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襲われたベネディクト
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城の中からディアセーラの気配が消えた。
ベネディクトはもしかすると弟2人の婚約者と共に茶会でもしているのではないかと弟たちの婚約者が登城した知らせを聞くと足を運ぶがそこにディアセーラの姿はなかった。
一件があり、ベネディクトの周りにいた使用人は総入れ替えとなった。
元々使えてくれていたあの苦言を呈してくれていた従者を戻して貰えないかと国王に掛け合ったが、その従者は第三王子オデッセアスの元で交代勤務の従者になっていて、願いは叶わなかった。
それまで交代勤務の人数も全て含めても50人以上はいたベネディクトの宮で専属とされていた使用人は7人となった。あとはシフト次第で他の王子、王女の元には行かないけれど王城の色々な部署にヘルプとしてあてがわれる要員ばかり。
そこから見えるのは、ベネディクトの王太子としての立ち位置が間も無く変わるという未来だった。
第二王子のデモステネスではなく、国王と王妃が私室によく招き、側妃と共に訪れているのは第三王子のオデッセアスとその婚約者だった。
それが何を意味するのか。判らない者は城にはいない。
さぞかし第二王子のデモステネスが不貞腐れているかと思えば、デモステネスの元には王弟ならぬ王兄としての立ち位置を教授する講師が足蹴く通うようになっていた。
だがベネディクトの心配はそんな事はどうでもいい部類だった。
――どうして登城しない?――
もしや調理室で何か手土産をと作っているのではと調理室に出向いてみてもディアセーラの姿はない。
式典まで1か月を切ったというのにベネディクトの執務机の上には山となって積まれた書類がどんどん場所を取るようになり、紙一枚のスペースしか残っていない状態にもなった。
式典への準備もだが、日々の執務書類が積み重なっていく。
ベネディクトの日常にはなかった事だった。
「殿下、18年もお住まいになられている王城探索を今!されるよりも執務を済ませてください。式典の時に決済が必要となる物もありますし、決済の期日を過ぎたものを待っている事業者もいるのです」
「何故そんなものがまだここにあるんだ?今までなかっただろうが」
「えぇ、全てブロスカキ公爵令嬢が処理をされておられましたので」
「ならばセーラに回せば――」
ベネディクトは言葉が途切れた。そう、そのディアセーラの姿はここ1週間王城にはないのだ。あの日扉を閉めてからディアセーラは登城しなくなったのだ。
ブロスカキ公爵と両親である国王、王妃との間でどんな話があったのかもベネディクトは強制的に退室をしてしまったため判らない。誰も教えてくれないのだ。
「手紙を書く。病気で屋敷から出られないのかも知れない。手紙を届けてくれ」
「何方にです?」
「何方って…決まっているだろう?セーラだ」
「お届けするよう手配はしますが、読んでくださるかどうか、そこまでは責任は持てませんよ」
新しい専属従者は気だるそうに返事を返すと、部屋の隅に移動した。
それまでの従者なら手紙を書くと言えば、封筒と便箋、そして蝋封用の道具を用意してくれた。
「おい!手紙を書くと言っているだろう」
部屋の隅に立つ従者を怒鳴りつけるが、「どうぞ」と返されるだけで動こうとしない。
「紙は!ペンは!何もなければ手紙が書けないだろう!」
「殿下、手紙を書かれるのは殿下です。私は手紙を届ける手配はしますが代筆は致しませんし、そもそも相手を思って便箋や封筒を選ぶのです。それすら他人に任せるおつもりなのですか」
ベネディクトはそれまで知らなかった、いや、知ろうとしなかった。
