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ルーズな公爵家
パッカパッカと馬には跨らず、引いて公爵邸まで戻ってくるエレイン。
戻る途中で本屋に寄って立ち読みを致します。
パタパタとハタキで目の前の本を掃除し始める店員。
「丁度良かった。この本ですが定期購読って届けてくださるの?」
あれ?客だった?と立ち読みをしていたご令嬢に心で「ごめん」と謝りながら手にした本を見てみると現在既に4冊が販売されていて残り8冊が月に1冊販売される本。
12冊で1セットとなる初刊だけが安いやつ。
「定期購読できますよ。サビネコ便になりますが国内無料で配達もしております」
「よかった!ここにある4冊は買っていくので残りは配達をしてくださる?」
「いいですよ。毎度アリ」
「あ、お釣りを落とすといけないから残りの分も清算しておきますわ」
「いいんですか?このテの本って途中で廃刊になったりするんですけど」
「その時で別の本を買うのでプールしておいてくださるかしら」
「わかりました。でも期間は2年ですから。2年過ぎると返せません」
「大丈夫よ。1年で自由になるから」
「自由になる?まさか‥‥」
「そうよ!来年の今日には美味しいシャバの空気を胸いっぱい吸えるんだわ!」
「あわわ‥‥すみません。うちは獄中への配達はしてないんです」
「失礼ね。お嫁に行くだけよ」
堂々と離婚宣言をここでもしてしまうエレイン。
お目当ての本以外にも幾つかの漫画を販売されたら届けてほしい@1年以内に限る と料金を払います。
店員はまだ気が付いていません。届ける場所が辺境の中の辺境だと言う事を。
レジ前の張り紙を小さな文字まで指でなぞりながらしっかりと確認をするわたくしは思わずにっこりしましたわよ。
そりゃそうです。配達は無料と言っていたのに別料金になると困りますもの。
「では、ここに届けてくださる?」
「えっと…えぇぇぇっ?これって辺境じゃないですか」
「違うわよ?よく見て。辺境の中でもさらに辺境。普通の辺境と一緒にしないでくれる?」
「ちょちょ、ちょっと待ってください。それだとちょっと別料金が」
「かかりませんわよね」
「いや、ここはちょっと難所を幾つも通らないといけないですし、その上その先ですよね」
「だって、この張り紙には離島は別料金としか書いてないもの。陸続きよ?」
「いや、でも‥‥」
バンッ!(レジテーブルを叩くエレイン)
「今週の第3位!ドゥルルルルルル‥‥離島じゃないのよ、辺境は!」
ガックリと項垂れる店員。国内配達無料の落とし穴。せめて漫画本のハンタ●●ンターが毎月刊行されればトントンか…と諦めをつけて引き受ける事になります。
エレインが帰った後、張り紙に(一部陸路で行ける地域も含む)と書き加えたのは言うまでもありません。
公爵邸に戻るとエレインのカバンは一応馬車のわきに置かれています。
たった数日実家に戻るだけなのにパトリックさんは荷物多いのねぇと3台の荷馬車を見てため息。
(きっと片付けられない人なのね)
っと、王命による婚姻の場合は、たとえ付き合っている愛人や贔屓の娼婦が居ても清算はするものです。
公爵邸にいなかったウェディングドレスの女性の我儘を聞くほど好きなんでしょうけど、時と場合も考えられないほど耄碌している恋愛脳は付けるクスリもなさそうね
とトランクをマジック納戸に放り込みます。
お気づきの方もおられると思いますがエレインのマジック●●は個別になっております。
食料品はマジック保管庫、家畜はマジック厩舎、トランクなどの荷物はマジック納戸。
この中でマジック保管庫は冷蔵、冷凍、チルド機能が付いています。製氷機能については試験運転中です。
出発は正午と聞いていたのに、12時05分になっても馬車の前には誰も来ません。
おかしいなぁと思っていると公爵家の家令が走ってきます。
「良かった…迷子になられたかと思いました。昼食の準備が出来ております」
「はっ?出発は正午と伺いましたけど?」
「えぇ、昼食後に一息入れた後、出発になります」
「なんてアバウトなの…秒単位までとは言わないけど開始5分遅れたらサスペンスドラマの最初の事件はもう起こってるのよ?それを昼食後ですって?しかも一息って…30分以上遅れたら『僕に3分時間をくれないか?』って遺●捜査ならもうエンディングじゃないの。信じられないわ…」
「あのでは…ご昼食だけでも」
「それはわたくし用に構えられた分かしら?」
「いえ、ご昼食はビュッフェですので」
「なら要らないわ。住所は聞いてるしわたくし先に参りますわ。せいぜい後から追いこしてくださいまし」
そう言うと公爵家の廃材置き場に合った馬の鞍や手綱など一式に形状補修魔法をかけて買ってきた馬に取り付けると
「ではお先に♡」
っと辺境の地に向かって出発。GOGO!ヒゥウィゴォ!!
