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慾情
自己
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「ごめんね。」
とても遅刻魔の私を何度も許してくれる七星ちゃんは、先にファミレスに入ってのんびり待ってくれるそう。
現時点で2時間半近く待たせてしまっている私は夜の部の映画はお金を出させてもらおうと、しっかりとお財布の中身を確認してから喫煙所で一服をしてると言っていたケイさんの元に行く。
優愛「お待たせ。」
ケイ「お友達、なんだって?」
優愛「お昼ご飯食べて待っててくれるんだって。だから行かなきゃ。」
私はいつも使う数々の最寄り駅よりも人が少ない田舎の駅を見渡し、駅名と戻るルートを調べていると突然携帯を奪われた。
ケイ「ちょうど昼だし、飯屋行こ。」
と、ケイさんも辺りを見渡し、近場に飲食店がないか探す。
優愛「…いいの?」
ケイ「ここら辺、知り合いいないから。」
そう言ってバイトで稼いだお金で買った新しいミニワンピを着ている私と手を繋いだケイさんは、目を細めて見つけた商店街に入り食事処を探す。
けど、奪われた携帯は私と逆側にあるケイさんのポケットに入ったままで時たま見かける商店街の時計でしか時間を確認できない。
ケイ「肉、魚、粉もん。何食べたい?」
優愛「んー…」
今、ケイさんはどのくらいお腹が空いてるんだろう。
それによって軽いものか重いものかを選びたいけど…。
そう思っていると、片想いの神様が私に気を利かせてケイさんのお腹を鳴らしてくれたので私は粉物のお好み焼きを一緒に食べることにした。
しかも、ケイさんが焼いてくれるらしくジャケットを脱ぎシャツを腕まくりして、ネクタイがつかないよう胸ポケットに入れてとても気を込めて焼いてくれる。
それだけでも嬉しいのに、綺麗な平行線をマヨネーズとソースで描いて鰹節を乗せた豚玉を私に食べさせてくれた。
そんな幸せ玉が口と胸にいっぱいに広がっていると、とろけた私の顔を見てお疲れのケイさんが笑顔を見せてくれた。
ケイ「美味しい?」
優愛「美味ちーっ。」
私は口の中をもぐもぐさせながらすぐ答えるとケイさんは自分の口にも豚玉を入れて同じ味を楽しむ。
こんなこと奇遇って言葉がなければ絶対出来なかったなと私の失敗に感謝してケイさんと初めて出来た外デートを満喫していると、ケイさんはテーブル下で私の脚を自分の細長い脚で挟んできた。
ケイ「彼氏出来た?」
と、ケイさんは私のウェーブ髪を見ながら自分のワックスでかっちり固まった髪を指して聞いてきた。
優愛「いないよ。これは気分。」
私は白波さんに可愛くしてもらった髪の毛を褒めてもらったことに嬉しくなっていると、ケイさんはぽこっと靴を脱いで私の太ももの上に乗せた。
ケイ「なんの気分?」
何を考えてるか分からないケイさんは、私の下腹をつま先で揉んで脂肪をムニムニとつつく。
優愛「…気分は気分。」
大人っぽくなりたい気分になったのは目の前にいるケイさんの彼女になりたいから。
その理由をケイさんに知られるのが恥ずかしくて、まっすぐ見られていた目線を外すとケイさんはまた靴を脱いで両足で私の下腹を摘んだ。
ケイ「気分屋なんだ。」
と、ケイさんはなぜか機嫌が悪そうな顔をして、私の下腹に痣をつけるんじゃないかと思うほどの強さで足を器用に使い、つねってくる。
そんなケイさんも気分屋で私も拗ねちゃいそうだよと言いたかったけれど、喧嘩になるのは嫌なので別の言葉を口にする。
優愛「好きを仕入れたい気分屋さん。」
私は自分の心臓の音が聞こえてないかなと心配するくらいドキドキしながら言葉を放ったけど、ケイさんはそんな私を知らずに夏祭りの水あめみたいにキラキラして柔らかく垂れる笑顔をした。
ケイ「可愛いね。仕入先あるの?」
…あっそ。
好きって言ってくれないんだ。
仕入先の立候補もしてくれないケイさんに私はモヤモヤして質問を無視し、お皿に残っていたお好み焼きを口いっぱいに入れて無理矢理口を噤んだ。
ケイ「そんなにお腹空いてるならもう1枚食べる?」
と、ケイさんはお腹いっぱいの私をもっと太らせようとしてくるので首を振る。
ケイ「じゃあデザート食べよ。」
そう言ってケイさんは私の膝上から足を下ろし、メニューを取ると腹持ち良さそうなバターとハチミツでじゅるじゅるにされているさつまいもを指し、私に何を食べるか聞いてきた。
また太らされると思いながら私もケイさんと同じデザートを選び、最後に貰ったいちごミルクのアメまでしっかり食べて口の中を一緒にした。