よくよく思い出してみれば手紙を書く時に以前の従者は幾つかの便箋を持って来て、「公爵家の庭にはこんな花が咲いているそうです」「河原のタンポポを馬車を止めて採取されたようです」と便箋を選ぶ時に声を掛けてくれていた。
ガタンと椅子を倒す勢いで立ち上がるとベネディクトは「出かける」と言った。
「どちらへ?」
「何処でもいいだろう。馬車の用意をしろ」
「出来かねます」
「は?お前、さっきから私に喧嘩を売っているのか!」
「売るも何も。城の馬車は当日にどうこう出来る場合は緊急の場合だと取り決めが御座います。使用される場合は使用許可を申請せねばなりません。尤もその申請を通す、通さないを判断されているのは殿下で御座いますが」
執務書類を一切合切ディアセーラに丸投げをしていたベネディクトは諸所の手続きの仕方も知らなかったのだ。
苛つくベネディクトだったが、部屋の空気を変えたのは来訪者だった。
「何を苛ついていらっしゃいますの?」
胸の先端が辛うじて隠れている卑猥なドレスを身に纏い真っ赤な口紅がひと際際立つマネゴス伯爵家の令嬢ベネデッタ、今月の恋人である。
「何の用だ」
「殿下、冷たい事を仰らないで。何時でも来て良い。そう言われたのは殿下ではありませんか」
ベネディクトにもたれかかるようにして大きな胸を押し付けるベネデッタは指先を下にして従者をシッシと追い払った。
一礼をした従者はメイドに目くばせをするとメイドと共に退室し扉を閉めた。
「おい!扉は開けておけ!うわっ!!」
出て行った従者に声を掛けたベネディクトだったが、ベネデッタに腕を引っ張られる。
ソファの前まで数歩移動したベネディクトは怒りを含んだ声を出した。
「離せ。何をしているんだ」
「まぁ。怖い。いつものように小鳥ごっこをしたいと思っただけですのに」
ディアセーラに妬かせるために膝の上にベネデッタを座らせ、体を密着させていた過去を思い出しベネディクトは顔を歪めた。改めてベネデッタを見てみれば場末の娼婦のほうがまだ恥じらいがあるだろうと思える。
妬かせるためとは言え、こんな女を側に侍らせた過去を消してしまいたい。
そう思った時だった。
「何をしてるんだ?!」
目を疑うような行動をベネデッタは取り始めた。
思い切りドレスの胸元を握ったかと思えば、ドレスの胸元を止めているボタンを引き千切り、大きな胸をあらわにし、ドレスの裾を捲りあげて自分でズロースを脱ぎ去ってしまったのだ。
そして…。
「きゃぁぁ!!いやぁ~!!」
叫んだ途端にベネディクトの手を引き、ソファに倒れ込んでしまった。
ベネディクトは起き上がろうとしたがソファのへりにかかった手が滑り、ベネデッタの上に落ちてしまった。
「どうされたので――」
扉を開けて入ってきた従者とメイドの目に飛び込んできたのは、ソファにベネデッタを押し倒すような格好のベネディクトだった。テーブルとの間に転げるように落ちたベネディクトに、怯えた表情で逃げ出す素振りのベネデッタ。
ベネデッタの上半身、ドレスは引き千切られて何が行われようとしていたのか。
従者のメイドは言葉にせずともそれを悟った。
「医務室の侍医を!」
「は、はいっ!」
従者の声にメイドは部屋を飛び出して行った。
「何もない!この女が突然ドレスを引き千切り、下着を脱いで私の腕を引いたんだ!」
ベネディクトは叫んだが、集まった者達の目に浮かんでいたのは侮蔑だった。
「本当に何もないんだ!そうだ、どうしてお前は扉を閉じた?!開けていればこんな事には!」
「ご令嬢が入室された際、使用人は退室し扉を閉じよと命じられたと引継ぎをしておりますが?」
「それはっ!!‥‥それは…」
ブロスカキ公爵も公にしていないだけで知っている。
何もしていない事は明白でも、そう受け取られても不思議ではない状況。
それはマリッサとエレイナに吹き込まれたとしても、ベネディクトが指示をした事に間違いはなかった。
