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番外編 あの人は今?!
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オリビアとクーヘンが再度一緒に住み始めて間もなく3年。
「こんにちは~。お野菜持ってきました~」
「はぁい!ちょっと待って」
本日休業の店に野菜を持ってきてくれたのはロゼッタ。
足が治癒した後、騎士団にシェイナと共に出頭したのだが追い返されてしまい償いの場を失った2人。
2人の言動はレスモンドが宮に幽閉をされるまでは褒められたものではなかったけれど、2人が知らせてくれなければ多くの人が命を失っていたかも知れない。
1つの善行で許されたわけではないが、2人は飲み屋ミナミの女将の家に世話になりながら仕事を探し、ロゼッタはハンスの手伝いで市場で仕入れた野菜を契約している店舗に配送する仕事を始めた。
年齢は22歳のロゼッタは荷馬車ではなく荷車に自分が運べるだけ積んで人力で引いて配達をする。
今日はクーヘンの店に回るのが一番最後になってしまった。
「遅くなってすみません。全部ありますか?確認をお願いします」
「えぇっと…ピーナッツバター…パプリカ‥トマト…あ!マンゴー!あったのね!」
「はい。市場で見つけたんです。珍しいですよね」
「そうね。じゃぁ…はい。あげる」
「え?オリビア様…」
「これから彼の家に行くんでしょう?マンゴー美味しかったって言ってたって言ってなかった?それと…これ、失敗作なんだけど良かったら持ってって。食べられると思うわ」
「失敗作って…失敗しすぎですよ」
買い物かご一杯のクッキー。
兵器クラスのクッキーからは完全脱却したクーヘンだが、オリビアの「うーん‥美味しいんだけど‥」と厳しい査定でまだ合格点は貰っておらずお菓子の定番クッキーは未だに商品としては売り出されていない。
兵器クラスのクッキーになった原因は早々に突き止められていた。
何もかも一緒に混ぜていたのが原因。小麦粉はふるいもせず、バターもミルクも卵も全部適当な分量を一緒にガーっと混ぜていたが、その混ぜ方もダマになったまま焼いて、焼きすら不十分だったのだ。
失敗作とは告げたが実は美味しい。
籠いっぱいのクッキーの下には今日は特別なので器に入ったパンプキンパイ、チュロスなども隠している事をロゼッタは知らない。
何故そんな事をするのか。
ロゼッタには最近、彼氏が出来た。
貧民窟の出身で家も貧民窟にあって母親と弟妹、全部で8人で暮らしていてとても貧しい一家だった。
7歳年上のロゼッタの彼氏は早くに父親を亡くしていて、母親は5年ほど前に荷馬車の荷が崩れた下敷きになってしまって歩くことが出来なくなった。
交際をする事も彼氏は家族を理由に、ロゼッタは自身の過去を理由にしていたけれどハンスが仲を取り持ち、時期を見て結婚してもいいかなとまで考えるようになった。
「彼のお母さんがやっと5歩くらい歩けるようになったんですよ」
「良かったじゃない」
「オリビア様とスピア伯爵様が無料診察を始めてくださったおかげです。今度彼と一緒にパンを買いに来ますね」
「待ってるわ。ほら、遅くなっちゃう。早く行かないと」
「はいっ。ではまた」
ロゼッタは空になった荷台にオリビアから貰った籠を落ちないように紐で結んでいる時に中身に気が付いたようで、また店に戻ろうとしていたが、オリビアは小さく手を振って「早く行きなさい」と示すとペコリと頭を下げて荷車を引いて行った。
夕方になり、飲み屋ミナミが営業を始めた時刻。
ワイワイと客の声が聞こえてくる中、今度はシェイラがやって来た。
「こんばんは~いますか?」
「いるわよ~」
「まだ明日の注文、大丈夫ですか?」
「大丈夫。シェイラ様なら夜中だって引き受けますよ?」
「夜中…大丈夫です。オリビア様の所には仕事帰りに必ず寄りますから。隣ですし」
「どれどれ~。あ、明日は少ないのね」
「はい。明日は人数が半分なんです。でも持ってきてもらう時間が11時半なので少し早いんですけど」
「大丈夫よ。ちゃんと持って行くわ」
シェイラは合法的に始まった開発工事で解体商会に雇ってもらい、なんと解体工として解体現場で働いている。
