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舞台1ー45
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伊久はガクガクと痙攣したからだは立っていられなくなって崩れ落ちていきそうになった。
伊久の後ろの穴は俺の指を離そうとしない。襞もうねっている。
『伊久?』
「ま……さま……、はぁ……はぁっ……はぁっ……。ま……さま……ま……さ」
うなされているような、小さな、弱々しい声が耳に入ってくる。
伊久の意識はうっすらしかないようだ。
俺は男根を扱いていた手を離し、伊久の着物を汚れるのも構わずに崩れ落ちそうになる伊久をすかさず抱き止めた。
伊久の様子がおかしい……。
息が白く見え、着物越しから見える首が赤い。
「佐良、裏口の流さまをお呼びしろ!」
舞台袖にいた佐良はちょうど伊久の放った肌襦袢の方へ歩み寄ろうとしていたところだった。その肌襦袢を客席に見せるために。
突然違うことを言われた佐良は驚いた。
「何をしている。急げ!」
「は、はい!」
俺の異様な雰囲気を察して佐良は慌ててその場から立ち去った。何度も転けそうになりながら。
伊久の後ろの穴は俺の指を離そうとしない。襞もうねっている。
『伊久?』
「ま……さま……、はぁ……はぁっ……はぁっ……。ま……さま……ま……さ」
うなされているような、小さな、弱々しい声が耳に入ってくる。
伊久の意識はうっすらしかないようだ。
俺は男根を扱いていた手を離し、伊久の着物を汚れるのも構わずに崩れ落ちそうになる伊久をすかさず抱き止めた。
伊久の様子がおかしい……。
息が白く見え、着物越しから見える首が赤い。
「佐良、裏口の流さまをお呼びしろ!」
舞台袖にいた佐良はちょうど伊久の放った肌襦袢の方へ歩み寄ろうとしていたところだった。その肌襦袢を客席に見せるために。
突然違うことを言われた佐良は驚いた。
「何をしている。急げ!」
「は、はい!」
俺の異様な雰囲気を察して佐良は慌ててその場から立ち去った。何度も転けそうになりながら。
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