しかし、その2日後。謹慎を言い渡されたベネディクトのもとに知らせが届いた。
「マネゴス伯爵家のご令嬢ベネデッタ様が失踪されました」
ベネディクトはもしかすると弟2人の婚約者と共に茶会でもしているのではないかと弟たちの婚約者が登城した知らせを聞くと足を運ぶがそこにディアセーラの姿はなかった。
一件があり、ベネディクトの周りにいた使用人は総入れ替えとなった。
元々使えてくれていたあの苦言を呈してくれていた従者を戻して貰えないかと国王に掛け合ったが、その従者は第三王子オデッセアスの元で交代勤務の従者になっていて、願いは叶わなかった。
それまで交代勤務の人数も全て含めても50人以上はいたベネディクトの宮で専属とされていた使用人は7人となった。あとはシフト次第で他の王子、王女の元には行かないけれど王城の色々な部署にヘルプとしてあてがわれる要員ばかり。
そこから見えるのは、ベネディクトの王太子としての立ち位置が間も無く変わるという未来だった。
第二王子のデモステネスではなく、国王と王妃が私室によく招き、側妃と共に訪れているのは第三王子のオデッセアスとその婚約者だった。
それが何を意味するのか。判らない者は城にはいない。
さぞかし第二王子のデモステネスが不貞腐れているかと思えば、デモステネスの元には王弟ならぬ王兄としての立ち位置を教授する講師が足蹴く通うようになっていた。
だがベネディクトの心配はそんな事はどうでもいい部類だった。
――どうして登城しない?――
もしや調理室で何か手土産をと作っているのではと調理室に出向いてみてもディアセーラの姿はない。
式典まで1か月を切ったというのにベネディクトの執務机の上には山となって積まれた書類がどんどん場所を取るようになり、紙一枚のスペースしか残っていない状態にもなった。
式典への準備もだが、日々の執務書類が積み重なっていく。
ベネディクトの日常にはなかった事だった。
「殿下、18年もお住まいになられている王城探索を今!されるよりも執務を済ませてください。式典の時に決済が必要となる物もありますし、決済の期日を過ぎたものを待っている事業者もいるのです」
「何故そんなものがまだここにあるんだ?今までなかっただろうが」
「えぇ、全てブロスカキ公爵令嬢が処理をされておられましたので」
「ならばセーラに回せば――」
ベネディクトは言葉が途切れた。そう、そのディアセーラの姿はここ1週間王城にはないのだ。あの日扉を閉めてからディアセーラは登城しなくなったのだ。
ブロスカキ公爵と両親である国王、王妃との間でどんな話があったのかもベネディクトは強制的に退室をしてしまったため判らない。誰も教えてくれないのだ。
「手紙を書く。病気で屋敷から出られないのかも知れない。手紙を届けてくれ」
「何方にです?」
「何方って…決まっているだろう?セーラだ」
「お届けするよう手配はしますが、読んでくださるかどうか、そこまでは責任は持てませんよ」
新しい専属従者は気だるそうに返事を返すと、部屋の隅に移動した。
それまでの従者なら手紙を書くと言えば、封筒と便箋、そして蝋封用の道具を用意してくれた。
「おい!手紙を書くと言っているだろう」
部屋の隅に立つ従者を怒鳴りつけるが、「どうぞ」と返されるだけで動こうとしない。
「紙は!ペンは!何もなければ手紙が書けないだろう!」
「殿下、手紙を書かれるのは殿下です。私は手紙を届ける手配はしますが代筆は致しませんし、そもそも相手を思って便箋や封筒を選ぶのです。それすら他人に任せるおつもりなのですか」
ベネディクトはそれまで知らなかった、いや、知ろうとしなかった。
よくよく思い出してみれば手紙を書く時に以前の従者は幾つかの便箋を持って来て、「公爵家の庭にはこんな花が咲いているそうです」「河原のタンポポを馬車を止めて採取されたようです」と便箋を選ぶ時に声を掛けてくれていた。