手軽に食べられる軽食も販売しているので、昼食用のパンを依頼されているのだ。
総菜パンなのだが、「ハム多め」「チーズ抜き」などリクエストにも応えているので依頼書を貰っている。字が読み書きできるのは解体商会で職人として働く中でシェイラだけ。
商会の事務員は現場には行かないので、現地集合現地解散の職人たちはシェイラに注文を告げてシェイラが書きとる。
手渡してくる用紙を持つシェイラの手は元貴族令嬢とは思えない。
指先は油もついて汚れているし爪も短いうえに、爪の間に土などの汚れも挟まっている。重いものを持ったりもするので細いといえば細いが肉体労働をする人の手になっている。
「洗ったんですけど…落ちなくて」
「気にしないでいいわよ」
以前も痣があったが、今も痣だらけ。
「すぐ、転んじゃうんです。でも角材も担げるようになったんですよ」
最初は怒鳴られてばかりで帰ってくるとグスグスと泣いていたが、気概があったのか叱られている時に泣いた事はない。
「叱られる理由が判ってますから。自分だけじゃなく仲間も怪我してしまいますし」
今ではかつてのシェイラやロゼッタを思い浮かべる事もない。
許す、許さないはかつての言動で人それぞれに思いがあるだろうがオリビアは「過ぎた事だからどうでもいい」と思っている。
「あの…今日もいいですか?」
「ん?あぁ。いいわよ。どうかな~」
シェイラはオリビアの大きくなったお腹にそっと手を当て「ここかな?こっちかな?」とお腹の赤子が動くのを待っている。
ぽこっ…もぞぞ…。
「わっ!動いてくれた!ここ!ぽこってなって飛び出てる!」
「足かしら…手かな?」
「わぁ‥可愛い~。あっと!!忘れるところでした!」
胎動を感じて満面の笑みになったシェイラは汚れた袋の中から綺麗な袋を取り出した。
「賞与が出たんです。ないかもって言われてたけど。それでぇロゼッタと布のお店に行ったら可愛いのがあったので作ってみました。気が早いかなと思ったんですけど」
袋から出してみれば赤子用のスタイが入っていた。
「ありがとう。使わせてもらうわね。もうちょっと先だけど」
「今、使ったら…大人用じゃないので想像やめときます」
「是非そうして。それと…はい、手を出して」
シェイラの出した手にオリビアは1つづつ紙に包んだキャラメルを5つ載せた。
「疲れた時は甘いもの。ご褒美よね」
「わぁありがとうございます。キャラメル大好き!」
「煮詰まり過ぎたみたいでちょっと苦みがあるかも知れないわ」
「それくらいがちょうどいい…うーん…甘甘も捨てがたいけど」
「ふふっ。ほら、早く行かないと女将が吠えるわ」
「はいっありがとうございます」
店を出て行くシェイラはこの後、飲み屋ミナミで給仕をする。彼氏の所からあと2時間もすればロゼッタも帰ってきて給仕をする。
年内いっぱいで閉店と言っていたが、看板娘が2人も出来た事でロゼッタとシェイラ目当てのお客さんも来るようになった。もうちょっと続けてみようかと3年になる。
「さて…起きたかな?」
オリビアは居住スペースに戻ると、ソファで寝入っているクーヘンの寝顔を見てクスっと笑う。
パン作りは朝が早い。クーヘンは3時になると起きてパンを焼き始める。午前6時には店を開けるが数人待っている事もある。
9時過ぎに一旦通勤途中に買い求める客が引くと、シェイラたちのように昼食用に注文をしてくれた客のためにパンを焼き、総菜パンを作る。
それが終われば夕食用に買い求める客のパンと、菓子を作る。
一息付けるのは夜19時以降なのだが、昨日は生誕祭だった。
クーヘンがお菓子を作ろうと志した飾りパンも作らねばならず、2日徹夜だったのだ。
本当なら生誕祭の翌日は売れ残った飾りパンを貧しいものが買いに来る日。
クーヘンは敢えて店を閉めて、貧しい子供たちの為だけに飾りパンを作り、西地区だけで31ある教会、そこの孤児院にいる子供たちに飾りパンを届けた。
その行き帰りに孤児院にも収容されていない子供が物乞いをしているのを見かければ飾りパンを配った。
徹夜続きで疲労も限界の中、お腹の大きなオリビアに荷車を押させることは出来ず1人で配り切ってきて遂に睡魔との格闘に破れて爆睡中。
「お疲れ様。起きたら一緒に食べましょうね」
テーブルの上にはクーヘンがオリビアの為だけに作った甘い、甘い生クリーム仕立ての飾りパンが置かれていた。