環流 虹向/愛、焦がれ
とても遅刻魔の私を何度も許してくれる七星ちゃんは、先にファミレスに入ってのんびり待ってくれるそう。
現時点で2時間半近く待たせてしまっている私は夜の部の映画はお金を出させてもらおうと、しっかりとお財布の中身を確認してから喫煙所で一服をしてると言っていたケイさんの元に行く。
優愛「お待たせ。」
ケイ「お友達、なんだって?」
優愛「お昼ご飯食べて待っててくれるんだって。だから行かなきゃ。」
私はいつも使う数々の最寄り駅よりも人が少ない田舎の駅を見渡し、駅名と戻るルートを調べていると突然携帯を奪われた。
ケイ「ちょうど昼だし、飯屋行こ。」
と、ケイさんも辺りを見渡し、近場に飲食店がないか探す。
優愛「…いいの?」
ケイ「ここら辺、知り合いいないから。」
そう言ってバイトで稼いだお金で買った新しいミニワンピを着ている私と手を繋いだケイさんは、目を細めて見つけた商店街に入り食事処を探す。
けど、奪われた携帯は私と逆側にあるケイさんのポケットに入ったままで時たま見かける商店街の時計でしか時間を確認できない。
ケイ「肉、魚、粉もん。何食べたい?」
優愛「んー…」
今、ケイさんはどのくらいお腹が空いてるんだろう。
それによって軽いものか重いものかを選びたいけど…。
そう思っていると、片想いの神様が私に気を利かせてケイさんのお腹を鳴らしてくれたので私は粉物のお好み焼きを一緒に食べることにした。
しかも、ケイさんが焼いてくれるらしくジャケットを脱ぎシャツを腕まくりして、ネクタイがつかないよう胸ポケットに入れてとても気を込めて焼いてくれる。
それだけでも嬉しいのに、綺麗な平行線をマヨネーズとソースで描いて鰹節を乗せた豚玉を私に食べさせてくれた。
そんな幸せ玉が口と胸にいっぱいに広がっていると、とろけた私の顔を見てお疲れのケイさんが笑顔を見せてくれた。
ケイ「美味しい?」
優愛「美味ちーっ。」
私は口の中をもぐもぐさせながらすぐ答えるとケイさんは自分の口にも豚玉を入れて同じ味を楽しむ。
こんなこと奇遇って言葉がなければ絶対出来なかったなと私の失敗に感謝してケイさんと初めて出来た外デートを満喫していると、ケイさんはテーブル下で私の脚を自分の細長い脚で挟んできた。
ケイ「彼氏出来た?」
と、ケイさんは私のウェーブ髪を見ながら自分のワックスでかっちり固まった髪を指して聞いてきた。
優愛「いないよ。これは気分。」
私は白波さんに可愛くしてもらった髪の毛を褒めてもらったことに嬉しくなっていると、ケイさんはぽこっと靴を脱いで私の太ももの上に乗せた。
ケイ「なんの気分?」
何を考えてるか分からないケイさんは、私の下腹をつま先で揉んで脂肪をムニムニとつつく。
優愛「…気分は気分。」
大人っぽくなりたい気分になったのは目の前にいるケイさんの彼女になりたいから。
その理由をケイさんに知られるのが恥ずかしくて、まっすぐ見られていた目線を外すとケイさんはまた靴を脱いで両足で私の下腹を摘んだ。
ケイ「気分屋なんだ。」
と、ケイさんはなぜか機嫌が悪そうな顔をして、私の下腹に痣をつけるんじゃないかと思うほどの強さで足を器用に使い、つねってくる。
そんなケイさんも気分屋で私も拗ねちゃいそうだよと言いたかったけれど、喧嘩になるのは嫌なので別の言葉を口にする。
優愛「好きを仕入れたい気分屋さん。」
私は自分の心臓の音が聞こえてないかなと心配するくらいドキドキしながら言葉を放ったけど、ケイさんはそんな私を知らずに夏祭りの水あめみたいにキラキラして柔らかく垂れる笑顔をした。
ケイ「可愛いね。仕入先あるの?」
…あっそ。
好きって言ってくれないんだ。
仕入先の立候補もしてくれないケイさんに私はモヤモヤして質問を無視し、お皿に残っていたお好み焼きを口いっぱいに入れて無理矢理口を噤んだ。
ケイ「そんなにお腹空いてるならもう1枚食べる?」
と、ケイさんはお腹いっぱいの私をもっと太らせようとしてくるので首を振る。
ケイ「じゃあデザート食べよ。」
そう言ってケイさんは私の膝上から足を下ろし、メニューを取ると腹持ち良さそうなバターとハチミツでじゅるじゅるにされているさつまいもを指し、私に何を食べるか聞いてきた。
また太らされると思いながら私もケイさんと同じデザートを選び、最後に貰ったいちごミルクのアメまでしっかり食べて口の中を一緒にした。
環流 虹向/愛、焦がれ
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