ガタンと椅子を倒す勢いで立ち上がるとベネディクトは「出かける」と言った。
「どちらへ?」
「何処でもいいだろう。馬車の用意をしろ」
「出来かねます」
「は?お前、さっきから私に喧嘩を売っているのか!」
「売るも何も。城の馬車は当日にどうこう出来る場合は緊急の場合だと取り決めが御座います。使用される場合は使用許可を申請せねばなりません。尤もその申請を通す、通さないを判断されているのは殿下で御座いますが」
執務書類を一切合切ディアセーラに丸投げをしていたベネディクトは諸所の手続きの仕方も知らなかったのだ。
苛つくベネディクトだったが、部屋の空気を変えたのは来訪者だった。
「何を苛ついていらっしゃいますの?」
胸の先端が辛うじて隠れている卑猥なドレスを身に纏い真っ赤な口紅がひと際際立つマネゴス伯爵家の令嬢ベネデッタ、今月の恋人である。
「何の用だ」
「殿下、冷たい事を仰らないで。何時でも来て良い。そう言われたのは殿下ではありませんか」
ベネディクトにもたれかかるようにして大きな胸を押し付けるベネデッタは指先を下にして従者をシッシと追い払った。
一礼をした従者はメイドに目くばせをするとメイドと共に退室し扉を閉めた。
「おい!扉は開けておけ!うわっ!!」
出て行った従者に声を掛けたベネディクトだったが、ベネデッタに腕を引っ張られる。
ソファの前まで数歩移動したベネディクトは怒りを含んだ声を出した。
「離せ。何をしているんだ」
「まぁ。怖い。いつものように小鳥ごっこをしたいと思っただけですのに」
ディアセーラに妬かせるために膝の上にベネデッタを座らせ、体を密着させていた過去を思い出しベネディクトは顔を歪めた。改めてベネデッタを見てみれば場末の娼婦のほうがまだ恥じらいがあるだろうと思える。
妬かせるためとは言え、こんな女を側に侍らせた過去を消してしまいたい。
そう思った時だった。
「何をしてるんだ?!」
目を疑うような行動をベネデッタは取り始めた。
思い切りドレスの胸元を握ったかと思えば、ドレスの胸元を止めているボタンを引き千切り、大きな胸をあらわにし、ドレスの裾を捲りあげて自分でズロースを脱ぎ去ってしまったのだ。
そして…。
「きゃぁぁ!!いやぁ~!!」
叫んだ途端にベネディクトの手を引き、ソファに倒れ込んでしまった。
ベネディクトは起き上がろうとしたがソファのへりにかかった手が滑り、ベネデッタの上に落ちてしまった。
「どうされたので――」
扉を開けて入ってきた従者とメイドの目に飛び込んできたのは、ソファにベネデッタを押し倒すような格好のベネディクトだった。テーブルとの間に転げるように落ちたベネディクトに、怯えた表情で逃げ出す素振りのベネデッタ。
ベネデッタの上半身、ドレスは引き千切られて何が行われようとしていたのか。
従者のメイドは言葉にせずともそれを悟った。
「医務室の侍医を!」
「は、はいっ!」
従者の声にメイドは部屋を飛び出して行った。
「何もない!この女が突然ドレスを引き千切り、下着を脱いで私の腕を引いたんだ!」
ベネディクトは叫んだが、集まった者達の目に浮かんでいたのは侮蔑だった。
「本当に何もないんだ!そうだ、どうしてお前は扉を閉じた?!開けていればこんな事には!」
「ご令嬢が入室された際、使用人は退室し扉を閉じよと命じられたと引継ぎをしておりますが?」
「それはっ!!‥‥それは…」
ブロスカキ公爵も公にしていないだけで知っている。
何もしていない事は明白でも、そう受け取られても不思議ではない状況。
それはマリッサとエレイナに吹き込まれたとしても、ベネディクトが指示をした事に間違いはなかった。
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