走り去る馬を見送る事しかできません。パトリックご一行が出発したのは14時前。
その場にエレインがいたらとっくにブチキレていたのは間違いないでしょう。
戻る途中で本屋に寄って立ち読みを致します。
パタパタとハタキで目の前の本を掃除し始める店員。
「丁度良かった。この本ですが定期購読って届けてくださるの?」
あれ?客だった?と立ち読みをしていたご令嬢に心で「ごめん」と謝りながら手にした本を見てみると現在既に4冊が販売されていて残り8冊が月に1冊販売される本。
12冊で1セットとなる初刊だけが安いやつ。
「定期購読できますよ。サビネコ便になりますが国内無料で配達もしております」
「よかった!ここにある4冊は買っていくので残りは配達をしてくださる?」
「いいですよ。毎度アリ」
「あ、お釣りを落とすといけないから残りの分も清算しておきますわ」
「いいんですか?このテの本って途中で廃刊になったりするんですけど」
「その時で別の本を買うのでプールしておいてくださるかしら」
「わかりました。でも期間は2年ですから。2年過ぎると返せません」
「大丈夫よ。1年で自由になるから」
「自由になる?まさか‥‥」
「そうよ!来年の今日には美味しいシャバの空気を胸いっぱい吸えるんだわ!」
「あわわ‥‥すみません。うちは獄中への配達はしてないんです」
「失礼ね。お嫁に行くだけよ」
堂々と離婚宣言をここでもしてしまうエレイン。
お目当ての本以外にも幾つかの漫画を販売されたら届けてほしい@1年以内に限る と料金を払います。
店員はまだ気が付いていません。届ける場所が辺境の中の辺境だと言う事を。
レジ前の張り紙を小さな文字まで指でなぞりながらしっかりと確認をするわたくしは思わずにっこりしましたわよ。
そりゃそうです。配達は無料と言っていたのに別料金になると困りますもの。
「では、ここに届けてくださる?」
「えっと…えぇぇぇっ?これって辺境じゃないですか」
「違うわよ?よく見て。辺境の中でもさらに辺境。普通の辺境と一緒にしないでくれる?」
「ちょちょ、ちょっと待ってください。それだとちょっと別料金が」
「かかりませんわよね」
「いや、ここはちょっと難所を幾つも通らないといけないですし、その上その先ですよね」
「だって、この張り紙には離島は別料金としか書いてないもの。陸続きよ?」
「いや、でも‥‥」
バンッ!(レジテーブルを叩くエレイン)
「今週の第3位!ドゥルルルルルル‥‥離島じゃないのよ、辺境は!」
ガックリと項垂れる店員。国内配達無料の落とし穴。せめて漫画本のハンタ●●ンターが毎月刊行されればトントンか…と諦めをつけて引き受ける事になります。
エレインが帰った後、張り紙に(一部陸路で行ける地域も含む)と書き加えたのは言うまでもありません。
公爵邸に戻るとエレインのカバンは一応馬車のわきに置かれています。
たった数日実家に戻るだけなのにパトリックさんは荷物多いのねぇと3台の荷馬車を見てため息。
(きっと片付けられない人なのね)
っと、王命による婚姻の場合は、たとえ付き合っている愛人や贔屓の娼婦が居ても清算はするものです。
公爵邸にいなかったウェディングドレスの女性の我儘を聞くほど好きなんでしょうけど、時と場合も考えられないほど耄碌している恋愛脳は付けるクスリもなさそうね
とトランクをマジック納戸に放り込みます。
お気づきの方もおられると思いますがエレインのマジック●●は個別になっております。
食料品はマジック保管庫、家畜はマジック厩舎、トランクなどの荷物はマジック納戸。
この中でマジック保管庫は冷蔵、冷凍、チルド機能が付いています。製氷機能については試験運転中です。
出発は正午と聞いていたのに、12時05分になっても馬車の前には誰も来ません。
おかしいなぁと思っていると公爵家の家令が走ってきます。
「良かった…迷子になられたかと思いました。昼食の準備が出来ております」
「はっ?出発は正午と伺いましたけど?」
「えぇ、昼食後に一息入れた後、出発になります」
「なんてアバウトなの…秒単位までとは言わないけど開始5分遅れたらサスペンスドラマの最初の事件はもう起こってるのよ?それを昼食後ですって?しかも一息って…30分以上遅れたら『僕に3分時間をくれないか?』って遺●捜査ならもうエンディングじゃないの。信じられないわ…」
「あのでは…ご昼食だけでも」
「それはわたくし用に構えられた分かしら?」
「いえ、ご昼食はビュッフェですので」
「なら要らないわ。住所は聞いてるしわたくし先に参りますわ。せいぜい後から追いこしてくださいまし」
そう言うと公爵家の廃材置き場に合った馬の鞍や手綱など一式に形状補修魔法をかけて買ってきた馬に取り付けると
「ではお先に♡」
っと辺境の地に向かって出発。GOGO!ヒゥウィゴォ!!
走り去る馬を見送る事しかできません。パトリックご一行が出発したのは14時前。
その場にエレインがいたらとっくにブチキレていたのは間違いないでしょう。
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