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第42話 天国、天国
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翌日晩餐会があるなんて全く知らないアリアは夕食の時間を挟んでまだ先代夫人にあぁでもない、こうでもない、ここに手を入れろ、このレースは要らないと注文を付けるドレスの試着を繰り返していた。
やっと終わったのは時計の針が21時を過ぎた頃。
着替えるだけなのに体はクタクタ。食事は栄養補給でスープと軽めに肉を挟んだ1口サイズのパンが数個。
湯で汗を流したあと、アリアは爆睡をしてしまった。
だから翌朝、目が覚めた時に先代夫人専用のマッサージ隊のメイドたちに囲まれて「何事?!」と慌てた。
「晩餐会は18時からですから、ピカピカに磨き上げますからね」
「晩餐会?!焼肉パーティなの?!」
「アリアさん、それは会ではなく館です」
「そうですよ?焼かれた肉は出るでしょうけど家は焼きません」
「あ、そう、そうね…でも晩餐会ってどういう事?聞いてないんだけど」
「はい。旦那様は言ってないと言ってましたし、大奥様は当日まで伏せるようにと仰ってました」
――謀られた!!いったい何をしようと言うの?――
ここ最近は王家関係の修復は請け負っていないので呼ばれる理由がない。修復したい品があるのなら晩餐会ではなく個別に呼び出せばいいだけで、以前依頼を受けた時も晩餐会どころか茶すら出なかった。
ダリウスが呼ばれているのならダリウスだけが行けばいい。うっかりアリアがエスコートでもされようものなら今は遅すぎる初恋に盲目になっているダリウスが目が覚めた時、後に引けなくなってしまう。
――先代夫人の介助役なのかしら――
それだったら世話にもなっているし、もう引退しているので挨拶回りなどしなくていいだろうし、先代夫人の年齢から考えて相手の方から来てくれるだろうから、一歩下がってニコニコしていればいい。
――それなら気が楽ね。晩餐会って事は変わった料理もあるのかな?――
しかし誰かにしてもらうマッサージは気持ちがいい。さっき目が覚めたばかりな上にかなり睡眠時間もあったのにマッサージをされていると眠くなってくる。
ダリウスが顔をマッサージした時に直ぐに寝入ってしまう気持ちがよく判る。
――うんうん。私もフェイスマッサージの腕は相当に良いって事ね――
しかし先代夫人の介助役なだけでこんなに至れり尽くせり。
なんて天国‥‥天国?ハッ!!天国ではない、大変だ!
二度寝に気が付いた時のようにアリアがガバッといきなり起き上がったものだからマッサージ隊のメイドが「きゃぁ」と可愛い声を上げた。
「どうされたんです?」
「どうもこうもないわ。ドレスなんて持ってないの!どうしよう…ダリウスが買ってくれたワンピースの中で晩餐会に着て行けるようなものはあったかしら」
「何を仰ってるんです。昨日試着したじゃないですか」
「昨日?!えぇっ?あれを全部着ていくの?モッコモコになっちゃうわよ!」
アリアは20着以上あったドレスを全部着ていくのかと思ったが違った。
「違いますよ~。一番先に着たドレスです。サイズは解っていたんですけど微調整が必要ですからね」
「微調整!?サイズが判っていた?!なんで?」
「そりゃぁまぁ…ねぇ♡」
――いやいや、何が、ねぇ♡ なのよ!――
マッサージが終わりかなり早い時間に湯殿に放り込まれて更に磨かれる。
昨日は着替えるだけでクタクタだったが、15時を過ぎる頃にはお世話されることにクタクタになってしまった。
やっと終わったのは時計の針が21時を過ぎた頃。
着替えるだけなのに体はクタクタ。食事は栄養補給でスープと軽めに肉を挟んだ1口サイズのパンが数個。
湯で汗を流したあと、アリアは爆睡をしてしまった。
だから翌朝、目が覚めた時に先代夫人専用のマッサージ隊のメイドたちに囲まれて「何事?!」と慌てた。
「晩餐会は18時からですから、ピカピカに磨き上げますからね」
「晩餐会?!焼肉パーティなの?!」
「アリアさん、それは会ではなく館です」
「そうですよ?焼かれた肉は出るでしょうけど家は焼きません」
「あ、そう、そうね…でも晩餐会ってどういう事?聞いてないんだけど」
「はい。旦那様は言ってないと言ってましたし、大奥様は当日まで伏せるようにと仰ってました」
――謀られた!!いったい何をしようと言うの?――
ここ最近は王家関係の修復は請け負っていないので呼ばれる理由がない。修復したい品があるのなら晩餐会ではなく個別に呼び出せばいいだけで、以前依頼を受けた時も晩餐会どころか茶すら出なかった。
ダリウスが呼ばれているのならダリウスだけが行けばいい。うっかりアリアがエスコートでもされようものなら今は遅すぎる初恋に盲目になっているダリウスが目が覚めた時、後に引けなくなってしまう。
――先代夫人の介助役なのかしら――
それだったら世話にもなっているし、もう引退しているので挨拶回りなどしなくていいだろうし、先代夫人の年齢から考えて相手の方から来てくれるだろうから、一歩下がってニコニコしていればいい。
――それなら気が楽ね。晩餐会って事は変わった料理もあるのかな?――
しかし誰かにしてもらうマッサージは気持ちがいい。さっき目が覚めたばかりな上にかなり睡眠時間もあったのにマッサージをされていると眠くなってくる。
ダリウスが顔をマッサージした時に直ぐに寝入ってしまう気持ちがよく判る。
――うんうん。私もフェイスマッサージの腕は相当に良いって事ね――
しかし先代夫人の介助役なだけでこんなに至れり尽くせり。
なんて天国‥‥天国?ハッ!!天国ではない、大変だ!
二度寝に気が付いた時のようにアリアがガバッといきなり起き上がったものだからマッサージ隊のメイドが「きゃぁ」と可愛い声を上げた。
「どうされたんです?」
「どうもこうもないわ。ドレスなんて持ってないの!どうしよう…ダリウスが買ってくれたワンピースの中で晩餐会に着て行けるようなものはあったかしら」
「何を仰ってるんです。昨日試着したじゃないですか」
「昨日?!えぇっ?あれを全部着ていくの?モッコモコになっちゃうわよ!」
アリアは20着以上あったドレスを全部着ていくのかと思ったが違った。
「違いますよ~。一番先に着たドレスです。サイズは解っていたんですけど微調整が必要ですからね」
「微調整!?サイズが判っていた?!なんで?」
「そりゃぁまぁ…ねぇ♡」
――いやいや、何が、ねぇ♡ なのよ!――
マッサージが終わりかなり早い時間に湯殿に放り込まれて更に磨かれる。
昨日は着替えるだけでクタクタだったが、15時を過ぎる頃にはお世話されることにクタクタになってしまった。
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