番外編 Fin
さて‥‥(ΦωΦ)フフフ…
「S」な読者様のために…イブイブイブ~なイブの日までには「S」公開しときます<(_ _)>
「こんにちは~。お野菜持ってきました~」
「はぁい!ちょっと待って」
本日休業の店に野菜を持ってきてくれたのはロゼッタ。
足が治癒した後、騎士団にシェイナと共に出頭したのだが追い返されてしまい償いの場を失った2人。
2人の言動はレスモンドが宮に幽閉をされるまでは褒められたものではなかったけれど、2人が知らせてくれなければ多くの人が命を失っていたかも知れない。
1つの善行で許されたわけではないが、2人は飲み屋ミナミの女将の家に世話になりながら仕事を探し、ロゼッタはハンスの手伝いで市場で仕入れた野菜を契約している店舗に配送する仕事を始めた。
年齢は22歳のロゼッタは荷馬車ではなく荷車に自分が運べるだけ積んで人力で引いて配達をする。
今日はクーヘンの店に回るのが一番最後になってしまった。
「遅くなってすみません。全部ありますか?確認をお願いします」
「えぇっと…ピーナッツバター…パプリカ‥トマト…あ!マンゴー!あったのね!」
「はい。市場で見つけたんです。珍しいですよね」
「そうね。じゃぁ…はい。あげる」
「え?オリビア様…」
「これから彼の家に行くんでしょう?マンゴー美味しかったって言ってたって言ってなかった?それと…これ、失敗作なんだけど良かったら持ってって。食べられると思うわ」
「失敗作って…失敗しすぎですよ」
買い物かご一杯のクッキー。
兵器クラスのクッキーからは完全脱却したクーヘンだが、オリビアの「うーん‥美味しいんだけど‥」と厳しい査定でまだ合格点は貰っておらずお菓子の定番クッキーは未だに商品としては売り出されていない。
兵器クラスのクッキーになった原因は早々に突き止められていた。
何もかも一緒に混ぜていたのが原因。小麦粉はふるいもせず、バターもミルクも卵も全部適当な分量を一緒にガーっと混ぜていたが、その混ぜ方もダマになったまま焼いて、焼きすら不十分だったのだ。
失敗作とは告げたが実は美味しい。
籠いっぱいのクッキーの下には今日は特別なので器に入ったパンプキンパイ、チュロスなども隠している事をロゼッタは知らない。
何故そんな事をするのか。
ロゼッタには最近、彼氏が出来た。
貧民窟の出身で家も貧民窟にあって母親と弟妹、全部で8人で暮らしていてとても貧しい一家だった。
7歳年上のロゼッタの彼氏は早くに父親を亡くしていて、母親は5年ほど前に荷馬車の荷が崩れた下敷きになってしまって歩くことが出来なくなった。
交際をする事も彼氏は家族を理由に、ロゼッタは自身の過去を理由にしていたけれどハンスが仲を取り持ち、時期を見て結婚してもいいかなとまで考えるようになった。
「彼のお母さんがやっと5歩くらい歩けるようになったんですよ」
「良かったじゃない」
「オリビア様とスピア伯爵様が無料診察を始めてくださったおかげです。今度彼と一緒にパンを買いに来ますね」
「待ってるわ。ほら、遅くなっちゃう。早く行かないと」
「はいっ。ではまた」
ロゼッタは空になった荷台にオリビアから貰った籠を落ちないように紐で結んでいる時に中身に気が付いたようで、また店に戻ろうとしていたが、オリビアは小さく手を振って「早く行きなさい」と示すとペコリと頭を下げて荷車を引いて行った。
夕方になり、飲み屋ミナミが営業を始めた時刻。
ワイワイと客の声が聞こえてくる中、今度はシェイラがやって来た。
「こんばんは~いますか?」
「いるわよ~」
「まだ明日の注文、大丈夫ですか?」
「大丈夫。シェイラ様なら夜中だって引き受けますよ?」
「夜中…大丈夫です。オリビア様の所には仕事帰りに必ず寄りますから。隣ですし」
「どれどれ~。あ、明日は少ないのね」
「はい。明日は人数が半分なんです。でも持ってきてもらう時間が11時半なので少し早いんですけど」
「大丈夫よ。ちゃんと持って行くわ」
シェイラは合法的に始まった開発工事で解体商会に雇ってもらい、なんと解体工として解体現場で働いている。
手軽に食べられる軽食も販売しているので、昼食用のパンを依頼されているのだ。
総菜パンなのだが、「ハム多め」「チーズ抜き」などリクエストにも応えているので依頼書を貰っている。字が読み書きできるのは解体商会で職人として働く中でシェイラだけ。
