で消えていく。サーシャの給料がエトナ男爵家の食費や消耗品を購入する金になっている。
爵位を返上しようかとも考えたが、エトナ男爵領で収穫できる作物を青果市場で取り扱って貰えるように話をつけてくれたのも市場長だった。
おかげで数は少ないが領民も飢えずに済んだ。
それまでのサーシャなら直ぐに返事をしただろう。
父も兄も、床に臥せる母も「市場長に恩を返さねば」と言っているしサーシャもその機会があればと考えていた。
「少し考えても良いでしょうか。家に帰って家族とも話をしたいですし」
「構わないよ。一応・・・これが給金の概算。知っておくと話もしやすいだろう」
書かれている金額は今貰っている給料の倍近い。
主任として着任すると言う事もあるが、家族手当に赴任手当も付けてくれていた。金額を見ても迷いがあるのはリヒトの存在である。
食事に行ってからは週に2、3回の頻度で数時間、時に10分足らずになる事もあるが会って話をしているし、リヒトは来月の昇級試験を受けると言っていた。
その昇級試験を受ければ近衛隊でも副長や隊長に昇格する権利が手に入る。
受験票を手にしたリヒトから「結婚を前提に付き合いたい」「ご両親にも挨拶をしたい」とも言われていた。
が、副王都には近衛隊は必要がない。
守るべき王族がいないからである。近衛隊である以上リヒトの勤務する地は王都。
王族の視察に同行する事はあっても、王都以外の地に着任する事はない。
市場長の申し出を引き受けるとなれば、リヒトとの別れを意味する。
年に一度、王都に帰省するための休みは1カ月だが、馬車を乗り継ぎ、途中を歩いても片道10日。それでも王都にいられるのは1週間ほど。天候次第では王都の街並みが見える峠で引き返さねばならないだろう。
人が育てば王都に戻れるだろうが、何年先になるか見当もつかない。
話を家に持ち帰ったサーシャは「サーシャが決めていい」と両親に言われた。
リヒトの事はまだ紹介はしていないが、薄々気が付いてはいるのだろう。
――自分の事なのに決められないなんて――
サーシャは悩み、友人のメアリに「相談したい事がある」と手紙を出した。
メアリも引っ越しでバタバタしていたが、サーシャからの手紙には当日中に返事を返した。
「明後日。一度食べてみたかったカヌレを食べに行こう」
メアリから届いた返事にはそう書かれていた。
貧乏なサーシャとメアリはお洒落なカフェでお茶を飲んだりスイーツを食べると言う事は先ずない。
遠くに嫁ぎ、引っ越してしまうメアリにメアリの親と兄弟姉妹が金を出し合い、メアリの夢が一つ叶った。そんな事でもない限り味わえない品なのである。
指定された店の扉を開けるとそこはサーシャにも異世界だった。
甘い香りが香ばしい珈琲豆を炒った香りに混じって店内を漂う。
サーシャは貧乏性。胸いっぱいに香りを吸い込んだ。
「ここよ」と声は出さずにメアリがサーシャにむかって手を振る。
天井までの衝立で区切られた2人掛けのソファーがテーブルを挟む4人席。四方全てが囲われている訳ではなくソファの背にある衝立だけで区切られた小さなブース。
フカフカの空に浮かぶ雲はこんな感じだろうか?そんな感触のソファーに座ったサーシャはメアリと共にカヌレを珈琲を注文した。
「相談って何かあったの?」
注文した品が来るまでにと、メアリがサーシャに話しかけた。
サーシャが口を開こうとした時、衝立を挟んだ隣のブースから聞きなれたワードが2人の耳に刺さった。
「嫌になるわ。リヒトのやつ!嘘ついてたのよ」
「ホント。半年以上もわたくし達を騙してたなんて。アベルに聞かなかったらずーっと騙すつもりだったのかしら」
――騙すって…何?――
サーシャもメアリも聞こえてくる声に目を見合わせて小さく頷き合った。
「だいたいあのサーシャって女もなんで茶会にも来ないわけ?」
「見合いの夜会には来てたくせにね」
「リヒトもさ、上手く騙してるなら正直に言えばいいのに。言い訳聞いた?」
「まだ手しか握ってない・・・だったっけ?バカじゃないの。何時からチェリーぶってんのかしら」
「さっさと連れ込んでヤっちゃえばいいのよ。今時純潔なんて大事に持ってるものでもあるまいし」
「そういうルールだったわよね。もう賭け金はわたくしとビアンカが折半で良いんじゃない?これじゃ賭けにならないもの。腹立つから一昨日は避妊させないでやっちゃった♡」
「エルサ!子供が出来たらどうするつもり?」
「ソレ。狙ってるの。だってアベルが異母姉さんに家督譲ってからというもの、わたくしが修道院なんて話も出てるのよ?朝から神様に祈ったってなぁんにも願いなんか叶うわけないわ。ならコナー伯爵家でも嫁いでやってもいいかなって。子供でも出来ていればリヒトも逃げらないでしょ」
運ばれてきたカヌレも珈琲も味がしなかった。
リヒトとの結婚生活を語るエルサの声にサーシャもメアリも食べ終わった後、会計をしたのかも覚えていない。
「ねぇメアリ‥‥私って賭けの対象だった‥‥んだよね」
「サーシャ・・・」
店から出た2人。
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