商会の事務員は現場には行かないので、現地集合現地解散の職人たちはシェイラに注文を告げてシェイラが書きとる。
手渡してくる用紙を持つシェイラの手は元貴族令嬢とは思えない。
指先は油もついて汚れているし爪も短いうえに、爪の間に土などの汚れも挟まっている。重いものを持ったりもするので細いといえば細いが肉体労働をする人の手になっている。
「洗ったんですけど…落ちなくて」
「気にしないでいいわよ」
以前も痣があったが、今も痣だらけ。
「すぐ、転んじゃうんです。でも角材も担げるようになったんですよ」
最初は怒鳴られてばかりで帰ってくるとグスグスと泣いていたが、気概があったのか叱られている時に泣いた事はない。
「叱られる理由が判ってますから。自分だけじゃなく仲間も怪我してしまいますし」
今ではかつてのシェイラやロゼッタを思い浮かべる事もない。
許す、許さないはかつての言動で人それぞれに思いがあるだろうがオリビアは「過ぎた事だからどうでもいい」と思っている。
「あの…今日もいいですか?」
「ん?あぁ。いいわよ。どうかな~」
シェイラはオリビアの大きくなったお腹にそっと手を当て「ここかな?こっちかな?」とお腹の赤子が動くのを待っている。
ぽこっ…もぞぞ…。
「わっ!動いてくれた!ここ!ぽこってなって飛び出てる!」
「足かしら…手かな?」
「わぁ‥可愛い~。あっと!!忘れるところでした!」
胎動を感じて満面の笑みになったシェイラは汚れた袋の中から綺麗な袋を取り出した。
「賞与が出たんです。ないかもって言われてたけど。それでぇロゼッタと布のお店に行ったら可愛いのがあったので作ってみました。気が早いかなと思ったんですけど」
袋から出してみれば赤子用のスタイが入っていた。
「ありがとう。使わせてもらうわね。もうちょっと先だけど」
「今、使ったら…大人用じゃないので想像やめときます」
「是非そうして。それと…はい、手を出して」
シェイラの出した手にオリビアは1つづつ紙に包んだキャラメルを5つ載せた。
「疲れた時は甘いもの。ご褒美よね」
「わぁありがとうございます。キャラメル大好き!」
「煮詰まり過ぎたみたいでちょっと苦みがあるかも知れないわ」
「それくらいがちょうどいい…うーん…甘甘も捨てがたいけど」
「ふふっ。ほら、早く行かないと女将が吠えるわ」
「はいっありがとうございます」
店を出て行くシェイラはこの後、飲み屋ミナミで給仕をする。彼氏の所からあと2時間もすればロゼッタも帰ってきて給仕をする。
年内いっぱいで閉店と言っていたが、看板娘が2人も出来た事でロゼッタとシェイラ目当てのお客さんも来るようになった。もうちょっと続けてみようかと3年になる。
「さて…起きたかな?」
オリビアは居住スペースに戻ると、ソファで寝入っているクーヘンの寝顔を見てクスっと笑う。
パン作りは朝が早い。クーヘンは3時になると起きてパンを焼き始める。午前6時には店を開けるが数人待っている事もある。
9時過ぎに一旦通勤途中に買い求める客が引くと、シェイラたちのように昼食用に注文をしてくれた客のためにパンを焼き、総菜パンを作る。
それが終われば夕食用に買い求める客のパンと、菓子を作る。
一息付けるのは夜19時以降なのだが、昨日は生誕祭だった。
クーヘンがお菓子を作ろうと志した飾りパンも作らねばならず、2日徹夜だったのだ。
本当なら生誕祭の翌日は売れ残った飾りパンを貧しいものが買いに来る日。
クーヘンは敢えて店を閉めて、貧しい子供たちの為だけに飾りパンを作り、西地区だけで31ある教会、そこの孤児院にいる子供たちに飾りパンを届けた。
その行き帰りに孤児院にも収容されていない子供が物乞いをしているのを見かければ飾りパンを配った。
徹夜続きで疲労も限界の中、お腹の大きなオリビアに荷車を押させることは出来ず1人で配り切ってきて遂に睡魔との格闘に破れて爆睡中。
「お疲れ様。起きたら一緒に食べましょうね」
テーブルの上にはクーヘンがオリビアの為だけに作った甘い、甘い生クリーム仕立ての飾りパンが置かれていた。
番外編 Fin
さて‥‥(ΦωΦ)フフフ…
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